大沢岳ー兎岳
- GPS
- 33:36
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 2,465m
- 下り
- 3,575m
コースタイム
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:53
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大沢渡コースは、道は残っていますが、下りでは注意が必要でしょう。 ・笠松尾根は、バリエーションですから当然大変です。特に笠松山からの下りはどこをたどるにも要注意です。こんなトコを考えるヒトは大丈夫だと思いますが念のため。 |
写真
感想
hayabusaHanさんから兎岳下りを誘われて、失敗があってもいけないので去年は下見。hさんの考えを聞くと、なんと日帰りとのこと。ワタシにはとても考えられない。アンバランスな組み合わせの感もあるが、ワタシは未踏の中盛丸山と唐松山1960mを踏む1泊の計画にさせてもらった。兎岳の待ち合わせはワタシの2日目の11時。
当日はなんと3時間以上の寝坊。夜中によく起きてしまうおっさんの年頃だし、いつも山行の前日は眠れないことが多いのにこの日に限ってどうしたことか。高々と陽があがっていかにも暑いしらびそ峠を出発することになった。よほど調子が良ければ予定どおりの百間洞まで行けるかもしれない、たぶんダメだろうから途中で泊まるつもりで。
さいわい序盤の林道歩きはずっと下りなので少し汗はかきながらもラクではあった。途中の橋が崩落した箇所もロープ利用で問題なかった。大沢渡へは500mのくだり。渡渉をしてようやく登り開始となる。この辺たりヒルを警戒するという話を聞くが、低木も見られない植生であまりいそうに感じられず、初日は短パンで過ごして問題は無かった。
さて1050mから2800mへの登りが始まる。それほど重荷では無かったのだが、数えきれないほど休み休み、って数えているのですけど。6.5時間に13回、いつ歩いてんだよ! っていう感じ。それにいつものように地図上に現在地をプロットしていくのだけど、大きく見込み違いがあり唐松峠の看板をみてまだココだったのかとガックリ。すると目標にしていた唐松山1960mはどこだがわからないうちに通過したことになる。(;_;
下部ではカラマツがあったが、途中からは南アルプスらしいシラビソ・ツガ林。人気登山道と比べるべくもないが、まあまあ間違えるところもない道だ。(下りではそれなりの注意が必要だと思う)
17時を過ぎてポツポツと落ちてきた。テントを張れるところを探しながらなおも歩き、大降りになる前に張ることができた。あした頑張ろうと思う。帰ってからみると、ここは2380m。大沢渡からやっと1330m、あと450mも残していた。雨は1時間弱だったろうか。夜中は明るい月と、樹間から星が少し見え、翌日の天気は良さそうだ。
さて2日目、暗いうちからスタートできた。調子はどうだろうか。今日もさっそくカラダは休みを要求してくるが、昨日ほどではない。軽くなったし朝のうちは調子は良い。ハイマツはさほど濡れていなかったが、草でヒザ上まで濡れてしまった。ヒル除けのつもりで持ってきたスパッツをつけていて良かった。
森林限界を越え、背後の奥茶臼山・中央アルプス、左に大沢岳、右に兎岳が励ましてくれる。2時間弱で稜線の登山道に到着。向こうから富士山も出迎えてくれた。
空身で大沢岳へ。前回6年前につづいて大沢岳は苦しみのあとの山頂という記憶に残る山となった。当初計画では百間洞から登りかえして7時着の予定だったから、ここでちょうど追いついたことになる。
この先、ぼつぼつと人に出会うようになった。去年来れなかった中盛丸山、去年の終点となった小兎岳、それなりに苦労しながらも兎岳に近づいていく。その先の水場に寄り、最後の兎岳への登りへ。みなさんはまだ聖への大登りがあるけど、ワタシは最後の登りなのだ。(^-^)
兎岳に到着。両側から次々と人が登ってきては休んでいく。hayabusaHanさんはいつ来るかな? ワクワク。 しばしば来ないかなぁと覗きに行く。
約束の11時を過ぎる・・・・まだ来ない・・・山のことだから、いくらか予定と違うことあるよな。
11時半が近づくと・・・どうしよう・・・会えないのかな・・・いよいよ動き出さないといけないな。聖を越えて・・・下山まで何時間かかるのだろう・・・と気が重くなりながら荷物をまとめていた。
!! ひょこりとhayabusaHanさんが姿をあらわした! 11時25分
調子が悪く時間がかかったようだ。特に最後の兎の登りにまいったようだ。でもhayabusaHanさんのことだし、全然大丈夫そうだ。ワタシの方が心配だよ。
予定より遅くなったこともあり、安全第一、できるだけ目印を追う、目印がはっきりしなければ去年のワタシのルート、という打ち合わせをしていざ笠松尾根に入っていく。hayabusaHanさんは、急なガレもハイマツの道も軽快にすすむ。目印は一部では去年よりまた多くついているような気もする。先頭についていくのは大変だったが、とても良いペースでスムースだ。
2150mあたりから去年は右寄りをすすんで彷徨った経験から、今年は左の目印を気をつけて追った。目印も以降は新しいものは少なく、??と思うところもあったが、hayabusaHanさんは的確にミチを拾っていく。倒木も多かったな。次はシダに覆われた踏み跡をたどって笠松山三角点。去年より大幅に時間短縮できた。
ここから1000m以上あるし、どの尾根をたどれば安全か、いよいよホンバンである。ワタシが先頭に出され、地図とコンパス見ながら行くので、ペースが落ちてしまったのは失敗だったか? でもhayabusaHanさんが後ろで常にGPSで確認してくれているので安心で、それなりのペースは維持できるようだ。途中目印がしばらく無いぞ、去年もそうだったな。また目印がポツポツ復活、そして1600mの尾根分岐。ここも可能性があると注意していたので、左尾根を下りていく目印を発見。この左へ折れる目印を追っていくのか、直進して去年のルートをいくのか選択を迫られる。hayabusaHanさんは「お任せします。でも去年と違う尾根行った方が面白いんじゃない?」と背中を押してくる。それなら決まりだな。
足を踏み入れていくと、はじめは不明瞭だったが、尾根ははっきりしてくるし目印もポツポツ続いている。最後の200mいよいよ急になり、倒木&急斜面を前に目印も最後となった。少しでも緩そうな斜面を行くしかないと、左寄りにガラガラザラザラと下りた。最後は左の沢に近づいて、えっ〜大丈夫かな? ロープ出しましょうという声もかかったが、そぉ〜っと足を踏み出して無事クリア。易老渡駐車場に着地した。去年は兎岳から6.5時間かけたところを5時間で下りてくることができた。ホントにhayabusaHanさんに引っ張ってもらったおかげです。
もう歩ける足が残っていない(*´з`)・・・途中も休んでもらったりして・・・芝沢駐車場にゴールした。
この汚い臭いカラダと荷物で載ってホントに良いんですか? 車に乗せていただいてシラビソ高原へ。19時頃うす暗くなったシラビソ高原まで、ずいぶん距離があり遠回りになりましたね。たいへんお世話になりました。
こうして大寝坊、バテバテで始まった山行も、何とか無事(?)終了。hayabusaHanさんとの約束も果たせたのでした。
hayabusaHanさんの記録はこちら https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1966779.html
コメント
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おかげさまで念願のうさぎに到達することが出来ました。
待ち合わせ時間に遅れてしまいご心配をおかけし申し訳なかったです。
まあ、それにしてもあの重荷で重戦車のごとく薮を下る姿、頼もしかったです。
大沢岳の方面も私はまだ未踏なので今後いろいろ検討し挑戦したいと思います。
またよろしくお願いします。
hayabusaHanさんのスピーディーさに助けられて下りてこれました。
ワタシはあのとおり鈍牛であります。お付き合いいただいて、ありがとうございました。
さあこれからはヤブ山の季節ですよ
さすが、 YTさんのコースですね。hayabusaHanもすごいですけど・・・ 私ももっと若かったら 是非連れてってもらいたかったですけど・・・。 それにしても大沢渡から登って、 笠松尾根を下り 一泊で・・・信じられないです。 私がもっと若くても そんなドMには とてもついてけません 。
大沢岳から大沢山荘はわたしも一度40年ぐらい前に 下ってます。 大沢山荘が懐かしいです。 当時 すでに廃小屋になっていて、 ほこりをかぶっていましたが わたしはそこでソロで一泊しました。今は無き北又沢の林道を木沢梨本のバス停迄 大量のアブにまとわりつかれて延々と歩いて帰った記憶がありますが 懐かしい記憶です。
ijikemusiさん(たち)の5月の笠松山レコを憧れて見ていましたよ。
去年ようやく行って・・・2年続けて行く人も珍しいとは思いますが。
大沢渡の尾根は登山道ですからそんなに大したことはないですし、バテバテで1日で登り切れなかった自分がちょっとイヤになっています。
昔は森林鉄道が走り、その後林道になった北又沢・・・・気にはなっていますが、行く機会は無いカナ。良いお話をありがとうございました。
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