唐松〜五竜〜鹿島槍〜爺ヶ岳縦走登山♪
- GPS
- 25:28
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,577m
- 下り
- 2,995m
コースタイム
(5:35 始発ゴンドラ乗車)
6:02 第一ケルン
8:28 唐松岳山頂
10:10 五竜山荘
11:19 五竜岳山頂
13:32 キレット小屋
14:50 鹿島槍ヶ岳北峰
15:15 鹿島槍ヶ岳南峰
16:15 冷池山荘(泊)
○7/16
3:55 冷池山荘
4:43 爺ヶ岳中峰
5:02 発
5:13 爺ヶ岳南峰
5:47 発
6:15 種池山荘
7:30 扇沢
天候 | 7/15 AM雨 PM曇り時々晴れ 7/16 AM晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
7/16 扇沢に下山し、バスで信濃大町駅まで移動(大町温泉郷で途中下車し薬師の湯で入浴)、大糸線で白馬駅へ移動、徒歩で八方温泉駐車場へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
アイゼン等特に必要な箇所はありません。軽アイゼン、ストック持参でしたが、今回は荷物にしかなりませんでした。 八峰キレットはクサリ場、ハシゴが連続するので悪天候では特に注意が必要です。 |
写真
感想
7/15,16で唐松〜五竜〜鹿島槍〜爺ヶ岳と縦走してきました。
悪天候のため、1日登山を延期。
前日夜に出発し、八方温泉の駐車場に停めて車泊します。
○7/15
天気は小雨。ちょっと期待していたのですが見事に裏切られます。
ゴンドラアダムの乗り場へ移動し、ほとんど始発で出発。晴れれば列をつくるほどの賑わいを見せるのでしょうが、不幸中の幸い?並ばずにすぐに乗れました。
この時間帯は雨はほとんど止んでいて助かりました。リフト吹きさらしはテンション下がりますから(笑)
第一ケルンまで一気に高度を上げ、標高1830mからのスタート。
雨降る中、写真を撮りつつ登っていきます。登っていく人はちらほら。逆に降りてくる人に多く会いました・・
八方池を過ぎると道はやや悪くなり(ここまでが良すぎるのですが;)傾斜も急になります。ある程度登ると雪渓が出てきます。難なく数か所の雪渓を通過し、ハイマツ帯の稜線に出ます。
このあたりは道幅狭く、上から団体さんが次々と降りてくるので待ち時間が必然的に長くなります。
唐松岳頂上山荘へ着き、山頂へと向かいます。以前来たときはやはり天候悪くスルーだったので今回は登ることにします。
山頂のガスは待っても晴れるレベルではなく、写真撮影のみで下山。再び山荘へ戻り、トイレ休憩して五竜岳へ向かいます。
歩き始めはクサリ場多く、これから五竜へ行く人、五竜からはるばる歩いてきた人等が重なる時間帯でやや混雑気味でした。
五竜山荘まではひたすら雨と風の中。我慢の時間となります。
五竜山荘で一休み。早い昼飯を食べ、五竜岳へと向かいます。
山荘では「この日は混雑が予想され1人1畳確保できない可能性があります」との貼り紙がありましたが、おそらくキャンセル者が多かったのではないかと思います。
五竜岳山頂はやはりガスの中。先に山頂に来ていた人と悪天候を嘆き、早々に下山しキレットへと向かいます。
前半、急下りが続きますが、雨で滑るのと浮石に気を付ければ特に危険個所はなさそうです。G4とG5間のお花畑は紫と黄色の植物が咲き乱れ、今回最も気に入った場所となりました。歩がすっかり止まってしまい、見事に咲き誇る高山植物に後ろ髪ひかれながら先へ進みます。
北尾根の頭を過ぎたあたり、突如強風と共に視界が開けます。本当に一瞬の出来事。あっという間に目の前に展望が広がりました!歩いてきた稜線、これから進むべき稜線、どちらもはっきりと見て取れ自ずと期待感は増していきます。
キレット小屋手前はクサリ、ハシゴが連続します。周りに人はほぼいないので安心して進むことができます。
キレット小屋で小休止。小屋手前で会った人とは目的地も歩くペースもほぼ一緒で翌日の電車まで所々でご一緒する形になりました。
時刻は13時半。冷池山荘までCTは4時間。十分可能な時間帯です。
再び鹿島槍へと急登を登りはじめます。
前半はクサリ、ハシゴの急登が連続します。
ただし、山頂まで距離は非常に短いので、バテてペースが落ちなければあっという間の山頂到着となります。
登り途中から再びガスの中に入り、北峰は残念ながらガスの中。
今日は全敗かな、と諦めかけて登った鹿島槍ヶ岳南峰!
登った先は大展望が広がっていました!
左から爺ヶ岳、蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳鳴沢岳等の縦走路に並ぶ山々、そして山頂こそ隠れるものの立山、剱の展望・位置関係もはっきり。さらに東へ毛勝三山。
冷池山荘からナップザック等軽身で登ってきた人も多く、山頂は大変にぎわっていました。
山頂手前までずっとガスの中だったのでこれには本当に驚きました。
場所が変われば風当たりが変われば景色もこれほどまでに変わるものなのですね。
展望を満喫して本日宿泊の冷池山荘へと向かいます。
下山路は風強いものの、適温で心地よく、快適な稜線歩きとなります。
16時15分、無事に小屋に到着。
テラスで立山剱を眺めながら、キレットで会った人と山話に花を咲かせます。
何と現在百名山96座とのこと。海外の山経験も多いようでとてもすごい人です!
テラスで持ってきた夕飯を食べ、購入したビールを1缶空け、展望の広がるテン場で夕日を見ようと思い立ちます。
テン場は20張り、もっとあったか?ちょうど夕飯の時間帯のようでがやがやと賑わっているのを横目に陽が落ちていくのをのんびりと眺めていました。
結局、雲の裏に入りきれいに沈むのは見れませんでしたが、当日の満足と翌日の期待を胸に1日が終わっていきました。
部屋は5人部屋で2人。結局後から来る人はおらず、悠々と寝ることができました。
ただし、消灯前ではありましたが廊下のドタバタ音と奇声・大声がものすごく気になりました。8時となれば翌日に備えて当然既に寝ている人もいます。ここは合宿所ではありませんよっと。
○7/16
3時前後から周りで物音がし始め、起きる人が出てきます。
こちらは少し遅れて3時半の起床。ぐっすりと寝たので起床には支障なしもちろん体も異常なし。真っ暗でないのでヘッデンなしでも十分に床をたたんで準備することができました。
外に出ると雲海と夜景がきれいに見えます。同時に東空は遥か遠くが燃え始め、待ちに待った夜明けが始まります。自然と期待は膨らみ、爺ヶ岳山頂へと足が進みます。
ヘッデンは樹林帯で少し使ったほかはほとんど使わず、薄暗いけれども涼しく快適な稜線の登りとなります。
ただし、登山道は富山側を歩く個所が多く、東の空がほとんど見えないので、山頂までの時間と日の出の時間を把握しておく必要があるなと感じました。
そんなこんなで山頂手前で日が昇りはじめました。
爺ヶ岳中峰へ登頂し、日の出も無事に間に合って日が昇っていくのを見守ります。
山頂では昨日出会ったNさんともう1人の3人と極少数。
風が強く吹く中、感動の瞬間!もっとずっと見ていたい、そんな思いでした。
日が昇ると辺りは急速に明るくなります。
南峰へ移動します。Nさんは種池山荘で朝食を食べるそうなので先に降り、山頂でのんびりと辺り景色を楽しみながら朝食にしました。
種池山荘に降りる途中、それまで剱山頂にずっと掛かっていた雲が抜けます。
しっかり写真に撮って山荘へ下りました。来週はまた剱に行こうかな。
種池山荘でバスと電車の時刻を見て、大町温泉郷の薬師の湯の割引券をもらい(冷池山荘にも置いてあったそうな;不覚;)、7時55分のバスに乗ると、途中で温泉入って電車に乗るに接続がとても良いことが分かります。
時刻は6時15分。CTは2時間45分・・
下山路の柏原新道は良く整備されており、とても歩きやすい道。以前歩いた時もCTよりだいぶ早かったように記憶しています。
ちょっと急ぎ足になるけれど何とかなるかな、と判断。Nさんとそれに合わせることに決めます。
途中、所々で花に足が止まりますが、基本急ぎ足での下山。この日は入山者がとても多く、途中大勢の登山者とすれ違いました。
車道に出たのは7時25分。結果的に余裕でした。Nさんのペース配分のおかげで無事に予定通りのバスに乗ることができました。
大町温泉郷で途中下車し、薬師の湯で入浴。思いのほかのんびりと長風呂して、5分前にバス停に戻ります。
信濃大町駅での待ち時間は切符買う時間含めて8分。約2時間に1本の路線なのでこの接続の良さは素晴らしいです。
Nさんは五竜遠見尾根からの入山で、神城駅で別れます。またどこかで会えたら良いです。
白馬駅までは片道480円也。長く歩いた縦走路も電車賃に換算してしまうと何だか微妙な額ですね(笑)
白馬駅から八方温泉まで徒歩で約15分。下界はとてつもなく暑かったです。
下道で更埴まで走り、早い時間帯で予想通り大きな渋滞に遭うこともなく無事に14時前には帰宅できました。
以前から温めていた縦走計画。天気は前半思わしくなかったものの、結果的には大満足な2日間となりました。
写真も2日間で500枚以上撮影!
これだからアルプスの縦走歩きはやめられません。
いつも楽しませて頂いてます。
後立山 楽しいコースですね。私は2回の遠征出動で!
1度で踏破する きよぽんさん 凄すぎます〜
今後もゆっくりと楽しんで下さい。
槍穂も良いけど個人的には北ア北部や後立山の方が気に入っています。
歩ける時期は限られているので1回1回充実して歩けるよう心がけています。
asayuさんよりはずっと荷物軽いですから
最近は単独歩きのときは調理道具は一切持ち歩かないですしね。
2泊3日までなら服2着含めても25ℓザックで登っちゃいます
お花の数々と日の出の絶景、すごく素敵ですね
こんな景色に出逢ってみたいものです
北アは憧れです
来週、唐松岳に行く予定です
参考になりました
コメントありがとうございます
また、参考になったのであれば光栄に思います
八方尾根は蛇紋岩植物含め特に高山植物の多い場所と思います
さらに、好天なら大展望が期待できると思います
8月頭の一番植物の綺麗な時期ですから、素晴らしい登山になると良いですね
今後ともよろしくお願いしますm(__)m
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