雲ノ平周回(黒部川-高天原-岩苔小谷)
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- GPS
- 17:03
- 距離
- 74.7km
- 登り
- 5,033m
- 下り
- 5,035m
コースタイム
- 山行
- 15:46
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 17:03
天候 | 晴のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩苔小谷は滝も無く快適溯行 祖父カールは桃源郷 |
写真
感想
今回のキーワードは沢、チャリ、オリジナル、ハードこの単語でグッグッて出てきたのがこの雲ノ平周回であった。
深夜23時に自宅を出て有峰に向かう。久しぶりのチャリミネンコだ。深夜1時前に暗闇の中有峰ゲート発。有峰ダムまでの標高差700mが第一ステージ、ガシガシペダルを漕いで行くがトンネルに入ると強烈な向かい風が待っていた。ここで頑張り過ぎると後に響くので無理しない。予定通り1時間ちょいでダムに着いた。時計回りにダムを周り折立への激坂が始まる。過去に何度もバトルした思い出を振り返り頑張った。山から去って行った仲間たちは今頃何をしているだろうか?最後のトンネルも強烈な向かい風を受けた。トンネルを抜けると折立にようやく到着、距離20km、標高差1000mを1時間45分だった。
折立に着くとチャリをいたずらされない場所にデポして靴を履き替えてスタートだ。今日は沢靴ではなくいつものパドリングシューズを試してみる。深夜の登山道は涼しくて快適だ、とても日が昇って歩く気にならない。三角点まで1時間弱、薬師岳は雲に覆われていた。富山の夜景も見えなかった。太郎平小屋へと急ぐ、下山者数名とすれ違う、小屋の手前で夜が明けた。
5時過ぎに小屋に着くとやはり薬師は雲で見えなかった。小屋前で水を汲んでエネルギーを補給して薬師沢小屋まで標高差400mアップダウンを下る。いたるところに水が流れていて高山植物も多い道だ。木道ではダッシュできる。約1時間で薬師沢小屋に着くと女性の登山者が一人雲ノ平へ出ていった。この時期まだ沢屋はいないようだ。少し休んでいよいよ黒部川に降りる、祖父沢から雲ノ平を目指すなら上流だが岩苔小谷なら下流となる。
黒部川に降り立つとエメラルドグリーンの水がきれいだった。水際を下流へ向かい下っていく。大東新道を歩くのは二度目だ、25年以上前に北アルプスを北鎌から水晶まで縦走して以来だ。黒部川から離れて高天原峠までが何度も沢を横断して長くて疲れた。峠から下ってようやくお目当ての岩苔小谷に入溪、ここまでが長かった。里から8時間半かかった。地図を見る限り大きな滝はなさそうだし快適そうだ。
黒部川源流の一角だけあって水はキンキンで足は冷たかった。振り返れば薬師岳が左手には水晶岳がデカかった。快適に沢を詰めていく。パドリングシューズは濡れた岩でも滑らなかった。沢でも使える水陸両用の靴だと思った。途中で崩壊雪渓が出てきてたまげた。水が冷たいわけだ。源流の水に癒やされながら2400mの二股を右折して祖父カールから雲ノ平を目指す。
二股の先祖父カールは桃源郷だった。高山植物が咲き乱れ背後に水晶岳、何と贅沢な場所だろうか、今日も頑張って良かった。カールで大休止してこの世の楽園を満喫した。カールを登り切ると知らぬ内に登山道に出た。雲ノ平はすぐ先で貸し切りの雲の平を快適に進む。色々な庭園を楽しみながらまた薬師沢小屋へ、ここは木道も多くて快適だった。標高差で700mも落としてようやく小屋に着いた。あまりにも暑くなってきたので頭から水を被って全身クールダウンした、
太郎平小屋まで400mの登り返し、かなり足に来ていたが頑張るしかない。暑くて水が出ている場所では水浴びするしかなかった。最後の沢の横断点で河原で水浴びをしていると小屋の女性が二名やってきたので先を行かせてもらう。小屋番の若い女性はかなりハイペースでこちらも抜かされる訳にはいかないから気力を振り絞ってダッシュしたがマジで疲れた。太郎平まで登り返してようやく今日の登りは終了。後は折立へ下るのみ。
しかし太郎平小屋で休憩中に雨が降り出した。夕立だ。雨は強くなっていく、帰りのチャリが難儀だ。カッパを着て先を急ぐ、もうこの時間登りの登山者は皆無だ。時折ガクガクしだした足だが暗くなる前に降りなければ、折立手前で数名の登山者を抜いた。17時過ぎ閑散とした折立到着。
折立には雨が降って無くて路面は乾いていた。チャリを出してきてさああとは自動運転というわけにはいかなかった。トンネルをくぐってすぐに大きな熊が現れた。その距離20m、万が一こっちに来たら自転車で逃げれるがしばらく熊とのにらみ合い、早く逃げてくれと思った。しばらくしてようやく草むらに逃げてくれて救われた。後は有峰ゲートまで猛スピードでダウンヒルした。
18時前にようやく下山、17時間に及ぶ久しぶりの完全燃焼だった。
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