秋晴れ乗鞍岳(三本滝からピストン)
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,418m
- 下り
- 1,427m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 11:20
上部はナナカマドも多く、時期がよければ、赤主体のすごい紅葉が見れそうですが、今回は時期すでに遅く、わずかに残っているのみ、次回のお楽しみです。しかし中腹〜位が原のダケカンバの黄葉と下部の混生林の紅葉はすばらしく、ジャストの時期に訪れ存分に紅葉も楽しめました。紅葉前線は位が原山荘あたりまで降りてきており、あと1週間もすると麓の乗鞍高原へと移っていきそうです。
天候 | 空気の澄んだ終日の快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三本滝Pから行きはエコーラインを辿り、帰路は登山道で三本滝経由で往復。 眺望は断然エコーラインに軍配。登山道はほぼ眺望無し。ただし大雪渓前から位が原へ下る中間点に1箇所、位が原を見渡せる絶景ポイントあり。時間的には登山道が断然速い。ただし安全性・歩きやすさは当然ですが舗装道のエコーラインです。 肩の小屋〜位ケ原山荘へ至る登山道はほぼ涸れた沢道に近く、大きな石の上を辿るので、気を使います。降雨時などは沢に変わったり、濡れた石の上を歩く滑りやすい足場になるため、お奨めできない。悪天時はエコーラインを下った方が安全。位ケ原山荘〜三本滝はエコーラインをクロスしながら、一気に下る歩きやすく時短できる良い道です。車道を横切る場所は、次の登山道入口を注意深く見落とさないように!ガードレール切れ目に赤ペンキの登山道入口目印あり。最後尾根〜三本滝へ下るジグザグの道は片斜面で滑りやすく、崩れた場所もあるので、慎重に! 水場は沢沿いなので随所にあって余り困らない。位が原山荘、大雪渓の避難小屋にも水道蛇口ありました。 トイレは位が原山荘の簡易トイレ4基、肩の小屋に公衆トイレあります。畳平はトイレあるでしょうけど、レストハウスへは立ち寄ってないので未確認。 |
写真
感想
10/9から10/10のこれ以上無い天気配置と後に控えた台風19号の上陸が確実視された状況で、居ても立っても居られず、10/9に急遽10/10の休暇を申請、ピンポイントの10/10木曜日、日帰りで紅葉の山を満喫しようと計画。たぶんこの機を逃したら、台風でみんな葉っぱが落ちてしまい、今シーズン紅葉は全滅しそうな雲行き。そこで今が絶頂の場所を狙ってどこかへ行こうとまずは休暇をとってしまった。
さて何処へ行こうか?ヤマレコやヤマップ情報から、最高の場所をと探すが、なかなかピッタリの場所が決まらない。最初は那須か安達太良を予定していたが、レコを確認する限り、今シーズンはどちらも発色がイマイチ。涸沢はピークを過ぎたと判断。浅草岳・守門岳はまだ紅葉していない!八甲田や立山七曲はよさげだが、日帰り山行では遠すぎ。尾瀬や日光も草紅葉はよいが未だ紅葉ピークには早すぎる。
そうこうするうち、乗鞍のレコが目に留まる。10/6時点で位が原の写真がすばらしく見えた。4日後なので、少し遅いかもしれないが、麓に向かってどこかはピークの状態を見られるだろうと判断、乗鞍に決定する。アプローチは4時間半かかるが、日帰りでの山としては限界の距離。でもお天気保証つきなので、頑張れそう。
コースは三本滝までマイカーでは入れる事を確認し、三本滝からのピストンに決める。このお天気でバスを使うのはもったいない。自分の足でエコーラインを歩いて、紅葉写真を撮りつつ登り、山頂からの展望も期待できるので午前中の早い時間には、たどり着いていたい。そこで前夜発とし、3時ぐらいに出発して夜道を歩き、日の出をどこかでみつつ、エコーラインの紅葉を撮りながらぼっつら登って、10時ぐらいの山頂到着を見込み、くだりは登山道を使ってサクッと降りてくることにした。
ところが当日はなかなか計画通り行かず、出発も準備のために1時間ぐらい遅れて、家を出られたのは21時過ぎ、現地到着が2時前となってしまう。三本滝Pは平日ということもあって、がらがらだった。満点の星空で星写真撮りたかったが、寒いのと眠ってないので、撮影は断念。トイレの場所だけあたりを探して、特定し、車内の眠る準備をする。さすがに仮眠を1時間だけはきつすぎる。腹を決めて、仮眠して起きた時間に行こうと決め、即シュラーフにもぐりこんで仮眠をとった。4時過ぎに余りに寒くて起きてしまう。たぶん気温は0度ぐらいまでは下がったのでは?ダウンジャケット出して羽織り、直ぐに朝食をとってから、トイレを済まして、山支度をする。5時少し前に駐車場を出発。すこし東の空が赤みがかり、ぼっと明るい感じ。
この時点ですでに計画から2時間遅れ。しかし少しは眠った感があり、疲労や倦怠感は余り感ぜず、遅らせたのは正解か?暗がりの中をエコーラインの車道歩き30分ほどで、スキー場のゲレンデに出た。すでにすっかり茜色に染まった東の空のスカイライン展望が広がった。予想通り雲ひとつ無い快晴だ。ここで御来光を見るか?迷ったがこの先も随所に日の出が見れるロケーションはあると踏んで、先を急ぐことにした。なんせ2時間遅れなので。これがまあ正解で、ご来光も標高が低く実際はだいぶん陽が登ってやっと見れる感じなので、光が強すぎて写真になりにくく、先を急いでよかった。日が当たりだすと周囲の紅葉がずいぶん進んでいる事がわかる。下のほうでも5分ぐらいの色付きが随所にみられ、十分紅葉を楽しめる。
エコーラインを登りで歩いたのも正解で、眺望がよく、紅葉がライン沿いにすばらしい色づきで、朝の光線状態も東斜面なのでバッチリ、紅葉写真撮影にはもってこいのコースであった。また朝早い時間は通行する車もほとんど無く、静かな山歩きが楽しめた。舗装道路は歩きにくいという先入感があるが、そんなことはなく、傾斜が緩く、ほとんど足に負担をかけずに頂上まで導かれるのも、結果的には良かったように思う。写真撮影に没頭しながら、いつのまにか位が原山荘までたどり着き、このあたりが紅葉ピークを迎えていた。ダケカンバの黄葉が見事。ここから上部は徐々に背丈が低くなり、ダケカンバからナナカマドやミヤマハンノキ主体の植生に変わり、やがて森林限界を超えるとハイマツ帯の緑一面とガレガレの様相に変わっていく。上部のナナカマドはさすがにピークを過ぎて、8割がたは落葉したり、枯れかかっていた。そのかわり、眺望のほうはどんどん広がり、槍穂も指呼の先に現れる。ここのあたりは紅葉撮影ポイントも無数にありそう。人気の山である事がうかがえる。
位が原から上部のエコーラインは一番バスで頂上〜向って降りてくる写真家さんがたくさん居て、余計すれ違うようになる。また時間とともに自転車の人や、バスの通過台数も増えて、車道歩きも注意が必要になった。大雪渓前からエコーラインを外れ肩の小屋へ突き上げる登山道を選択、今日初めての山道らしい傾斜の道になる。肩の小屋到着は10時20分で頂上10時は無理だったが、2時間遅れとしては頑張った方か。肩の小屋までくると、急に登山者が多くなり、行列して登るようになった。バスで畳平まで来た人達でにぎやかなこと。平日でこれだから、土日はすごい事になるのだろうなあ?ここから剣が峰頂上まで40分ぐらいで頑張り、丁度11時過ぎに山頂を踏む。無風快晴、空気が澄んでどこまでも眺望が広がっていた。まさに雲ひとつ無い秋晴れに恵まれ、山頂からの360度の大展望はこれ以上無い物となった。
頂上はさすがに人が多く、記念撮影の頂上標識は人気でかなりの順番待ち。それでも待ってなんとかメモリアルショット撮っていただきました。直ぐに下山はもったいなくて、昼食をとりつつ、写真の方も目いっぱい堪能して12時前に頂上をあとにする。少し下った頂上小屋の売店も店開きしており、盛況でした。時間がありそうなので、富士見岳と畳平を経由してエコーラインを大雪渓前まで戻り、ここから下山道に入る事にする。富士見岳は2つの池が見下ろせて、ここも眺望好し。頂上からは富士山探しに一苦労したが、北岳の陰にちょっとだけ顔を見せているのを発見!富士見岳はその名の通り、剣が峰より少し横にずれている分、頂上よりは富士山のスカイラインはっきり見えるのだろうなあ?と想像していたが、残念ながら、たぶん午後ですでに雲の中に入り、その姿は確認ができなかったのは残念だった。畳平から大雪渓前までのエコーラインは眺望抜群、眼下のダケカンバ林が箱庭のように広がり、このコースはお奨め!すばらしい紅葉が望めました。
大雪渓前からエコーラインを外れて登山道に入り、ひたすら涸れた沢のような道を下っていく。これは基本、位が原まで続きました。結構歩きにくくて、悪天候時なら滑りやすい道なので、車道を行った方が正解。しかしこの道で1箇所、すばらしい位が原全体の紅葉を俯瞰できるポイントがあり、ここはすばらしかった。眺望が望める状況なら、この登山道を選択して損は無い。またお花の時期なら、高山植物は登山道の方がよいので、こちらを選択すべき。チングルマやミヤマキンバイ、イワオトギリ、コイワカガミなどその季節は見事に咲き誇るでしょう。
位が原から下は登山道が断然早いが、眺望はエコーラインに軍配。登山道はほとんど林の中で眺望や紅葉ポイント無し。それに比べエコーラインは明るく眺望がよくて、紅葉の木々も存分に見られる。三本滝へはコメツガの林の道で歩きやすく、良い道だが、やはり撮影ポイントは少ない。三本滝は見る価値のあるすばらしい滝だった。夕方で光も無く、撮影条件は十分ではなかったが、見れただけでも行った甲斐があった。非常に変化に富んだ道は、改めて乗鞍岳の魅力を十分に感じさせるに足るたくさんの山要素を見せてくれた。文明の利器で頂上までいってしまうのはもったいない!自分の足で歩いてみるとそのすばらしさが何倍も感じられると思います。
0704minoさん
こんにちは
乗鞍岳の素晴らしい紅葉そして黄葉の写真、拝見できて幸せです。
私も2日間の晴天を信じて、0704minoさんと同じく仕事をやりくりして9日に日帰りで那須の山を歩いてきました。
0704minoさんも書いておられたように那須の紅葉は今年はくすんでいて発色もよくありませんでした。
やはり9月まで続いた異常高温が原因だと思います。
乗鞍岳はそういう影響が少なかったのでしょうね。
やはり標高の差が出たのかな?
ちなみにエコーラインは還暦を迎えた歳にヒルクライムレースに出場して上りきった思い出があります。
もう8年前になりますが。
せっかく自転車で2700mまで上がったのに最後の頂上を登り残したのが今思えばもったいなかったりして・・。(笑)
また次回も素晴らしい写真を期待しています!
gorozo さん
コメントありがとうございます。
あのコースを自転車で登られたのですかあ・・すごいですね。
私は歩くだけでも5時間もかかってやっとこ三本滝から肩の小屋口までたどり着いたので
還暦で自転車で上がるなんて、想像できない体力ですね。敬服します。
今年、初めて秋の乗鞍に行きましたが、とてもきれいな紅葉だったと思います。
いろいろな紅葉がありますが、混生林の林相の美しさは乗鞍ピカいちかもしれません。
エコーラインをのんびりと無風快晴のもと紅葉を楽しみながらブラ歩きは最高でしたね。
こんな条件良い山は年に1回あるかないかですよね。他の方のレコを拝見しても、この9〜10日はみなお天気に恵まれて、良い思いをしたことでしょう。ここで行っておいて、ホント良かった!
今、台風19号の暴風雨の真っ只中で、これから心配な一夜を迎えますが、この雨と風では、今年の紅葉はもうお終いかも知れません。まだ紅葉してないところも塩害とかうけるかもしれないし、紅葉しかけの葉っぱは皆落ちてしまうでしょう。ちょっと残念な台風です。
またきれいな紅葉とめぐり合えますように!
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