快晴の奥穂高岳♪ GWの涸沢でテント1泊2日
- GPS
- 33:43
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 2,106m
- 下り
- 2,098m
コースタイム
4/29 4:30涸沢テント場-6:30穂高岳山荘-8:00奥穂高岳頂上9:00-10:15穂高岳山荘
-10:45涸沢岳11:10-11:30穂高岳山荘-12:15涸沢テント場-テント撤収・昼食
-14:00涸沢テント場-15:40横尾16:20-18:30上高地
天候 | 28日 快晴 29日 快晴のち薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡大橋→上高地 (バス1200円) 上高地→沢渡大橋 ゲート閉鎖後(タクシー5200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■注意!あくまでの当日の一部時間帯の状況です。 天候や時間帯、降雪降雨の有無、気温変化により全く違うコンディションになる事をご承知下さい。 上高地ー徳沢:夏道(砂利道) 徳沢ー横尾:夏道が積雪のため一部沢沿いのルート(砂利道) 横尾ー本谷橋(架かっていない):夏道(雪・トラバースあり/ゲイター着用) 本谷橋付近ー涸沢テント場:夏道ではなく南岳方面に進み沢沿い(雪・デブリ多い/アイゼン着用) ※水場は涸沢ヒュッテで流れ出ており問題無し 涸沢テント場ー穂高岳山荘:早朝は雪が絞まっており5cmほど埋まる(要10本爪以上アイゼンとピッケル) 昼頃は緩み膝下ラッセル状態(下りなのでシリセード) 穂高岳山荘ー奥穂高ピーク:最初の岩場は足元が凍結 岩場を抜けると雪面の急登(要ダガーポジション) 3150m地点までは絞まった雪(7時ころ) トラバース有り 3150m付近で急登(要ダガーポジション) 山頂は狭いので滑落注意。休憩するなら前穂側が広い。 穂高岳山荘ー涸沢岳:緩い雪(10時) 危険個所は特に無し |
写真
感想
念願の残雪期奥穂高岳に挑戦してきました。
昨年この時期に大雪が降った結果、涸沢カールで大規模な雪崩が発生したという
状況を踏まえて気象条件と睨めっこ。
当日から遡って1週間ほどは新たな降雪が無い事を確認しGo判断。
満を持して雪山3種の基本セット(ビーコン・シャベル・ゾンテ棒)を装備して行きました。
本谷橋はまだ架かっておらず、橋のある付近からは南岳方面に向かい涸沢沿いの
雪の上を歩きます。ここがデブリ天国でデブリ上が登山ルートになります。
一部トラバースしているので滑落に注意が必要。
涸沢テント場までの登りはこれと言って歩行に危険を感じませんでしたが、
休憩ポイントは注意したほうが良いでしょう。雪崩れそうな場所で腰を下ろして
休憩をしている人が結構いました。
涸沢テント場は涸沢ヒュッテで1日1人あたり500円の料金を支払います。
因に涸沢ヒュッテの水場は夏と同じくらいの水量で出てました。
名物のおでんが売られている売店は今年は健在。17時までの営業です(確か)。
トイレは相変わらず綺麗(100円/回)
テント場は昼には雪が緩むので張る度に整地が必要かと思います。なので
テント泊の人はシャベルを持参したほうが良いです。
2日目の奥穂ピークアタックは雪崩を警戒し朝4:30から登り始めました。
朝方の雪はしっかりしまっており歩きやすいです。ルートはあずき沢から直登し
ザイテングラードの左側がデブリだらけだったので右に巻きました。
途中でザイテングラードに取り付き尾根沿いの登り。雪が絞まっている時は滑落
停止が困難なので慎重に登ります。涸沢ヒュッテから穂高岳山荘まではほぼ休憩
無しで2時間ほどで登れました。
穂高山荘から奥穂ピークまでの登りは登攀の基本的スキルと恐怖に打ち勝つ精神
が必要です。
最初の岩稜地帯は足元凍結していましたが、アイゼンをしっかり効かせて3点支持で
登れば問題無かったです。岩稜帯を抜けた後の急登はトレースがありピッケルピックを
しっかり差し込んでダガーポジションで登ります。ここは滑落時にひっかかる網が下に
ありますが真ん中のワイヤーが切れているので滑落したら諦めるしかありません。
急登から先しばらくは緩斜面ですがトラバースもあり、雪が絞まっている時に滑落すれば
しばらくは停止しそうにありません。
3150m付近にまた、ダガーポジションの急登。ここを越えればやっと頂上です。
奥穂ピークからの下山時は若干雪が緩み始めコンディションが登りと違い、登山者も増えて
きていたので急登部では譲り譲られの状態。ダガーポジションのまま横に移動したり、トレース
の無いところをアイゼンを効かせて進まないと時間がかかってしまいます。
ついでに登った涸沢岳は特に危険を感じる箇所はありませんでした。
穂高山荘から涸沢ヒュッテまでの下りはお約束のシリセードヽ(*´ヮ`)ノ 45分で下りて来れました。
自分の登攀スキルを鑑みると、今回は気象条件や雪のコンディションに恵まれたおかげで難なく
奥穂ピークに立てたんだと思います。悪条件下ではまずムリだったでしょう。山の神様に感謝!
☆奥穂高岳ピークからの360度展望
☆涸沢岳からの奥穂展望とピークまでの登山道の様子
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