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Yamareco

記録ID: 1881560
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北アルプス縦走(裏銀座〜高天原温泉〜水晶岳〜硫黄沢〜湯俣温泉)

2011年08月16日(火) ~ 2011年08月20日(土)
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GPS
40:53
距離
91.9km
登り
10,034m
下り
9,941m
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
七倉山荘

感想

1日目
3:50 出発。まだ真っ暗。トンネル内の電気も消えていた。以前の時より、元気がない足取り。
5:09 高瀬ダムに到着。ダムの水がエメラルドグリーンできれいだった。ここで休憩と軽食。
5:21 出発。すぐにトンネル。少し行くと吊りはしがあり渡ってキャンプ場があった。誰もいなかった。この後登山道に入ったが、もの凄い急坂。ヘトヘトで登っていると。後からタクシーで来たおやじに抜かれた。
8:21 烏帽子小屋に到着した。ここで、軽食と休憩。逆方向に烏帽子岳があり、往復1時間程度だったので、迷った末行くことにした。
9:05 烏帽子岳登頂。天気今一。頂上がとんがっていて、最後のところで崖登り。すぐに小屋に戻った。
9:46 小屋スタート。ルート上に三ッ岳があるように感じたが、実際は横を通り過ぎていた。ここは登頂せずに歩いた。
12:09 野口五郎小屋着。昼食。野口五郎の歌はかかっていなかった。
12:29 小屋スタート。なだらかな登りで、特に急坂はなかった。
12:40 野口五郎岳登頂。その後、ルートを少しはずれて真砂岳があり、俺はあまり意識せずに歩いていたら。別のパーティーが真砂岳はどこか聞いてきたので、俺も登る気になり、少しだけ戻り登ることにした。
13:21 真砂岳登頂。歩いている途中に、硫黄沢方面がよく見えた。14:30くらいから雨が降ってきた。
15:10 水晶小屋についた。宿の人と少し話をしたが、まだ少し時間がったので、雲の平キャンプ場まで行くことにした。
キャンプ場前の間に祖父岳があり、そんなに急な登りではないが、ヘロヘロだった。
16:26 祖父岳登頂。
17:30 ようやくキャンプ場に到着。小屋と離れていて、先に受付を済ませるように書いてあったが、とりあえず明日受付することにした。
夕食は、昼に食べる予定だったおにぎり程度。湯を沸かしてコーヒーを飲んだがとてもうまかった。
テント張るときは雨降ってなかったが、夜また雨が降り出した。
早めに寝るが、疲れているはずなのになかなか寝付けず。

2日目
今日もあまりよく眠れなかった。5:00くらいからテント内の片づけをはじめ、テント撤収。
6:05 出発  結局テント代払わず。そのまま雲の平山小屋に寄らずに高天原へ向かった。しかし、罰が当たったのか、ちょうど人とすれ違ったときに、曲がるべき道に入らず、しばらく違う方に進んでしまい、時間のロス。しばらく進んで戻り、正規の道に入った。登りもあったが、下りが多かったのでかなり速いペースで歩いた。
8:06 高天原山荘着  ご主人に温泉のことを聞いたが、確認していないので分からないと言われた。しかし、せっかくここまで来たので一端温泉まで行き、荷物を置いて散策開始。池まで結構距離あった。池を越えて、だんだん藪となり歩きづらくなったが、崖崩れまでは概ね資料通りだった。それから崖付近を下り枯れ沢〜沢〜右からの沢までも概ね資料通りだったが、その右の沢は、少し遡上すると水がかれてしまっていた。ただ、一部から白く温泉成分を含んだような18℃くらいの鉱泉?が湧出しているのは確認した。とりあえず、それはとっておき、更に下を散策したが、それらしい沢には合流せず、大きな滝となってしまった。雨も降っていたし、時間もなかったので、あまりじっくり散策できず、先ほどの湧出点に戻った。とりあえず、この鉱泉を浴びておいた。その後、沢を遡上しようとも思ったが、時間がなかったので、少しだけでやめてしまった。後で考えると、もう少しだけ登ってみてもよかったのかもしれない。かなり後悔している。
ここで引き返した。ねむりの湯という湯を宿の人に聞くのを忘れたので、宿に戻り尋ねた。すると、すでにその浴槽はなくなっているとのことだった。これも本来なら散策したかったが、時間なく断念。温泉に戻った。2ヶ所ささっと入浴。良い温泉なのでもっとゆっくり浸かりたかったが仕方ない。
11:31 出発  始は温泉沢に沿って遡上。途中左手に赤い湧出有り。温度低く鉱泉のようだった。途中からもの凄い急坂。凄すぎて、ヘロヘロしながら登った。合流の手前は、永遠に続く登りのような感じ。途中で、同じキャンプ場に泊まった人とすれ違った。
13:43 温泉の頭着  少しだけ休んで水晶岳に向かった。コースタイムでは50分くらいだったので、がんばって35分で登りたかったが、結局コースタイム以上かかったかも。途中、道が分かりづらく何度か間違えてしまった。最後のところでは結構急坂。
14:48 水晶岳着  はじめに登頂したところに、三角点があったが、下山しようとおもい行った先にも頂上があった。2峰あるのか?
15:08 水晶小屋着  前日とほぼ同じ時間に着いた。今日は、宿に寄らずに素通りした。
15:48 ワリモ岳着
16:16 鷲羽岳着  砂利道のような下りをくねくね下る。途中から視界が晴れて、小屋が見えるようになった。
17:04 三俣小屋着  キャンプの受付したときに、伊藤新道について質問したら、伊藤さんが来ているので、直接話を聞いてみてはといわれ、18時に約束した。その後、テントを張り、軽く食事していたら、雨が降り出した。かなり強くなってしまい、小屋まで行くことができなくなってしまったため、伊藤さんとの話はできず。カレーを食べたが、あまりに疲れて、食欲なし。

3日目
夜中ずっと雨だったので、今日の動きが気になり眠れなかった。伊藤新道と硫黄乗越のどちらから降りた方がよいかずっと悩んでいた。
5時前から外で動き出している人がいたが、俺はなかなか動き出せず、少しずつテント内を片づけはじめ、6時前にはテント撤収。撤収時雨は上がっていたのでよかった。

6:15 出発  結局伊藤新道から下ることにした。入口は昨日確認しておいたので問題なし。道も迷うことなくはっきり分かるようになっていた。しかし、道が狭く斜めになっているところが多かった。また、雨のため滑りやすく、速いペースでは歩けなかったので、かなりゆっくりなペースで歩いた。それでも途中何度もこけそうになった。道沿いのブルーベリーがあり、食べながら歩いた。天候今一で道も今一の中、元気づけられありがたかった。
だいぶ歩いたところで、硫黄沢が見下ろせるポイントへ到着。何となく白い滝のような所が見え元気が湧いてきた。沢に出る少し前から、もの凄い下りとなった。藪同然の道もあり、笹をつかみながら滑り降りるようなところもあった。

8:51 赤沢に合流 長い下り道を終え、ようやく赤沢に出た。そこから少し下り、湯俣川との出合いのところで休憩と軽食。雨が降る可能性があったので、大きな岩の影に荷物を置き、沢登りの出で立ちになり白い滝を目指した。

9:36 白い滝散策にスタート。少し遡上すると硫黄東沢に着いた。そこには温泉があったが、誘惑に駆られながらも先を急いだ。硫黄沢に着き、今度は硫黄沢を遡上。徐々に水温が上がってきて、そのうち湯気で眼鏡が曇るようになってきた。

10:32 硫黄沢の源泉地帯に到着した。源泉温度は71.4℃。更に遡上すると、白い滝のようなところが見え始めた。伊藤新道から見えたのと同じだった。
10:53 念願の白い滝に到着した。予想通りとてもきれいで見事な滝だった。登れそうだったので、下の方は直登。最後の方が急になってきたので脇の草につかまりながら登った。最上部はなだらかになり湧出部へは楽勝で行けた。湧出部8℃。少し下のくぼみで入湯。
白い滝を後にして、下る途中に、黄色い湧出28.2℃と、黒い湧出20.4℃あり。共に入湯。
硫黄沢を下る途中で、右手の沢上部に噴湯丘?らしき変わった形のところがあったので見学。もう一つ下の沢筋には、噴煙が見えたので、そちらにも行ってみた。ナビで確認しながら歩いていると、どうやら硫黄東沢の温泉は、一山越えたところにあるようだった。当初の予定では、湯俣川まで戻り、東沢を下から遡上することにしていたが、変更して、上から攻めることにした。登り坂はそれ程でもなく、最後のところで少しだけ藪こぎもあったが、楽に尾根越え。東沢に降りることができた。噴煙もしっかり見え、ワクワクしてきた。温泉の湧出もあり、源泉温度何と91.7℃もあった。その流れをたどり、適温の場所で入湯。東沢はとてもきれいな色の沢で歩くのも楽しかった。
かなり下ったところで、右から合流する沢があった。何とこれが、今まで見たことないような黒川。感動した。遡上すると更に黒さが増してきた。途中、真っ黒な湯だまりあり。入湯。更に遡上すると、源泉地帯に着いた。噴湯丘のようになっていて、そこから55℃の湯が湧出していた。下の川で入湯。
湯俣川まで下る途中。もの凄い滝の連続。ここまで来たら、下るしかないので、何とかして下ったが、もし、下から登ってきたら途中で挫折していたかもしれない。上部で東沢に合流して逆によかったかもしれない。
何とか滝を巻いて出合へ。3ヶ所で入湯した。
15:30 硫黄沢に入湯していなかったので、だいぶ時間が遅くなってきたので、急いで硫黄沢に向かった。下の方に広い滝壺があったが、温度が低かったので、先に進み、34.2℃のポイントで入湯。満足の一湯。
16:11 下山開始。かなり急いで下った。赤沢出合で荷物を持つと、重さでフラフラした。
17:45 テント場手前の渡渉は、バランス崩しそうになったが何とかテント場へ到着。

ラーメン、コーヒー。とてもうまかった。
夜になり、また雨が降ってきた。夜通し降っていて、だんだん雨足が強まると同時に沢の音が轟音に鳴っていくのが分かり、かなり不安になってきた。沢を通らすに、藪こぎして伊藤新道や竹村新道まで行けないだろうか?ここまで降りてきたのは失敗だったのでは?赤沢を登り、伊藤新道に入り山で1泊下したほうがよかったのでは?などなど…。
結局朝まで雨は止まなかった。

4日目
雨のため、かなり睡眠浅かった。よく考えると、今回の旅で何時間眠ったのだろうか?
だんだん外が明るくなってきたが、雨は相変わらず降っていた。増水しているに違いないが、それを確認するのが怖くて、なかなか外に出れず。
トイレで外に出たときに、濁流に増水。これではとても沢にはいることなど無理と悟った。雨は降っていたので、このまま数日ここで過ごすかもしれないと頭に浮かんだ。食料は充分あったので、命の危険はないが…。
10:00くらいになるとようやく雨が上がった。水量は変わらず。
天気が少しずつ回復してきた。少なくとも今日は身動き取れない状態だったので、テント内の掃除をはじめた。しばらくすると晴れ間が出てきたので、テントをひっくり返してテント下を乾かした。ブルーシートとテントの間にかなり水が入り込んでいた。そのため、テント内もかなり水っぽかったのだろう。衣類やザックなども一緒に乾かした。蝉も鳴き出し良い感じの天気となった。水量もだんだん少なくなってきて、明日帰れるという期待感が湧いてきた。
テントを戻すときに、ブルーシートの縁に石を置き少し浮かすことで、水の進入を防ぐようにした。
食料は、たくさんあったが、念のために節約しながら食べた。幸いテント場の裏に沢があり水は確保できた。
14:00くらいには靴以外のものはすべて乾いた。
15:00くらいになると、水量はかなり引き、もしかしたら下れるかもという感じにもなったが、明日は晴れそうなので、今日はここに泊まることにした。
夕食は、ラーメン。枯れ木や流木をかき集めてたき火をした。予想よりもかんたんにもえた。明日の晴れを祈ってテントへ。
しかし、夜になりまた雨。

5日目
夜中ずっと雨だったので、またいろいろ考えてしまい、ほとんど眠れていない状況。5:30頃トイレで外に出たら、昨日程の濁流と増水ではなかったので、少し安心した。ただ、天気がなかなかよくならず、不安は一杯。このまま、天気回復しないと、また今日もここに泊まることになる。どうしようかかなり迷ったが、増水の具合は、それ程でもなく、昨日の引いているときと同じように感じたので、朝のうちに出発することにした。そうと決まったら、テント撤収作業に入った。
7:28 スタート。渡渉が何度もあるが、かなり多いように感じた。しっかり歩かないとすぐに流されそう。途中腰のあたりまで水に浸かることもあった。数年前の増水時に超えることができなかったポイントまでも、かなり大変な状態が多くあった。
いよいよ、問題のポイント。印が付いてあって、ルートとしては間違えていないが、降りる場所を少し間違え、戻って何とかクリア。一安心したが、その後も結構たいへんなところが多くあった。ようやく噴湯丘に到着。やっと余裕が出てきた。
9:21 ようやく吊りはしに到着した。晴嵐荘てまえで、着替えした。
10:12 晴嵐荘付近から歩き始める。帰りは、ほぼ平坦な道の歩き。疲れているが、無事に帰れるうれしさで、元気はある。
12:10 高瀬ダムに到着。
13:12 七倉ダム到着。

葛温泉・高瀬館の温泉に入り5日間の汗を流した。いろいろあったが、楽しい参考であった。

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