横尾➔北穂高岳➔大キレット➔南岳➔天狗原➔横尾
- GPS
- 80:00
- 距離
- 47.8km
- 登り
- 2,623m
- 下り
- 2,618m
コースタイム
6/30 上高地BT 5:45➔ 横尾8:40 テント泊
7/1 横尾6:10➔ 涸沢ヒュッテ8:15〜9:15➔ 横尾10:25 テント泊
7/2 横尾3:45➔ 北穂高小屋9:45〜10:30➔ 南岳小屋12:15〜12:40➔ 横尾17:10 テント泊
7/3 横尾10:30➔ 上高地BT 14:00➔ 新宿駅西口 18:45
天候 | 6/30 快晴 7/1 曇りのち雨 7/2 曇りのち快晴 7/3 曇りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に6月の中旬に比べると、だいぶ夏道が出ていて別の場所を歩いている様でした。ピッケルと10本爪アイゼンは必須でした。 北穂側からの大キレット超えは北穂側に数カ所残雪部分が有り、アイゼンを着用してトラバースするか、残雪部を避けて上部を登ってクリアするかで、僕は登りましたが友人は6本爪アイゼンで渡ってました。馬鹿です。とにかく、北穂側からの大キレット超えは初めから浮きいしが多く、落石にかなり注意が必要でした。 あと、足首周辺を集中的にダニ?の様なモノに2人とも刺されて猛烈にカユイです!!!ご注意を!!!。 |
写真
感想
丁度仕事が切れている僕が山行計画を立てている時に、高尾山くらいしか登山経験が無い僕を、2009年にいきなり北アルプスの扇沢から”爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳縦走”なんていう本格的登山に引っ張り出す(結局天候が最悪で爺ヶ岳の先で断念)友人もタイミングが合い一緒に計画を立て直しました。天気と金曜日の”首相官邸前抗議行動”との兼ね合いを見計らいながら。
結局、一番ベストなのは”首相官邸前抗議行動”に参加した後に、新宿からさわやか信洲号に乗って上高地に向かう計画だと判断したのですが、ヤマレコやネットで大キレット情報を見ていても6月の末から七月の初旬の記録が一つも見当たりません.....。登山経験の少ない僕でも、これはきっと残雪と夏道の切り替わり時で、イヤラシイ時期なのでは?と思いました。
熱い”首相官邸前抗議行動”に二人で参加した後に新宿から、さわやか信洲号に乗って上高地に出発しました。これから控える山行と”首相官邸前抗議行動”の余韻の為かバスの中では一睡も出来ませんでしたが、着いた初日は横尾までしか歩かない予定だったので、気持ち的には楽でした。天気は抜群に良かったのですが.....。
7/1
早朝からガスっていて天気予報だと曇りの一日だったのですが、もっと悪くなる気配が満々なので前穂を目標とし、涸沢まで上がってから北穂〜涸沢岳経由で行くか、穂高岳山荘経由で奥穂〜前穂〜帰りに余裕が有ればジャンダルムなんて考えていたのですが、雨足は強まるばかり.....。涸沢ヒュッテでコーヒーを飲みながら天気予報を見て、これからもっと強く降る事を確認し、明日は天気が回復する予報が出ていたので、今回のメインを明日に持って行き、今日は早々と横尾に戻る事に決定しました。横尾に戻るとテント場は池の様になっていて.....僕は一番水捌けが良い場所に移動し、僕の忠告通りに成った情況に呆然とする少々無謀な友人は、幸運にも他の登山者が殆ど居なかったので山荘のスタッフに言って、冬期小屋の入り口スペースを借りて難を逃れました....。
7/2
予定だと早朝の2時半〜3時頃に出発だったのですが、結局3時45分にヘッデンを点けて出発です!。天気は星空が広がっていたので期待大!初めての涸沢小屋は静まり返っていたので、何も飲んだり出来ず、出発するころに数名が出てきましたが、アイゼンを装着してしまったのでLet's goです。北穂高岳までの登りは最初にアイゼンが必要ですが、途中から夏道が出ていて一度アイゼンを外した後は、結局天狗原のトラバース部分まで使いませんでした。
北穂に登り、小屋でカップラーメンとCC Lemonを注文し、大キレット上の残雪と南岳からのエスケープルートの状態を教えてもらい、とにかく安全第一を心がけ、いざっ!出発です!。
出だしから浮き石だらけで、ましてやこんなに過激な岩場の激下りは初体験の僕が、何故か先頭で出発して、15分後くらいに突然来ましたその瞬間が......。モゴモゴっと何かが聞こえて上を見ると!ゴロゴロと音を立てて、人間の頭の二倍近く有る石が転がって来るではないですか!!!しかも、僕をめがけて.....。やってくれました、友人が起こした落石です。冷静によける事が出来たので、怪我をしなくてすみましたが、気付かずにボケッとしていたら確実に大怪我をしていました。
ここで先頭を交替して僕は後から行き、万が一落石を起こしても大丈夫な様に、距離もだいぶ取る様にしました。前日の天候と雪融けの時期とが重なって、幸い他の登山者が居なかったのでルート上は進みやすかったですが、これで混雑なんかしようものなら、落石による危険度がかなり高くなると思います。実際に僕も数回小さな落石を起こしてしまいました。あと、手袋ですが着けているとスベッて危険なので素手の方が安全だと思います。
無事に南岳小屋に到着して小休止をしてから、南岳のチョイ先のエスケープルートに向かいます。この道は予想していたよりも中々ハードでしたが、目印も整備も行き届いていました。最後のほうで夏道が途中、雪で埋もれている場所が数カ所有り、トラバースする際に滑落すると沢にドボン!する可能性があり、注意が必要です。ただし、夏道が完全に出ていない時期に、槍ヶ岳周辺の地理を理解していない人は、最後の最後で迷う可能性が有ると感じました。槍ヶ岳からの下山道と合流した後は、前回とかなり雰囲気が変わっていて、前日の雨で倒れたのか竿の目印がババ平の手前まで見つからないし、槍沢上の雪が陥没している箇所や、小さめの沢を渡る時にスノーブリッジを踏み抜いた後が有り、見るからに薄そうな上を渡る時にヒヤヒヤしました。やっぱり、今が一番道の良くない時期なんだなと思う反面、混雑と無縁で思いっきり挑戦できるのもこんな時期だからこそ!なんて思いました。
とにかく、無事に横尾に戻れたので朝日のクリアで乾杯し、天気予報を聞いて僕は前穂に行く事を提案したものの、明後日が雨の予報だったので、そんな中でテントを撤収するのもイヤだと言う結論に落ち着き、明日帰ろうと言う事になりました。
7/3
早朝にちょっと晴れただけで、なんだか雲行きが怪しくなり、テントの掃除なんかを念入りにやってから横尾を出発しました。歩き出して20分くらいで結構な降りになって来たので、ザックカバーと折り畳み傘で上高地まで一気に降りました。前回もそうだったのですが、さわやか信洲号の帰りを予約しないで、当日席を取ると、なんと、1500円高いワンランク上のバスに通常料金で乗れました!。が、多分タマタマなので、アテにはしないで下さい。混む時期には帰りの予約も取ってから行くつもりです。
当初予定していたコースを結局一つしか達成出来ませんでしたが、振り返って見るとこれで良かったんだなと、思えます。ずぶ濡れになるほどの雨のおかげで登山者も減り、雪融けも進み、翌日に最高の天気で大キレットに挑めて、怪我も無く無事に帰って来る事ができました。安全第一でこれからも楽しみたいと思います。
いい天気で最高ですね。
感想と記録おもしろすぎます。
友人の方も・・・
おもわずコメいれてしましました。
突然失礼しました。
コメありがとうございます!
僕を山に引っ張り出してくれた、少々無謀な友人は今回なんと!10本爪を持っているのに軽アイゼン持ってきて、ピッケルは持って来ずに何故かアイスバイルを持って来てました....。大キレットで残雪部分を軽アイゼンで渡った、少々無謀な友人の踏み後は....途中で滑った後が残っていて、僕は迷わずに岩を登ってパスする事を選択しました。少々無謀な友人ですが感謝してます!。
登山経験がまだまだ浅い僕ですが、よろしくお願いします!
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