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Yamareco

記録ID: 199899
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
磐梯・吾妻・安達太良

安達太良山・鉄山・箕輪山・鬼面山(奥岳登山口〜野地温泉まで縦走)(動画Up 6/23)

2012年06月15日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
85:33
距離
14.9km
登り
1,178m
下り
879m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

奥岳登山口 0745-0849五葉松平-0902薬師岳-0932仙女平分岐-1015安達太良山1030-1058鉄山-1108避難小屋-1155箕輪山1210-1316鬼面山-1345野地温泉(登山口)
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
(登山口迄)
都内から福島駅まで高速バス(深夜便)
JRで二本松まで(22分,400円)、路線バスで岳温泉(約30分,580円)、Taxi(約15分、2000円弱)で奥岳温泉(登山口)

(下山口)
野地温泉から吾妻スカイライン経由のバス(福島交通)あり。ただし土日祝日のみ運行、かつ2本/日なので要注意(私は見事はまってしまい、吾妻スカイラインまで歩きヒッチハイク(人生初))
コース状況/
危険箇所等
安達太良山〜鉄山避難小屋までは特段危険箇所もなく一般の登山ルート。
強いて言えば山頂直下は短い鎖場なので慎重に。

箕輪山への下りから道幅が狭くなり一部岩も出てくるが、危険を感じる箇所はない。箕輪山への登り返しは後半キツイが山頂からの磐梯山や吾妻連峰は絶景。

箕輪山から鬼面山への下りは、レコに多数書かれているとおり(やっぱり)滑りやすい。急斜面はストック使って慎重に下るのでコケなかったが、逆に気の緩む中斜面で滑りやすく、私は4回尻餅。中盤で150mくらいの雪渓がありアイゼン無しでは滑りやすい(出さなくても行けましたが)。川の上の雪は踏み抜きに注意。

鬼面山から野地温泉への下りは一般ルートで危険箇所はない(小学生も遠足で来る山らしい)。だたし、右側が切り立った箇所が何度かあるので要注意。
JR福島駅にこういう釣りポスター。来た甲斐があったってものです。
2012年06月15日 05:39撮影 by  CX3 , RICOH
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JR福島駅にこういう釣りポスター。来た甲斐があったってものです。
天気は曇りで雨粒が落ちてきました・・・・。ほんとの空、を見たかったのに・・・(岳温泉観光案内所のポスター)
2012年06月15日 07:20撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 7:20
天気は曇りで雨粒が落ちてきました・・・・。ほんとの空、を見たかったのに・・・(岳温泉観光案内所のポスター)
岳温泉入り口
2012年06月15日 07:28撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 7:28
岳温泉入り口
登山口(奥岳温泉)にあがると、信じられない快晴の安達太良山が待っててくれました!
2012年06月15日 07:43撮影 by  CX3 , RICOH
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登山口(奥岳温泉)にあがると、信じられない快晴の安達太良山が待っててくれました!
登山口手前100mでガスがす〜っと取れました。まさに奇跡!
2012年06月15日 07:44撮影 by  CX3 , RICOH
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登山口手前100mでガスがす〜っと取れました。まさに奇跡!
天からの贈り物と思い、意気揚々と気持ちよくゲレンデを登っていきます。
2012年06月15日 08:03撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 8:03
天からの贈り物と思い、意気揚々と気持ちよくゲレンデを登っていきます。
新緑がまぶしいですね。
2012年06月15日 08:12撮影 by  CX3 , RICOH
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新緑がまぶしいですね。
(後日追加)ゴンドラの終点までゲレンデで上がってきてしまいました。
2012年06月15日 08:12撮影 by  CX3 , RICOH
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(後日追加)ゴンドラの終点までゲレンデで上がってきてしまいました。
(後日追加)う〜ん、どこから登山道なんだろ?
2012年06月15日 08:16撮影 by  CX3 , RICOH
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(後日追加)う〜ん、どこから登山道なんだろ?
(後日追加)とりあえずここを登ってみよう。
2012年06月15日 08:17撮影 by  CX3 , RICOH
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(後日追加)とりあえずここを登ってみよう。
途中こういう花(ミヤマニガイチゴかな?<レコ友情報)や・・・
2012年06月15日 08:19撮影 by  CX3 , RICOH
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途中こういう花(ミヤマニガイチゴかな?<レコ友情報)や・・・
こういうのも咲いてます
2012年06月15日 08:21撮影 by  CX3 , RICOH
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こういうのも咲いてます
稜線の登山道に復帰。
2012年06月15日 08:30撮影 by  CX3 , RICOH
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稜線の登山道に復帰。
ケーブル上駅(薬師岳)方面
2012年06月15日 08:45撮影 by  CX3 , RICOH
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ケーブル上駅(薬師岳)方面
う〜ん、安達太良山の山頂が、乳首(=ちちくび)と呼ばれることに納得(笑)
2012年06月15日 08:50撮影 by  CX3 , RICOH
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う〜ん、安達太良山の山頂が、乳首(=ちちくび)と呼ばれることに納得(笑)
イワカガミ
2012年06月15日 08:51撮影 by  CX3 , RICOH
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イワカガミ
左上は箕輪山かな?
2012年06月15日 08:57撮影 by  CX3 , RICOH
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左上は箕輪山かな?
これから歩く稜線ですね。
2012年06月15日 08:57撮影 by  CX3 , RICOH
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これから歩く稜線ですね。
2012年06月15日 08:59撮影 by  CX3 , RICOH
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薬師岳からの山頂
2012年06月15日 09:02撮影 by  CX3 , RICOH
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薬師岳からの山頂
木道が始まります
2012年06月15日 09:09撮影 by  CX3 , RICOH
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木道が始まります
これはミツバツツジかな。
2012年06月15日 09:14撮影 by  CX3 , RICOH
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これはミツバツツジかな。
ん?花?
2012年06月15日 09:25撮影 by  CX3 , RICOH
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ん?花?
安達太良山の中腹には雪渓も残ってますね
2012年06月15日 09:30撮影 by  CX3 , RICOH
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安達太良山の中腹には雪渓も残ってますね
仙女平分岐
2012年06月15日 09:32撮影 by  CX3 , RICOH
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仙女平分岐
2012年06月15日 09:35撮影 by  CX3 , RICOH
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赤丸の道標はレコでもお馴染み。
2012年06月15日 09:48撮影 by  CX3 , RICOH
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赤丸の道標はレコでもお馴染み。
こういう小さい花も咲いてます。
ミネズオウ<レコ友情報
2012年06月15日 09:57撮影 by  CX3 , RICOH
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こういう小さい花も咲いてます。
ミネズオウ<レコ友情報
山頂が目と鼻の先に見えてきました!
2012年06月15日 09:59撮影 by  CX3 , RICOH
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山頂が目と鼻の先に見えてきました!
もうすぐ!
2012年06月15日 10:01撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:01
もうすぐ!
山頂直下です
2012年06月15日 10:09撮影 by  CX3 , RICOH
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山頂直下です
振り返ると、街は雲海の下
2012年06月15日 10:09撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:09
振り返ると、街は雲海の下
山頂標識は、乳首(山頂)の下に立ってます。
2012年06月15日 10:10撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:10
山頂標識は、乳首(山頂)の下に立ってます。
山頂からの絶景その1。
これから歩く北の尾根。吾妻連山も遠望されます
2012年06月15日 10:15撮影 by  CX3 , RICOH
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山頂からの絶景その1。
これから歩く北の尾根。吾妻連山も遠望されます
その2.
南東方向。
2012年06月15日 10:16撮影 by  CX3 , RICOH
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その2.
南東方向。
南西方向
2012年06月15日 10:16撮影 by  CX3 , RICOH
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南西方向
山頂を降りて、これから行く稜線です。
2012年06月15日 10:31撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:31
山頂を降りて、これから行く稜線です。
振り返って山頂。
2012年06月15日 10:31撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 10:31
振り返って山頂。
途中、ケルンにしてはデカイ小山が幾つかあります。右後ろは乳首。
2012年06月15日 10:38撮影 by  CX3 , RICOH
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途中、ケルンにしてはデカイ小山が幾つかあります。右後ろは乳首。
左手に、火口原が荒々しい姿を見せています
2012年06月15日 10:41撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 10:41
左手に、火口原が荒々しい姿を見せています
少しアップ!凄い迫力ですね。
2012年06月15日 10:41撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 10:41
少しアップ!凄い迫力ですね。
その先からまた1枚!
2012年06月15日 10:45撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 10:45
その先からまた1枚!
鉄山と呼ばれるだけあって、赤茶けてますね。
2012年06月15日 10:58撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:58
鉄山と呼ばれるだけあって、赤茶けてますね。
避難小屋が稜線に見えてきました。
2012年06月15日 10:58撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 10:58
避難小屋が稜線に見えてきました。
避難小屋到着!
2012年06月15日 11:08撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 11:08
避難小屋到着!
綺麗ですね
2012年06月15日 11:08撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 11:08
綺麗ですね
2012年06月15日 11:09撮影 by  CX3 , RICOH
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その先で箕輪山。一旦下って登り返しです。
2012年06月15日 11:09撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 11:09
その先で箕輪山。一旦下って登り返しです。
少しアップ!ルートがよく見えます。
2012年06月15日 11:16撮影 by  CX3 , RICOH
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少しアップ!ルートがよく見えます。
下り途中から箕輪山
2012年06月15日 11:16撮影 by  CX3 , RICOH
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下り途中から箕輪山
鞍部に到着。
2012年06月15日 11:24撮影 by  CX3 , RICOH
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鞍部に到着。
箕輪山登りで振り返ると、磐梯山が綺麗に見えてますね。
2012年06月15日 11:39撮影 by  CX3 , RICOH
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箕輪山登りで振り返ると、磐梯山が綺麗に見えてますね。
もう少しで山頂です。
2012年06月15日 11:41撮影 by  CX3 , RICOH
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もう少しで山頂です。
避難小屋が水平方向になりました。あと少し!
2012年06月15日 11:50撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 11:50
避難小屋が水平方向になりました。あと少し!
箕輪山に到着!ここも360度の絶景です。
2012年06月15日 11:55撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 11:55
箕輪山に到着!ここも360度の絶景です。
東吾妻の山々
2012年06月15日 11:55撮影 by  CX3 , RICOH
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東吾妻の山々
西吾妻の山々
2012年06月15日 11:55撮影 by  CX3 , RICOH
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西吾妻の山々
奥が、家形山〜烏帽子かな?
2012年06月15日 11:55撮影 by  CX3 , RICOH
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奥が、家形山〜烏帽子かな?
振り返ると、安達太良山の乳首も。。。
2012年06月15日 11:57撮影 by  CX3 , RICOH
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振り返ると、安達太良山の乳首も。。。
磐梯山
2012年06月15日 12:04撮影 by  CX3 , RICOH
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磐梯山
下には鬼面山が見えてます。
2012年06月15日 12:07撮影 by  CX3 , RICOH
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下には鬼面山が見えてます。
少し先で、鬼面山アップ!結構印象的な形ですね。
2012年06月15日 12:19撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 12:19
少し先で、鬼面山アップ!結構印象的な形ですね。
途中滑る滑る・・・
2012年06月15日 12:27撮影 by  CX3 , RICOH
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途中滑る滑る・・・
雪渓が出てくるので、慎重に
2012年06月15日 12:29撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 12:29
雪渓が出てくるので、慎重に
途中から横を見るとこんな感じ。
2012年06月15日 12:29撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 12:29
途中から横を見るとこんな感じ。
下にずっと鬼面山が見えてますが、なかなか近づかない。。。(遅い)
2012年06月15日 12:29撮影 by  CX3 , RICOH
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下にずっと鬼面山が見えてますが、なかなか近づかない。。。(遅い)
川の粘土質なんでよく滑ります。。。
2012年06月15日 12:36撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 12:36
川の粘土質なんでよく滑ります。。。
雪渓を真下に降りる手もあります(ここを左上から降りてくる)
2012年06月15日 12:36撮影 by  CX3 , RICOH
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雪渓を真下に降りる手もあります(ここを左上から降りてくる)
鬼面山へは直前で降下+登り返し。。。疲れます。。。
2012年06月15日 13:00撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 13:00
鬼面山へは直前で降下+登り返し。。。疲れます。。。
鬼面山!
2012年06月15日 13:16撮影 by  CX3 , RICOH
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鬼面山!
下ってくると、野地温泉(バス停)が見えてきました。あと少し!少し走っています。
2012年06月15日 13:26撮影 by  CX3 , RICOH
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下ってくると、野地温泉(バス停)が見えてきました。あと少し!少し走っています。
野地温泉分岐を右折。
2012年06月15日 13:35撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 13:35
野地温泉分岐を右折。
登山口(下山口)に到着。バスの9分前です。鬼面山から30分で降りてきました。しんどいけど走った甲斐がありました。
2012年06月15日 13:45撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 13:45
登山口(下山口)に到着。バスの9分前です。鬼面山から30分で降りてきました。しんどいけど走った甲斐がありました。
野地温泉ホテル。日帰り入浴もやってます。
2012年06月15日 13:48撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 13:48
野地温泉ホテル。日帰り入浴もやってます。
バスの時間を確認・・・。
と、後でよく見たら、この時期「土日祝日のみ運行」と書いてます。がっくり・・・・
2012年06月15日 13:48撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 13:48
バスの時間を確認・・・。
と、後でよく見たら、この時期「土日祝日のみ運行」と書いてます。がっくり・・・・
野地温泉からの鬼面山。結構な迫力です。登山道は右手の稜線を上がります。
2012年06月15日 14:09撮影 by  CX3 , RICOH
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野地温泉からの鬼面山。結構な迫力です。登山道は右手の稜線を上がります。
新野地温泉の泉源。硫黄臭がいい感じですね。
2012年06月15日 15:17撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 15:17
新野地温泉の泉源。硫黄臭がいい感じですね。
風情のある温泉宿
2012年06月15日 15:19撮影 by  CX3 , RICOH
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風情のある温泉宿
泉質表
2012年06月15日 15:19撮影 by  CX3 , RICOH
6/15 15:19
泉質表
仕方なく、吾妻スカイラインを歩いて行きながら、ヒッチハイク(人生初!)することに・・・・。
2012年06月15日 15:52撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 15:52
仕方なく、吾妻スカイラインを歩いて行きながら、ヒッチハイク(人生初!)することに・・・・。
野生の猿。ボス猿は着かず離れずの距離を保って歩いてます。家族を守ってるんですね。。。
と、直後に来た福島の優しいお兄さんが乗せてくれることに・・・。ふ〜、ひと安心!
2012年06月15日 16:10撮影 by  CX3 , RICOH
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6/15 16:10
野生の猿。ボス猿は着かず離れずの距離を保って歩いてます。家族を守ってるんですね。。。
と、直後に来た福島の優しいお兄さんが乗せてくれることに・・・。ふ〜、ひと安心!
撮影機器:

感想

福島応援の一助にと、南東北3山の飛び石縦走を計画。
梅雨入りで天気読めない時期ながら、自身のリハビリ2年目の節目としてどうしてもこの次期に計画したかった。天気予報では初日のみ曇り、2日目以降は崩れる予報だった。

岳温泉到着時には曇空から雨粒も落ちてきたので、「ほんとの空」はお預けだな、と諦めていたが、奥岳登山口に到着すると何と雲ひとつないピーカンの快晴が待ってくれていた(手前100mから急にガスが取れ安達太良山と青空が劇的に登場!!)。

左手にロープウエーを見ながらゲレンデ草地を快適にスタート。登山道はスキー場右側から巻きながら登っていくようだが、ゲレンデ踏み跡を気持ちよく登ってゆく。リフト3段目の上からは登山道。ルートを道なりに進むとリフト乗り場に戻ってきてしまったので、少し右方向へ戻りながら稜線まで登ってゆく。

実は地図一式をバスの中に置き忘れてきたので計画中止も考えたが、地図概要は頭に入ってるしGPSにもルート入れてたので慎重に行くことにした。しばらく行くと稜線の本来ルートに復帰。ここからは樹林帯歩きで眺望は少ないが、木々の合間から時折見える周囲の山々が下になっていく。朝から太陽が暑いくらいなので樹林帯歩きでも半袖一枚で充分。

途中で、安達太良山頂〜荒々しい鉄山〜箕輪山の眺望が右手に見上げる場所あり。快晴の青空に映える。いや〜やっぱり来てよかった〜、とつくづく思う瞬間。
汗をかきながら先を行くと五葉松平に到着。安達太良山の山頂(乳首=ちちくび、と読むらしい)が見えてくる。この先でロープウエーコースが合流。快適な木道歩きが始まる。ゆるやかに登りを行くと時折、安達太良山が垣間見え、次第に大きくなってくる。東側の中腹には雪渓が残って見え白く光っている。

仙女平分岐から次第にガレ場となり斜度もあがる。赤丸ペンキの岩が道順を示してくれるのは山レコで皆さんの写真どおり。ガスのときはこれが頼りなんだろうな。しばらく行くと安達太良山の山頂が目の前だ。山頂標識は何故か乳首(実際には高さ30mほどの岩山)の下に立っている。山頂は最後短い鎖場だが慎重に行けば問題ない。

山頂は狭いが、360度の大展望。絶景が雲海の上に出ている。磐梯山も上半分が雲海の上に見えている。こんな天気の日は年に何度もないだろうと思うくらい。これから歩く鉄山への稜線も荒々しいが綺麗に見えている。しばし眺望を堪能し山頂を辞する。

山頂下で軽食のあと、鉄山方面へ。この辺はほぼ平坦歩き。西側(左手)に荒々しい火口原が見えてくる。以前はこの中も歩けたそうだが、今は立入り禁止。90年代に登山者がガスに巻かれて4人程亡くなった事故もあったそうだ。安達太良山が東側に見せる優しい姿とは全く違う表情を持っている。火口原を左に見ながら軽いアップダウンを経て鉄山避難小屋に到着。中を覗かせてもらったが綺麗な小屋だ。

ここから箕輪山へ一旦急降下。200m下って300m登る感じだろうか途中岩場チックなところもあり慎重に下る。鞍部の三叉路で休憩していると右手から単独男性が登ってきた。高湯温泉?から来たそうだが、行き先を箕輪山か鉄山か思案の末、箕輪山に行くと言って立ち去った。私も準備し追っかけスタート。野地温泉からのバスの時間が気になり始める。元々CTで行かないと乗れない設定だから縦走の重荷にはキツイ。後半での登り300mは体力的にも厳しいところ。あれ?先の単独男性が戻ってきた。聞くと方針変更で鉄山に向かうという。確かに道は細いし歩きづらい。急登から振り向くと先ほどの避難小屋からの下りが次第に高度を下げてゆき、気づいたら避難小屋が水平高度で見えている。あと少しだな。山頂の岩で休憩している人々が見え始め元気振り絞って登ってゆく。と山頂に飛び出す。

箕輪山山頂では、初老夫婦1組がランチ中。あと30代前半かな単独男性が磐梯山方面を見ながら音楽に聴き入っている。鬼面山のとんがりが山頂から下に見える。初老夫婦も鬼面山方面に向かうというので、ルートを教えてもらう。標識の矢印は北を指しているが実際は少し西に振ってから北へ下る感じ。この時点でバスまでCT1:45に丁度だから余裕はない。次第にウワサの滑りやすい急降下になる。確かにツルツルではあるがストック使いながら慎重に行けば滑ることもない。粘土質の急降下なので降雨があるとややこしいだろう。と、多少緩い箇所で気が緩んだのか尻餅。しっかり気を張ってないとダメだと自分に言い聞かせる。急な箇所は大丈夫だが逆に緩斜面で気が緩むのか結局4回尻餅。やっぱ滑りやすい斜面だな(笑)。

と、ウワサの雪渓だ。長さ150mくらいだが踏み跡が消えているのでルートが分かりづらい。山レコのpandapanさんはガスの中よく見極めて直下へ下ったなと感心。みると右側から巻き道のようなのでそちらに歩く。下で川の粘土質で急降下になっており、ストックでもどうしようもないので、草をつかみながら下る。ここで先ほどの初老の夫婦が追いついてくる。地元の方のようだが(しゃべりから)早いな。しかし彼らもこの時期こうなっているとは思ってなかったようだ。その先で川の上の雪を越える場所があるので、踏み抜きに注意しながら慎重に進む。

ほどなく傾斜が緩み平坦地を歩くようになる。そのまま鬼面山かと思ったが、一旦下って登り返しあり。50m下って100mほどの登り返しだが、バス時間に追われてる局面で登り返しはキツイ。山頂標識は上がりきって少し先だ。2組4人が休憩中。野地温泉までCTで45分のところ残り40分しかない。鬼面山からは最初ガレ場を少し下る。小走りで降りると浮き足に取られて2回転倒。大した打撲もないのはよかったが、時間無いとはいえ怪我しては元も子もないから(多少)慎重に行くことに。斜度が緩い場所ではジョギング状態。眼下に野地温泉の白い建屋が見えてくる。目検討で500mくらいか、もうじきだ。先で標識に従い右折ほどなく野地温泉横に飛び出す。時計は13:45。鬼面山から30分で降りてきた。バス出発13:54に何とか間に合い大きく安堵した・・・。(大きな勘違いであった(泣))

今回、勝手ながら下記方々のレコを有意義に参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます:
pippiさん、miki122さん、pandapanさん、araigengaさん、celistさん、URU12さん、ERUさん、yumechanさん、Y-JACさん、Maieさん、他


<以下、余談>
バス停を確認し、前でひたすら待ち続けること30分。なかなか来ない。鬼面山に団体ツアーで登ってきたという70くらいの男性と立ち話。娘さんが京都にいるらしい。バスが余りにも遅いので電話確認しようとしたら時刻表の下に小さい字で何と「5月から9月は週末だけ運行」と書かれているではないか!今日は金曜日!ということは、こ・な。い!!が〜ん!Taxi呼ぶ予算も無いので考えあぐねた末、仕方なく歩くことに。先ほどのオジサン曰く、スカイラインまで歩けば浄土平まで行く車も多いのでは?と。先ずは新野地温泉に浸かって気分転換してから歩くことに。ここの温泉は泉質は硫黄臭が強く私には最高に思えた。ただ、洗い場が無いので、置いてある洗剤を使って板の間で洗うしかない不思議な感じ。

たっぷり休憩のあとスカイラインへ向かう。料金所で来た1台目は手をあげたが無視。そりゃそうだわな、自分でも小汚い登山男が手を上げても止まらないだろうと思う。平日の夕方にスカイラインに入ってくる車は少ない。歩きながら可能性に賭けることに。と、サルの群れ10頭余りが路上にいる。私の姿を見て1頭(多分ボス猿)以外は一瞬で逃げてしまった。ボス猿は私との距離を20m程に保ちながら歩いていく。と、後方から車の音。とっさに手を上げる。と何と止まってくれた。30代の兄ちゃん一人。浄土平まで乗せてくれるという。何と暖かいお言葉!お礼をいい、自分の計画の話しや福島の現況など話しながらあっという間に到着。兄ちゃんは大学同級生とこの先の温泉で久々の打ち上げらしい。心ながらの謝礼を差し出すと、行きがてらに乗せただけ、福島で使ってやってください、と受け取ってくれない。言葉に甘えて見送ることに。福島の方は暖かい方が多いんだな。ますます応援したくなった。

翌日の吾妻山東西縦走に続く。。。

(BGM="Starting Over Again" by Natalie Cole, 1989)


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コメント

お久しぶりです
コンスタントに山に通われていますね

登山口で天候が回復するなんて,すばらしい
普段の行いがいいんですね

最近は週末の天気が悪いので、山に出かけておりま
せんが、そろそろ天気が悪くても出かけようかと…

安達太良からの縦走ルート、いつか歩いてみたいです。
参考にさせていただきます。
2012/6/19 8:23
ヒッチハイク止まってくれてよかったあ。
お疲れさまでした。
安達太良、いいですね。

登山口で晴れてよかったですね。
本当の青空、見れたでしょうか。

人生初のヒッチハイク。止まってくれて良かった。
「福島で使ってください」と兄ちゃん。
ほろりと来ました。
shumaeさんの福島への思いが伝わったんでしょうね。
2012/6/19 14:56
お天気☀最高!
ShuMaeさん こんにちは

Happiさんと同じく、日頃の行いいいんですね〜
(福島応援しようとの心が通じたのかも)
ピーカンの快晴気持ち良かったでしょうね 新緑まぶしいです

最後は必死で下ったのにバス運休とは、えっ!ってかんじでしたが ・・最後まで守られてました 吾妻山のレコも楽しみです
(何度か転倒したみたいですが、大丈夫ですか?)
2012/6/19 17:01
ほんとうの空 見る事が出来ましたネ(^^)
ShuMaeさん、こんばんは〜
梅雨時期の中、よくぞ晴れてくれましたという感じですね(^^)
ほんとうの空を見ることが出来てヨカッタです
ほんの少し前に登った なので、記憶と重ねながら拝見させて頂きました。楽しい〜

地図をbusの中に… でもGPSにルートを取り込んだりと用意周到で流石です
こういう縦走コースもあるのですね!

福島を応援しているワタクシとしましては、大変嬉しいレコです。ありがとうございます
2012/6/19 19:12
天候に恵まれてよかったですね!
ShuMaeさん、

三年ほど前の紅葉の時期に安達太良山に行ったときを思い出しました。

本当に乳首ですよね (笑)

新緑もとても綺麗そうなのでまた行きたくなりました
2012/6/19 20:39
Happiさん、メッセージありがとうございます
こんばんは。お久しぶりです。

確か仙丈ヶ岳の地蔵尾根を10時間日帰りで歩いたレコでコメントさせてもらって以来ですね。

なかなかHappiさんのレベルには到達できませんが、少しずつ長めも歩けるようになってきました。

このコース変化があって大のお勧めですし、Happiさんなら余裕と思います。ただし野地温泉からのバスの時間が中途半端なので一考の余地ありです(泣笑)
2012/6/19 23:34
「ほんとの空」が堪能できました!
makasioさん、メッセージありがとうございます。

二本松駅や岳温泉で小雨だったので完璧に諦めてました。写真2枚目のポスターの写真と詩(高村光太郎 『智恵子抄』 )を読みながら肩を落としてたら、何と登山口からすかーっと快晴!いやホント夢見心地でしたヨ。
ヒッチハイク、自分でもここまでやるか〜、って思いながら先の予定もあるので神頼みでした。福島に応援に行ってあしばっか引っ張ってきたんじゃないかとチョット反省しています。。。

安達太良山はよかったですね。また行きたい山になりました。
2012/6/19 23:49
mikikoさん、メッセージありがとう!
いや〜、今回の山行は番狂わせの連続で大変でした

まあ何れも自分の段取りが悪いからなんですが、せっかくだからと無理したスケジュールを反省してました

ほんと鬼面山で1時間ほど根性で走ったので到着時はやったー と思ったのですが、バスが土日祝だけとは、ほんとガックリでした。。。

でも優しい福島の兄ちゃんや天気にも恵まれたのは、ほんとそうかもしれませんね。少しでも福島支援になれば幸いですね。

下りで2回転けたうち、1回は実はデカイ石に顔面からつっこみそうになり、両手で岩を掴んで寸止めして助かりました。打撲とかは大丈夫ですよ。でも後ろに転けてたらアウトだったかも。ご心配ありがとう
2012/6/19 23:56
pippiさんも福島応援してるんですね!
メッセージありがとうございます。

いやホント天気は最高でしたね。pippiさんが行くなら晴れの日に、って言ってたのにガッカリだな、って思ってたんです。で登山口着いたら一気に快晴!ホント神様仏様〜って感じでしたね

ほんとの空、堪能できました。
地図をバスに忘れたのを気づいたのは岳温泉手前だったのでtoo late。福島で2人しか降車せず、慌てて起きて降りたのがよくなかったです。でもGPSにルート入れて手よかった〜。まあ見づらいけど一般コースなら何とかなりました。

pippiさんが先日登ったときにも同じ景色眺めてたんだな〜、って思いながら歩いてました。

福島(や宮城も)是非気持ちで折れずにがんばってほしいものですね
2012/6/20 0:02
tabataさん、お久しぶりです!
堅い岩山なんだけど遠目にはホント乳首でしたね

(笑)しかしtabataさん男目線になりすぎちゃダメですよぉ

福島だと青森から行動圏内かな。
変化もあっていい山域なのでまた別のコースで私も行ってみたいです。
2012/6/20 0:05
ようこそ、福島へ!
こんばんは、ShuMaeさん。

天気に恵まれた良い一日でしたね。
山頂からの動画、いいですね。雲海がとっても綺麗

鬼面山にむかう箕輪山の下り、積雪期は楽勝なんですけどね。
確か6月6日に行かれたpandapanさんも4回転んでましたよね。
まるっきり同じ場所で転んでたりして・・・
2012/6/28 0:06
miki122さん、メッセージありがとう!
こんばんは。コメントありがとうございます。

いや〜、ホント登山口に行ってビックリな快晴でしたね!おかげで「ほんとの空」が堪能できました。
雲海に突き出た山々、よかったです。

箕輪山の北はほんと滑りますね〜。あはは、そういえばpandapanさんも4回転けたって書いてましたね。同じとこかも(笑)

まあ幾つかイレギュラーもあったけど、福島の方々の暖かさに支えられた山行で、私にとって忘れられない日々になりました。福島の山いいですね、また行きたいです。
2012/6/28 20:03
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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 磐梯・吾妻・安達太良 [日帰り]
安達太良山・鉄山(五葉松平経由)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
ハイキング 磐梯・吾妻・安達太良 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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