立山(山崎カール・タンボ平)


- GPS
- 07:26
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,089m
- 下り
- 1,702m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
黒部平→室堂 片道¥3,460(往復¥5,180)。 ちなみに扇沢と室堂の間の料金は片道¥5,860.往復¥9,050。 帰りはどこから乗るかわからなかったので、扇沢で室堂行きの片道乗車券を買おうとしたら、チケット売り場のスタッフが「往復の割引率が大きいから、黒部平までの往復を買って、そこから先は片道切符を買った方がお得」と親切に教えてくれた。 言われた通り、総額¥7,330分の乗車券を購入し、同区間の片道のみの¥8,260よりも¥930。室堂との往復よりも¥1,720おトクとなったが、この計算は黒部平まで自力で降りてこれたときの話。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂と一ノ越間は豊富な雪で埋まる。 ・一ノ越と雄山の間は前夜の新雪が若干積もるが、スニーカーでOK。 ・雄山の社務所裏からカールに降りる区間は短いが表面が氷結した岩が露出し、スリップ注意。 入山届時に指導員から注意喚起受けたが実際危険で、ブーツに10本刃アイゼンを装着した。 ・大きな建物の裏から、一旦登山道に平行する雪渓の上部に降り、すぐに右のガレを通過してカール頂部にでた。 ・カール上部は新雪の腐り雪とアイスバーンが混在していたため、標高差50mくらいをバックステップで降りて、雪が完全にザラメとなったところから滑走を開始した。 ・カールは若干縦溝ある場所もあるが、概ね平坦で良好。 ・雷鳥沢から室堂までは遊歩道を使用したが、雷鳥荘と室堂荘の間は8割くらいが完全に石畳が露出していた。 ・御山谷は残雪豊富で縦溝も少なく、大変快適。 ・東一ノ越へ登る残雪は3か所で登山道までつながっており、この雪は当分残りそう。 自分は先の雪の状況が不明だったので、標高2,500mくらいですぐに登山道に乗りトラバースしたが、御山谷を2,250mくらいまで滑っても東一ノ越へ行ける。(但し行って何をするんだという話はあるが…) ・タンボ平へは快適なのは最初の標高差300mくらいで、あとは縦溝地獄。左のロープウェイ駅の方に寄りすぎると雄山方面からのデブリ地獄。 ただ、このデブリが駅周辺のブッシュをなぎ倒してくれたおかげで激しいブッシュ漕ぎはなく、最後はデブリを拾いながら歩いて駅に到着。 |
その他周辺情報 | 湯けむり屋敷薬師の湯 大人¥700/人 |
写真
感想
思い起こせば冬が終わってしまうと慌てて出かけた3月初旬から3か月。
季節は2つ巡って、神奈川県から日帰りできる距離の山から雪は消え去ってしまった。
こうなったら最後は距離を金銭で解決しようということで、観光客で大混雑するには少々早いアルペンルートのトンネルを使って富山県へ。
アルペンルートは初めて利用したが、室堂までは4種類の乗り物を乗換えることを初めて知る。
乗り物好きにはたまらないのだろうが、目的が違うと、乗換えの度にいちいち階段の上り下りを繰り返し、目的の前に疲れてしまってたまらない。
たどり着いた初夏の立山は、恐らくシーズン最後となる新雪がうっすら積もり、氷が残る山頂が迎えてくれた。
残雪豊富なカールを滑り、ミクリガ池の遊歩道で観光気分を味わった後は、山の反対の黒部側へ最後のフィナーレを飾るベく(決してバス代ケチったわけじゃないよ)、2つの一ノ越を越えてタンボ平へ滑り込もうと、そそくさ急いで終電の1時間半前に黒部湖を見下ろす東一ノ越に立った。
これは終電どころか、一本前でも楽勝じゃん…と思ったあとに、最後の試練が待っていた。
強烈な縦ミゾとデブリがあることは、先行諸氏の投稿と往路でお会いしたスキーヤーとの会話でそれなりにわかっていたものの、(もう夏なんだし)そんなにひどくはならないんじゃないか、特にデブリはいい加減溶けちゃってるんじゃないの。
それに、往路に駅の展望台から目をこらしてみたときは、(肉眼で見えるほど近くからは見てはいないのだが)そんなの見えなかったし....と、楽観のみを根拠とした予想(というより思い込み)はあえなく粉砕され、標高差500mくらいを汗だくになりながらモーグルの練習に費やした。
立山の手荒い送別を受け、パンパンの太腿で園地の石段を登り、終電の30分前に駅舎の前に立つと、中から駅員と店員が出てきて迎えてくれた。
なんで居ることがわかったのか?との質問に、滑り降りてくるのが見えたからと笑顔で答え、(終電ぎりぎりの面倒くさいやつがやって来たので心配だったという本音は言わずに)ゆっくり準備してくださいねと言って中に戻っていった。
自分しか乗客のいないケーブルカーでダムまで下り、バスに乗り換えて戻った扇沢は、午後6時でも明るく、山の斜面にはまだ日差しが降り注いでいた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する