厳冬の八ヶ岳;赤岳、阿弥陀岳
- GPS
- 30:20
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,880m
- 下り
- 1,893m
コースタイム
12/30 7:10行者小屋−9:10-30赤岳−10:30-11:00行者小屋−13:50美濃戸口
天候 | 12/29 曇り、雪 12/30 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
(帰り)美濃戸口−(バス)−茅野ー(JR)−大阪ー(フェリー)−新居浜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・地蔵尾根;下部は樹林帯、上部は岩場があるが、ハシゴは露出していた。 ・文三郎道;トレースあり、特に問題なし。 ・美濃戸口から南沢ルート、行者小屋まで;この時期は年末でトレースがはっきりしていた。 |
写真
感想
【山行No 155】
※ 年末の休みとなったが、2年ぶりになるが本格的な冬山に行きたくなり、
冬山入門の山として有名な八ヶ岳に行ってみることにした。
12月29日(土)
・前夜に、新居浜からJRで大阪に移動し、大阪より夜行急行「ちくま」に乗る。
年末だが、「ちくま」は大して混んではいなかった。
3:45-5:47 塩尻
・夜中に塩尻着。中央東線の始発まで時間があるので、例によって待合室にて仮眠をとる。
6:15-20 茅野
・ここからバスに乗り換え。東京方面からの人が多いせいか、バスはほぼ満員となった。
・バスに乗って登山口に向かうが、今日は思いのほかどんよりした天気で、
目指す八ヶ岳も、雲に隠れている。
7:00-30 美濃戸口
・今日は警察の人がいて、登山者をチェックしている。なかなか厳しい。
・登山届をだし、さっそく出発する。
林道は、雪が約20cm程度で、白い風景の中を黙々と進む。
8:30-40 美濃戸(気温=マイナス5℃)
・南沢へと道を取る。
年末で人が多いせいか、南沢もトレースがついていて安心して進むことができた。
11:30-12:40 行者小屋(気温=マイナス7℃)
・今日は、がんばれば赤岳石室まで登れるか、とも思っていたが、
天気もいまいちだし、行者小屋のおじさんが「赤岳石室は開いてないかも..」
というので、ちょっと早い時刻だが、結局、この行者小屋に泊まることにした。
・さっそく小屋の中に入って、軽く昼食を食べる。
そのあとはすることもなく暇だ。そこで、空身で阿弥陀岳に登ってみることにした。
・行者小屋からは、夏道ではなく、谷筋を直登した。
今日は天気がぱっとしないので、阿弥陀岳への登路は上り下りする人も少なく、淋しい雰囲気。
中岳のコルからは阿弥陀岳への急な登りとなる。一歩ごとに「よいしょ!」
と言いながら登るような道だ。
13:50-14:00 阿弥陀岳山頂
・空身だったので意外と早く、1時間程度で、冬の頂きに登ることができた。
山頂にはお地蔵さんがあるだけで、展望はなく、冬山らしい厳しい雰囲気だ。
・下りは、コルまでは急斜面なので滑落しないように慎重に下る。
コルからは谷筋をシリセードで一気にくだり、結局山頂から30分で小屋に戻った。
14:30 行者小屋
・案外早く戻ってきたので、まだ午後も時間がある。ウオークマンで音楽を聴きながらのんびりした。
・夕食はカレーだった。しかし熱いカレーは以外と美味しかった。
・寝床には炬燵もおいてあるが、自分はシュラフを持ってきているので、シュラフに入って寝る。
しかし、冬用シュラフでは暑すぎるくらいだった(室内温度 約+8℃)
12月30日(日)
・朝起きて外を見ると、昨日とは打って変わっての上天気となっている。
まばゆいばかりの青空が広がっており、風も弱く、気温はマイナス14℃まで
冷え込んでいるが、かえって冬山らしくて心地よい感じだ。
7:10 行者小屋発
・地蔵尾根を目指して登る。
踏み跡ははっきりしているが、昨日の雪が少し積もっている。
気温が低いせいで、アイゼンがビシッと決まり、歩きやすく爽快な登高だ。
・樹林帯の中をたいしたアルバイトもなく登ってゆくと、しだいに木々もまばらとなり、
後方にははるかに北アルプスの雪嶺も見えだした。
・地蔵尾根は半分を過ぎると、だいぶ急になり、凍りついたハシゴも出てきて
少しは苦労したが、怖いというほどもなく、登り切った。
8:30-40 赤岳石室
・稜線はさすがに西風が強く、ほほと鼻が冷気で痛い。
しかし、風に飛ばされているせいで稜線の雪は少なく、眼前に白く気高い赤岳山頂が見えるので、気持ちよく登高できた。
9:10-30 赤岳山頂(標高=2899m、気温=マイナス13℃)
・今回2つ目の雪の頂きに登頂。
今日は素晴らしく展望が良く、四方の山々も白銀に輝いている。
北アルプス、南アルプス、奥秩父連山、北八つの山々など、いずれも懐かしい思いで、見渡す。
・風は5〜10m/s程度だろうか、それなりの冷たい風が吹き渡るが、
太陽の日差しが差すせいで、思ったほどの寒さもなく、のんびりと雪の山頂を満喫できた。
・下りは、まず南面の、岩がちの道を慎重に下る。
そののち、文三郎分岐に至り、文三郎道を下ってゆく。
向かい風が冷たいが、それほど危ない感じもなく、あっさりと下れた。
これから登ってくる登山者が多く、100人近くとすれ違った。
10:30-11:00 行者小屋(気温=マイナス7℃)
・下り切って一安心。小屋の前で一休みし、お湯を沸かしてお茶を飲む。
・ここから南沢をのんびりと下る。バスの時間まで余裕もあるし、
登頂の満足感に浸りながら、下ってゆく。天気も良いので昨日とは違い、明るい雰囲気である。
13:50-15:00 美濃戸口(気温=0℃)
・登山終了。バスの出発まで時間がだいぶあるので、軽く昼食をとり、ちょっと寒いが缶ビールにて祝杯を上げる。
・あとは、バスで茅野に出て、JRに乗り、松本、名古屋経由で大阪に移動。
大阪に着いたのは夜9時前。大阪からは夜行フェリーにて四国に戻った。
※ 山行自体は充実していたが、やや強行軍だったのと、山小屋で風邪をひいている人がいたせいで、
その後、自分も風邪をひいてしまい、お正月は風邪での寝正月となった。
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