ワリモ沢から鷲羽岳,伊藤新道で戻る
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fypa91a763ded6e469.jpg)
- GPS
- 28:02
- 距離
- 58.7km
- 登り
- 2,629m
- 下り
- 2,604m
コースタイム
- 山行
- 11:33
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 12:09
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 9:49
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:50
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1 湯俣本流の旧第1吊橋地点が核心かな? トラロープがあるが、崖が一部崩壊しほぼ垂直かハング気味。更に、トラロープの下が岩に挟まっているのかピーんと張っている。(自分は復路でここを持ってきているザイルをセットして懸垂で降りた) ちなみに、往路のときは微妙な傾斜のスラブ岩を登った。下りで降りる自信は無かった) あとは、大きく左岸を高巻くしかない。 2、ワリモ沢は難しくない。 鷲羽岳の東側のカールに出てから、雪渓が無く傾斜の緩い一番左を詰めた。 3、伊藤新道について 稜線分岐から庭園まで 伊藤新道の表示はあるが、沢登りの経験のない人は絶対入ってはいけない! 高山植物のプチ藪漕ぎ状態 ルート見えるから大したことないが、特筆すべきことは、このトラバースルート上にクマのフンがいくつか落ちていること。 庭園から下降地点 下草が生えていないせいか、整備されて入り登山道 廃道とは思えない。 下降地点から赤沢出合 急なところはトラロープがある。 最後 尾根の方に行かないで、赤沢本流に降りた方が楽。すれ違った2人組の人に教えてもらいました。 4、湯俣本流 沢登り初級レベルで大丈夫だが、どこで渡渉するか,高巻いたらどこで下降するか、下降する場合懸垂下降が必要になることが多いから、装備と技術は勿論必要 ひざ上もしくは腰上くらい水に浸かるので、濡れても寒くない服装が必要。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
去年の秋、このワリモ沢を計画したが、初日の土砂降りでブナ立尾根に変更した。そのリベンジ山行である。
自宅を9時ごろ出て七倉に11時到着。駐車場は九割埋まっていた。
3時間睡眠し、深夜2時半過ぎ七倉ゲートスタート。勿論高瀬ダムまで歩き。晴嵐荘を過ぎ、渡渉しようとすると単独行の女性が近づいて来る。行先を訊くと伊藤新道とか。ただし、不安なら引き返すと言う。彼女(Iさん)どんどん先へ歩いて行く。すると第1吊橋跡地点で止まっている。スラブのところで思案している様子。自分が追いつき、私が登り切ってストックを逆向きにお助けロープのように出して無事突破。その後私と2人の俄かパーティを組むことにし、私の計画に付き合ってもらった。
地図で見ると1900メートル地点がビバークに良さそうだが、まだ時間が早い。翌日の日程を考えると、もう少し標高を上げたい。2100メートル付近でビバーク候補にザックをデポして、更に上にもっと良いビバーク地点があるか探すことになったが、Iさんが先に進んだので彼女に任せることにした。
結局先ほどの所に決定。
Iさんはクロスオーバードームのテント、私はFT社のツエルトツーロング。ツエルトをIさんのテントのフライシートになるように、自分の方は風が気になったので地面に接するように張った。ツエルトは融通が効くのが便利です。
ツエルトを張り終えれば、流木を集めて焚き火、これをするために沢登りをしているようなもんですから。
焚き火と水が取れる時は、お米からのご飯と決めている。結構時間かかったけど、コゲずに炊くことが出来た。おかずはサンマの缶詰だけ。1合食べたところで、明日のお弁当になる稲荷寿司を作りタッパーに詰める。稲荷五個でタッパーが一杯になったので、残りの稲荷5個分で残りのご飯は食べた。
その前に、2人でそれぞれ持ってきたビールで乾杯してます。
Iさんとも登山のことを中心にいろいろお話しできました。
2日目
五時スタートの予定でしたが、30分ほど遅れてスタート。今日もIさんのペースは早い。稜線かな?と思っていたところはカール地形につながるところdr、あまりの景色に2人ともうっとり。
さて、どのルートで稜線に出ますか?登山道のないところを歩いているので、こういうところがある意味面白い。正面を見て4つルートが考えられる。中央の2本は雪渓がある。自分もIさんもアイゼンを持ってないのでパス。一番右が傾斜がきつそうだ。一番左かな?右の尾根を乗り越せば別ルートが。見つかるかもしれないが、ルートの全容が見えてないのでパス。
左のルート傾斜が緩いとは言っても、実際に上がって来ると結構急だ。最後ほんの数メートル這松の藪漕ぎして、鷲羽池を見下ろす稜線に出た。池に降りないで鷲羽山頂に向かってもいいが、藪漕ぎと岸壁が見えるので、ここは素直の池に降りよう。藪の1番無さそうなところを選んだが、そう甘く無かった。低い這松の時は上を歩くが正解だが、深くなってくると、沢上のところが這松の枝を左右に分けれるのでそこをチョイス。でも本格的藪漕ぎ状態。ふっとプチお花畑に出て藪漕ぎ終了。
鷲羽池を半周して、踏み跡を頼りに山頂に向け登り一般縦走路と合流。
登山道って楽だなー!ただし、面白み全くなし。登山者もめっちゃ多い。
昨日の沢でちょっときついところあったので、伊藤新道を下るのを躊躇う。
伊藤新道かブナ立てかそれとも竹村新道か?優柔不断なA型典型の私ですが、一般縦走路に出て余りの登山者の多さに、伊藤新道を降りることに決定。
鷲羽岳山頂でIさんと分かれる。Iさん結構なスピードで降りていった。
伊藤新道の入ると、静か!
しかーし、人がほとんど入らないイコール獣たちの楽園?とばかり、このトラバース道に熊の落し物がいくつもあった。更に、高山植物でプチ藪状態の中、枝道?獣道でしょう。
庭園というところに来ると、整備されている登山道状態!これで廃道とは思えん。
赤沢への下り、大変と言われているのはどこなのか?と思いながら降りていくが、そんなに大変なところはないなー。 ガチャを結構ぶら下げている2人組が登ってくる。彼らに訊くと、そんなに大変なことはなかったという。
ただ、最後赤沢本流に降りた方がいいですよ、とアドバイスを受けて、実際そうしたが、最後の最後尾根沿いに進むとガレている部分があるのかも知れない。
赤沢出会いを過ぎて少し降りていくと、右岸を登って来る単独登山者。沢って両岸を歩けるが、渡渉箇所があるとルートが限られてくる。その渡渉ポイントで登山者との距離が目の前の迫ると、あれ、どこかで見たような、
mさん!
アブ8さん!
驚き、こんなところで知合いに会うとはビックリポン。
mさんは弥助沢へ行くそうな。なら、後1時間ほどでイワナ入れ食いポイントですね。と言って別れた。
さて、今日晴嵐荘まで行けないことはないが、微妙な時間。勿論ここが一般登山道なら突っ込むが、一応沢だからワリモ沢出合でビバークを決めた。
朝組んできた水を使う(湯俣本流は飲めるのか?)ので、ガスを使わないうどんにした。その後、薪を集めて焚き火。火が無事点いたところでビール🍺
夜、ヘッドランプの灯りで読書するも、蛾がまとわりついたので読書終了。グランドシートとサイドが繋がってないツエルトだから仕方ない。
最終日
FTのフラッドラッシュをせっかく持って来ているので、最終日はこれを着ることにする。第2吊橋跡地点、高巻いてこの辺かな?と下に下ると崖だった。ひゃー危ないところだったぜ。
第1吊橋跡地点に来た。登ってきた時はスラブを来たけど、下りでいけるか?いや、自信無い。崖を少し上がってトラロープの箇所を見下ろす。数年前に二男と来たときと比べると、崖が崩壊していて、一部分ハング状態。更に、トラロープの下が岩にでも挟まっているのか、ピーんと張った状態。これはトラロープ使って降りれないっしょ! 手間かかるけどザイルをセットして、懸垂下降で降りる。その降りだし、崖の石が崩れて物凄い音を立てて落ちて行った。持参のロープの長さでなんとか大丈夫でこの点もある意味ラッキー。長さ何メートルだったかな?20か30か? 沢用の少し細いザイルだから、今度買う時は40メートルにしよう。
あとは消化試合よろしくただ降りるのみ。ブラック温泉始まり始まり♨
墳湯丘は一個しか無いが、そこのタイドプールみたいなまさに浴槽と思わせるところがあるが、熱くて無理。
一番下の左岸側に適温なところを見つけ、はあ〜〜、服のままマッタリ
晴嵐荘に立ち寄ると、小屋の人自分のこと覚えていてくれた。
何か飲みます?と訊かれたので、小屋では物を買わないんですが、
コーラ下さい!
200円、安!
ブルドーザーの道の方が水平で楽です、と聞いたので、ブル道を行くが、欠点が1つ。登山道は樹林帯で日陰だが、ブル道はほぼ河原なんで日向暑い。
最後の長いトンネルを出て、暑い日差しを受けると目が雪目状態。
高瀬ダムにジャンボタクシーが止まっているのが見える。丁度動き出し、自分の手前で止まり、タクシーの運転手さんから相乗りしませんか?と声かけられる。
1000円以上だったら歩こうと思っていたので、
いくらですか? と聞くと、
600円。 安!即
乗ります! と答えた。
運転手さん、この高瀬ダムのロックフィルダムとかいろいろガイドしてくれた。第一交通でした。宣伝しますね!
七倉で温泉に入り、湯船で登山者と話していると、な何とワリモ沢に1日早く入渓した人がいて、ビックリ‼
彼との話の中から、いい情報をゲット。沢登りで、その水が飲めるかどうか味見しているそうな。
自分は、たまーに河原の石をひっくり返し川虫がいないと飲めない!とするが、その都度実際に口にして確認してこなかったので、参考になりました。
さてさて、タクシーを使ったおかげで
ラーメンゆいが 3時前に間に合いそうだ。山行の締めは、つけそば大盛り
美味しい! しかし、こんな時間帯こんなに混んでいるのはお盆のせいか。
しかし、目が痛い。特に左側。1日過ぎて、少し収まったかな。
しかし
登山者 増えてますね!
人が多いの嫌いな自分にとっては試練??
人が行かないようなところを行けばいいだけなんだけど、
そういうところって危険を伴うからね。
こんにちは!
三日間お疲れ様でした、レコ見させてもらいました。天気に恵まれて楽しかったですね(^^)
私たちが入渓した日の1日前に降雨があったらしく、お写真より少し水量が多かったので1日程度で水量が落着くということが良く分かりました。
トラロープの箇所は不安定な岩壁を攀じるリスクを取らず高巻いたのですが、懸垂二回で河床に復帰しています。水量が多くて初見で水際ルートを発見できず高巻きました。これが私たちの山行の核心部でしたね。
それよりも、トラロープが二本垂れ下がった状態だった筈なのですが、、、まさかと思いますが他のパーティが使用の際に、、、?
飲料水の問題は同行者が水に敏感なので、枝沢があるとティスティグ(笑)しているのでなんとなくわかります。ワリモ沢の水質は恐ろしいほど美しいのですが、つまりは生物が住めない無菌環境だと思います。湯俣川の左岸は硫黄沢ではないと思い込んでいたのですが、残念ながら毒沢ですね。
伊藤新道の復活の話もあるようですが、登山道としての復活は難しそうですね
お疲れ様でした。
コメントありがとうございます。
第1吊橋跡のトラロープではない黄色のロープは私が懸垂で使用したものです。
水を実際に味見とお聞きし、
目から鱗と言うより、判断つくことが出来るのか?→自信ない。石ひっくり返して、川虫いなかったヤバイは分かりますけど。
伊藤新道の復活?いやー、吊橋が出来たとしても、渡渉がある限り、一般登山者は無理でしょう。
こんにちは。
はじめまして。 突然失礼します。
再来週に伊藤新道→三俣→裏銀座→ブナ立を考えております。
レコ拝見させていただきました。 ありがとうございます。
伊藤新道辺りはロープは不要な感じでしょうか。
レコですと単独で入られているようですが…(Iさんと途中でパーティを組まれたのでしょうか)
ご質問ばかりで申し訳ありませんが、ご教示の程宜しくお願い致します。
赤沢の出会いまで、基本沢登りです。注意点は
1、第1吊り橋の先、トラロープの下がっているところ、3通り、
〆鹸澆離好薀屐幣紊譴修Δ世辰燭蕕海譴一番楽)
▲肇薀蹇璽廚里箸海蹐鯏个襦(落石の危険性かなりある)
左岸つまり大きく右から巻く(kiyohitoさんはこうしたそうだ)
この他に、部分的に巻くところがありますが、へつっていけそうだたっらへつった方が楽
2、赤沢の出会いからの取り付き
\崑瑤鮠し遡ってから取り付いた方が楽・・・かな?
登りだったら、いきなりでも大丈夫かな??(行ってないからわからない)
釣りをするのであれば、(禁漁の時期はどうでしたっけ?)
赤沢を登らずに、弥助沢から行くと三俣小屋までダイレクトで沢です。硫黄沢を過ぎれば魚影が濃い。ただし、伊藤新道より時間はかかる。
以上です。
早々にご返信を頂きましてありがとうございました。
大変参考になりました。
山でお会いすることがありましたら、宜しくお願い致します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する