【白馬岳】素晴らしい景色を堪能し、不帰おかわり宿泊したかったけど・・・(猿倉〜白馬岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳〜八方山荘)
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- GPS
- 30:54
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,877m
- 下り
- 2,271m
コースタイム
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:06
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:27
天狗山荘が再建工事中のため、北→南コースの場合、白馬山荘ないしは村営白馬山頂宿舎からとなります。
そうなると必然的にロングコースとなるため、足がなくならないように全体にゆっくり目を意識して歩いています。
・唐松岳からの下りは、すれ違い待ちでかなり時間が取られたこと、歩いている途中で足の指が痛くなったことから、かなりゆっくりめでした。
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:晴れのち曇り 両日とも日中は気温高し。 とはいえ、比較的天候には恵まれた日だったのではないかと思います。 日中は両日ともに半袖(または長袖腕まくり)での行動。 夕方は長袖シャツにフリース、明け方は長袖シャツにレインウェアでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
上信越道長野ICから国道19号、白馬長野有料道路、県道31号経由で約45km。 白馬長野有料道路は夜間(22:00〜翌6:00の間)無料の社会実験中ということ。06:00ちょっと前の通過でギリ無料。 夜間は流れていて1時間もかからないくらい。 八方第5駐車場に駐車。 3連休前とはいえ平日だからか、駐車していたのは20台程度。 もっとも、帰りには満車で出しづらくなるところにまで停められていました。 八方第5駐車場からは徒歩2〜3分で八方バスセンター。 07:10発の猿倉行きに乗車。 乗車率で5割をちょっと超えるくらいで、全員が着席。 チケットはバスセンター内で事前にチケットを購入し、下車時にチケットを渡すシステム。 白馬駅からの乗車の場合は、現金精算の模様。 八方バスセンターから猿倉は930円。 https://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/#timetable_02 ■帰り 八方山荘からリフト2本、ゴンドラを乗り継いで下山。片道なので\1,500。 重さ15kg以上の荷物の場合、荷物料金がかかります。私は見た目だけでパス。 http://www.happo-one.jp/trekking/alpenline ゴンドラ乗り場から駐車場までは歩きで10分程度。 車に戻ってからは行きを反対コース。 帰りは日中ということで、白馬長野有料道路は有料。210円。 お盆期間の始まりということで、いつもと違って上りは渋滞もなく快適。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■全体 ・全体を通して、遮るものがなく直接陽射しが照りつけるところばかり。 熱中症、日焼け(嫌な人は)対策が必要。 ・猿倉から白馬岳、唐松岳から八方山荘は人が多いためか、石が踏まれてツルツルで滑りやすい個所が多くなっています。 乾いていても滑る感じでしたので、濡れているときにはかなり滑るのではないかと思います。 ・アルプス歩きは距離感覚が狂います・・・ 近くに見えても意外と時間がかかることが多くあるので、行動時間は注意。 ■猿倉〜白馬岳 ・小学生くらいのお子さんの子連れが多かった印象です。 ・大雪渓は、岩が出ているところが多くあります。 チェーンアイゼンが一番、歩きやすいのではないかと思います。なにもつけていない人も多くいましたが。 しょっちゅう、石が崩れる音がしていました(後述あり)。 もうちょっとで秋道ですかね。 ・雪渓が終わったところでアイゼンを外していると、上から石が二つ落ちてきて、背中と腕にぶつかりました。 落とした方に声をかけましたが、まったくのスルー(# ゜Д゜) 落とすのはしょうがないとして、いきなり落ちてくるのは危ないので、声かけくらいはかけてほしいもの。 ・大雪渓から上はお花畑です(^^♪ ・お花畑を歩いているとき、大雪渓から見て左側(杓子岳方面)から、かなり大きな落石がありました。 最初は大きな音で気が付き、雪渓を挟んでもはっきりと3個の石が落ちていくのが見えたので、3個ともかなりの大きさだったのではないかと思います。 そのうちの1個は大雪渓の手前で、1個は大雪渓の途中で止まったのが見えました。 もう1個は大雪渓を登る人の列の近くに行ったのは見えましたが、止まったのか、列まで行ったのかは見えませんでした。 けが人が出なかったことを祈っています(後日の報道にはなっていないので、大丈夫だったのかと思いますが)。 雪渓は落石の巣だということを、実感しました。 ・3連休絡みということで、小屋は混雑を予想していましたが、かなり余裕。 使っていない部屋もかなりありましたし、余裕で布団は1日1枚(以上)。 ■白馬山荘〜天狗山荘 ・アップダウンを繰り返しながら天狗山荘へ。 目立った危険個所もなく、歩きやすい道。 ・杓子岳は巻き道から行きました。 ■天狗山荘〜唐松岳 ・天狗山荘から唐松岳の間には、水場もトイレもありません。 標準CTにして5時間、天狗山荘にて用を済ませておくのがよいかと。 ・不帰キレット周辺は、長野県によるヘルメット装着推奨区間。 私も天狗山荘でヘルメット装着。 比較的、装着率は高かったように思います。感覚的に7〜8割くらい。 ・天狗山荘を出てからしばらく(1時間程度)小刻みなアップダウンを繰り返す道を経て天狗の大下りへ。 ・大下りから先は、全体に気を抜いたら重大事故につながるところばかりです。 気を抜かずに歩くことが大事かと(ほかのところで気を抜いていいわけではありませんが・・・)。 ・大下りはガレのザレの道。落石には注意。 下り初めのところで少し、下りづらいと感じたところはありましたが、ほとんどは普通の急な下り。 ただし長い・・・ ・大下りの鞍部から不帰1峰を越えて、1峰と2峰の鞍部までの間は、多少の岩はありつつも歩きやすい道。 ・不帰1峰から不帰2峰(北峰)が核心部。時間にして30分弱かと。 特に不帰2峰の取り付きからしばらくが一番の危険個所。 そこを超えると平坦な道の中休み、クサリ場を繰り返して山頂へ。 ・不帰2峰(北峰)を越えると、難易度は一気に低下して、ところどころに岩場はあるものの、そこまでに比べると格段に歩きやすい道。 2峰(南峰)を越えて、3峰を巻くと、距離感以上に早く唐松岳へ。 ・休憩適地はソコソコあります。 大下りの鞍部、1峰と2峰の間の鞍部、2峰(北・南)の山頂直下あたり。 ・北上コースだと核心部が下りとなるため、難易度が増すのではないかと思います。 ■唐松岳〜八方山荘 ・めっちゃ人が多く、すれ違いも大変!!! さすが人気の山。 ・12時過ぎくらいでテン場も結構、いっぱいな状態。 午後に登ってくる人も多く見られましたが、小屋に押し込まれたのではないかという気も。 ・扇雪渓から下の方にはお花畑が広がっていました。 ・八方池から下は観光地。ここでまたさらに人が増えます。 |
その他周辺情報 | ・白馬山荘は1泊夕食・弁当付きで\10,300。他と比べるとちょっと高め。 レストランのスカイプラザは山小屋とは思えない充実度。 https://www.hakuba-sanso.co.jp/yamagoya/hakubasanso.html ・帰りは八方の湯に寄ろうと思いましたが、満車で駐車待ちもないくらいの混雑。中も混んでいるだろうと諦めて、外にある足湯だけいただいて帰りました。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(40L)
ザックカバー
昼ご飯
非常食
ハイドレーション
水
レインウェア
フリース
帽子
手袋
ストック
ヘッドランプ
ライター
サングラス
地図
スマホ
カメラ
ロールペーパー
救急用品
サバイバルシート
予備靴ひも
携帯簡易トイレ
保険証
タオル
充電器
kindle
ウィスキー
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備考 | ・これまで、サーモスをお湯専で使っていましたが、今回、初めて氷にチャレンジ。 出発前にサーモスいっぱいに氷を詰めて出発。昼頃にはある程度、溶けているだろう想定で、お昼ごはんに冷たい水でのどを潤す想定でした。 昼にあけてみると、1〜2滴が滴る程度。 夜になっても、翌朝になっても状況変わらず。 天狗山荘の水場でサーモスに水を入れるも、雪解け水で冷たい水。中の氷はほとんど溶けず。 結局、下山してから帰りの途中で常温の水を購入し、サーモスに入れるもそれでも氷は残っており、家に帰ってもカラカラと音を立てており。 完全にサーモスの実力を侮っていました・・・ |
感想
■1日目
直前まで天気予報とにらめっこしながら、どこに行くか悩んでいました。
白馬、不帰に行くと決めたのは、前日、仕事から帰ってくる電車の中。
白馬岳自体は2回目、不帰キレットは初めて。
不帰キレットずっと行きたかったところではあり、3連休絡みの金土であれば、混んでも大混雑はないだろうという判断。
核心部の下りを嫌ったのと、1泊2日前提だと北にたどるルートは時間的に難しいのとで、行くのであれば南にたどるルートと決めていました。
天狗山荘が再建中で、南にたどるルートで不帰に行くのであれば、
・テン泊で天狗山荘泊
・小屋泊で白馬山荘、ないしは村営山荘泊
のいずれかの選択肢。
テント泊の荷物を持ちながらの不帰キレット通過を嫌って、白馬山荘からのコースを選択しました。
早朝に出て八方第5駐車場に着いたのが06:35頃。
07:10のバスに乗りたかったので、準備も含めてちょうどよい時間。
猿倉行きのバスは意外なほどに混雑もなく。
猿倉からは大雪渓コースへ。
とにかく、翌日の不帰キレット歩きを見越して、疲れを残したくないので自分なりにノンビリペースを決め込んで歩きます。
この時期でもすでに、下部は石が出ており、アイゼン装着では歩きづらい道でした。
雪が安定してきたのは、急登を過ぎ、秋道からの合流を過ぎたあたりから。
てことは、もう間もなく秋道の出番ですかね。秋道を歩いている方もチラホラと。
陽射しが照り付けて暑い日でしたが、雪渓の上は風が吹くと涼しくて爽やか。
横では石がガラガラと音を立てていますが、気持ちのよい登り。
さらには雲っていたのが時おり晴れ間ものぞき、素晴らしい景色が!
この日は移動日と割り切ってもいいと思っていましたが、やはり晴れるとテンションあがります♪
雪渓を過ぎるとお花畑の道。
花の種類がわからないのが残念・・・
一時は覚えようとしたのですが、どうにも覚えられず、ここのところは断念してしまいました。
わかると違う楽しみ方があるというのはわかるのですが。
白馬岳の山頂は雲が優勢で展望は一部。
それでもまあ、まずまずの景色を堪能することはできました。
山頂で団体さんが来て、下山がかち合うのを嫌って団体さんが動く前に下山。
まあ、ビールが待っているので早めに下山したというのは、否定しません(笑い
宿泊手続きをして荷物を置いてから、即、生ビール(1杯850円)。
外でのんびり景色を眺めながらの贅沢な時間。
夕食は第二陣で17:45からでしたので、3時間以上ずっと、外で過ごしていました。
夕食の後は夕暮れの景色を堪能。
日が暮れるとその時点ですでに眠くなり・・・
寝不足気味でもあり、自覚はないものの疲れもあり、19:00過ぎに就寝。
その時点で隣の方はすでに就寝。
結局、隣の方と会話もせず、顔も見ず。こんなことも珍しい。
■2日目
何回か夜中に目は覚めましたが、最終的に起きたのは03:30頃。
前日に荷物の整理をまったくせずに寝てしまったため、意外と準備に時間がかかり、出発したのは04:00過ぎ。
前日にまったく無理をしなかったこともあり、自覚する疲れは一切なし(アルコールの影響は???)。
出発時点では周囲はガスガスでしたが、星は見えていました。
団体のガイドさんも、そのうちに晴れるでしょう、とおっしゃっており、日の出を期待しながら進みます。
が、杓子岳で日の出を見ることができればいいなあ、と思っていましたが、間に合わず。
ちょうど日の出のタイミングは山の西側になりそうだったため、杓子岳はパス!
今度、また白馬三山縦走+鑓温泉縦走するときに登りたいと思います。
振り返った白馬岳はいい天気でしたので、日の出時点で山頂にいた方は、素晴らしい景色を堪能できたことでしょう。
この日の最初のピーク、白馬鑓ヶ岳は景色最高!
ノンビリ過ごすのには非常によいところだと思います。
が、残念なことに先が長い1日で、天気が良いうちに不帰キレットを通り抜けてしまいたい。
こちらでノンビリするのもまたの機会に・・・
天狗山荘で休憩しつつの朝食タイム。
一息入れてからここでヘルメット装着。
天狗大下りまでの意外と長い道のりを経て、大下りの取り付きに。
長い急坂で、先が見えん・・・
取り付きのところで岩場の下りづらいところあり。
その後は長い下り道。結局、下り切るまでには50分。
ここで休憩してから不帰の峰への登り返し。
不帰1峰を越えて、不帰2峰に向かう鞍部までは普通の登山道。
不帰2峰(北峰)に向かうところが核心部。
一気に難易度が上がり、中休みを挟みながらもクサリ場続き。
気を抜けない場所が続きます。
とはいえ、怖かったのはほんの一部、30分足らずで不帰2峰(北峰)の山頂へ。
不動2峰を越えてからは、普通の登山道。
難易度が高いと感じたのは、ほんの少し。
事前にネット等の情報で調べてはいましたが、自分が通ってみるとあっけない印象。
そこから先はワンピッチで唐松岳へ。
私が唐松岳に着いたくらいのタイミングで、すれば違いで不帰キレットに向かっている方もいました。
体力がありそうな若者ばかりでしたが。
オジサンになると、余裕を持って朝早くから動かないと怖いですね。
体力的な不安もあり、天候による不安もありで。
翌日の天気予報も良さそうだったので、時間と体力に余裕があれば、五竜山荘まで歩いてもう1泊、というのも考えていました。
が、唐松岳山頂でこの人出。
この日の山荘はギュウギュウ詰め状態になるだろうと判断して、そのまま下山することにしました。
そこから先は人、人、人・・・
ちょうど足も痛くなってきて、ノンビリ下山を決め込んでいましたが、
しかし、ここ2回続けて下山時の足の痛みになってきて、悩まされています。
試行錯誤はしているのですが、なんとからんものか・・・
■山行中の出会い
山を歩いている最中、色々な方と出会うのも楽しみのひとつですが、今回はまあ、なんとも偶然が多かったです。
・大雪渓を歩いているとき、写真を撮っているうちに追い越された男性。
ちょろっと話をしながら、雪渓では追い越し、追い越されながらも、結局は私の方が先に村営山荘に。
ちょうど昼メシ後に水を汲んでいる最中にその方が登ってきて、しばし談笑。
その方も白馬山荘泊予定ということ。水場で別れてお互いに先に進みます。
夕食のとき、目の前に座っていたのがその方でびっくり。
登っている最中はペースが似たり寄ったりであれば何回も会うことは珍しくありませんが、このタイミングでまたお会いするとは。
鑓温泉で温泉を楽しんでから下山するということでしたが、山と温泉を楽しめたでしょうか?
・夕食後は外で夕暮れの景色を楽しんでいました。
隣で名古屋弁が聞こえたので、声をかけてみるとやっぱり名古屋の方(私は中学・高校・浪人時代に名古屋在住)。
そのまましばらく一緒にお話しさせていただきました。
お孫さんと一緒に登っているということ(うらやましい)。
そのお孫さんが字違いでうちの次男と同じ名前で、なんとなくの親近感。
・天狗山荘で後ろから来た二人組の方。
私はちょうどトイレを済ませ、出発しようというタイミングでしたので、あいさつだけして先に進みます。
そこから先、その方々の方がペースが速く、不帰2峰の取り付きで先に行ってもらいます。
その後はお二人が休んでいるうちに追いつくのを繰り返しながら、唐松岳へ。
唐松山荘で食事、とお話していたので、そこで会うかもしれませんね〜と話しながら別れます。
私は山荘内で食事をしましたが、お二人は見当たらず、おそらく外だったのでしょう。
八方池への下山を開始して、前が渋滞中で追いつくと、直前がそのお二人・・・
なんともまあ。
今年初の宿泊登山は大満足。
数か月前の冷夏予想はどこへやら???という感じではありますが、短い夏山シーズン、楽しみたいと思いますし、皆さんも楽しんでください!
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