西丹沢から主稜、主脈、同角山稜8の字周回(小屋泊)
- GPS
- 35:30
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 3,278m
- 下り
- 3,278m
コースタイム
西丹沢自然教室 5:20 - 6:05 ゴーラ沢出合 - 6:47 展望台 6:50 - 7:56 石棚山稜分岐 - 8:17 檜洞丸 8:50 - 9:32 金山谷乗越 - 10:38 臼ケ岳 10:52 - 12:14 蛭ケ岳 12:37 - 13:30 不動の峰 - 14:12 丹沢山 14:25 - 15:32 塔ノ岳
2日目
塔ノ岳 5:08 - 6:24 鍋割山 6:27 - 6:45 鍋割峠 - 7:38 雨山峠 7:43 - 8:13 雨山橋 - 8:30 ユーシンロッジ 8:35 - 9:30 大石 9:35 - 9:56 大石山 10:12 - 11:59 同角ノ頭 12:10 - 13:14 ツツジ新道分岐 - 13:33 檜洞丸 13:40 - 14:06 ヤタ尾根分岐 - 15:22 犬越路 15:25 - 16:27 用木沢出合 - 16:50 西丹沢自然教室
天候 | 1日目、2日目共に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
公共交通機関を使って西丹沢から大倉の日帰り縦走を計画していたが、西丹沢を8時30分に出たとしても、自分のペースだとどうしても塔ノ岳からヘッデンが必要となってしまう。この歳になって夜道をとぼとぼ歩いているとボケ老人と間違われ保護されかねない。ここはあきらめるしかない。
その代案として考えたのが今回のコース。車を使って早出をすれば、翌日は多少遅くなっても車が待っていてくれるので気持ちに余裕が持てる。
自分ではベストプランと考えたのだが、実際には落とし穴があった。それは何があっても車迄戻らなければならないということ。1日かけて歩いてきた距離を又1日かけて戻らなければならない。今回は2日目に足に支障が出て歩き始めてしばらく悩むことになった。
昨年6月以来の丹沢である。今年は雪が多かったので出足が鈍ってしまい、低山ばかり徘徊していた感がある。そろそろ夏山に向けての準備をしなければと重い腰を上げる。
5月27日は西丹沢の山開きのため自然教室前の駐車場は閉鎖されていた。反対側の駐車スペースには既に20台近くの車が停まっており、その隙間に車を停める。
既に明るくなっているので支度をして歩き始める。しかしここで問題発生。
靴が足首を圧迫する。実は自分の山靴が底が抜けてしまい、息子の靴を借りてきたのだ。仕方なく靴ひもをルーズにして足首に当たらないようにする。
昨年は第2展望台付近からシロヤシオが満開状態であったが、今年は花付が悪いのか、それとも時期が早いのかちらほら見れる程度。木によっては花をたくさん付けている木もあるので、今年ははずれ年かも知れない。
檜洞丸の頂上は人が多くテーブルも埋まっていたので、犬越路方面に少し下って富士山を眺めながら休憩した。
檜洞丸から蛭ケ岳方向へ進むのは今回が初めて、逆は1回経験しているが、檜洞丸への登りがつらかった。今回はやはり蛭への登りでバテテしまったが、それに追い打ちをかけるように鎖場の脇のトゲトゲのある木にはまいってしまった。
蛭ケ岳からは主脈の稜線をのんびり、といってもかなりバテテはいたが、霞んでしまった富士山を眺めながら歩いた。
宿泊小屋は塔にするか鍋割にするか迷ったが、いい時間になってしまったので塔の尊仏山荘に泊まることとした。鍋割山荘は要予約だったようだ。
(2日目)
小屋泊まりの特典として日の出に期待したのだが、あいにく雲が厚く赤い太陽が見えただけで光は射さなかった。富士山方面ももやっている。
小屋へ戻ると朝食の準備が出来ているとのことで早速頂く。
5時過ぎに出発することが出来た。
しかし歩き始めると昨日と同じ症状。右の足首が腫れている。一晩寝ている間に炎症が進んだのかも知れない。歩きながらいろいろと試行錯誤を繰り返す。大倉へ降りるか、ユーシンまで頑張って玄倉へ抜けるか、悩みながらも鍋割の尾根に入る。
靴を脱ぎ裸足になって踝の上にハンカチを巻いてしばる。その上から靴下をはくとまるで捻挫で腫れあがった様な足になるが、その足を無理やり靴に収めるとどうにか患部に触らなくなった。
ホットした気持ちで鍋割山に到着。
気持ちを切り替えて未踏区間に入る。正面に同角山稜を見ながら下る。ユーシン迄下ってまた登り返すのかと思うと気が滅入るが、初めてのコースを楽しみながら歩くことにする。
鍋割山から雨山峠までの道はヤセ尾根、鎖場が続き、おまけにザレて滑り易い道なので気が抜けない。さらに雨山峠から雨山橋への下りは沢沿いの道で、やや高い位置を通るので高度感があり、しかも谷側に傾斜していたりするので、ズルッと滑ったらストンと落ちるような恐怖感がある。途中から桟道を通るが敷板も落石でへこんだ跡があり雨の日などは通りたくない道だ。
玄倉林道へ出てユーシンロッジへ向かう途中で本日初めて人とすれ違った。
ユーシンロッジも人の気配が無かった。トイレに寄って大石山の登り口を探す。
建物に向かって左側に道標があり、すぐ橋を渡る。杉の植林帯を登り尾根に取り付く。ここからもザレた急斜面であえぎながら登る。
登り始めて1時間程で大石に到着。大石の上から今日通って来た道を振り返る。
大石から大石山までも急登が続く。大石山を過ぎると直下に長い鎖場、鎖をつかまないと滑り落ちてしまいそう。下ってから再び登り返すが、この後同角ノ頭までアップダウンを繰り返しながら登る。
同角ノ頭を過ぎると木道、階段が現れる。それまでの上りと比べると天国と地獄の感がある。
檜洞丸までの間ですれ違う人が多くなる。平日でもシロヤシオ目当ての人が多いようだ。
檜洞丸へ着いた途端東から黒い雲が流れて来て上空を覆う。風も強くなってきた。
急かされるように犬越路に向かって下り始める。稜線上ではガスが吹き上がってきて雨粒も混じっている。ザーと降られるかと案じたがなんとか下りるまで持ちこたえてくれた。犬越路から用木沢出合までがとても長く感じられた。
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