記録ID: 1967353
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越
ホッホホー!な中ノ岳〜利根川水源稜線周回(^○^)
2019年08月11日(日) [日帰り]
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体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 11:27
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,204m
- 下り
- 2,201m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 11:24
距離 19.1km
登り 2,210m
下り 2,213m
17:25
ゴール地点
天候 | 酷暑!晴れだが、昼頃に雲多く、雲の流れ多し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今回は2400円ちょいに収めました(T_T) 【往路】 自宅〜横浜で所用〜(R1・R17)〜熊谷※1〜(R17上武道路)〜渋川IC(関越道)〜石打塩沢IC〜(新潟県道28・同233)〜十字峡(車中泊) 【駐車場】 十字峡登山センター前(無料・10台程度) AM1:00くらいで先客5台。明け方までに満車になったが、隣の観測施設の前や十字峡トンネル出口にも各5〜6台は停められそう。 更に、十字峡トンネルの下流側にも10台程度の駐車場があり、翌日の夕刻からバーベキュー泊をしているグループもいた。 【復路】 十字峡〜六日町市街※2〜道の駅・六日町雪あかり※3(車中泊)〜(R17)〜道の駅・アグリーム昭和※4〜(R17)〜太田市内※5〜深谷市内※6〜(埼玉各県道・R16・R129)〜相模原愛川IC〜(圏央道)〜寒川南IC〜自宅 ※1:銭湯(熊谷・さくら湯:430円)。 ※2:銭湯(下山後の温泉に記録)。 ※3:翌日は荒沢岳の予定だったけど、暑過ぎ・急登・急降下で疲れたためノンビリ作戦へ変更。 ※4:激安なのに超新鮮・美味な野菜を調達(カミさんへの貢ぎ物)。 ※5:太田焼きそばでランチ。 ※6:渋沢栄一記念館で新一万円祝い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【十字峡登山口(a)〜△日向山】 駐車場前の林道のコンクリートで固めた法面が取り付き。 ジグザグ階段で壁のような斜面を上がり、土になるとともに直登の急斜面が続く。 三合目の近くの良い細尾根、四合目のトラバース点以外はずっと急登で、五合目である日向山の肩で再び眺望が開ける。 山頂は近く、2分程度のピストンで三等三角点と観測施設の建造物があり、その階段上からは中ノ岳と御月山がドーンと迫る。 【〜池ノ段分岐(b)】 五合目からは低木の間を少し下り、生姜畑と呼ばれる池塘が続く。豪雪地帯の台地らしい景観だが、東北よりも低木が多く草原ではない。 池塘が終わり、再び急登になるが、越後三山で最も日とを寄せ付けない峻険や主峰は尾根筋直登のみ。もはや陽光を遮るだけの樹高は無く、気温は一気に急上昇する。 その直登は山脈線に出るまで続き、そこが九合目「池の段」だが細い岩稜線に池などない。 【〜△中ノ岳(c)〜中ノ岳避難小屋〜(c)〜(b)】 山脈線の北側に美し大岩峰が鎮座しており、それを目指して尾根の東側をトラバースするように登るがピークではない。更に先の岩峰の上のから少し尾根を詰めた先の小じんまりした広場に神様が祀られ、山頂標・洒落た山頂石碑・三等三角点がある。 目鼻の距離に立派な避難小屋が見えるが緩いコルの東側をトラバースして少し登り返して至る。 コルの直ぐ下の草の下には酷暑でも雪渓が残っており、転げ落ちれば遥かしたの雪渓の谷まで行ってしまいそうな気分になる。 池の段まではピストンで戻る。 【〜△小兎岳〜△兎岳】 尖塔のような小ピークまで吊り尾根を渡り、すぐに深いコルへ降りる。 登り返しは草漕ぎの急斜面で、凸凹を繰り返してピーク感の薄い小兎岳に至るが、標識類は何もない。 兎岳の深緑の山に見惚れながら、コバイケイソウが咲き乱れるコルへ降り、雪渓が残したであろう小さな池の鞍部から登り返し、見た目よりも急な笹波の斜面はピーク直下から東へ巻き、荒沢岳への縦走路分岐点を経て、すぐに兎岳ピークに上がる。 分岐点には、池の段を出てから初めての道標があり何とか読めるが、山頂のものは朽ちた柱だけになっている。 不見識かもしれないが、この寂しい感じが忘れ去られた深山感があっていい。 【〜△大水上山〜利根川水源碑〜△丹後山〜丹後山避難小屋】 ここから大好きな笹の尾根道が続く。 大水上山を見下ろし、笹の枯れ葉に少し足を滑らす脚が喜ぶ道。振り返れば深緑の嘆息が出るので時間があればゆっくり進みたい。 笹に包まれた鞍部からの登り返しは、今回のルートでは当たり前になった直登の急登。ピークは群馬県の最北端で、この尾根から中央分水嶺にして北陸と関東を分かつ上越国境尾根の三国山脈となる。 大水上山ピークから南東へ延びる尾根は藤原山〜平ケ岳へ続く分水嶺の続き。見事な尾根だが登山道は無く低木漕ぎなので残雪期に歩く人はいるが、ヤマレコを検索すると8月に歩いた猛者もいた(2泊)。写真では前橋ハイキングクラブ(MHC)の山頂標もある。 南西に続く分水嶺の500m先には逆三角形の雪渓があり、あれぞまさしく1954年(昭和29年)の調査で特定された利根川の最北・最標高の水源であり、その上あたりの小ピークに群馬県が建立した「水源碑」がある。 丹後山に続く広くてなだらかな南西尾根は笹の海を馳せる風が吹き、ゆったり下ってゆったり登り返す笹の中道には時々ハクサンフウロやニッコウキスゲ等が咲き、天国の散歩道のような様相となる。丘のような丹後山ピークは二等三角点に相応しい周展望があり、巻機山系の割引岳ある一等三角点への呼応を感じるポイントである。 ピークの南西部には、標高がほぼ変わらないくらいの肩に避難小屋があり、中ノ岳と同じくらいの立派な建物と天水タンクがある。 (酷暑の中、両方の小屋の天水タンクには助けられた。水は意外に冷えており、みんな大事に使ってほしい) 【〜丹後山登山口】 小屋から引き続き南西へ延びる尾根を進み、越後沢山との鞍部あたりで尾根の縦走ルートは終わるので北西へ曲がる。 分水嶺の尾根は続くが山道未整備で笹や低木の藪漕ぎなので残雪期に歩く人はいるが、ヤマレコを検索すると8月・1月に歩いた人はいるようで、ガスの日が多くて尾根がくねるのでGPSは必須のようだ。 ほぼ直角の下りの尾根も急斜面。三合目〜二合目のカモエダズンネで緩い凸凹がある他は、爪先が痛くなるほどの激下りの連続は沢沿いの林道に出るまで続く。 【〜林道入口駐車場〜(a)】 三国(さぐり)川の渓谷をトラバースする林道を下流へほぼフラットに歩く。 渓谷は見事な巨岩や峻険な壁面の間を流れる見事な渓相だが、路肩から深く落ち込んでいるのに柵やガードレールは無いので、ビビりな私は夜間歩行を想像すると山側の崖へ寄ってしまう。 時々、林道側の滝から落ちる流れを渡り、川側の壁からの見事な直瀑を見ていくと、渓谷沿い林道(県道扱いらしい)から十字峡の県道の合流点である閉まりっぱなしのゲートと駐車スペースに至る。 そこからは、車で来た道を少しばかり歩いて出発点の十字峡登山センターへ行く。 |
その他周辺情報 | 【買い物】 六日町の市街で済ませておくべし。 登山口までの道筋にコンビニ等はないよー 【温泉】 湯らりあ六日町(400円) リーズナブルでキレイだが、このあたりの源泉の共通点で湯が熱い! 父親譲りの猫舌な身体の私は爪先だけで降参・・・ |
写真
【大水上山ピーク】
やっとこさ、念願の群馬県最北端に立つ
!(^^)!
ココは「鶴舞う形の群馬県」の上の羽の先っちょ!
でも、群馬側からココへ来る正規ルートは無い。
仮に群馬からに拘るとしたら、馬蹄形のジャンクションピークから中央分水嶺上を東進して藪と登山道を繰り返すか、尾瀬の至仏山から分水嶺上を西北進する道無き藪尾根を行くしかないが、天気が超変わりやすいので超人的体力・精神力と10日分の行動&非常食くらいないと無理だろう・・・
(^^;
やっとこさ、念願の群馬県最北端に立つ
!(^^)!
ココは「鶴舞う形の群馬県」の上の羽の先っちょ!
でも、群馬側からココへ来る正規ルートは無い。
仮に群馬からに拘るとしたら、馬蹄形のジャンクションピークから中央分水嶺上を東進して藪と登山道を繰り返すか、尾瀬の至仏山から分水嶺上を西北進する道無き藪尾根を行くしかないが、天気が超変わりやすいので超人的体力・精神力と10日分の行動&非常食くらいないと無理だろう・・・
(^^;
【大水上山〜】
あの逆三角形の雪渓こそが、まさしく利根川の最北・最標高の水源
\(^o^)/
1954年(昭和29年)の調査で特定された記録の通りの尾根は、イメージ通りの笹の音色と風に包まれており、心底大満足の瞬間でした
(^^)
あの逆三角形の雪渓こそが、まさしく利根川の最北・最標高の水源
\(^o^)/
1954年(昭和29年)の調査で特定された記録の通りの尾根は、イメージ通りの笹の音色と風に包まれており、心底大満足の瞬間でした
(^^)
【丹後山避難小屋】
この笹峰の中、なだらか過ぎる山頂の肩・・・今度は絶対に泊まりに来るぞ!
(^^)
ちなみに、テントは山頂で出合ったココが大好きなオッチャンのものだろう
(^^)
この笹峰の中、なだらか過ぎる山頂の肩・・・今度は絶対に泊まりに来るぞ!
(^^)
ちなみに、テントは山頂で出合ったココが大好きなオッチャンのものだろう
(^^)
装備
個人装備 |
ザック:ガレナ30
靴ツォロミー3
|
---|
感想
8/11(日)は、越後三山の最高峰〜三国山脈の笹波稜線の美尾根を周回し、灼熱の超急登で喘ぎながらも、中央分水嶺を走る風と笹音に、身も心も癒されました(^^)
直登オンパレードの一気登攀は散々汗をかき、これにて三山コンプリート!
凸凹稜線を繋いで群馬県最北端の大水上山に立ち、日本最大流域を誇る利根川の水源雪渓を真下に見下す!
上越国境の深奥にて、一人ニンマリする私でした(^-^)
【山行記】
越後三山の峻険な最高峰ー
中ノ岳が威張って座る魚沼の真ん中
汗をかきかき急登直登の繰り返し
岩稜ピークにふうふう登れば
なんとも尽きぬ大満足!
岩から笹の変わり尾根ー
大きな兎たちが蹲る山脈のつなぎ目
息をぜいぜい凸凹尾根の繰り返し
最奥ピークにわくわく登れば
なんとも感じる大満足!
利根川の最たる奥水源ー
坂東太郎の旅の始めは尾根のすぐ下
心をどきどき美麗景色の繰り返し
深山ピークにぐんぐん登れば
なんとも深まる大満足!
分水嶺の風が唄う深緑ー
大水上と丹後が織り成す天国の国境
感をさわさわ爽風美音の繰り返し
笹肌ピークにゆるゆる登れば
なんとも安らぐ大満足!
大好きな上越の山々には
彩る山も
踏む稜も
吸う空も
触る風も
歌う峰も
新しい懐かしさがいつもいっぱい
身体の底から出る声は
何度も何度もホッホホー!
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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ここ、めっちゃ急登ですよね。
秋に同じコースを一泊二日で行ってますが、結構きつかったです。
水場が無いですもんね。
これをこの暑い時期に日帰りで周回しちゃうってすごすぎです。
やはりただものじゃあありませんな
見た目よりずっときついけど、柔らかなこの稜線、また行きたくなりました
テクさん、こんばんは!
拝読が超遅くなり、すみませんm(_ _)m
いやはや、地元の師匠にも、オススメは秋だぞと叱られました(^o^;)
でも、そのちょっと後に、同じく地元の猛者たちが、荒沢岳から日帰り縦走してて、こっちには目が点…
急登の連続は、もはや笑うしかなかったっすね( ̄▽ ̄;)
それに、中ノ岳から兎さんー大水上のアップタウンも笑えたけど、ラストの激下りには、ソロなのに「いいかげんにしてくれー!」と叫んでしまいました(^o^;)
でもね、それ以上に、大水上からの笹の水源尾根のステキすぎること…
以前から行きたかった利根川の生まれ故郷は、イメージ通りでした。
やっぱり灼熱の中でも行ってよかった!
風の中のステージはタマランの境地っすね(^^)
余談ですが、ヤマハックさんから、このレボの写真を使いたい旨の連絡があり、掲載していただきました(^o^)
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