『無意根山/薄別コース/動画あり』
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,095m
- 下り
- 1,094m
コースタイム
天候 | うす晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当日は残雪でコースが覆われございまして、ピンクテープもまばらでコースを見失ってしまいました。残雪期で四方八方に踏み跡が走る初めての山に入るリスクを再認識致しました。 |
その他周辺情報 | ゼンリンの「いつもNAVI」、Yahooマップ、Googleマップ、Mapionなどで表示されております「宝来小屋」の位置は間違ってございます。国土地理院の「ウォッちず」で表示されております「宝来小屋」の位置が正確でございますので、位置情報を使う方はお気をつけて下さいませ。(2012/06/14現在) |
写真
感想
【2012/05/28】北海道の「無意根山」に「薄別(うすべつ)コース」から登ってまいりました。こちらの山は札幌市南区と京極町との境界に位置してございまして、山頂と「大蛇ヶ原(おろちがはら)湿原」は支笏洞爺国立公園の支笏・定山渓・登別地域に組み込まれてございます。また、林野庁独自の植物群落保護林制度の指定を受けまして、北海道森林管理局は無意根山国有林の「大蛇ヶ原湿原」を中心にした約664haを「無意根周辺植物群落保護林」として大切に管理しておられます。
登山口へ至る為に国道230号線の薄別から宝来沢林道に入ります。100m程進んだ所に車を駐車致しまして、そこから5km程を歩いた所にございます「宝来小屋」という小さなログ小屋で登山者名簿に記入を致します。以前はここまで車で来ることが出来ましたが、現在は歩いて来ることが求められてございます。この小屋の横が「無意根山」登山口となってございます。この登山口から1.5km程進みますと「大蛇ヶ原湿原」がございます。こちらはエゾマツ林に囲まれてございます広さ8ha程の小規模な湿原でございます。初夏には一面に広がるワタスゲのほか、チングルマ、エゾカンゾウなどの開花が見られるそうでございます。この日はまだ残雪が覆いまして、見るべきのもはございませんでした。
更に進みますと「無意根尻小屋」という山小屋がございますが、こちらは戦前の昭和6年に北大の大野清七スキー部長により建設されました築80年近い建物でございます。現在は北海道大学・山スキー部が管理を担当しておられる建物で、とてもおいしい湧水の原始水道を飲むことが出来ます。通年利用可能でございますが、宿泊利用は小屋番が入ります土・日に可能となりまして予約が必要でございます。北海道大学サ−クル会館 011-706-7456 で予約を行いまして、利用予定日の3日前までに高等教育機能開発総合センター2番窓口で使用料金をお支払いするそうでございます。なお、休憩だけでしたら予約は不要だそうでございます。ちなみに「元山コース」の方にも「無意根山荘」という施設がございましたが、そちらは2006年に取り壊されまして現在は存在してございません。(2006年9月7日解体着工・内部仕上解体、11〜12日上屋解体、13〜15日基礎解体、16日整地)
さて「無意根尻小屋」から先は出尾根の北壁をテラスまで登ることになります。私は「無意根山」に登るのは今回が初めてでございまして、しかも当日は残雪でコースが覆われございまして、ピンクテープもまばらでコースを見失ってしまいました。ロープも梯子もございません本来のコースとは明らかに違う急な雪渓をテラス上まで這い上がることになりました。途中、3メートルほど滑落した時には死ぬかと存じました。あまり使い物にはならないであろうと思いつつも購入致しました韓国製6本爪アイゼンが、少しは役に立ったのかも知れません。テラス直下まで近づきますと斜度は50度ほどにもなり、登るのに必死で撮影どころではございませんでした。
何とか這い上がりましたテラスを過ぎまして、頂上稜線まで到達致しまして長いハイマツのトンネルを南へ進みますと、左に古くて小さい祠(ほこら)を見かけます。これは石造りで鉄の扉は錆び、屋根にはいたずら書きがされてございました。実はこの辺りの稜線が「無意根山」の現在の最高地点・頂上(標高1,464m)なのでございますが、ハイマツで景色を望むことは出来ません。ここから暫く進みますと岩場になりまして、三角点と「無意根山」の標識がございます旧山頂(標高1,460.2m)に到着でございます。なお、更に踏み跡を南へ進みますとケルンがございますが、そこは旧山頂ではございません。
この日は陽射しがございましたものの、なぜか目前に展望できるはずの「羊蹄山」はガスに覆われておりまして、輪郭さえはっきりしない残念な状況でございました。下山時には又しても道を失いましてプチ遭難。やっと到達したのが「大蛇ヶ原湿原」の南側で、残雪期で四方八方に踏み跡が走る初めての山に入るリスクを再認識致しました。なお、今回の山行を通して印象に残りましたのは、この地域のミズバショウの多さと大きさでございました。この山は夏ばかりでなく冬もスキーで人気でございまして、雪質とスロープの雄大さが札幌近郊では最高だそうでございます。
追記:
ゼンリンの「いつもNAVI」、Yahooマップ、Googleマップ、Mapionなどで表示されております「宝来小屋」の位置は間違ってございます。国土地理院の「ウォッちず」で表示されております「宝来小屋」の位置が正確でございますので、位置情報を使う方はお気をつけて下さいませ。(2012/06/14現在)
追記:
『無意根尻小屋』は残念ながら2024/11/02の夜に火災で焼失となりました。
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