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記録ID: 206450
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ハイキング
尾瀬・奥利根

燧ケ岳 & 尾瀬ヶ原 「御池→燧ケ岳→見晴→尾瀬ヶ原→御池」

2012年07月13日(金) ~ 2012年07月14日(土)
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おーちく その他1人
GPS
32:00
距離
24.6km
登り
1,181m
下り
1,179m

コースタイム

■ 7/13
6:50 御池登山口 -
7:50 広沢田代 -
8:40 熊沢田代 9:00 -
10:05 俎 10:30 -
10:45 柴安堯鋪ケ岳山頂) 11:30 -
14:20 見晴(尾瀬小屋泊)

■ 7/14
5:00 見晴 -
6:45 牛首分岐 -
7:40 東電小屋 8:30 -
8:50 赤田代分岐
9:15 段吉新道分岐 -
10:00 燧裏林道分岐 -
11:00 天神田代分岐 -
11:40 上田代 -
12:20 御池登山口 (End)
天候 7/13;曇り
7/14;雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場;尾瀬御池(¥1000/回)420台
※ 国道352号線は新潟側(小出)からの通り抜けができない模様。災害復旧工事のため。
コース状況/
危険箇所等
■ 御池〜燧ケ岳
駐車場から数分で燧裏林道との分岐。熊沢田代まで、前日の雨の影響で滑りやすい岩とぬかるみが多いが、危険はなし。山頂(俎堯鵬爾砲歪垢さ離の残雪登りがあったが、雪が腐っているのでアイゼン等は必要なし。俎瑤伴動濁瑤隆屬砲眈しだけ残雪があるが、同じく問題なし。もうすぐ消えると思われる。

■ 燧ケ岳〜見晴(見晴新道)
柴安瑤ら岩場を下るとすぐに「温泉小屋」への分岐標識があるが、整備されていないとのことで通行禁止。入らないようロープが張ってあるが、注意が必要。樹林帯に入ってからは、岩の多い急斜面の長い下り。個人的にはかなり堪えた…

■ 温泉小屋・元湯山荘〜御池(段吉新道・燧裏林道)
多くの沢を越えていくので、思っていた以上にアップダウンが多かった。ぬかるみは多いが、特に危険箇所はなし。
御池駐車場から入山者数カウンター付きの入り口を通ってスタート。
御池駐車場から入山者数カウンター付きの入り口を通ってスタート。
燧裏林道との分岐を過ぎて、いきなりの急登。前日の雨で岩が滑りやすいです。
燧裏林道との分岐を過ぎて、いきなりの急登。前日の雨で岩が滑りやすいです。
本日最初のお花はコイワカガミでした。
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本日最初のお花はコイワカガミでした。
こちらはベニサラサドウダンでしょうか?
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こちらはベニサラサドウダンでしょうか?
きつい登りを終えると、不意に湿原が現れました。ワタスゲが咲いています。
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きつい登りを終えると、不意に湿原が現れました。ワタスゲが咲いています。
タテヤマリンドウですね。かわいらしい花で好きになりました。
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タテヤマリンドウですね。かわいらしい花で好きになりました。
チングルマの綿毛(果穂)。
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チングルマの綿毛(果穂)。
広沢田代。ワタスゲの揺れる木道。
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広沢田代。ワタスゲの揺れる木道。
どこまでもワタスゲ。
どこまでもワタスゲ。
夢の中のような世界です。
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夢の中のような世界です。
急登で振り返ると広沢田代が下に見えました。霞んだ向こうの山は会津駒ヶ岳ですかね?
急登で振り返ると広沢田代が下に見えました。霞んだ向こうの山は会津駒ヶ岳ですかね?
♪夏が来れば思い出す〜(夏の思い出)にも出てくるシャクナゲ。
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♪夏が来れば思い出す〜(夏の思い出)にも出てくるシャクナゲ。
そして、燧ケ岳の登場。
そして、燧ケ岳の登場。
今度は広々とした熊沢田代。
今度は広々とした熊沢田代。
木道の曲線が美しいです。写真撮りにはたまりません。
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木道の曲線が美しいです。写真撮りにはたまりません。
池塘の向こうに平ヶ岳。
池塘の向こうに平ヶ岳。
綿毛じゃないチングルマが見たいなぁと思っていたら…
綿毛じゃないチングルマが見たいなぁと思っていたら…
…まだ咲いてくれてるのがありました。嬉しい。
…まだ咲いてくれてるのがありました。嬉しい。
ワタスゲの丘の下に、さっき通ってきた道。
ワタスゲの丘の下に、さっき通ってきた道。
もう一回、チングルマ。
もう一回、チングルマ。
雪渓のような残雪の沢を登ります。雪が腐ってるので怖さはないけど、結構な急斜面で息が上がります…
雪渓のような残雪の沢を登ります。雪が腐ってるので怖さはないけど、結構な急斜面で息が上がります…
残雪の急斜面を越えて、もうひと踏ん張りで山頂(俎堯砲謀着です。
残雪の急斜面を越えて、もうひと踏ん張りで山頂(俎堯砲謀着です。
となりの柴安瑤鬟スが通り抜けていきます。
となりの柴安瑤鬟スが通り抜けていきます。
ミヤマキンポウゲですか? 自信がないです…
ミヤマキンポウゲですか? 自信がないです…
柴安堯∂ケ岳の最高峰です。ガスが晴れて尾瀬沼が見えました。
柴安堯∂ケ岳の最高峰です。ガスが晴れて尾瀬沼が見えました。
西側に尾瀬ヶ原の望みます。
西側に尾瀬ヶ原の望みます。
ちょっと霞んでいますが、真っ直ぐに続く木道が見えます。山の中にこんな大きな平地がある風景って、ちょっと不思議です。
ちょっと霞んでいますが、真っ直ぐに続く木道が見えます。山の中にこんな大きな平地がある風景って、ちょっと不思議です。
先程までいた俎堯
先程までいた俎堯
平ヶ岳と、その向こうにうっすら越後駒ヶ岳?
平ヶ岳と、その向こうにうっすら越後駒ヶ岳?
見晴に向かって下り始めます。
見晴に向かって下り始めます。
見晴新道は石の多い急斜面がずっと続き、心が折れそうになりました…
見晴新道は石の多い急斜面がずっと続き、心が折れそうになりました…
樹林帯でほとんど展望はありませんが、少しだけ視界が開ける場所もありました。だいぶ尾瀬ヶ原が近くなりました。
樹林帯でほとんど展望はありませんが、少しだけ視界が開ける場所もありました。だいぶ尾瀬ヶ原が近くなりました。
想定外のギンリョウソウに遭遇。
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想定外のギンリョウソウに遭遇。
今夜の宿は尾瀬小屋です。
今夜の宿は尾瀬小屋です。
夕飯まで時間があるので、小屋の周辺を散策。燧ケ岳の山容がかっこいいです。
夕飯まで時間があるので、小屋の周辺を散策。燧ケ岳の山容がかっこいいです。
そしてニッコウキスゲ。見晴のあたりではポツポツ咲いている程度でしたが、きれいです。
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そしてニッコウキスゲ。見晴のあたりではポツポツ咲いている程度でしたが、きれいです。
夕飯前によく冷えたヱビスを一杯。至福のときです。ビールの背景は至仏山。
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夕飯前によく冷えたヱビスを一杯。至福のときです。ビールの背景は至仏山。
尾瀬小屋の夕飯。美味しくいただきました。
尾瀬小屋の夕飯。美味しくいただきました。
翌朝5時、小雨の中、尾瀬ヶ原を歩き始めます。
翌朝5時、小雨の中、尾瀬ヶ原を歩き始めます。
雨に煙る尾瀬の朝。
雨に煙る尾瀬の朝。
たっぷり雨を含んだニッコウキスゲ。鮮やかです。雨もそんなに悪くないと、ちょっとだけ思えます。
たっぷり雨を含んだニッコウキスゲ。鮮やかです。雨もそんなに悪くないと、ちょっとだけ思えます。
アヤメ(カキツバタ?)も雨が似合いますね。
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アヤメ(カキツバタ?)も雨が似合いますね。
画になる一本木。
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画になる一本木。
アザミ。
雨が強くなってきました…
雨が強くなってきました…
ヒツジグサの葉っぱ。なんかかわいい。
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ヒツジグサの葉っぱ。なんかかわいい。
尾瀬って感じの風景ですね。
尾瀬って感じの風景ですね。
竜宮を過ぎると、ニッコウキスゲの群落に出会いました。
竜宮を過ぎると、ニッコウキスゲの群落に出会いました。
満開まではいかないけど、これが見たくて尾瀬にやって来たのです。
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満開まではいかないけど、これが見たくて尾瀬にやって来たのです。
牛首分岐の手前、カキツバタの道も。
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牛首分岐の手前、カキツバタの道も。
東電小屋方面に向かうと再びキスゲの群落。ただし、雨は本降りに…
東電小屋方面に向かうと再びキスゲの群落。ただし、雨は本降りに…
ずぶ濡れになりながらヨッピ吊橋を通過。
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ずぶ濡れになりながらヨッピ吊橋を通過。
赤田代付近。ニッコウキスゲも見納めです。
赤田代付近。ニッコウキスゲも見納めです。
温泉小屋・元湯山荘から三条ノ滝はスルーして、段吉新道へ。
温泉小屋・元湯山荘から三条ノ滝はスルーして、段吉新道へ。
カメラのレンズに雨粒がついて、ソフトフォーカスに。ブナの緑が気持ちいい道でした。
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カメラのレンズに雨粒がついて、ソフトフォーカスに。ブナの緑が気持ちいい道でした。
天然の苔玉みたい。
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天然の苔玉みたい。
燧裏林道に入ると嫌らしいアップダウンの連続で、疲れた足には修行の時間。心が折れそうになった頃、横田代の傾斜湿原に飛び出る。
燧裏林道に入ると嫌らしいアップダウンの連続で、疲れた足には修行の時間。心が折れそうになった頃、横田代の傾斜湿原に飛び出る。
風に揺れるワタスゲ。心が回復します。
風に揺れるワタスゲ。心が回復します。
池塘への映りこみ。
池塘への映りこみ。
どこかメルヘン。
どこかメルヘン。
草紅葉の季節にも来てみたいです。
草紅葉の季節にも来てみたいです。
上田代。夢の時間もそろそろ終わりです。
上田代。夢の時間もそろそろ終わりです。
キンコウカは色んなところにありましたが、みんなこんな感じで、下の方しか咲いていなかった。時期はこれからですかね?
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キンコウカは色んなところにありましたが、みんなこんな感じで、下の方しか咲いていなかった。時期はこれからですかね?
歩き疲れて御池にゴール。
歩き疲れて御池にゴール。

感想

有給+3連休初日を使って尾瀬に行ってきました。お目当てはニッコウキスゲですが、事前情報だと1週間ぐらい遅れ気味のようで、どうでしょう? 燧ケ岳も登りたい山だったので、神奈川からだとちょっと遠いけど、桧枝岐の御池を出発点としました。

■ 7/13 燧ケ岳

深夜1時半に藤沢を発って、土砂降りの首都高、東北道を北上。栃木に入ったあたりで雨は上がりました。御池に6時半前に到着。曇り空ですが、雨は降っていません。

6:50にスタート。数分で燧裏林道と道を分けるといきなりの急登。雨で濡れた岩やぬかるみが多く、少し難儀しましたが、順調に高度を稼ぎます。きつい登りを終えると、不意にワタスゲの揺れる湿原(広沢田代)に出ました。このワタスゲも楽しみにしていた風景のひとつです。平日のせいか、誰もいない湿原に伸びる木道をゆっくりと行きます。ちょっと夢の中のような世界です。ワタスゲ以外にも、タテヤマリンドウやチングルマの果穂がかわいいです。

もう一回、樹林帯の急登を越えて、今度は熊沢田代。広々とした湿原の向こうに現れる燧ケ岳。空が青ければ最高ですが、これでも十分。ふたつの大きな池塘の間を曲線を描いて抜けていく木道。写真撮りにはたまらない風景です。今回は会えないかなと思っていたチングルマの花も咲いていました。

山頂下は雪渓のような残雪の沢を登ります。予想以上に距離がありました。雪が腐ってて怖さはありませんが、息が上がります…

残雪登りを終えて、もうひと踏ん張りで俎瑤了劃困謀着。残念ながらガスで下界を見ることはできませんが、となりの柴安瑤鬟スがどんどん通り抜けていくので、そのうち視界が開けそうな予感。

一度、少し下って、柴安瑤謀个衒屬垢函⇒汁枋未螢スが晴れました。ちょっと霞んでいますが、尾瀬沼や広大な尾瀬ヶ原を見下ろすことができました。柴安瑤論萃の俎瑤茲10mぐらい高いのですね。ということで、燧ケ岳制覇。ここで昼食の大休憩としました。

尾瀬ヶ原に下る見晴新道は石の多い急斜面。下り始めてすぐに樹林帯に入ると、あとはひたすら下るのみ。山頂では今回は余裕があると思ってましたが、ここで一気に足にきました。心が折れそうになりました…。そんな僕を尻目に、山頂で出会った70歳の方、すごい速さで坂を駆け下りて行きました。すごいです。

なんとか見晴にたどり着き、今夜の宿は尾瀬小屋です。そういえば、檜枝岐温泉観光協会加盟の山小屋は平日限定ですが、2000円割引中です。(復興支援金が出るそうです。)

夕飯までまだ時間があるので、尾瀬ヶ原を少し散策したり、生ビールを一杯やったり。夕飯はどのおかずも美味しかったです。“謎の葉っぱの天ぷら”が美味しかったのですが、正体はなんだったんだろう? 聞いてみれば良かった。

■ 7/14 尾瀬ヶ原

翌朝、5時に出発。朝食はお弁当(お握りふたつ)にしてもらいました。天気は小雨模様。でも、雨に濡れる尾瀬の朝もなかなかいいです。花たちがいきいきしています。

雨が少し強くなる頃、竜宮を過ぎるとニッコウキスゲの群落に出会いました。これが見たかったのですよ。あとで調べると5部咲きぐらいのようですが、十分にきれいな風景でした。晴れていれば最高でしょうが、雨の中のキスゲも素敵です。

なんて、思っていたけど、段々と強くなる雨…。ついには本降りとなってしまいました。牛首分岐から東電小屋方面に向かうと再びニッコウキスゲの群落がありましたが、ここは早足で通過…。

当初、東電小屋から見晴に戻って、尾瀬沼経由で大江湿原、沼山峠というルートの予定でしたが、雨も強いままだし、コースタイムの短い段吉新道、燧裏林道で御池に戻ることにしました。ただ、思っていた以上にアップダウンがあり、けっこうしんどい道のりとなりました。もしかしたら、予定通りのほうが体力的には楽だったらも知れませんね。でも、ブナの森や傾斜湿原(ここもワタスゲがいっぱい)が良い感じで、いつか秋にまた歩いてみたい道です。

全体的に天気はイマイチでしたが、その時だけの風景にたくさん出会えて、心に残る、満足のいく山行となりました。

※ ブログもぜひ↓
https://ridgeline-wind.hatenablog.com/entry/26800787

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御池口〜尾瀬ケ原〜尾瀬沼〜沼山峠
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5

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