ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1911713
全員に公開
ハイキング
中国

岡山県美咲町 両山寺〜二上山〜天子山 巨石ワールド&動植物

2019年06月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:38
距離
13.7km
登り
493m
下り
483m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:01
休憩
0:35
合計
5:36
距離 13.7km 登り 494m 下り 495m
8:12
21
両山寺駐車場
8:33
15
両山寺入口
8:48
8:49
8
両山寺入口(2回目)
8:57
4
二上神社鳥居
9:01
5
二上神社鳥居(2回目)
9:06
9:09
5
二上神社
9:14
8
二上山東南東分岐
9:44
17
二上山東南東分岐(2回目)
10:01
3
あまのじゃくの重ね岩1
10:04
10:10
7
あまのじゃくの重ね岩3
10:17
6
重ね岩方面遊歩道入口
10:23
10
二上山東南東分岐(3回目)
10:33
16
両山寺駐車場方面遊歩道入口
10:49
44
アスファルト道合流点
11:33
52
県道455号横断地点
13:20
26
県道455号横断地点(2回目)
13:46
2
アスファルト道合流点(2回目)
13:48
両山寺駐車場
寺社仏閣や巨石群、旬の動植物観察を楽しむコース
歩行距離13.5km、歩行時間5時間、歩行数21,000歩、消費カロリー2,800Kcal
天候 曇り時々小雨後、曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
両山寺の駐車場<写真01>に自動車を停めました。砂利の広場で20台程駐車可能です。周辺には他にも駐車場があります。
コース状況/
危険箇所等
 両山寺<写真05〜15>周辺は基本、土や砂利道です。二上山(ふたかみやま)頂上<写真21〜24>より西の遊歩道の一部は不明瞭だったりヤブだったりする所があります。それ以外はほぼアスファルト道で、今回のような雨の日でも大丈夫です。

 二上山(ふたかみやま)頂上<写真21〜24>からあまのじゃくの重ね岩<写真26〜30>に向かって北上する遊歩道がわからず、いったん東南東のアスファルト道分岐まで戻り、西側をトラバースする遊歩道に入りました。
 すぐに低い草が茂った砂利道になり、両山寺駐車場<写真01>方面に向かう遊歩道入口の少し北辺りから道が不明瞭になりました。苔むした石がゴロゴロした間を通る踏み跡を探してしばらく進みました。後で両山寺周辺案内図<写真01>で確認すると、どうやら、あまのじゃくの重ね岩を横断していたようです。
 その踏み跡も不明瞭になってきたので、東に向かって斜面を登りました。樹林帯ですが下草がなく、木の間をどこでも歩けました。
 重ね岩2<写真27>からさらに東に登るとすぐ細道に合流しました。たまに木の枝が邪魔になりますが、かき分けるほどでもなく、そのうちきれいな砂利道になりました。たまにピンク色のテープがあり、さらに北に続いていましたが、重ね岩3<写真28>で引き返しました。
 そこからは細道ですが、明瞭な遊歩道でした。撮影した重ね岩<写真26〜30>はすべて遊歩道から見えました。ツノカメムシの仲間<写真31>撮影地点でアスファルト道に合流すると、1〜2m西に赤い屋根の東屋(周辺はヤブ)がありました。 

 天子山(あまごやま)<写真54〜61>まで近道しようと、二上山<写真21〜24>の西側をトラバースする遊歩道から両山寺駐車場<写真01>方面に向かう遊歩道に入りました。入口からしばらくは丸太と土の階段状の道で、木製のてすりがありました。低いササがまばらに生えていますが、歩きにくくはありませんでした。
 しかし、標高620m辺りからササが高さ1.5m程になり、かき分けなければ歩けなくなりました。足元も次第に見えなくなり、たまにトゲトゲにひっかかりながら歩きやすそうな所を探して下りました。
 標高600m辺りでササはなくなり、平坦になりました。幅20cm程のちょろちょろ流れをまたぎ、茂った草の間の踏み跡らしきものを辿っていると、太陽光パネルが設置されていました。
 南方向に進路を変えてさらに踏み跡を辿り、標高580m辺りでコンクリート道に出ると、アスファルト道まではすぐでした。駐車場<写真01>の側だったので、二上神社<写真20>経由でアスファルト道に出たほうが早かったかもしれません(-_-;)
その他周辺情報  美咲町は棚田が有名で、天子山南の小山地区など日本の棚田百選に選ばれた棚田スポットがいくつかあります。また、天子山東には、国道53号線から少し西に入った所に棚田米と地元の卵を使った卵かけご飯で有名な、たまごかけごはんの店「食堂かめっち。」があります。
01両山寺周辺案内図
出発点(駐車場)に設置されていました。二上山(ふたかみやま)北にある「あまのじゃくの重ね岩」が気になりました。
01両山寺周辺案内図
出発点(駐車場)に設置されていました。二上山(ふたかみやま)北にある「あまのじゃくの重ね岩」が気になりました。
02ドクダミ
花に見えるのは苞(ほう)という葉が変化したもので、本来の花は中心にある黄色い棒状の部分です。群生していました。
02ドクダミ
花に見えるのは苞(ほう)という葉が変化したもので、本来の花は中心にある黄色い棒状の部分です。群生していました。
03ウマノアシガタ
枝分かれをした花茎の先に1つずつ光沢のある黄色い花をつけています。そろそろ花期も終わりでこの1輪だけでした。
2
03ウマノアシガタ
枝分かれをした花茎の先に1つずつ光沢のある黄色い花をつけています。そろそろ花期も終わりでこの1輪だけでした。
04テイカカズラ
白色の花は甘く香り、咲き進むとクリーム色に変化します。落花も多数ありましたが、しばらく楽しめそうです。
2
04テイカカズラ
白色の花は甘く香り、咲き進むとクリーム色に変化します。落花も多数ありましたが、しばらく楽しめそうです。
05両山寺入口より本堂
奈良時代初期の和銅7年(714年)、泰澄(たいちょう)が観音の霊夢を見て開山したと言われています。
05両山寺入口より本堂
奈良時代初期の和銅7年(714年)、泰澄(たいちょう)が観音の霊夢を見て開山したと言われています。
06両山寺仁王門
平成25年に改築されました。中に美咲町の重要文化財である金剛力士像<写真11>があります。
1
06両山寺仁王門
平成25年に改築されました。中に美咲町の重要文化財である金剛力士像<写真11>があります。
07五智如来座像
岡山県の重要文化財で、室町時代後期の作と考えられています。花崗岩で造られている五智如来で中心が大日如来、東に阿閃(あしゅく)如来、西に阿弥陀如来、南に宝生(ほうじょう)如来、北に不空成就(ふくうじょうじゅ)如来が並んでいます。
1
07五智如来座像
岡山県の重要文化財で、室町時代後期の作と考えられています。花崗岩で造られている五智如来で中心が大日如来、東に阿閃(あしゅく)如来、西に阿弥陀如来、南に宝生(ほうじょう)如来、北に不空成就(ふくうじょうじゅ)如来が並んでいます。
08五智公園ベンチより西方面
里山らしい景観で気持ちが安らぎます。周辺にはツツジがたくさん植えられているので、5月は特にきれいでしょう。
08五智公園ベンチより西方面
里山らしい景観で気持ちが安らぎます。周辺にはツツジがたくさん植えられているので、5月は特にきれいでしょう。
09ナツツバキ
別名、沙羅の木ともいい、直径5〜7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。ただし、花は一日花で、開花後1日で落ちます。咲き始めでした。
09ナツツバキ
別名、沙羅の木ともいい、直径5〜7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。ただし、花は一日花で、開花後1日で落ちます。咲き始めでした。
10アカシジミ
昼間は木の葉にじっととまっていたり、クリなどの花で静かに吸蜜したりしていますが、夕方になると活発に飛び始めます。
2
10アカシジミ
昼間は木の葉にじっととまっていたり、クリなどの花で静かに吸蜜したりしていますが、夕方になると活発に飛び始めます。
11金剛力士像
美咲町指定重要文化財で厳重に管理されていました。
11金剛力士像
美咲町指定重要文化財で厳重に管理されていました。
12アカガシ
推定樹齢600年だそうです。端にひっそりと生えていましたが、存在感があり目立ちました。
12アカガシ
推定樹齢600年だそうです。端にひっそりと生えていましたが、存在感があり目立ちました。
13二上杉
推定樹齢1,000年、目通り周囲7.0m、樹高40mで岡山県の名木百選にも選ばれています。石段の上から境内を動画に撮りました。
2
13二上杉
推定樹齢1,000年、目通り周囲7.0m、樹高40mで岡山県の名木百選にも選ばれています。石段の上から境内を動画に撮りました。
14大師堂内部
宗祖・弘法大師をお祀りしています。おそらく、両山寺周辺を巡るミニ88ヶ所霊場の1番札所なのでしょう。詳細はわかりませんでしたが、境内でいくつかそれらしき石仏を見ました。
14大師堂内部
宗祖・弘法大師をお祀りしています。おそらく、両山寺周辺を巡るミニ88ヶ所霊場の1番札所なのでしょう。詳細はわかりませんでしたが、境内でいくつかそれらしき石仏を見ました。
15薬師堂内部
元塔頭・薬師院の御本尊、薬師如来をお祀りしています。
15薬師堂内部
元塔頭・薬師院の御本尊、薬師如来をお祀りしています。
16二上神社鳥居
八頭大明神を御祭神とする鎮守社の鳥居です。
16二上神社鳥居
八頭大明神を御祭神とする鎮守社の鳥居です。
17白いアジサイ
咲き始めはライムグリーン色ですが、満開になるとアントシアニン(色素)を持っていないので真っ白になります。
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17白いアジサイ
咲き始めはライムグリーン色ですが、満開になるとアントシアニン(色素)を持っていないので真っ白になります。
18青いガクアジサイ
中心に集まっている小さなつぼみのようなものが花びらで、その外側には萼が大きな花びらのようについています。もう少し東にある薬師院は、改修工事中で立ち入り禁止だったので引き返しました。
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18青いガクアジサイ
中心に集まっている小さなつぼみのようなものが花びらで、その外側には萼が大きな花びらのようについています。もう少し東にある薬師院は、改修工事中で立ち入り禁止だったので引き返しました。
19二上神社大杉
中央町(現在は合併して美咲町)指定天然記念物です。推定樹齢1000年、目通り周囲6m超、樹高30m超だそうです。
19二上神社大杉
中央町(現在は合併して美咲町)指定天然記念物です。推定樹齢1000年、目通り周囲6m超、樹高30m超だそうです。
20二上神社拝殿&本殿
役の小角(えんのおづぬ)が二上山(ふたかみやま)で勤修中に、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)二神の夢を見たことにより祠を造ったといわれています。
20二上神社拝殿&本殿
役の小角(えんのおづぬ)が二上山(ふたかみやま)で勤修中に、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)二神の夢を見たことにより祠を造ったといわれています。
21二上山頂上三角点
      「両山寺山」
標高688.9m頂上三角点<点名:両山寺山>です。なんと、二つの電波塔(無線中継所)の間にありました。展望は効きません。
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21二上山頂上三角点
      「両山寺山」
標高688.9m頂上三角点<点名:両山寺山>です。なんと、二つの電波塔(無線中継所)の間にありました。展望は効きません。
22オカトラノオ
一度枝垂れた穂先の先端が少し上を向く形状が虎の尻尾に見えます。群生していました。
3
22オカトラノオ
一度枝垂れた穂先の先端が少し上を向く形状が虎の尻尾に見えます。群生していました。
23ユウゲショウ
アカバナユウゲショウとも呼ばれます。夕化粧といいますが、実際には天気が悪ければ昼間でも開いた花が見られます。これまた電波塔のフェンス沿いに群生。
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23ユウゲショウ
アカバナユウゲショウとも呼ばれます。夕化粧といいますが、実際には天気が悪ければ昼間でも開いた花が見られます。これまた電波塔のフェンス沿いに群生。
24スジグロシロチョウ
       ランデブー
ヒラヒラ舞っている上がオスで下がメスです。ちょうど交尾しようとしていたところです。動画にも撮りました。
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24スジグロシロチョウ
       ランデブー
ヒラヒラ舞っている上がオスで下がメスです。ちょうど交尾しようとしていたところです。動画にも撮りました。
25ヤマジノホトトギス
7月以降の花というイメージがありますが、この1株だけが6月下旬にもう開花していました。
3
25ヤマジノホトトギス
7月以降の花というイメージがありますが、この1株だけが6月下旬にもう開花していました。
26あまのじゃくの重ね岩1
頂上からではなく、北北東尾根に西からアプローチしました。ここが一番岩が集まっていました。動画も撮りました。
26あまのじゃくの重ね岩1
頂上からではなく、北北東尾根に西からアプローチしました。ここが一番岩が集まっていました。動画も撮りました。
27あまのじゃくの重ね岩2
倒れそうで倒れません(*_*;
1
27あまのじゃくの重ね岩2
倒れそうで倒れません(*_*;
28あまのじゃくの重ね岩3
この岩だけ植物に絡まれていました。まだ先に道が続いていましたが、ここで引き返しました。
28あまのじゃくの重ね岩3
この岩だけ植物に絡まれていました。まだ先に道が続いていましたが、ここで引き返しました。
29あまのじゃくの重ね岩4
これぞ重ね岩!ドミノ倒しにも見えます。
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29あまのじゃくの重ね岩4
これぞ重ね岩!ドミノ倒しにも見えます。
30あまのじゃくの重ね岩5
大小の組み合わせが絶妙です(^^)/動画も撮りました。すぐそばに説明板がありましたが、道からは裏側しか見えません(-_-;)
30あまのじゃくの重ね岩5
大小の組み合わせが絶妙です(^^)/動画も撮りました。すぐそばに説明板がありましたが、道からは裏側しか見えません(-_-;)
31ツノカメムシの仲間
遊歩道から無事にアスファルト道に合流すると、出迎えてくれました(^^♪ツノカメムシの仲間は、胸部の両端が肩パッドのように突き出ています。色合いが微妙ですが、セアカツノカメムシのメスあたりでしょうか。
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31ツノカメムシの仲間
遊歩道から無事にアスファルト道に合流すると、出迎えてくれました(^^♪ツノカメムシの仲間は、胸部の両端が肩パッドのように突き出ています。色合いが微妙ですが、セアカツノカメムシのメスあたりでしょうか。
32ホオジロ♂
チョッピィなどとさえずり、オスは十数曲のレパートリーをもっているとされています。その一つを動画で紹介しています。
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32ホオジロ♂
チョッピィなどとさえずり、オスは十数曲のレパートリーをもっているとされています。その一つを動画で紹介しています。
33両山寺遊歩道より南西方面
遊歩道からまさかまさかのヤブコギになり、脱出間近で見えた景色です。ヒメジョオンの大群生越しに左に王山が見えているようです。これぞ里山!(^^)!
33両山寺遊歩道より南西方面
遊歩道からまさかまさかのヤブコギになり、脱出間近で見えた景色です。ヒメジョオンの大群生越しに左に王山が見えているようです。これぞ里山!(^^)!
34トウコマツナギ
樹高は2m以上になり、法面の緑化のために植えられることが多かったそうです。確かに、コンクリートの法面に沿ってたくさん生えていました。よく似たコマツナギはもっと低く、草のように地面を這うこともあります。
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34トウコマツナギ
樹高は2m以上になり、法面の緑化のために植えられることが多かったそうです。確かに、コンクリートの法面に沿ってたくさん生えていました。よく似たコマツナギはもっと低く、草のように地面を這うこともあります。
35ヤマフジの実
ヤマフジがマメ科だというのは、この実を見ると納得できます。
35ヤマフジの実
ヤマフジがマメ科だというのは、この実を見ると納得できます。
36カワラヒワ
仲のいい3羽が一緒に行動している姿が微笑ましかったです(*^^*)動画には道路の右へ左へとそろって移動する様子が映っています。
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36カワラヒワ
仲のいい3羽が一緒に行動している姿が微笑ましかったです(*^^*)動画には道路の右へ左へとそろって移動する様子が映っています。
37ホタルブクロ
ヤマホタルブクロとは違い、萼片の一部がめくれ上がったようになっています。コース上、場所を問わずたくさん咲いていましたが、すべて白花でした。動画も撮りました。
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37ホタルブクロ
ヤマホタルブクロとは違い、萼片の一部がめくれ上がったようになっています。コース上、場所を問わずたくさん咲いていましたが、すべて白花でした。動画も撮りました。
38ヤマハギ
秋の七草の1つです。萩という名の花はなく単に萩というとヤマハギを指します。花序の柄が長く葉よりも突き出ており、萼の先端が鋭く尖ります。咲き始めでした。
38ヤマハギ
秋の七草の1つです。萩という名の花はなく単に萩というとヤマハギを指します。花序の柄が長く葉よりも突き出ており、萼の先端が鋭く尖ります。咲き始めでした。
39ミヤコグサ&ツバメシジミ
セイヨウミヤコグサほど毛深くなく、一か所につく花数も少ないです。ミヤコグサが道端にたくさん咲いていたので、蝶が吸蜜するシーンもたくさん見られました。
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39ミヤコグサ&ツバメシジミ
セイヨウミヤコグサほど毛深くなく、一か所につく花数も少ないです。ミヤコグサが道端にたくさん咲いていたので、蝶が吸蜜するシーンもたくさん見られました。
40クララ
茎や枝の先に長い総状花序を出し、黄白色の蝶形花(ちょうけいか)を多数つけています。群生していましたが、まだつぼみでした。
40クララ
茎や枝の先に長い総状花序を出し、黄白色の蝶形花(ちょうけいか)を多数つけています。群生していましたが、まだつぼみでした。
41マタタビ
開花時期になると、枝先の葉の表が白くなります。
2
41マタタビ
開花時期になると、枝先の葉の表が白くなります。
42イワガラミ
イワガラミの両性花は花びらが退化して、雄しべと雌しべだけの花の集まりです。萼片が1枚しかないのが特徴です。そろそろ花期は終わりのようでした。
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42イワガラミ
イワガラミの両性花は花びらが退化して、雄しべと雌しべだけの花の集まりです。萼片が1枚しかないのが特徴です。そろそろ花期は終わりのようでした。
43ハキダメギク
文字通り、掃き溜めで発見されたので、この名前がつきました。花弁のように見える白い舌状花が5つ、中心部には多数の黄色い筒状花があり、全体では直径5mmほどしかありません。ここからしばしばハキダメギクロードが見られました。
43ハキダメギク
文字通り、掃き溜めで発見されたので、この名前がつきました。花弁のように見える白い舌状花が5つ、中心部には多数の黄色い筒状花があり、全体では直径5mmほどしかありません。ここからしばしばハキダメギクロードが見られました。
44オカトラノオ&
   ベッコウハナアブ♀
アブは複眼が小さく離れているのがメスです。オカトラノオはアブに大人気でした。花粉をなめている様子を動画に撮りました。
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44オカトラノオ&
   ベッコウハナアブ♀
アブは複眼が小さく離れているのがメスです。オカトラノオはアブに大人気でした。花粉をなめている様子を動画に撮りました。
45ヨウシュヤマゴボウ
北米原産の帰化植物で、初夏から秋にかけて総状花序を作り、紅紫色の果実を付けます。有毒植物なので、良い子は果実で染物をして遊ばないようにしましょう。
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45ヨウシュヤマゴボウ
北米原産の帰化植物で、初夏から秋にかけて総状花序を作り、紅紫色の果実を付けます。有毒植物なので、良い子は果実で染物をして遊ばないようにしましょう。
46ムラサキシキブ
花の先は4片に裂けて開いています。コムラサキよりも花がまばらにつきます。
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46ムラサキシキブ
花の先は4片に裂けて開いています。コムラサキよりも花がまばらにつきます。
47ミヤコイバラ
枝先の円錐花序に直径3cmほどの白い花が多数ついています。ノイバラとは違い、花柱に毛があります。雄しべ多過ぎ(´・ω・`)
47ミヤコイバラ
枝先の円錐花序に直径3cmほどの白い花が多数ついています。ノイバラとは違い、花柱に毛があります。雄しべ多過ぎ(´・ω・`)
48クマイチゴ
花はすでに咲き終え、食べられそうな実が生っていました。核果一粒一粒の先端が尖るのが特徴です。残念ながらクマ(熊)は近くにいませんでした。
48クマイチゴ
花はすでに咲き終え、食べられそうな実が生っていました。核果一粒一粒の先端が尖るのが特徴です。残念ながらクマ(熊)は近くにいませんでした。
49オトギリソウ
この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺し、飛び散った血で花や葉に黒斑ができたという伝説が名前の由来です。
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49オトギリソウ
この草を原料とした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が怒りのあまり斬り殺し、飛び散った血で花や葉に黒斑ができたという伝説が名前の由来です。
50マタタビ雄花
マタタビは雄株に雄花を咲かせます。雄花は雄しべだけが目立つのですぐにわかります。
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50マタタビ雄花
マタタビは雄株に雄花を咲かせます。雄花は雄しべだけが目立つのですぐにわかります。
51コミスジ
濃茶色地に三本の白い帯を持つやや小さめのタテハチョウの仲間です。翅を開いてとまることが多いです。
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51コミスジ
濃茶色地に三本の白い帯を持つやや小さめのタテハチョウの仲間です。翅を開いてとまることが多いです。
52ワルナスビ
こんなに可愛い花なのに、葉にも茎にも鋭いトゲがびっしりと生えています。ヒメジョオンとともに群生していました。
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52ワルナスビ
こんなに可愛い花なのに、葉にも茎にも鋭いトゲがびっしりと生えています。ヒメジョオンとともに群生していました。
53水色のアジサイ
木造の建物が見えたので、アスファルト道から逸れて短い草が生えた踏み跡を辿るとありました。土壌が弱酸性なので白色と青色の中間色?
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53水色のアジサイ
木造の建物が見えたので、アスファルト道から逸れて短い草が生えた踏み跡を辿るとありました。土壌が弱酸性なので白色と青色の中間色?
54ササユリ
今日は見られないと思っていたら、天子山頂上に咲いていました(^_^)側に神社の社務所のような木造の建物がありました。
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54ササユリ
今日は見られないと思っていたら、天子山頂上に咲いていました(^_^)側に神社の社務所のような木造の建物がありました。
55青いアジサイ
アジサイのアントシアニン(色素)と酸性土壌のアルミニウムが結合して鮮やかな青色を発色しています。動画も撮りました。
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55青いアジサイ
アジサイのアントシアニン(色素)と酸性土壌のアルミニウムが結合して鮮やかな青色を発色しています。動画も撮りました。
56ツマグロヒョウモン♂
オスは黄色地に黒い斑点のいわゆる豹紋柄です。後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。
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56ツマグロヒョウモン♂
オスは黄色地に黒い斑点のいわゆる豹紋柄です。後翅の縁が黒いのでわかりやすいです。
57ニワゼキショウ
北アメリカ原産の帰化植物でアヤメ科の植物です。ここにだけ群生しており、すべて赤花でした。
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57ニワゼキショウ
北アメリカ原産の帰化植物でアヤメ科の植物です。ここにだけ群生しており、すべて赤花でした。
58ヒメジョオン&
     モンキチョウ
モンキチョウはシロチョウ科の蝶で、メスは翅が白っぽい色の個体と黄色の個体に分かれます。
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58ヒメジョオン&
     モンキチョウ
モンキチョウはシロチョウ科の蝶で、メスは翅が白っぽい色の個体と黄色の個体に分かれます。
59ウツボグサ&
    ナツアカネ未熟♂
ナツアカネのオスは成熟すると全身が赤くなっていきます。よく似たアキアカネとは違い、胸部側面中央の黒条の上端がスパッと切れたように見えます。
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59ウツボグサ&
    ナツアカネ未熟♂
ナツアカネのオスは成熟すると全身が赤くなっていきます。よく似たアキアカネとは違い、胸部側面中央の黒条の上端がスパッと切れたように見えます。
60天子山頂上祠
石碑には「祇園牛頭(ごず)天王」と記されています。スサノオノミコトと同一視された神です。おそらく、現在草地になっている場所にかつて神社があったのでしょう。
60天子山頂上祠
石碑には「祇園牛頭(ごず)天王」と記されています。スサノオノミコトと同一視された神です。おそらく、現在草地になっている場所にかつて神社があったのでしょう。
61天子山頂上三角点「小山」
祠<写真60>の裏に標高646.2mの地味で目立たない三角点が設置されていました。展望は効きません。
61天子山頂上三角点「小山」
祠<写真60>の裏に標高646.2mの地味で目立たない三角点が設置されていました。展望は効きません。
62牛舎の牛
天子山(あまごやま)山頂北西近くにいくつかの牛舎があり、各舎に数頭ずつ牛がいました。動画も撮りました。
62牛舎の牛
天子山(あまごやま)山頂北西近くにいくつかの牛舎があり、各舎に数頭ずつ牛がいました。動画も撮りました。
63天子山北より北方面
稜線が三連に見え、牧歌的な風景です。西から北方面を動画に撮りました。
63天子山北より北方面
稜線が三連に見え、牧歌的な風景です。西から北方面を動画に撮りました。
64クサノオウ&
   ホソヒラタアブ♂
花弁は4枚、雄しべは多数、雌しべは太く青虫のようで、その上にホソヒラタアブが乗っかっているように見えます。この周辺にだけ群生していました。
64クサノオウ&
   ホソヒラタアブ♂
花弁は4枚、雄しべは多数、雌しべは太く青虫のようで、その上にホソヒラタアブが乗っかっているように見えます。この周辺にだけ群生していました。
65ヒロオビトンボエダシャク
トンボエダシャクに似ていますが、胴体の黄色と黒の模様が不規則に並び、前翅の中央の黒い帯模様が先端に向かってチョキの形に伸びています。地面を這っていました。大丈夫か⁉
65ヒロオビトンボエダシャク
トンボエダシャクに似ていますが、胴体の黄色と黒の模様が不規則に並び、前翅の中央の黒い帯模様が先端に向かってチョキの形に伸びています。地面を這っていました。大丈夫か⁉
66クスサン終齢幼虫
全身に長い毛があるその姿から、俗に、シラガタロウと呼ばれています。体長は7cmほどで、さなぎになる場所を探して地面を移動中のようでした。一生懸命這っていたので動画も撮りました。
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66クスサン終齢幼虫
全身に長い毛があるその姿から、俗に、シラガタロウと呼ばれています。体長は7cmほどで、さなぎになる場所を探して地面を移動中のようでした。一生懸命這っていたので動画も撮りました。
67天子山東舗装道路より
         二上山
南南東に先に登った二上山(ふたかみやま)<写真21〜24>の山容が見えました。
67天子山東舗装道路より
         二上山
南南東に先に登った二上山(ふたかみやま)<写真21〜24>の山容が見えました。
68スジグロシロチョウ夏型?
        &ノアザミ
翅の裏側しか見えないのでよくわかりませんが、スジグロシロチョウの夏型のようです。仲良く吸蜜する微笑ましい光景を動画にも撮りました。
68スジグロシロチョウ夏型?
        &ノアザミ
翅の裏側しか見えないのでよくわかりませんが、スジグロシロチョウの夏型のようです。仲良く吸蜜する微笑ましい光景を動画にも撮りました。
69ヒメジョオン&
     ベニシジミ夏型
ベニシジミの夏型は春型よりも翅の表側の黒い部分が増えます。動画にも撮りましたが、翅をあまり広げてくれませんでした。
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69ヒメジョオン&
     ベニシジミ夏型
ベニシジミの夏型は春型よりも翅の表側の黒い部分が増えます。動画にも撮りましたが、翅をあまり広げてくれませんでした。
70クマノミズキ
熊野(三重県)に自生するミズキという意味で命名されましたが、西日本に広く分布しています。ミズキの葉が互生なのに対し、クマノミズキの葉は対生です。
70クマノミズキ
熊野(三重県)に自生するミズキという意味で命名されましたが、西日本に広く分布しています。ミズキの葉が互生なのに対し、クマノミズキの葉は対生です。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス マップケース 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)

感想

 ここ一週間程、不安定な天候が続きました。梅雨時あるあるです(-_-;)
 この日も前日までは雨が降る確率が高く、山行を延期することも考えました。前日の夜中に雨雲の14時間後までの動きをレーダーで確認し、山行中に雨が降る確率が低そうな山域をいくつかピックアップしました。急に雷雨など天気が崩れても、すぐにエスケープができる安心・安全な場所ということで、今回の場所を出発約7時間前に決めました。

 最初に訪問したのは二上山(山号:ふたかみさん)両山寺(りょうさんじ)です。両山寺は、元明天皇の和銅七年(714年)に開祖泰澄(たいちょう)法師が観音の霊夢により造営した歴史の古い寺院です。護法様(ゴー様とも)を憑けた護法実(ごほうざね)が暗闇の中を走り回り、運悪く捕まってしまった観客は3年以内に死ぬといわれる奇祭、両山寺護法祭でも有名です。
 この寺は、神の宿る山を崇拝する日本古来の山岳信仰と平安密教が融合した山岳密教の聖地として、美作 (みまさか)地方にその名を知られています。
 元禄年間に編纂された「作陽誌」には、平安初期に泰澄の霊魂に導かれた空海が二上山に登り、金剛界と胎臓界(たいぞうかい)を山頂にみつけたことから、両山寺を興して密教の道場としたと記されています。
 もともと両山寺は真言と天台の二大密教の道場で、二上山山麓には、修行者が宿泊する二十八の僧坊がありました。ところが戦国時代、尼子氏と毛利氏との間で起こった戦禍によって、寺の諸伽藍と僧坊のほとんどを焼失してしまいました。現存する本堂、大師堂、薬師堂は、元禄時代に再建されたものです。
 由緒ある所だけに樹齢が1,000年の杉やアカガシの大木も見られました。花もたくさん咲いており、特にアジサイは雨が降った後なので、美しく輝いていました。

 二上山(山名はふたかみやま)頂上から「あまのじゃくの重ね岩」への道に最初は気が付かず、いったん東南東のアスファルト道の分岐まで戻りました。そこから二上山の標高650m辺りを南から北にかけてトラバースする遊歩道に入り、途中で苔むした石がゴロゴロした踏み跡を辿りました。
 とうとうそれも不明瞭になってきたので、北北東の尾根に取り付き、東に向かって斜面を登り、やっとのことで辿り着きました。ヤブコギがなくて幸いでした。
 写真や動画で紹介していますように、昔、天邪鬼が星を取ろうと積み重ねて、あと一歩のところで崩れてしまった大小様々な岩が散乱しています(*^^*)そこから道が復活し、頂上北近くの廃屋となった赤い屋根の東屋の近くに出てきました。

 時間的に余裕があり小雨もやみかけていたので、次に二上山(ふたかみやま)の北西方向にある天子山(あまごやま)に向かうことにしました。
 二上山の西標高650m辺りで遊歩道らしき道を見つけたので、そこを下りることにしましたが、途中で突然ヤブに突入しました。道標がすでに無くなった遊歩道はヤブコギの可能性大という教訓でした(-_-;)
 アスファルト道に合流してからは、天子山までずっと緩やかな坂道が続きます。途中、ホタルブクロやミヤコグサ、オカトラノオなどの花が数kmにわたってたくさん見られました。

 天子山頂上は想定外のアジサイ、ミヤコグサなど、花パラダイスでした。ササユリまで咲いていました。
 花目当ての虫も多く、山頂まで数mの所で楽しい足止めを食らいました(*^^*)写真に撮り損ねましたが、セセリチョウの仲間が少なくとも2種類、丸っこい小柄なアブ?もいました。
 頂上は展望が効きませんが、少し下った牛舎の側より西から北方面を望むことができます。

 天子山(あまごやま)の帰りは小山神社経由の反時計回りコースも検討しましたが、別の道を通るとまた動植物観察で時間がかかり過ぎると判断、結局、元来た道を戻りました。
 幸い、行く途上では見られなかった風物詩も堪能でき、退屈なはずの復路でも気が付けば動植物に誘引され、のべ13km以上も歩いていました。
 予想以上に充実した山行で出会えた動植物に感謝(*^^*)





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