基本を守らず遭難一歩手前、大菩薩峠-サカリ山-タグチ沢ノ頭
- GPS
- 06:10
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 840m
- 下り
- 1,656m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大菩薩峠からの、丹波大菩薩道は歩きやすく、快適です。唯、サカリ山は一般道ではありません。 ・追分から中指山方面へは、一般道ではなくトレースは全くありません。もちろん位置情報の表示は全くなく、テープも途中一か所だけで、樹林帯なので見通しは全くありません。 |
写真
感想
”注!!”
これは山行記録と言うより、小生の大失敗記録です。恥ずかしいのですが、何か参考になる方が居るかもしれないと、アップしてみます。
久々に少しVRを歩いてみることにした。
この時期だけ運行する上日川峠線バスを使えば、丹波や小菅に下るコースがある。今年は殆ど歩いて居ないので、この楽な下りコースを歩いてみることにした。
・甲斐大和発のバスは、補助席も含めてピッタリ満席。
・時刻表より遅れて上日川峠着。
・紅葉には早いが、駐車場は満車に近い人気。
・未だ訪れた事が無い妙見ノ頭に回る為、富士見小屋から旧道を賽の河原に向かう。初めのうちは小さな沢沿いのコースで、なかなか雰囲気が良い。
・絶好の秋晴れで、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳連峰、富士山など一望できる妙見ノ頭で大休憩。
・大菩薩峠でトイレ休憩し、丹波大菩薩道に入る。下山予定の丹波発バス時刻まで余裕が無いので、少し走りました。
・ノーメダウで大休憩。ここで歩きやすい道は終わりで、サカリ山への尾根ルートに入る。
・枯れた篠笹で歩きにくいが、トレースは少しある。唯、倒木や落ちた枝などでトレースらしき後も乱れている。
・サカリ山三角点脇の枯木の中に頂上表示が有った。
・東北東の尾根に入らないように、追分に下る。
・比較的歩きやすい下りで、すぐに追分着。
・ここから予定通りに中指山方面に入る。
・入ると直ぐにモノレールが右手に見つかった。100m程モノレール添いに急な下りを降りてみたが、小菅の方に下っているので、登り返して尾根道を進む。トレースもテープも全くない。
・追分から顕著な3ッ目のピーク着。これが最初のミスで、ピーク数を数え間違えて、ここを中指山と勘違いしてしまった。(一寸時間的に早いかな?とは思ったが、バス時刻から気が急いていた事から、高度差や距離をサカリ山の場合と比較し、到着と判断してしまった)
・北側尾根に入らないように、コンパスと太陽の位置を確認しながら進む(二回目のミス。中指山で無かったら、東北東に進むべき所を、東へ進んだ)と、直ぐに真新しい林道の末端に出てしまった。
・高度計や地形図など確認するが、全く判らない。この林道で混乱した所へ、真っすぐ先には突然ピンクテープが有る。
・今までと違い、常緑の低木が覆う尾根だが、ピンクテープは続いているので、暫く辿ってみることにした。しかし、テープが多すぎるので、良く確認すると、水道局の2種類の標識の位置を示す為のテープと判明。
・しばらく思案したが、山と高原地図では東京都/山梨県の境界線上を進めば、ウズモ山に到達するので、そのままテープをたどって進む。
・しかし、だんだん地形が急斜面になり、まともに立っているのも困難に成って来た。
・本来ならば、ここで引き返し、林道を辿るなどの選択をすべきであったが、登り返しも大変だし、水道局標識設定の人は作業終了し帰ったルートが有るはずと、倒木や枯れ枝に足を取られ何度も転倒しながら下る。
・その内に低木も草も生えず、疎らな木々だけの急斜面の細かい砕石に出てしまった。万一このまま下って川に出た場合に戻ることは不可能なので、もう一度地形図やコンパス等でチェックし、下には道が有ると確信して下り続ける判断をした。(しかし、この時太陽の位置の勘違いなどで、予定とは90°以上ずれた方向に下っていた)
・向かいの山で下る先は真っ暗で、道路とは確認できないが、水の音もしないので、飛び込むような急斜面をズルズルと何度も滑落しながら、絶対に転倒しないように下る。
・終点近くなり、愕然! 道路ではなく沢だった。
・沢に一個のピンクテープは有るが、その先には何もない。
・若し沢を下り、堰堤などで越えられない場合、今下降した所を登ることは出来ない。一瞬、何時も装備として持っているビバーク用品を初めて使うことになる!と、覚悟。万一の為連絡できるかスマホを確認するが、圏外。
・落ち着いて考え、標識設置の人もこの沢を下ったのではないか?と、下ってみることにする。
・下り始めて少しで、この沢は以前ワサビ田として使われていた形跡がある。荒れ果てているが、ワサビ田ならば作業道が有るはずと、そのまま沢を進む事にした。
・しかし、荒れ果てていて通行は非常に困難。おまけに杉?の大木が大量に倒れ先をふさいで居る。跨ったり、這ってくぐったり頑張る。
・しばらくして、左岸の傾斜が少し緩くなってきた。このまま沢を下るのは危険なので、植林帯の中に登りトラバースしながら下る。その内左手に小さな尾根丈の地形が出て来たので、これに登り背の上を下ると、先にトレースが見えた。トレースを下り始めると、右下に道路が見えた。
・林道に下ったところに車2台が駐車し、男性2名が居た。
・この方達に聞いて、自分がとんでもなくルートミスしたことが判明した。
・今日大きな熊に出会ったが、大丈夫だった?と言うお二人は、今日の作業は終わったので、車に乗せてやろうか?と、親切なお言葉。ツキの無い日だったが、幸いにも最後にラッキーをくれた神様に感謝して、乗せていただく。(ちなみにお二人は、小生が追いかけた標識設定作業ではないとの事)
大ミスをしたが、無事帰宅することが出来た。
今日の反省
1.地形図用意の不備
VRの為、登り点、ピーク、変曲点等の個所は、山中で見やすいように地形図を拡大しA4にプリントして持参した。しかし、肝心の1/25000相当の全体地形図の携行を忘れた。この為に位置や全体方向の把握にミスが出た。
2.太陽位置の勘違い
視界が全くない樹林帯なので、コンパスと共に、太陽位置で進むべき方向を決めていたが、既に10月半ばなのに夏の終わり頃の感覚が抜けず、方向判断に狂いが出た。
3.戻る鉄則を無視
ターニングポイントで、此処に戻ろうとチェックしていたのに、結局戻らなかった。
特に沢には降りてはダメ!!の鉄則を守らず、バスの時間を気にし過ぎ、心の余裕が一時的に無くなって、下ってしまった。
4・高度計の調整
サカリ山三角点で、微調整を怠った。
5.その他
購入以来一度も使っていないGarmin Oregon600携行せず。バックアップ電源が重いからと、ヤマレコマップを使用せず。
以上
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