◆幽境・御座山と幽境体験・ぶどう峠〜長者の森より
- GPS
- 05:00
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,113m
コースタイム
08:29 林道終点 ←オートバイならここまで来れてしまう
09:22 白岩コース合流地点
09:50 見晴らし台
10:14 前衛峰
10:43 御座山山頂
13:08 長者の森駐車場
所要時間5時間 累積標高差1065m 移動距離10.4km
天候 | 晴れ 御座山の天気 http://www.mapion.co.jp/weather/spot/L0573267/ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
湯の沢トンネルを越えて群馬県上野村へ。国道299号線を左折。 県道124号線へ右折。ぶどう峠を越えて長者の森へ。 上のルートで下仁田インターから長者の森まで43キロ。 国道299号線は荒れ果てた舗装路です。ぶどう峠を越える県道の方が道は良いです。 ちなみに、この日は国道299号線は通行止めとなっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場 ○長者の森駐車場 舗装30台くらい。無料。24時間出し入れ可能。自販機あり。 トイレは駐車場脇。駐車場には「寝泊り禁止」の張り紙有。 登山ポストは見当たりませんでした。 ◆トイレ 長者の森駐車場脇 水洗。24時間利用可能。無料。トイレットペーパーあり。電灯あり。できたばかりなのか凄まじくキレイ。 ◆危険箇所等 元々、降雪の少ない地域なので、残雪は全くありません。その代わり、気温は20度を越えてました。 木製階段が過剰に設置されていて歩きづらく、しかも朽ちているモノもあるので「バキィ」と踏み抜いてしまいますとキケンかもしれません。 他、多少の岩場がありますが、通行に注意を要するような(命のキケンを感じるような)ものではありません。 ◆温泉 ○塩の沢温泉・国民宿舎やまびこ荘 \600 11:00-17:00 水休 群馬県多野郡上野村楢原888 0274-59-2027 http://user.uenomura.ne.jp/ueno2584/yamabiko/index.html ○浜平温泉・しおじの湯 \500 10:00-18:00 火休 日帰施設 未湯 群馬県多野郡上野村大字楢原3487-2 0274-59-3955 http://www.vill.ueno.gunma.jp/kanko/onsen/index.html ◆味覚 峠のうどん屋・藤屋 11:30-14:30(なくなり次第終了) 水休 場所はやまびこ荘の前。大盛り極太うどんの店。営業時間に間に合わず。 群馬県多野郡上野村大字楢原888 0274-59-2768 http://user.uenomura.ne.jp/ueno2254/guide/member/i_05.html ◆バッチ 長者の森管理棟で確認するも「扱っていません」だそうで。 |
写真
感想
私は山に行きだすと、立て続けに行く癖があるようです。
というわで御座山に行ってまいりました。本当のところは、仙ノ倉山か女峰山あたりに行きたかったというわけですが、前回、久しぶりの登山で白砂山で少々歩きすぎてしまったために、少しばかり足が痛いというわけでございます。
そのようなわけで、リハビリも兼ねてそんなに厳しくないお山がよろしかろうということで、御座山というわけでした。
まずは、真夜中の県道124号線・ぶどう峠越えについて。ここは、怖いなんてぇもんじゃぁありません。今までに幾度となく深夜の単独・峠越えをしてきましたが、およそ「怖い」などということは感じたことはありませんでした。むしろ怖いのは、野生動物の飛び出しだったりします。
しかし、ここ、ぶどう峠は格別の別格です。野生動物よりも怖いモノがいまだに棲んでいるのかもしれません。
実はこんなことがありました。(↓マジ)
湯の沢トンネルを越えて上野村に入ると、村民は寝静まっているのか、既に真っ暗闇でした。国道を左折すると、ヘッドライトに照らされた「慰霊碑への案内」が目に飛び込んできます。分かってはいたことだが、ここは20数年前の大惨事の場所の近く。私は何とも言えない気分を味わいながら、県道124号線へと右折した。暫く走ると道は徐々に細くなり、いつしか人家は途絶え完全な山道に。日中であれば、何度か通ったことのあるぶどう峠ではあるが、この時間帯に通るのは初めて。明るければ、その惨事の尾根が良く見えるというわけです。夜はガードレールの先は、当然のごとく真っ暗闇。暗闇というのは、人間の恐怖心を煽り立てるようで、ハンドルを握りながら、次から次へと思いつきたくも無いことをとりとめも無く思いついてしまいました。
例えば、ヘッドライトに照らされては暗闇にぼぅ・・・と浮かび上がるガードレールの先・・・明らかに地面の無いであろうその場所に誰かが立っていたら・・・とか。
あの見通しの悪いカーブを曲がった先の道路の脇に、真夏の服装の若い女性が一人で立っていたら・・・とか。
しかも、その女性に「麓まで乗せて下さいませんか」とか言われたら、乗せちゃおうかな・・・とか。
その人の脇を止まらないで素通りしたのに、いつの間にか助手席に乗っていたりしたら・・・とか。
正直なところ、引き返して上野村のどこかで車中泊をしてから、翌朝にぶどう峠を越えようかとも思ったが、けっこう標高が上がってきてしまったので、カーオーディオのボリュームを上げて何とか通り過ぎてしまおうとしたわけです。
ぶどう峠の近くの群馬県側に小さな祠があるのは、以前から知っていました。その祠のある場所からは、御巣鷹の尾根が良く見えるのです。確か「前方、御巣鷹の尾根」と書いてあったと思います。
どこだっただろうか。その祠のある場所の近くを通った時だっただろうか。車で走っているにも関わらず、「トン」と何かしらで車体を叩くような乾いた音が聞こえたのです(マジで)。飛び石?かと思いましたが、飛び石が当たったような音ではないし、そもそも他に走っている車などはないのですから、飛び石ということはありえない。それに、音が聞こえてきたのは、車体の上部からだ(これもマジ)。上から何か落ちてきた? 垂れ下がった木の枝が当たった? それとも? 車体に何かが当たったのであれば確認すべきか・・・。
私は、この場所に停車してはいけないのではと判断し、全身に寒気を感じながら、早くぶどう峠を抜けてしまおうとアクセルを踏み込んで漆黒の山道を全力疾走。いつしかぶどう峠を抜けて長野県に入ると、どういうわけか不思議と先ほどまで感じていた寒気が感じられなくなり、妙な安堵感のようなものを感じていた。いやあ、ぶどう峠は怖いですねえ。特に、深夜に通り抜ける際には、用心してください。くれぐれも、バックミラーは見ないよう・・・。
というわけです。
長者の森は、北相木村が造営した一大レジャー施設のようで。コテージやらバンガローやら、長大な滑り台やら、テニスコートやら・・・。シーズン中なら賑やかな場所なのでしょうが、この日は、人の気配はしませんでした。
夜明けにはまだ早いので、少しばかり車中にて時間調整をするつもりが、すっかり明るくなる頃までノンビリしてしまい、8時頃に出発。
白岩からのほうが近いために、この長者の森コースはあまり歩く人は少ないようです。白岩コースからの合流地点までは、今日も一人だけかなと。
合流地点を越えると、瞬く間に3人組が眼前に。その後は、山頂まで誰にも会いませんでした。どうやら、山頂一番乗りは私のようでしたが、直ぐにどこから登ってきたのか聞かなくても分かる20人くらいのグループが山頂に到着。実に賑々しくされていました。
山頂までは、ところどころ展望所のような箇所がいくつかありましたが、ずっと樹林帯の中というストイックな状況でした。下山も、もくもくと下るだけ。
下山後は、峠のうどん屋・藤屋でてんぷらうどんを食べるという野望があったので、急いでぶどう峠を越えて行きます。
着いてみると「本日休業」。食べられなかったとなると、余計に食べたくなるもの。いつかは行ってみたいものです。
藤屋のまん前にある国民宿舎やまびこ荘にて、入浴。洞窟風呂は源泉掛流しなので、ほとんど水風呂だが我慢して入浴。
その後、湯の沢トンネルを通り、南牧村を通過し帰宅した。
以前、立岩に登った帰りに下仁田ネギを買ったジイサマの店は、今度はこんにゃくを販売しているようだった。
moglessさん、はじめまして。
感想の半分?を費やしたぶどう峠。
私も夜間に一度通って、二度と走りたく無いと思いました。
何か得体の知れない何かを感じます。
(多分、疲れと暗さと初めて通る緊張感だとおもいますが)
ほんと、嫌な道です。
こちらこそ、はじめまして。お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
ぶどう峠・・・この手の話は全く信じていないのですが、「面白い」という理由で好きだったりします。
今でも、御巣鷹尾根には当時の機体の残骸が残されているそうなので、峠で「何か」を感じてしまっても、不思議ではないのかもしれません。
ちなみに、当時の一部の報道によれば当初、「現場は御座山」という情報もあったそうです。もちろん、これは誤りですが。
掲載している体験談は、脚色のない実話だったりします。脚色して怪談にしてしまってもよかったのですが、話を考えていたら自分でも薄気味悪くなってきたので、辞めておきました。夜にトイレに行けなくなっても困るので。
感想の半分くらいが、ぶどう峠の話というのは、それくらいに御座山の印象が希薄だったということかもしれません。
これといって、何と申しましょうか。散々、苦労して登ったわりには・・・もう行くことはないかもなぁ。というわけでございます。
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