安達太良山・鉄山・箕輪山・鬼面山(奥岳登山口〜野地温泉まで縦走)(動画Up 6/23)
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- GPS
- 85:33
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,178m
- 下り
- 879m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
都内から福島駅まで高速バス(深夜便) JRで二本松まで(22分,400円)、路線バスで岳温泉(約30分,580円)、Taxi(約15分、2000円弱)で奥岳温泉(登山口) (下山口) 野地温泉から吾妻スカイライン経由のバス(福島交通)あり。ただし土日祝日のみ運行、かつ2本/日なので要注意(私は見事はまってしまい、吾妻スカイラインまで歩きヒッチハイク(人生初)) |
コース状況/ 危険箇所等 |
安達太良山〜鉄山避難小屋までは特段危険箇所もなく一般の登山ルート。 強いて言えば山頂直下は短い鎖場なので慎重に。 箕輪山への下りから道幅が狭くなり一部岩も出てくるが、危険を感じる箇所はない。箕輪山への登り返しは後半キツイが山頂からの磐梯山や吾妻連峰は絶景。 箕輪山から鬼面山への下りは、レコに多数書かれているとおり(やっぱり)滑りやすい。急斜面はストック使って慎重に下るのでコケなかったが、逆に気の緩む中斜面で滑りやすく、私は4回尻餅。中盤で150mくらいの雪渓がありアイゼン無しでは滑りやすい(出さなくても行けましたが)。川の上の雪は踏み抜きに注意。 鬼面山から野地温泉への下りは一般ルートで危険箇所はない(小学生も遠足で来る山らしい)。だたし、右側が切り立った箇所が何度かあるので要注意。 |
写真
感想
福島応援の一助にと、南東北3山の飛び石縦走を計画。
梅雨入りで天気読めない時期ながら、自身のリハビリ2年目の節目としてどうしてもこの次期に計画したかった。天気予報では初日のみ曇り、2日目以降は崩れる予報だった。
岳温泉到着時には曇空から雨粒も落ちてきたので、「ほんとの空」はお預けだな、と諦めていたが、奥岳登山口に到着すると何と雲ひとつないピーカンの快晴が待ってくれていた(手前100mから急にガスが取れ安達太良山と青空が劇的に登場!!)。
左手にロープウエーを見ながらゲレンデ草地を快適にスタート。登山道はスキー場右側から巻きながら登っていくようだが、ゲレンデ踏み跡を気持ちよく登ってゆく。リフト3段目の上からは登山道。ルートを道なりに進むとリフト乗り場に戻ってきてしまったので、少し右方向へ戻りながら稜線まで登ってゆく。
実は地図一式をバスの中に置き忘れてきたので計画中止も考えたが、地図概要は頭に入ってるしGPSにもルート入れてたので慎重に行くことにした。しばらく行くと稜線の本来ルートに復帰。ここからは樹林帯歩きで眺望は少ないが、木々の合間から時折見える周囲の山々が下になっていく。朝から太陽が暑いくらいなので樹林帯歩きでも半袖一枚で充分。
途中で、安達太良山頂〜荒々しい鉄山〜箕輪山の眺望が右手に見上げる場所あり。快晴の青空に映える。いや〜やっぱり来てよかった〜、とつくづく思う瞬間。
汗をかきながら先を行くと五葉松平に到着。安達太良山の山頂(乳首=ちちくび、と読むらしい)が見えてくる。この先でロープウエーコースが合流。快適な木道歩きが始まる。ゆるやかに登りを行くと時折、安達太良山が垣間見え、次第に大きくなってくる。東側の中腹には雪渓が残って見え白く光っている。
仙女平分岐から次第にガレ場となり斜度もあがる。赤丸ペンキの岩が道順を示してくれるのは山レコで皆さんの写真どおり。ガスのときはこれが頼りなんだろうな。しばらく行くと安達太良山の山頂が目の前だ。山頂標識は何故か乳首(実際には高さ30mほどの岩山)の下に立っている。山頂は最後短い鎖場だが慎重に行けば問題ない。
山頂は狭いが、360度の大展望。絶景が雲海の上に出ている。磐梯山も上半分が雲海の上に見えている。こんな天気の日は年に何度もないだろうと思うくらい。これから歩く鉄山への稜線も荒々しいが綺麗に見えている。しばし眺望を堪能し山頂を辞する。
山頂下で軽食のあと、鉄山方面へ。この辺はほぼ平坦歩き。西側(左手)に荒々しい火口原が見えてくる。以前はこの中も歩けたそうだが、今は立入り禁止。90年代に登山者がガスに巻かれて4人程亡くなった事故もあったそうだ。安達太良山が東側に見せる優しい姿とは全く違う表情を持っている。火口原を左に見ながら軽いアップダウンを経て鉄山避難小屋に到着。中を覗かせてもらったが綺麗な小屋だ。
ここから箕輪山へ一旦急降下。200m下って300m登る感じだろうか途中岩場チックなところもあり慎重に下る。鞍部の三叉路で休憩していると右手から単独男性が登ってきた。高湯温泉?から来たそうだが、行き先を箕輪山か鉄山か思案の末、箕輪山に行くと言って立ち去った。私も準備し追っかけスタート。野地温泉からのバスの時間が気になり始める。元々CTで行かないと乗れない設定だから縦走の重荷にはキツイ。後半での登り300mは体力的にも厳しいところ。あれ?先の単独男性が戻ってきた。聞くと方針変更で鉄山に向かうという。確かに道は細いし歩きづらい。急登から振り向くと先ほどの避難小屋からの下りが次第に高度を下げてゆき、気づいたら避難小屋が水平高度で見えている。あと少しだな。山頂の岩で休憩している人々が見え始め元気振り絞って登ってゆく。と山頂に飛び出す。
箕輪山山頂では、初老夫婦1組がランチ中。あと30代前半かな単独男性が磐梯山方面を見ながら音楽に聴き入っている。鬼面山のとんがりが山頂から下に見える。初老夫婦も鬼面山方面に向かうというので、ルートを教えてもらう。標識の矢印は北を指しているが実際は少し西に振ってから北へ下る感じ。この時点でバスまでCT1:45に丁度だから余裕はない。次第にウワサの滑りやすい急降下になる。確かにツルツルではあるがストック使いながら慎重に行けば滑ることもない。粘土質の急降下なので降雨があるとややこしいだろう。と、多少緩い箇所で気が緩んだのか尻餅。しっかり気を張ってないとダメだと自分に言い聞かせる。急な箇所は大丈夫だが逆に緩斜面で気が緩むのか結局4回尻餅。やっぱ滑りやすい斜面だな(笑)。
と、ウワサの雪渓だ。長さ150mくらいだが踏み跡が消えているのでルートが分かりづらい。山レコのpandapanさんはガスの中よく見極めて直下へ下ったなと感心。みると右側から巻き道のようなのでそちらに歩く。下で川の粘土質で急降下になっており、ストックでもどうしようもないので、草をつかみながら下る。ここで先ほどの初老の夫婦が追いついてくる。地元の方のようだが(しゃべりから)早いな。しかし彼らもこの時期こうなっているとは思ってなかったようだ。その先で川の上の雪を越える場所があるので、踏み抜きに注意しながら慎重に進む。
ほどなく傾斜が緩み平坦地を歩くようになる。そのまま鬼面山かと思ったが、一旦下って登り返しあり。50m下って100mほどの登り返しだが、バス時間に追われてる局面で登り返しはキツイ。山頂標識は上がりきって少し先だ。2組4人が休憩中。野地温泉までCTで45分のところ残り40分しかない。鬼面山からは最初ガレ場を少し下る。小走りで降りると浮き足に取られて2回転倒。大した打撲もないのはよかったが、時間無いとはいえ怪我しては元も子もないから(多少)慎重に行くことに。斜度が緩い場所ではジョギング状態。眼下に野地温泉の白い建屋が見えてくる。目検討で500mくらいか、もうじきだ。先で標識に従い右折ほどなく野地温泉横に飛び出す。時計は13:45。鬼面山から30分で降りてきた。バス出発13:54に何とか間に合い大きく安堵した・・・。(大きな勘違いであった(泣))
今回、勝手ながら下記方々のレコを有意義に参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます:
pippiさん、miki122さん、pandapanさん、araigengaさん、celistさん、URU12さん、ERUさん、yumechanさん、Y-JACさん、Maieさん、他
<以下、余談>
バス停を確認し、前でひたすら待ち続けること30分。なかなか来ない。鬼面山に団体ツアーで登ってきたという70くらいの男性と立ち話。娘さんが京都にいるらしい。バスが余りにも遅いので電話確認しようとしたら時刻表の下に小さい字で何と「5月から9月は週末だけ運行」と書かれているではないか!今日は金曜日!ということは、こ・な。い!!が〜ん!Taxi呼ぶ予算も無いので考えあぐねた末、仕方なく歩くことに。先ほどのオジサン曰く、スカイラインまで歩けば浄土平まで行く車も多いのでは?と。先ずは新野地温泉に浸かって気分転換してから歩くことに。ここの温泉は泉質は硫黄臭が強く私には最高に思えた。ただ、洗い場が無いので、置いてある洗剤を使って板の間で洗うしかない不思議な感じ。
たっぷり休憩のあとスカイラインへ向かう。料金所で来た1台目は手をあげたが無視。そりゃそうだわな、自分でも小汚い登山男が手を上げても止まらないだろうと思う。平日の夕方にスカイラインに入ってくる車は少ない。歩きながら可能性に賭けることに。と、サルの群れ10頭余りが路上にいる。私の姿を見て1頭(多分ボス猿)以外は一瞬で逃げてしまった。ボス猿は私との距離を20m程に保ちながら歩いていく。と、後方から車の音。とっさに手を上げる。と何と止まってくれた。30代の兄ちゃん一人。浄土平まで乗せてくれるという。何と暖かいお言葉!お礼をいい、自分の計画の話しや福島の現況など話しながらあっという間に到着。兄ちゃんは大学同級生とこの先の温泉で久々の打ち上げらしい。心ながらの謝礼を差し出すと、行きがてらに乗せただけ、福島で使ってやってください、と受け取ってくれない。言葉に甘えて見送ることに。福島の方は暖かい方が多いんだな。ますます応援したくなった。
翌日の吾妻山東西縦走に続く。。。
(BGM="Starting Over Again" by Natalie Cole, 1989)
コンスタントに山に通われていますね
登山口で天候が回復するなんて,すばらしい
普段の行いがいいんですね
最近は週末の天気が悪いので、山に出かけておりま
せんが、そろそろ天気が悪くても出かけようかと…
安達太良からの縦走ルート、いつか歩いてみたいです。
参考にさせていただきます。
お疲れさまでした。
安達太良、いいですね。
登山口で晴れてよかったですね。
本当の青空、見れたでしょうか。
人生初のヒッチハイク。止まってくれて良かった。
「福島で使ってください」と兄ちゃん。
ほろりと来ました。
shumaeさんの福島への思いが伝わったんでしょうね。
ShuMaeさん こんにちは
Happiさんと同じく、日頃の行いいいんですね〜
(福島応援しようとの心が通じたのかも)
ピーカンの快晴気持ち良かったでしょうね
最後は必死で下ったのにバス運休とは、えっ!ってかんじでしたが
(何度か転倒したみたいですが、大丈夫ですか?)
ShuMaeさん、こんばんは〜
梅雨時期の中、よくぞ晴れてくれましたという感じですね(^^)
ほんとうの空を見ることが出来てヨカッタです
ほんの少し前に登った
地図を
こういう縦走コースもあるのですね!
福島を応援しているワタクシとしましては、大変嬉しいレコです。ありがとうございます
ShuMaeさん、
三年ほど前の紅葉の時期に安達太良山に行ったときを思い出しました。
本当に乳首ですよね
新緑もとても綺麗そうなのでまた行きたくなりました
こんばんは。お久しぶりです。
確か仙丈ヶ岳の地蔵尾根を10時間日帰りで歩いたレコでコメントさせてもらって以来ですね。
なかなかHappiさんのレベルには到達できませんが、少しずつ長めも歩けるようになってきました。
このコース変化があって大のお勧めですし、Happiさんなら余裕と思います。ただし野地温泉からのバスの時間が中途半端なので一考の余地ありです(泣笑)
makasioさん、メッセージありがとうございます。
二本松駅や岳温泉で小雨だったので完璧に諦めてました。写真2枚目のポスターの写真と詩(高村光太郎 『智恵子抄』 )を読みながら肩を落としてたら、何と登山口からすかーっと快晴!いやホント夢見心地でしたヨ。
ヒッチハイク、自分でもここまでやるか〜、って思いながら先の予定もあるので神頼みでした。福島に応援に行ってあしばっか引っ張ってきたんじゃないかとチョット反省しています。。。
安達太良山はよかったですね。また行きたい山になりました。
いや〜、今回の山行は番狂わせの連続で大変でした
まあ何れも自分の段取りが悪いからなんですが、せっかくだからと無理したスケジュールを反省してました
ほんと鬼面山で1時間ほど根性で走ったので到着時はやったー
でも優しい福島の兄ちゃんや天気にも恵まれたのは、ほんとそうかもしれませんね。少しでも福島支援になれば幸いですね。
下りで2回転けたうち、1回は実はデカイ石に顔面からつっこみそうになり、両手で岩を掴んで寸止めして助かりました。打撲とかは大丈夫ですよ。でも後ろに転けてたらアウトだったかも。ご心配ありがとう
メッセージありがとうございます。
いやホント天気は最高でしたね。pippiさんが行くなら晴れの日に、って言ってたのにガッカリだな、って思ってたんです。で登山口着いたら一気に快晴!ホント神様仏様〜って感じでしたね
ほんとの空、堪能できました。
地図をバスに忘れたのを気づいたのは岳温泉手前だったのでtoo late。福島で2人しか降車せず、慌てて起きて降りたのがよくなかったです。でもGPSにルート入れて手よかった〜。まあ見づらいけど一般コースなら何とかなりました。
pippiさんが先日登ったときにも同じ景色眺めてたんだな〜、って思いながら歩いてました。
福島(や宮城も)是非気持ちで折れずにがんばってほしいものですね
堅い岩山なんだけど遠目にはホント乳首でしたね
(笑)しかしtabataさん男目線になりすぎちゃダメですよぉ
福島だと青森から行動圏内かな。
変化もあっていい山域なのでまた別のコースで私も行ってみたいです。
こんばんは、ShuMaeさん。
天気に恵まれた良い一日でしたね。
山頂からの動画、いいですね。雲海がとっても綺麗
鬼面山にむかう箕輪山の下り、積雪期は楽勝なんですけどね。
確か6月6日に行かれたpandapanさんも4回転んでましたよね。
まるっきり同じ場所で転んでたりして・・・
こんばんは。コメントありがとうございます。
いや〜、ホント登山口に行ってビックリな快晴でしたね!おかげで「ほんとの空」が堪能できました。
雲海に突き出た山々、よかったです。
箕輪山の北はほんと滑りますね〜。あはは、そういえばpandapanさんも4回転けたって書いてましたね。同じとこかも(笑)
まあ幾つかイレギュラーもあったけど、福島の方々の暖かさに支えられた山行で、私にとって忘れられない日々になりました。福島の山いいですね、また行きたいです。
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