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Yamareco

記録ID: 1879233
全員に公開
山滑走
剱・立山

立山(山崎カール・タンボ平)

2019年06月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:26
距離
12.8km
登り
1,089m
下り
1,702m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:45
休憩
0:42
合計
7:27
距離 12.8km 登り 1,097m 下り 1,702m
9:05
75
スタート地点
10:20
10:23
59
11:22
11:50
45
12:54
12:55
24
13:19
13:20
31
13:51
13:52
52
14:44
14:50
41
15:31
15:33
57
16:30
2
16:32
ゴール地点
室堂ターミナル(9:05)→一ノ越山荘(10:20)→雄山(11:15)→山崎カール滑走→雷鳥沢キャンプ場(12:30)→雷鳥荘(12:55)→立山室堂山荘(13:50)→一ノ越山荘(14:45)→御山谷滑走→登山道→東一ノ越(15:30)→滑走→タンボ平(黒部平駅)(16:30)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢←→黒部平 往復¥3,870(片道¥2,400)。
黒部平→室堂 片道¥3,460(往復¥5,180)。
ちなみに扇沢と室堂の間の料金は片道¥5,860.往復¥9,050。
帰りはどこから乗るかわからなかったので、扇沢で室堂行きの片道乗車券を買おうとしたら、チケット売り場のスタッフが「往復の割引率が大きいから、黒部平までの往復を買って、そこから先は片道切符を買った方がお得」と親切に教えてくれた。
言われた通り、総額¥7,330分の乗車券を購入し、同区間の片道のみの¥8,260よりも¥930。室堂との往復よりも¥1,720おトクとなったが、この計算は黒部平まで自力で降りてこれたときの話。
コース状況/
危険箇所等
・室堂と一ノ越間は豊富な雪で埋まる。
・一ノ越と雄山の間は前夜の新雪が若干積もるが、スニーカーでOK。
・雄山の社務所裏からカールに降りる区間は短いが表面が氷結した岩が露出し、スリップ注意。
 入山届時に指導員から注意喚起受けたが実際危険で、ブーツに10本刃アイゼンを装着した。
・大きな建物の裏から、一旦登山道に平行する雪渓の上部に降り、すぐに右のガレを通過してカール頂部にでた。
・カール上部は新雪の腐り雪とアイスバーンが混在していたため、標高差50mくらいをバックステップで降りて、雪が完全にザラメとなったところから滑走を開始した。
・カールは若干縦溝ある場所もあるが、概ね平坦で良好。
・雷鳥沢から室堂までは遊歩道を使用したが、雷鳥荘と室堂荘の間は8割くらいが完全に石畳が露出していた。
・御山谷は残雪豊富で縦溝も少なく、大変快適。
・東一ノ越へ登る残雪は3か所で登山道までつながっており、この雪は当分残りそう。
 自分は先の雪の状況が不明だったので、標高2,500mくらいですぐに登山道に乗りトラバースしたが、御山谷を2,250mくらいまで滑っても東一ノ越へ行ける。(但し行って何をするんだという話はあるが…)
・タンボ平へは快適なのは最初の標高差300mくらいで、あとは縦溝地獄。左のロープウェイ駅の方に寄りすぎると雄山方面からのデブリ地獄。
 ただ、このデブリが駅周辺のブッシュをなぎ倒してくれたおかげで激しいブッシュ漕ぎはなく、最後はデブリを拾いながら歩いて駅に到着。
その他周辺情報 湯けむり屋敷薬師の湯 大人¥700/人
黒部平駅の屋上から。
東一ノ越(右の白い山左肩の凹んだ部分)からここまで雪がつながっている(様にこのときは見えた)
黒部平駅の屋上から。
東一ノ越(右の白い山左肩の凹んだ部分)からここまで雪がつながっている(様にこのときは見えた)
室堂からスタート
室堂からスタート
先ずは一ノ越へ
山荘でスニーカーに履き替えシートラ。
山荘でスニーカーに履き替えシートラ。
薄っすら新雪が積もっている
薄っすら新雪が積もっている
振り返ると龍王岳、浄土山の広い斜面。
振り返ると龍王岳、浄土山の広い斜面。
頂上に近づくと岩にはエビのしっぽの様なものが。
頂上に近づくと岩にはエビのしっぽの様なものが。
まだまだ残雪いっぱい。
まだまだ残雪いっぱい。
この巨大な建物の裏から下る。
この巨大な建物の裏から下る。
凍り付いた岩をアイゼンつけて降りる。
凍り付いた岩をアイゼンつけて降りる。
ガレを右へと渡りカールへ。
ゴールの雷鳥沢のテント群がホコリのような大きさ。
ガレを右へと渡りカールへ。
ゴールの雷鳥沢のテント群がホコリのような大きさ。
溶け切らないアイスバーンをそろりそろりと少々下る。
溶け切らないアイスバーンをそろりそろりと少々下る。
雪が完全に柔らかくなったここでスキーに履き替える。
雪が完全に柔らかくなったここでスキーに履き替える。
左手の尾根の壁
二段目のギャップに突入
二段目のギャップに突入
キャンプ場が近づいてきた。
キャンプ場が近づいてきた。
振り返ると、点のような人が登っていく。
振り返ると、点のような人が登っていく。
テント村の100mくらい手前で終了。
テント村の100mくらい手前で終了。
変化に富んだ素晴らしい斜面だった。
変化に富んだ素晴らしい斜面だった。
雄山山頂付近のヘリコプターを見ながら雷鳥荘へと登る
雄山山頂付近のヘリコプターを見ながら雷鳥荘へと登る
雷鳥荘前の広場
エンマ台。
完全に観光気分になる。
エンマ台。
完全に観光気分になる。
雷鳥撮影に熱心な皆さま
雷鳥撮影に熱心な皆さま
ミクリガ池。
中国語が響く。
ミクリガ池。
中国語が響く。
山越えて帰るべく再度一ノ越へ
山越えて帰るべく再度一ノ越へ
ここで御山谷を滑ってきたスキーヤーとすれ違い、東一ノ越への夏径が良く見えていたと教えてもらう。
ここで御山谷を滑ってきたスキーヤーとすれ違い、東一ノ越への夏径が良く見えていたと教えてもらう。
午後の日に輝く浄土山
午後の日に輝く浄土山
それでは御山谷へ。
それでは御山谷へ。
滑らかでなだらかな斜面。
滑らかでなだらかな斜面。
左側の斜面から雪が消えたので早めに登山道に乗る。
左側の斜面から雪が消えたので早めに登山道に乗る。
トラバースしていると東一ノ越が見えてくる。
トラバースしていると東一ノ越が見えてくる。
ぼくも雷鳥撮ってみよう。
ぼくも雷鳥撮ってみよう。
北側は雪で埋まる東一ノ越
北側は雪で埋まる東一ノ越
龍王岳方面の山並みともお別れ
龍王岳方面の山並みともお別れ
それでは、シーズン最後の滑りを。
それでは、シーズン最後の滑りを。
ボウルの底へ向かうような形の、広い素敵な斜面。
ボウルの底へ向かうような形の、広い素敵な斜面。
但しそれは縦溝がない時の話。
但しそれは縦溝がない時の話。
駅に向かって左へトラバース開始。
駅に向かって左へトラバース開始。
トラバースのスピードを出しすぎるとこの凹凸で吹っ飛びそうになる。
トラバースのスピードを出しすぎるとこの凹凸で吹っ飛びそうになる。
左に行き過ぎると雄山方面からのデブリがやってくる。
左に行き過ぎると雄山方面からのデブリがやってくる。
縦溝か、
それともデブリか。
それともデブリか。
そして最後はブッシュの波が。
そして最後はブッシュの波が。
GPS見ながら登山道探すと鉈目発見。
GPS見ながら登山道探すと鉈目発見。
うまいことかわして無事帰着。
うまいことかわして無事帰着。
帰りのケーブルカーは貸し切りでした。
帰りのケーブルカーは貸し切りでした。
人気のないダムの上をスキーを抱えてバス停へ向かう。
人気のないダムの上をスキーを抱えてバス停へ向かう。

感想

思い起こせば冬が終わってしまうと慌てて出かけた3月初旬から3か月。
季節は2つ巡って、神奈川県から日帰りできる距離の山から雪は消え去ってしまった。
こうなったら最後は距離を金銭で解決しようということで、観光客で大混雑するには少々早いアルペンルートのトンネルを使って富山県へ。
アルペンルートは初めて利用したが、室堂までは4種類の乗り物を乗換えることを初めて知る。
乗り物好きにはたまらないのだろうが、目的が違うと、乗換えの度にいちいち階段の上り下りを繰り返し、目的の前に疲れてしまってたまらない。
たどり着いた初夏の立山は、恐らくシーズン最後となる新雪がうっすら積もり、氷が残る山頂が迎えてくれた。
残雪豊富なカールを滑り、ミクリガ池の遊歩道で観光気分を味わった後は、山の反対の黒部側へ最後のフィナーレを飾るベく(決してバス代ケチったわけじゃないよ)、2つの一ノ越を越えてタンボ平へ滑り込もうと、そそくさ急いで終電の1時間半前に黒部湖を見下ろす東一ノ越に立った。

これは終電どころか、一本前でも楽勝じゃん…と思ったあとに、最後の試練が待っていた。
強烈な縦ミゾとデブリがあることは、先行諸氏の投稿と往路でお会いしたスキーヤーとの会話でそれなりにわかっていたものの、(もう夏なんだし)そんなにひどくはならないんじゃないか、特にデブリはいい加減溶けちゃってるんじゃないの。
それに、往路に駅の展望台から目をこらしてみたときは、(肉眼で見えるほど近くからは見てはいないのだが)そんなの見えなかったし....と、楽観のみを根拠とした予想(というより思い込み)はあえなく粉砕され、標高差500mくらいを汗だくになりながらモーグルの練習に費やした。

立山の手荒い送別を受け、パンパンの太腿で園地の石段を登り、終電の30分前に駅舎の前に立つと、中から駅員と店員が出てきて迎えてくれた。
なんで居ることがわかったのか?との質問に、滑り降りてくるのが見えたからと笑顔で答え、(終電ぎりぎりの面倒くさいやつがやって来たので心配だったという本音は言わずに)ゆっくり準備してくださいねと言って中に戻っていった。
自分しか乗客のいないケーブルカーでダムまで下り、バスに乗り換えて戻った扇沢は、午後6時でも明るく、山の斜面にはまだ日差しが降り注いでいた。

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予定
利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

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