記録ID: 1996686
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沢登り
槍・穂高・乗鞍
笠ヶ岳 金木戸川小倉谷→打込谷下降
2019年08月11日(日) ~
2019年08月14日(水)
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 2,636m
- 下り
- 2,627m
天候 | 11日:晴れ、夜に一時雨 12日:晴れ 13日:晴れ、夜に一時雨 14日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8/11:駐車ポイント(5:40-7:10)本流分岐の発電所=二俣(7:10-8:10)小倉谷出合=広河原(8:40-11:40)Co1370=C1 金木戸林道の第1ゲートまで車を入れる。ゲートには10台程度車が停まっていた。小倉谷出合(=広河原)までで単調な林道が続く(約13km)。発電所までに崩落箇所があり、工事中であった。この工事はしばらく続きそうだ。発電所付近の林道は一旦金木戸川本流の方向に進んで分岐する。小倉谷出合の双六谷本流の渡渉は、水量はかなり少なめだったと思われ、せいぜい腹〜胸程度の水深であった。しばらく巨岩を進み、トイ状10m滝は右のガレから簡単に越えた。沢が東に向きを変えるとゴルジュっぽい地形となる。4m滝は右のクラックにキャメロット(♯0.75)を決めてA0で突破。1段上に上がり、ワンポイントトラバースして落ち口まで。ヌメる岩にすこぶる弱いゴムソールのI氏はお助け紐で対処。右から横向きの15m滝は手前右の支流から小さく捲いた。30m程度あろうかという淵は泳いで夏を感じた。Co1370付近の左岸の極上物件でC1。昼からビール、日本酒、そして昼寝とまったりとした休暇を満喫。 8/12:C1(6:20-7:00)Co1470二股(7:00-10:00)Co1710二股(10:00-13:30) Co2070奥の二股=C2 40分ほど河原歩きで体を温めると、いわゆる大ゴルジュ帯に突入する。15m淵の奥にある3mCS滝はI氏リードでほんの少しの泳ぎで滝の手前で左に取り付き、そのまま壁を直上する。ザイルを出したが、水量少なく、それほど難しくない。その後もいくつかの滝があるが問題ない。右岸支流の立派な30m滝を過ぎ(40mくらいありそう)、沢が左に屈曲すると釜持ち6m滝。残置スリングがあるが、使用しないほうが登りやすい。左のカンテを登り、右岸のバンド上まで。K氏リードでトライするが、ホールドは豊富にあり、簡単なのでノーザイルで越える。滝上で懸垂用の残置があったが、クライムダウン+ジャンプで対応。6m滝上から水流沿いに登るとクライムダウンせずに突破することもできる。ここであっさり大ゴルジュは終了。水量が少なかったためか、大ゴルジュ帯はいわゆるゴルジュ!という威圧感がある感じではなかった。しばらく容易な滝やナメを越えると40m滝。岩の黄色と苔の緑の色合いが綺麗なところであった。これは右岸から高捲く。Co1710の二股は右に取り、Co1740の二股には左右から30m滝がかかる(両門の滝)。右股の滝の直登は難しそうなので、左股の滝の下段ナメをノーザイルで直登して、2段目はザイルを出した。I氏リードで右壁から越える。ホールド、残置ハーケンもあり、それほど難しくなかった。開けた沢を進むと2段40m滝。下段は右壁を登り、上段は右から捲いた。続く30m滝(地図上の滝記号)の下は気持ち良いところであり、岩の上でしばし休憩。左の笹やぶから捲いた。その後の2段15m滝は左岸支流の滝を右からトラバースして容易に越えた。少し進むと左股に15mの滝が見えるCo2070の奥の二股。予定通りここでC2とする。幕営適地は意外に少なかった。夜はブヨの餌食に。露出部分は全て刺された。顔のネットもさほど効果がなく、かゆい夜。 8/13:C2(5:10-8:10)笠ヶ岳(9:30-10:00)下降点(10:00-16:00)双六谷出合(16:30-17:00)双六谷本谷吊り橋跡=C3 奥の二股は左に入る。すぐの15m滝は右から登る。増水のため左岸側壁を登り、落ち口までトラバースしている記録もあるが、左側の階段状をノーザイルで登った。その後は5-10mの滝が連続し、一気に高度を上げる。どれも快適に直登可能。ワンポイントが難しい滝が1つあり、そこはI氏リードでお助け紐。あとは笠ヶ岳ピーク目指して詰め上げる。真の直登にこだわり、最後は岩壁を詰めて、ピークまで1分のクリヤ谷側の夏道に合流した。台風10号接近前でピークは超快晴。北穂の滝谷などもはっきり見えた。大休止をした後、笠ヶ岳山荘へ。ここで男気のあるI氏が500ml800円のキリンラガービールをごっつぁん。登山道を少し北に進み、最低コル付近から、打込谷を下降する。快適テンバが少なく、天気がやや心配なので、時間の許す限り下降することにした。上部は浮石が多いガレなので、慎重に下る。水が出てくると、いくつものナメ滝をクライムダウンで対処。やや滑るが、特に問題ない。小倉谷よりも開けた沢で快適な沢であった。Co1649の二股下の大きな釜持ちの15m滝は右岸枝沢の4m滝上に出て捲く。9m滝は滝壺飛び込み。飛び込みはこの他3回ほど行った。打込谷の核心の仙ノ淵は右岸壁との間に出来たバンドを進み、うすい踏み跡をたどって滝下まで。立派な18m滝は右岸から下降した。本谷に合流したら早々に右岸に渡渉し、吊り橋跡下の砂地の快適テンバでC3。夜に30分程度の夕立が降り、水深が5〜10cm程度増加したが、その後は天気は回復した。久しぶりの長時間行動で疲れてしまい、酒もあまり飲めないまま就寝。 8/14:C3(6:00-8:30)広河原(9:00-11:30)駐車ポイント 右岸の軌跡跡を利用して小倉谷出合まで。軌道跡は沢床よりもかなり高いところにあり、めちゃくちゃわかりにくい。軌道跡にたどり着くまでに1時間もかかってしまった。軌道跡は夏道よりも踏み跡に近いレベル。広河原からは往路に使った林道を利用。途中、きれいな釜で水泳をして、軌道探しで汚れた体を洗浄。夏を感じる。あとはだるくて暑い林道を駐車ポイントまで。 |
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