【昔ながらのルートで北奥千丈岳へ】乾山〜黒金山〜御止木〜奥千丈岳〜国師岳〜甲武信ヶ岳
- GPS
- 16:44
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,861m
- 下り
- 2,549m
コースタイム
09:50 乾徳山バス停 05:11 白檜平
10:17 乾徳山登山口 05:59 奥千丈岳
11:27 国師ヶ原 07:20 北奥千丈岳
11:32 高原ヒュッテ(昼食) 07:33 国師ヶ岳
11:44 国師ヶ原 09:30 東梓 付近
12:02 月見岩 10:00 両門ノ頭 付近
12:48 乾徳山 10:30 富士見
13:38 笠盛山 11:41 水師
14:24 黒金山 12:24 甲武信ヶ岳
15:17 大ダオ 12:46 木賊山
16:25 御止木 13:38 近丸新道分岐
16:46 白檜平 14:36 登山口
14:56 西沢渓谷入口バス停
計6時間56分 計9時間45分
地図上のコースタイム
8時間50分 11時間50分
甲武信ヶ岳〜西沢渓谷までは早足で歩きました。
通常コースタイムは4:00です。
天候 | 5/25 時々 5/26 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨市駅(9:12)-乾徳山登山口(9:44) 帰り:西沢渓谷入口(15:10)-山梨市駅 山梨市(15:52)-高尾(17:15) バスの時刻表 http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/sight/traffic/files/2012-0502-1237.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
大ダオ付近の笹原は膝丈以下 白檜平の入口の標識(奥千丈岳、御止木方面共に)新しいものが設置されていた。 黒金山〜白檜平〜北奥千丈岳はこまめに目印のテープが付いている。 【積雪情報】 初日の白檜平までほとんど残雪なし 奥千丈岳手前から積雪あり 奥千丈岳〜北奥千丈岳〜国師ヶ岳 20センチほどあり 国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳〜戸渡尾根分岐 多くても15センチほどの積雪、日当たりの良い場所は雪がない 戸渡尾根から少しくだったところからはまったく積雪なし 国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳は軽アイゼンがあったほうが無難かもしれません |
写真
感想
乾徳山から奥秩父主脈までつなぎに行ってきました。
[b]【1日目】[/b]
山梨市駅から乾徳山登山口まではバスを使った。
バスには他に3名の登山者が乗っていたが、乾徳山登山口で下車したのは自分のみで、他の登山者はバスでその先へ向かうようだった。
バスから下車すると小雨が降り出していたのでレインコートを着てから出発することにした。
しばらく舗装路を進んだ後、登山道に入る。
国師ヶ原までに3名の下山してくる人に会い、高原ヒュッテで昼食をとっていると山頂から下りてきた方がやってきた。
食事をしながら奥秩父の話を多少してから小屋を出た。
天気は相変わらず好転せず、むしろガスが出始めていたが、やっぱり乾徳山に来たからには鎖場を登りたいと思ったので、山頂の裏側にある下山道は使わずに、月見岩経由で登ることにした。
月見岩を過ぎ、髭剃岩あたりで下山してくる2グループとすれ違った。
乾徳山にテント泊装備で来る人は少ないようで、自分の背中の荷物を見てすれ違った人に驚かれた。
(自分のパッキングが下手だからザックが大きく見えたのかも?)
山頂直下の鎖場は雨にぬれてツルツルでしたが、「やっぱり登りたい!」と思ったので、重装備ながらなんとか登った。
登り終えてから考えてみると、やはり荷物が重いと背中が引っ張られるような感じになるので恐いです!
テント泊装備で鎖場を登るのは危ないので、まともな人は迂回路を使ったほうがいいです。
山頂に着くと食事中の方が一人と、後ろからトレランと思われる方が、登ってきた。
山頂で多少休憩した後、黒金山へ向かうことにした。
ハシゴを2つほどおりると石楠花の林になり、さらに進むと原生林になった。
足元には苔がいっぱい生えていて歩いていて気持ちが良い。
途中の笠盛山はとくに展望はありません。
さらに原生林を進み、大ダワ分岐からかなり前に整備したと思われる階段を登ると黒金山だった。
黒金山の北斜面は大きな岩塊斜面で、晴れていれば奥千丈岳あたりが望めたと思う。
ふたたび大ダオ分岐まで戻り、そこから大ダオへ向かう。
手持ちの地図ではここから破線ルートとなっていたが、踏み跡は割としっかりとあり、迷うことはなかった。
原生林のなかの尾根をくだっていくと、ときおり笹原があり、3つめの笹原が大ダオでした。
大ダオからは乾徳山の眺めが良かった。もし晴天であれば富士山も望めたのかもしれません。
展望がいいところだけあって、昔テントを張ったと思われる跡があった。
ここにテントを張ったら朝はさぞかしいい気持ちだろうなぁと感じる場所だった。
手持ちの地図には大ダオからトサカへあがる途中に巻き道があると記載されていましたが、気づきませんでした。
トサカのピークを過ぎ、伐採された倒木を跨ぎながら進み、御止木(ゴメトキ)まであがる。
ゴメトキにある遭難碑は結構古そうでした。
また、ゴメトキからは南へ遠見山、大烏山への道標が建っており、踏み跡もしっかりとしているようでした。
ゴメトキからなだらかな下りとなり、真新しい伐採林を抜けると舗装路に出た。
舗装路を左に少し行ったところに白檜平の標識があった。
白檜平から先は長いのでこの日はここの路肩に幕営することにした。
手持ちの地図には㊡マークがあったので、周囲をうろついてみたものの東屋や小屋などは見つからなかった。
テントを張って中でのんびりしていると、テントの上に小鳥がとまっていたらしく、しばらく間近でさえずっていた。
また、夜中にはシカか何か分かりませんが、テントの周りをゴソゴソと動きまわったり、水場で水を飲んでいる音が聞こえた。
日没とともに森から聞こえる小鳥のさえずりも止んでしまい、一日中降っていた小雨も止んで静かな夜を過ごした。
[b]【2日目】[/b]
食事をすませ、テントを畳もうとするとテントの表面には水滴が凍っていてバリバリになっていた。
この日は前日とは打って変わっていい天気になっていた。
荷物をザックに詰め込み、再び原生林の道へ入ることにした。
道を進んでいくと徐々に雪が見えはじめ、奥千丈岳あたりでは15センチほどの積雪になってきた。
山頂は展望はないが木々の合間から西方に南アルプスが望めた。
ここから先はほとんど雪道となり、登山道に沿って歩く場合はテープを頼りに進むことになった。
目印のテープは迷うなと言わんばかりに付けられていた。
テープが鬱陶しいので途中は登山道を歩くのをやめた。
とりあえず尾根上に進んでいくと、3メートルくらいある大きな岩があった。
ここでザックをおろし岩によじ登って見ると、南側から西側にかけての展望が開けていた。
左から小金沢連嶺、御坂山塊、富士山、南アルプス、中央アルプス?、金峰山、八ヶ岳、小川山が望めた。
ひと通り目で楽しんだ後、岩を降り5分ほど北上したところに北奥千丈岳の山頂があった。
山頂からはさっきの岩から見えなかった北側の山も見ることができた。
北奥千丈岳から大弛峠には寄らずに国師ヶ岳へむかうことにした。
国師ヶ岳からも富士山がよく見えた。
そこから少し東へ行ったところに天狗尾根の分岐があった。
天狗尾根は割と踏跡が明確なようだった
いつかはこの尾根も登ってみたいものだ
この辺りも倒木が多いものの、奥秩父主脈とだけあって道はしっかりとしていて歩きやすかった。
徐々に雪が減りだし、知らぬうちに国師ノタルを過ぎ、東梓も通過して両門ノ頭まで着いてしまった。
両門ノ頭は南斜面が岩壁になっていてとても展望が良かった。
ここでこの日最初の登山者の方に出会った。
前日は金峰から歩き、大弛峠で宿泊したそうで、夜はミゾレが降ったそうです。
ここで自分は追い越させていただき、先へ進むことした。
富士見までの登りには再び積雪があり、なかなか登りごたえがあった。
ピークを越えると雪は減り、水師を越えると甲武信ヶ岳の方から人の声が聞こえ出した。
毛木平からの合流点に来ると途端に登山道がぬかるみになった。
甲武信ヶ岳が百名山とだけあってそれ目当てにたくさん登ってくるのでしょう。
雪の残る斜面には階段のようにステップができていた。
山頂直下のガレ場には雪はなく、山頂にあがると登山者が10名ほどいた。
富士山にはもう雲がかかってしまっていましたが、奥秩父の山々はよく見えました。
山頂から甲武信小屋に下りるとたくさん人がいたので、ここにテントを張るのは諦めて下山することにしました。
木賊山へあがり、戸渡尾根をくだり出すと、まだまだ登山者はあがってきました。
丹沢の大倉尾根のような登山道は自分にはかなり負担のかかる道でしたが、のんびり歩くとさらに疲れそうだったので、早足でくだっていくことした。
近丸新道との分岐から下には石楠花の花が咲いていた。
戸渡尾根を下りきり、西沢渓谷沿いの道はアスファルトの道になっていた。
自分は平らな道は歩くのが遅いらしく、戸渡尾根の途中で追い抜いた中年の男性に追いぬかれてしまいました。
西沢渓谷入口のバス停に着くと、既に10名ほどピクニック客が並んでおり、10分ほどでバスが来た。
週末で人出があるからなのか、バスは観光用の大きなバスで山梨市駅まで直行便でした。
山梨市駅から高尾方面の電車は割と乗り継ぎがよかったです。
[b]【おまけ】[/b] 甲斐国志より奥仙丈岳について P449
本郡(山梨郡万力筋)の極北にして その北は信州、武州の界 十文字嶺に接す三州交界の處(ところ)を三國山と云
山内東西七里許、南北拾餘里と云 東は栗原筋 雁坂嶺に連り 西は本郡北山筋に接し金峯、鐵峯の東三繋の下流荒川を界し南に抵(あた)りて川窪村の荷坂(水ヶ森の南西に荷坂峠というものがある)、瘠尾(やせお?)帯那道を限りて奥千丈と云 仙丈とは千丈の義か他州にも同名あり高峭(高く険しいの意?)の謂(いい)なり凡(おおよ)そ此筋の諸山皆 連貫一脉(1つの山脈という意味?)にして金峯の羽翼なり
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