仙丈ケ岳
- GPS
- 07:10
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,129m
- 下り
- 1,129m
コースタイム
天候 | 曇り 時々 雨(ガスで視界不良) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戸台から北沢峠まで南アルプス林道バス 片道1,100円(+手荷物料金200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
藪沢新道(馬ノ背ヒュッテの下まで)が通行止めとなっていました |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今回は、来週予定している北アルプス縦走の最終調整を兼ねてどこかある程度の標高の山へと考えていたところ、知人の一泊での甲斐駒、仙丈の話が。
ただ、土曜は以前から決まっていた予定もあり、日曜だけの日帰り仙丈で参加表明。
ただ、前日の予定、疲労度合、天候によって最終決断しようと、行けたらということだけ話をして特に時間も決めず、会えたらという感じで。
前日、高山観光日帰りという強行予定だったため、帰宅した時点で23時。
最終準備をし、家を出たのが0時前。
睡魔と闘いながら、途中SAでの15分仮眠で何とか4時前にバスの乗車地、戸台へ到着。
始発バスは6時予定ですが、おそらくこのシーズン5時から臨時で動き出すだろうという予想のもと、駐車場に車を停め4時45分まで仮眠。
予定通りの時間に起きて、軽くご飯を食べ5時過ぎにバス停へ。
5時前から、5時にバスが動き出すアナウンスをしていたこともあり、すでにバスも動き出し、バス停には多くの人が並んでいました。
急いでチケットを購入し、トイレを済ませ、登山届を提出し、バスの列に並びます。
間もなくバスが来て5時20分くらいにはバスに乗ることができました。
ここから、到着まで少しでも睡眠時間を確保しようと睡眠タイム。
臨時便のせいか、朝一ということもあり対向車もないせいか、6時前には、北沢峠に到着。
早く出発できるに越したことはないので、早く到着したことはありがたく、しかし、一応6時半くらいに出発と連絡してあったこともあり、ゆっくりと準備をし、ストレッチをし、トイレを済ませ、予定通りの6時半に北沢峠を出発。
当初、藪沢新道から入り馬ノ背ヒュッテ、仙丈ケ岳、小仙丈ケ岳、大滝頭、北沢峠という予定をしていたのだが、バスを降りる時点で、藪沢新道が通行止めになっていることを知り、急きょ予定変更。
直に大滝頭へ向かい、小仙丈ケ岳、仙丈ケ岳でピストンという予定に。
最初は、黙々とジグザグの樹林の中の登りを一合目まで。
ひとしきり登った後は、緩やかな登りと平行移動とを繰り返し、二合目に到着。
さすがの睡眠不足ですでに、疲れてはいますが、何とか早いペースで進んでいます。
しかし、このハイペースが後で大きなつけがまわってくるとは。
この時は気づいていませんでした。
三合目、四合目とも疲れや足の張りもありながらも何とかマイペースで進んでいきます。
高度を上げるにつれ周りはガスに包まれ、周りの山もほとんど見えません。
ある意味雨が降っていないだけが、救いという状況での登山です。
そして、ようやく五合目に到着。
ここで、一休み。
おにぎりを半分ほど食べ、先の道のりに備えます。
とにかくこのルート、ひたすら登って高度を稼ぐという感じもあり、足への疲労の蓄積がかなりあります。
ここまでは、コースタイムを上回る速さで進んでいます。
しかし、ここから石がごろごろだったり、急登だったりと少々渋滞気味。
ガスでの視界の悪さに景色も期待できず、ともかく黙々とただひたすら、進みます。
そして、稜線にたどり着きそうな直前に雨が降り出しました。
ただ、狭い登山道を列をなして登っているので、この場所で雨具を出すのも難しく、皆が少し広い開けたところへ出てから雨具を着ようという雰囲気。
私も同じようにそこまではそのまま歩き、広いところで雨具とザックカバーを装着。
そして再び歩き始めます。
やはり雨具をつけると暑さも倍増で、一気に疲れます。
なんだか寝不足と日ごろの運動不足とで、バテ気味。
おまけに頭痛で軽い高山病の症状。
だんだんペースも落ちてきて、足が明らかに進まなくなっています。
登山道わきに咲く花に、しんどい気持ちを紛らわしつつ一歩一歩進み何とか、人が群がってい小千丈ヶ岳が見えてきました。
と言っても、視界はほとんどないので、山頂に到着しても証拠写真を撮るのが精いっぱい。
風も強く濡れた体に当たる風はとても冷たく感じられました。
じっとしていても体が冷えるだけで、あまりよくないので先を急ぎます。
しかし、この視界にどこまで続いているのかわからない稜線を歩き、ゴールの見えない目的地に向かって歩いている気分。
天気が良ければ気持ちの良い稜線歩きのはずなのに…。
少し急なところではまた渋滞も発生していますが、この時の自分のバテ気味からいうとちょうど良い感じ。
ここからも山の眺望はないので、足元のお花にカメラを向けつつゆっくりと進みました。
そして約一時間。
何も見えずに歩いていたので、不意に山頂が現れ到着した感じになってしまいました。
とりあえず証拠写真をとカメラにおさめ、本当ならこの山頂でお昼ご飯ということでラーメンをと思っていたのですが、強い風でお湯を沸かすのも大変そうだし、体は冷えてしまうしということで、念のために持って行ったパンとおにぎりでひとまず昼食。
山頂でお花の撮影だけして、下山ルートを検討。
どうも藪沢新道は馬ノ背ヒュッテの下までが通れないということで、馬ノ背ヒュッテの下から五合目へのトラバースの道は通行できるよう。
明らかに人の多い上ってきた道をピストンするよりは快適に歩けそうということで、馬ノ背ヒュッテ経由、大滝頭、北沢峠というルートに決めました。
そして、寒い山頂に長居は無用ということでひとまず千丈小屋を目指します。
ここでトイレをかり再出発と思ったのですが、ここの前はほとんど風も当たらず快適に過ごせそうで、ベンチも使えそう。
冷えた体にあったかいラーメンが食べたいという欲望に負け、ここでラーメン作成開始。
出来上がったラーメンはやはりあったかく冷えた体に染みわたり、大満足。
100円の協力金を支払い、トイレをかり、これで心置きなく下山できるということで再出発。
すぐに雪渓が残ったところがありましたが、数歩だということで特に問題なく通過。
相変わらずガスで視界が悪くおまけに先ほどまでとは違い、歩く人も断然少なくなっているので、少々不安を感じながらも黙々と足を進めます。
しばらく行くと前を歩く人がおり一安心。
後はマイペースで歩き、あっという間に馬ノ背ヒュッテに到着。
この周辺は鹿の食害防止のためのネットがはられており、その間を通り抜ける感じで歩きます。
ネットの中にはきれいな花もいくつか咲いており心癒されるひと時でした。
馬ノ背ヒュッテをそのまま通過し、分岐点へ。
ここから藪沢新道は通行止めの表示があるので、大滝頭へ向かう道へ進みます。
ここで渡渉し、あとはひたすら軽いアップダウンを繰り返すトラバースの道です。
いくつか雪渓も通過しますが、きちんと切り込みも入れられているので問題なく歩けました。
そして大滝頭に到着。
ここでまた人が増えてきました。
ここで一休みし、出発しようと思うと、どうもここからの景色が結構見えているよう。
あんなにガスが出ていたのに仙丈ケ岳の上部は見えないので分かりませんが、いつの間にか晴れ間ものぞいており鳳凰三山の山並みがきれいに見えていました。
そして後はひたすら来た道を下山です。
黙々とジグザグに登ってきた道を、黙々と下っていきます。
時折、樹林の中にも日がさし、気温も上がってきたよう。
下っているのにやたらと暑く感じます。
光がさすにつれ、何も見えなかった山頂を思うとかなりくやしく思いましたが、タイミングということで仕方ありません。
未だ会えない知人のことも気になりながら、ひたすら下り無事に北沢峠に到着。
ここでもバスは人数が集まれば臨時便を出しますということで、あまり時間を気にせずすみました。
そして行きは全然気づかなかったクリンソウの群落に気づき、写真撮影。
山の景色は見れなかった分、いろんな花に出会えてよかったかなと思い、そして無事に降りてこれたことに満足感と達成感に少々浸っていました。
下山時てきて早々にバスに乗れそうでしたが、やはり知人のことも気になり、ひとまずバスを見送りました。
しかし、なにせ圏外ということもあり連絡手段もなく、あきらめて戸台までバスに乗りそこで連絡をとるしか、ということで次のバスに乗るべく順番に並び、14時頃発のバスに無事に乗り、あとは戸台までほとんど寝てしまいあっという間に到着。
そこまで来て、ようやく知人たちは先に下山していたということも分かり、会えなかったことは残念い思いつつ、一安心。
後は、すぐそこの仙流荘で汗を流すことも考えました、恨めしい青空に南アルプスの眺望のよいお風呂に行こうということで「みはらしの湯」へ向かいました。
途中、道の駅「南アルプスむら長谷」でパンを購入し、ソフトクリームを食べ、ひとまず満足。
「みはらしの湯」で汗を流し、フリーと馬のもつ煮で一人でお疲れさまをして、かなりの満足感に浸り、帰宅の途につきました。
なるべく高速道路を使わずということもあり、時間的には余分いかかりましたが、高速を運転し続けるよりは、睡魔に襲われる頻度も少なく、1時間ほど仮眠しましたが何とか無事に帰宅しました。
今回、18日からの北アルプスに向けた、最終調整ということで決行した山行でしたが、いろんな反省点や不安な要素もたくさん見えました。
なんとか少しでもこれを克服し、この夏の最大のイベントを無事にやり遂げたいと改めて決意した山行となりました。
Q-chanさん こんばんは。
お疲れさまでした。今年もなんて言っていいのか「雨」との戦いになりそうですね。
それにしても、睡眠不足の時の山登りは急に疲労が来る時がありますね。私なんか50過ぎているので辛い辛い。気をつけなければいけませんね。
今週は北アルプスですか。私も20日から行きます。
多分天気もいいと思います。
お互い好い山行を楽しみましょう。
私も夏山縦走に向けてトレーニングしてますが、いつも天候がいまいち。雨のトレーニングはもういいよ~って感じです。
20日からの縦走頑張ってね。私もあとを続きます。
●sugi-chanさん
睡眠不足は、疲労もですし高山病になりやすいってことも分かってるんですがね
どうしても強行計画をやっちゃうんですよね
ようやく23日の夜中に北アルプスから帰ってきました。
なかなか思うように天気はならなかったですね
●keronsさん
23日の夜中に北アルプスから戻ってきました
天気は、梅雨明けという言葉に期待したものの、相変わらずの雨
6日間で3勝3敗でした
縦走、気をつけて行ってきてくださいね
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