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Yamareco

記録ID: 1955718
全員に公開
ハイキング
飯豊山

【甲信越百名山巡り】下越・蒜場山(ダム取り付き道路が通行止め、ハードな日帰り行に…)

2019年08月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:35
距離
24.2km
登り
2,225m
下り
2,237m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:05
休憩
1:28
合計
11:33
距離 24.2km 登り 2,238m 下り 2,240m
5:22
43
ダムアクセス道路・ゲート前
6:25
6:33
25
6:58
41
鉱山跡
7:39
7:45
12
倉見平
7:57
7:58
45
独標
8:43
8:53
60
9:53
9:59
9
10:08
10:16
84
兎戻し岩場下
11:40
15
八伏峰
11:55
12:24
12
12:36
39
八伏峰
13:15
9
兎戻し
13:24
13:30
56
14:26
14:33
70
15:43
11
鉱山跡
15:54
3
15:57
58
ダム管理事務所
16:55
アクセス道路・ゲート前
天候 晴れ一時曇り
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR長岡駅にてレンタカー借り、加治川治水ダムへ(ダム手前約3km地点にて道路工事のため通行止め;本年10月開通予定の由…)
その他周辺情報 新三川温泉・寿の湯(林道ゲートより約20km、大人1人500円・JAF割引あり)
前夜はちょうど全国的に有名な長岡の花火大会最終日。終了直後の大渋滞を避け、早めに市内中心部を脱出、郊外のコンビニ前から最後のフィナーレを「遠見の見物」。
2019年08月03日 20:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
8/3 20:36
前夜はちょうど全国的に有名な長岡の花火大会最終日。終了直後の大渋滞を避け、早めに市内中心部を脱出、郊外のコンビニ前から最後のフィナーレを「遠見の見物」。
当初、加治川治水ダムの登山口まで入る予定でしたが、途中で林道が工事通行止め。やむなくゲート前で車中仮泊します。(これで往復の歩程が約7km延びる羽目に…<涙>。)
2019年08月04日 05:22撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
8/4 5:22
当初、加治川治水ダムの登山口まで入る予定でしたが、途中で林道が工事通行止め。やむなくゲート前で車中仮泊します。(これで往復の歩程が約7km延びる羽目に…<涙>。)
さすが豪雪の下越の山、緑の衣の下に鎧の岩壁が覗いてます。。
2019年08月04日 05:25撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 5:25
さすが豪雪の下越の山、緑の衣の下に鎧の岩壁が覗いてます。。
東北電力のダム管理宿舎でしょうか。瀟洒な山小屋風外観。
2019年08月04日 05:29撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 5:29
東北電力のダム管理宿舎でしょうか。瀟洒な山小屋風外観。
林道は通行止めのはずが、片側交互通行の信号機が動いてます。通過は自己責任で…。
2019年08月04日 05:32撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:32
林道は通行止めのはずが、片側交互通行の信号機が動いてます。通過は自己責任で…。
博物館の回廊のよう。
2019年08月04日 05:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
8/4 5:36
博物館の回廊のよう。
スノーシェッド出口近くに謎の横穴。水利施設への入口でしょうか…
2019年08月04日 05:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 5:36
スノーシェッド出口近くに謎の横穴。水利施設への入口でしょうか…
このあたりが工事作業の現場?作業員用の仮設トイレあり。。
2019年08月04日 05:41撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:41
このあたりが工事作業の現場?作業員用の仮設トイレあり。。
ここは「飯豊橋」。さすが、飯豊の前衛峰の雰囲気出てます。奥には旧国鉄?の軌道跡。
2019年08月04日 05:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:45
ここは「飯豊橋」。さすが、飯豊の前衛峰の雰囲気出てます。奥には旧国鉄?の軌道跡。
秋には紅葉の絶景ポイントでしょう。
2019年08月04日 05:47撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
8/4 5:47
秋には紅葉の絶景ポイントでしょう。
ダムの躯体が見えてきました。ここで標識に沿って左の林道へ。
2019年08月04日 05:48撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:48
ダムの躯体が見えてきました。ここで標識に沿って左の林道へ。
蒜場山の前衛の山々に朝日が当たります。
2019年08月04日 05:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:51
蒜場山の前衛の山々に朝日が当たります。
ご本尊に連なる尾根が見えてきました、標高の割に、雪に磨かれ険しい峰々…。
2019年08月04日 05:55撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 5:55
ご本尊に連なる尾根が見えてきました、標高の割に、雪に磨かれ険しい峰々…。
加治川ダム全景。この堰堤の上を登山口へ。
2019年08月04日 06:03撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 6:03
加治川ダム全景。この堰堤の上を登山口へ。
こちらが俎山でしょうか。出発点の林道ゲートより登山路あり。
2019年08月04日 06:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
8/4 6:04
こちらが俎山でしょうか。出発点の林道ゲートより登山路あり。
こちら、お隣の焼峰山の登山口のようです。
2019年08月04日 06:06撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:06
こちら、お隣の焼峰山の登山口のようです。
ようやく蒜場山の登山口・ダム管理事務所着。(ダムカードほしい…)
2019年08月04日 06:07撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:07
ようやく蒜場山の登山口・ダム管理事務所着。(ダムカードほしい…)
少し林道を歩いて立派なお手洗いまで来てみました。中には入れませんでしたが…。ここで水汲みます。
2019年08月04日 06:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:11
少し林道を歩いて立派なお手洗いまで来てみました。中には入れませんでしたが…。ここで水汲みます。
ダム管理事務所と俎山。立派な山容です…
2019年08月04日 06:20撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:20
ダム管理事務所と俎山。立派な山容です…
ダムサイトにヘリポートありますね。
2019年08月04日 06:21撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:21
ダムサイトにヘリポートありますね。
堰堤を渡りきりました。管理人さんの姿も見えました。(シルエットだけですが、「こんなクソ暑い中、蒜場山を目指す物好きもいるのか…」という感じで、こちらを心配そうにご覧になっていたような…。)
2019年08月04日 06:24撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 6:24
堰堤を渡りきりました。管理人さんの姿も見えました。(シルエットだけですが、「こんなクソ暑い中、蒜場山を目指す物好きもいるのか…」という感じで、こちらを心配そうにご覧になっていたような…。)
取っ付きに蒜場山登山口。
2019年08月04日 06:25撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:25
取っ付きに蒜場山登山口。
米平新道入口。いきなりの急登です…
2019年08月04日 06:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 6:33
米平新道入口。いきなりの急登です…
レール跡出現。旧鉱山からの搬出用でしょうか?
2019年08月04日 06:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:49
レール跡出現。旧鉱山からの搬出用でしょうか?
鉱山跡が近付き、一旦平和な道に…
2019年08月04日 06:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 6:51
鉱山跡が近付き、一旦平和な道に…
旧鉱山跡を通過。ダム上流の山々が見える地点で小休止。。
2019年08月04日 07:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 7:04
旧鉱山跡を通過。ダム上流の山々が見える地点で小休止。。
ちょっとしたヤセ尾根通過。特に左側が切り立ってます…
2019年08月04日 07:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 7:11
ちょっとしたヤセ尾根通過。特に左側が切り立ってます…
俎瑤樹間から垣間見えます。朝の涼気の中、だいぶ登ってきました。
2019年08月04日 07:15撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 7:15
俎瑤樹間から垣間見えます。朝の涼気の中、だいぶ登ってきました。
独標手前の緩やかな尾根道。深緑が目に鮮やかです!
2019年08月04日 07:35撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 7:35
独標手前の緩やかな尾根道。深緑が目に鮮やかです!
本日、米平新道初めての案内標識出現。「倉見平」の名が…。
2019年08月04日 07:38撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 7:38
本日、米平新道初めての案内標識出現。「倉見平」の名が…。
なるほど、「倉」の字違いですが、俎山がよく見えます。。
2019年08月04日 07:39撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
8/4 7:39
なるほど、「倉」の字違いですが、俎山がよく見えます。。
巨木の樹皮にスゴいキノコ。まるで樹が泡を吹いているようです…。
2019年08月04日 07:43撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 7:43
巨木の樹皮にスゴいキノコ。まるで樹が泡を吹いているようです…。
一応、独標のピーク踏んでおきます。何もない、行き止まりの藪ですが…
2019年08月04日 07:58撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 7:58
一応、独標のピーク踏んでおきます。何もない、行き止まりの藪ですが…
ヤマアジサイでしょうか?俎瑤遥か眼下に…
2019年08月04日 08:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 8:36
ヤマアジサイでしょうか?俎瑤遥か眼下に…
暑さでバテバテの末、岩岳到着。日陰に避難して小休止…
2019年08月04日 08:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 8:44
暑さでバテバテの末、岩岳到着。日陰に避難して小休止…
蒜場山までは一旦大きく下って登り返し。まだまだ先は長いです…〈溜息〉
2019年08月04日 08:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
8/4 8:44
蒜場山までは一旦大きく下って登り返し。まだまだ先は長いです…〈溜息〉
一旦急降下し、涼しい樹林帯に入ります。テン場風の平地あり。
2019年08月04日 09:00撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 9:00
一旦急降下し、涼しい樹林帯に入ります。テン場風の平地あり。
再び日当たりの良い尾根道に出ると、眼前にモッコリ烏帽子岩が聳えてます…
2019年08月04日 09:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 9:40
再び日当たりの良い尾根道に出ると、眼前にモッコリ烏帽子岩が聳えてます…
烏帽子岩直下、ロープあり…
2019年08月04日 09:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 9:51
烏帽子岩直下、ロープあり…
烏帽子岩登頂。展望バツグン、風も涼しくGoodです!
2019年08月04日 09:54撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
8/4 9:54
烏帽子岩登頂。展望バツグン、風も涼しくGoodです!
いよいよ、目指す蒜場山が眼前に。最後の力を振り絞り、並みいる岩場を越えて尾根を進んでいきます。
2019年08月04日 09:55撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 9:55
いよいよ、目指す蒜場山が眼前に。最後の力を振り絞り、並みいる岩場を越えて尾根を進んでいきます。
西面が結構切れ落ちてます…。通行注意!
2019年08月04日 10:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 10:04
西面が結構切れ落ちてます…。通行注意!
兎戻し。思ったより短い岩場でした。。
2019年08月04日 10:08撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 10:08
兎戻し。思ったより短い岩場でした。。
標高1,000m級の中低山ながら、稜線上は高山植物風のお花畑!
2019年08月04日 10:23撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 10:23
標高1,000m級の中低山ながら、稜線上は高山植物風のお花畑!
日本アルプスさながらの険しい稜線の雰囲気。
2019年08月04日 10:25撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 10:25
日本アルプスさながらの険しい稜線の雰囲気。
日当たりの良い尾根道をバテバテ・ヘロヘロで登っていくと、烏帽子岩も加治川ダムも、はるか下方に…。
2019年08月04日 11:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 11:30
日当たりの良い尾根道をバテバテ・ヘロヘロで登っていくと、烏帽子岩も加治川ダムも、はるか下方に…。
八伏峰着。暑さと細かいアップダウンにやられてほぼゾンビ状態ながら、いよいよ目指す蒜場山をロックオン!
2019年08月04日 11:32撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 11:32
八伏峰着。暑さと細かいアップダウンにやられてほぼゾンビ状態ながら、いよいよ目指す蒜場山をロックオン!
色とりどりの花々に彩られた気持ち良い灌木帯のプロムナードが、頂上に向かって伸びています。
2019年08月04日 11:34撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 11:34
色とりどりの花々に彩られた気持ち良い灌木帯のプロムナードが、頂上に向かって伸びています。
タテヤマウツボグサでしょうか?
2019年08月04日 11:51撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 11:51
タテヤマウツボグサでしょうか?
登山口から5時間半、ようやく蒜場山頂到着。展望絶佳ながら、暑さもハンパなし!食欲もなく、15分ほど寝そべってから、写真撮影のためようやく立ち上がる気力が…。
2019年08月04日 12:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 12:11
登山口から5時間半、ようやく蒜場山頂到着。展望絶佳ながら、暑さもハンパなし!食欲もなく、15分ほど寝そべってから、写真撮影のためようやく立ち上がる気力が…。
お花畑の向こうに、飯豊前衛の山々。
2019年08月04日 12:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 12:12
お花畑の向こうに、飯豊前衛の山々。
こちらは飯豊主稜の山々。雲の帽子被ってますが、残雪もチラリと。
2019年08月04日 12:13撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 12:13
こちらは飯豊主稜の山々。雲の帽子被ってますが、残雪もチラリと。
三角点、傾いてますね…。
2019年08月04日 12:14撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 12:14
三角点、傾いてますね…。
午後の暑さの中、長い長い下山にかかります。烏帽子岩が近づいてきて、日も陰り少し平和に…。(※この後、シャリバテ+プチ熱中症状態でこまめに日陰での休憩を繰り返し、ハチ刺されのトラブルもあって約2時間半ほど写真撮影の気力ナシ…。)
2019年08月04日 13:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
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8/4 13:11
午後の暑さの中、長い長い下山にかかります。烏帽子岩が近づいてきて、日も陰り少し平和に…。(※この後、シャリバテ+プチ熱中症状態でこまめに日陰での休憩を繰り返し、ハチ刺されのトラブルもあって約2時間半ほど写真撮影の気力ナシ…。)
ついにゴールが見えましたー!
2019年08月04日 15:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
8/4 15:49
ついにゴールが見えましたー!
無事ゴーール!後半バテバテで、時刻はもう夕方です…。
2019年08月04日 15:52撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
8/4 15:52
無事ゴーール!後半バテバテで、時刻はもう夕方です…。
ハードな日帰り行の締めは、長岡へ戻る途中の新三川温泉・寿の湯。大人500円で露天風呂付き、リーズナブルです。。
2019年08月04日 18:00撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
8/4 18:00
ハードな日帰り行の締めは、長岡へ戻る途中の新三川温泉・寿の湯。大人500円で露天風呂付き、リーズナブルです。。
撮影機器:

感想

 甲信越百名山巡りも残り2座とゴール間近。金曜に梨百&甲信越名山のダブル指定・静岡県境の篠井山ツアーを(ヤマビル軍団との激闘の末)終えた後、一旦帰宅し体勢立て直し、土曜夕刻より次なるターゲット、下越の秘かなる名峰・蒜場山目指し、再び出撃です(名前は「ヒル」入りということで、思わずヤマビルトラウマに襲われかけますが、この山のタフさはヒルではなく、そのアプローチの長さと岩場を含むアップダウンの厳しさ、そして夏場の暑さにヘロヘロになることに…)。今回は登山口までかなりの距離のため、長岡まで新幹線で移動、営業終了間際にレンタカー借り出して登山口の加治川治水ダムへと車を飛ばします。ちょうどこの日は天下に名の轟く長岡花火大会最終日、毎年日にち指定の開催ですが、今年は土曜日も重なって市内は大混雑。大輪の花火を後ろ髪引かれる思いで振り返りながら、帰宅渋滞の始まる前に市街地を脱出、山間地を抜ける国道で五泉市方面に向かいます。
 すると、カーナビが「10km以上先、迂回不可能の通行止め区間あります」と絶望的アナウンス。折角新幹線とレンタカーを駈って下越まで遠征してきたのに、登山口にすら辿り着けずに敗退か、と暗鬱となり、慌てて最近の山行記録を検索してみると、どうやら加治川ダムの数キロ手前で林道工事のため通行止めのゲートがあり、そこから先は自己責任にて徒歩ないし自転車で通行した登山者の方も今シーズンおられた模様。当初の歩程は10km強。片道1,000mを超える標高差を考えるとこれだけでも十分タフですが、プラスアルファの車道歩きが片道1時間程度だとすれば、早朝の涼しい時間帯に林道歩きを終え、何とかレンタカーの営業時間内に長岡まで帰り着けるだろうと踏んで、更に山あいの道を疾走します。結局、加治川ダムの手前約3.3km地点、俎山の登山口あたりに通行止めのゲートがあり、これなら何とか行けそう、と少しホッとして軽くチューハイを飲み、車中仮眠します。
 天の川や夏を彩る星座たちもバッチリの素晴らしい星空の予言通り、翌朝も抜けるような快晴。川を吹き渡る風は涼しいものの、今日も相当に暑くなりそう、と気合を入れて5時半前にゲートを出発。この日は日曜、さすがに林道工事もお休みのようで、途中の工事区間も難なく通過。何ヵ所かあったスノーシェッドも暑さ除けには最適で、実質1時間弱で快適に「オマケ」の林道歩きを終えました。ダム管理事務所奥の手洗所近くの水場で1.5リットルの水を汲み、ダム堰堤を渡りきると、いよいよ数年前に開かれた米平新道の登山口。堰堤の途中で振り返ると、管理事務所には宿直の方がおられるようで、何やらこちらの様子を窺っているご様子。シルエットだけですが、「この酷暑の中、林道通行止めをものともせず、超マイナーな蒜場山を登る物好きがいるものだ…」などと語っておられるような…。ともかくも、ここまでは至極順調、まだ時刻は6:30を少し回ったところ。気温が上がる前に頂上近くまで登ってしまおう、と気合を入れ直し、虫除けスプレーを手足に大量噴射、ヒル対策のゲイターを装着し(過剰防衛で結局必要なし、下山時に暑くて取り外しました…)、勢い込んで出だしの急斜面を登っていきます。これがトラブル満載の厳しい1日の始まりであることもつゆ知らず…。
 最初の急登をクリア、足下にダム湖の全景が見えるようになると傾斜が緩み、昔のモノレール?やワイヤーの跡などが現れて、「旧鉱山跡」らしきスポット通過。学生時代、鉱業全盛時の最後の名残・旧国鉄赤谷線に乗り、東赤谷駅を往復したことが記憶にフラッシュバックします。ここから立派な案内プレートのある「倉見平」で眼前の立派な俎山を見ながら小休止、ピークがどこかはっきりしない独標を経て、いよいよ道は尾根上のダラダラ続く急登に。気温の上昇とともに少なめの朝飯が次第に消化され、体力が奪われていくことを実感しつつ、早くもバテ気味で途中の顕著なピーク、岩岳に到着。日陰に避難して涼み、体温低下を図ります。
 ここまではまずまずのペースながら、ルートは一旦ロープもある急斜面を大きく下り、テン場風の樹林帯の小平地へ。木陰で涼しいのは助かりますが、帰路の厳しい登り返しを想像すると思わずゾッ…。チョコでカロリー補給、目の前にモッコリした烏帽子岩が大きく迫ってくると、ロープ・鎖の付いた岩場を通過。一気に展望が開けて展望絶佳の烏帽子岳に到着。ここまで来ると、峨々たる岩稜混じりの尾根の向こうに、目指す蒜場山がはっきり見えてきます。標高1,000m強の中低山とは思えぬ高度感は爽快ながら、日陰も次第に減り、展望を楽しむ余裕もなく休憩の度に地べたへ寝そべり、栄養補給もままならず長めのクールダウンを取るように。当初は本コース中、一番の核心部かと不安だった兎戻しの岩場も思ったよりアッサリと通過、その後いくつかの片側が切れ落ちた岩稜をクリアし、この先は再び灌木帯のダラダラ登りとなりますが、朝からのカロリー摂取不足がボディーブローのように利いてきて、およそ15-20分毎に日陰にへたり込む″ゾンビ状態″に…。
 山頂前最後のピーク・八伏峰を通過、細かいアップダウンを越え正午前、当初予定より約1時間30分遅れでようやく久恋の蒜場山頂到着。正面に雲を帽子のように被った飯豊主脈の峰々を望める展望バツグンの頂上ながら、直射日光を避ける木陰もない山頂の暑さもハンパなし…。笹の葉に埋もれるように倒れ込み、ゾンビの抜け殻さながらに15分ほど寝そべった後、気力を奮い起こして立ち上がり、何とか登頂証拠写真をゲット。この先の長い帰路を考えると相応の食料補給は必須なのですが、暑さと疲労でオニギリ1個とチョコボール数個、フルーツゼリーを胃に流し込むのがやっと。改めて、まだ余裕のあるうちにカロリー摂取することの大事さを痛感しました…。

 午後0:20過ぎ下山開始、この後の行程は文字通り苦難とトラブルの連続でした。まずは稜線上の暑さとの闘いが続き、烏帽子岩前後の難所をクリアしてようやく樹林帯に入ったところでクールダウンのため大休止。木陰を吹き渡る風も涼やかで、ようやく気力回復して立ち上がり、しばし歩くと筋肉が悲鳴を上げ、左腿、続いて右足もこむら返りに襲われます。堪らず座り込み、慌てて塩分・水分補給の上、救急グッズから芍薬甘草湯を取り出し服用。効果はテキメン、数分で足痙りも解消し再び歩き出しますが、今度は急斜面の木の根に足を取られプチ転倒、そこへ狙っていたかのようにハチやアブなど虫軍団が多数押し寄せ、そのうちの1匹(外観からは恐らくクロスズメバチ?)に左の手首を刺されます。「泣きっ面に蜂」とほまさにこのこと、などと感心している場合ではなく、慌てて口で血と毒を吸い出し(毒が体内に入るリスクあり、よい子は決してマネしないで下さいね…)、2度目のアタックを避けるため虫除けスプレーを身体の回りに大量噴射。こんな人の入らぬ山奥でアナフィラキシーショックになっては大変、座っているだけでも危ないので、疲れた足にムチ打って樹林帯の下り、その後の地獄の登り返しを、ろくろく休みも取らず歯を食い縛ってこなしていきます。
 手持ちのカロリーもほぽ尽きて、岩岳山頂に登り着く頃には2度目のゾンビ状態、堪らず日陰に倒れ込んで虫のいないことを確認し再びの大休止です。この後の区間は比較的平和で緩やかな下りが続きますが、再度のハチ刺されに怯える小生の心中はザワつき、蓄積した疲労とカロリー不足も重なって、下山路最後の小ピーク・独標手前では10-15分に1度、座り込んで水分補給・小休止するヘロヘロ状態に。時刻は15時半を回り、そろそろレンタカー返却先の閉店時間(20時)も気になり始めますが、旧鉱山跡手前のプチ痩せ尾根で登山口の加治川ダム堰堤が見えると、現金なもので「これで何とか生きて帰れる!」と小生体内の予備エンジンが駆動。一転ペースを上げて下山を続け、何とか4時前に下山完了です。
 …とここで本日のトラブル納め、舗装道をトボトボと歩くうち、左の山靴の底のゴムが剥がれていることに気づきます。補修用のテーピングテープの持ち合わせもなく、一瞬我が身の相次ぐ不幸!?を呪いますが、せめて下山途中で剥がれなくて良かった、と気を取り直し、持ち合わせの大きめの輪ゴム(往路車中で食べた弁当の包み紙を留めていたもの:何でも取っておくと思わぬところで役立つものです…!)にて応急処置。その後は抜け殻状態ながら、日陰とスノーシェッドの涼しさに助けられ、惰性でエキストラの3.3kmを歩き切って、午後5時前に無事林道ゲートの駐車場所に帰り着きます。
 汗まみれの身体のまま新幹線に乗り込むのも顰蹙なので、最寄りの磐越道・三川IC近くの日帰り温泉・新三川ホテル「寿の湯」で一風呂浴び、着替えてサッパリ。前後にペットボトル計3本を一気飲み、やはり小生の身体はかなりの脱水状態であったことを実感します。高速を軽のレンタカーにはややシンドいぐらいの速度で快走、約80kmを走り切って無事長岡のレンタカー営業所には閉店20分前に滑り込み。帰路の新幹線は指定席が満員で立ちんぼも覚悟しましたが、幸い自由席の片隅に座れて「捨てる神あれば拾う神あり」を実感。余ったコンビニオニギリと生ぬるいコーラをほぼ空っぽの胃に流し込んで、爆睡のうちに東京へ帰り着き、波瀾万丈・疲労困憊の1日を終えました。越後の山を「中低山」と侮る事なかれ、蒜場山、手強かった…が正直な感想です。

 これで甲信越百名山も残りはラクに登れそうな信州・湯ノ丸山1座のみ。同じく「マジック1」の300名山(残りは活動活発化の箱根…)の方は完遂のメドが立たぬ中、甲信越名山の最後ぐらいは家族と共に喜びを分かち合いたいところです。今夏は北アの日本百高山チャレンジの計画もあるところ、気になるハチ刺されの方は、翌日夕刻に自宅近くの内科クリニックで受診。「幸い腫れてもおらず、針は残ってないようだ。処置は適切だったかも」との有難い所見を頂戴し、アレルギー反応抑制のためのステロイド剤の点滴を受け一件落着。担当医からは「ハチのアナフィラキシーショックは1度目に刺された直後よりも、むしろ12〜24時間前後経過した後の方が抗体形成・アレルギー反応が強く出るので、その頃2度目に刺されると生命の危険あり。刺されたその日のうちに、対処可能な設備の整った医療機関で処置してもらうように」と丁寧なアドバイスを頂きました。小生も今回の教訓・経験を活かし、常備する救急グッズにポイズンリムーバーなどを加えようと思います。これからの夏山〜秋山シーズン、いくら虫除けや長袖・白帽子等で″武装″してもまだまだハチ刺され等のリスクは(特にマイナーな中低山では)高いですので、ヤマラーの皆様もどうぞくれぐれもお気を付けて!
〈※いつもながら長文・乱筆の所感、失礼いたしました…!〉

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無雪期ピークハント/縦走 飯豊山 [日帰り]
蒜場山(米平新道)
利用交通機関:
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