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Yamareco

記録ID: 206795
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

唐松〜五竜〜鹿島槍〜爺ヶ岳縦走登山♪

2012年07月15日(日) ~ 2012年07月16日(月)
 - 拍手
GPS
25:28
距離
25.0km
登り
2,577m
下り
2,995m

コースタイム

○7/15
(5:35 始発ゴンドラ乗車)
6:02 第一ケルン
8:28 唐松岳山頂
10:10 五竜山荘
11:19 五竜岳山頂
13:32 キレット小屋
14:50 鹿島槍ヶ岳北峰
15:15 鹿島槍ヶ岳南峰
16:15 冷池山荘(泊)

○7/16
3:55 冷池山荘
4:43 爺ヶ岳中峰
5:02 発
5:13 爺ヶ岳南峰
5:47 発
6:15 種池山荘
7:30 扇沢
天候 7/15 AM雨 PM曇り時々晴れ
7/16 AM晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
7/15 八方温泉に駐車、ゴンドラ+リフトで八方尾根第一ケルンまで上がる
7/16 扇沢に下山し、バスで信濃大町駅まで移動(大町温泉郷で途中下車し薬師の湯で入浴)、大糸線で白馬駅へ移動、徒歩で八方温泉駐車場へ
コース状況/
危険箇所等
アイゼン等特に必要な箇所はありません。軽アイゼン、ストック持参でしたが、今回は荷物にしかなりませんでした。

八峰キレットはクサリ場、ハシゴが連続するので悪天候では特に注意が必要です。
八方温泉の駐車場。朝から小雨です;;
八方温泉の駐車場。朝から小雨です;;
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、一気に標高1830mへ。
ゴンドラとリフトを乗り継ぎ、一気に標高1830mへ。
途中の鎌池ではニッコウキスゲが咲き始めていました。
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途中の鎌池ではニッコウキスゲが咲き始めていました。
最後のリフトを降り、第一ケルンからスタート。まずはヤマトキソウ。ほとんど花開かない恥ずかしがり屋な花です。
最後のリフトを降り、第一ケルンからスタート。まずはヤマトキソウ。ほとんど花開かない恥ずかしがり屋な花です。
キンコウカが咲き始め。
キンコウカが咲き始め。
始終咲いているのはこの花。ユキワリソウです。
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始終咲いているのはこの花。ユキワリソウです。
ニッコウキスゲちらほら咲く尾根道を登ります
ニッコウキスゲちらほら咲く尾根道を登ります
ハッポウタカネセンブリ。八方尾根特産種です
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ハッポウタカネセンブリ。八方尾根特産種です
キバナイカリソウ。数は少なそうです。
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キバナイカリソウ。数は少なそうです。
ハクサンシャクナゲ。横向きしか撮ってなかった;
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ハクサンシャクナゲ。横向きしか撮ってなかった;
イワシモツケ。この時期目にすることが多い花です。
イワシモツケ。この時期目にすることが多い花です。
イワイチョウ。風でピンボケ失礼・・
イワイチョウ。風でピンボケ失礼・・
第二ケルン、八方ケルンと通過していきます
第二ケルン、八方ケルンと通過していきます
ムシトリスミレ。こちらも見頃なようです
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ムシトリスミレ。こちらも見頃なようです
一瞬ガスが晴れ、五竜方面がちらっと見えました。ほんの一瞬です。
一瞬ガスが晴れ、五竜方面がちらっと見えました。ほんの一瞬です。
こちらはハッポウウスユキソウ。ミネウスユキソウより葉は細く斜め上を向きます。
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こちらはハッポウウスユキソウ。ミネウスユキソウより葉は細く斜め上を向きます。
天気が良ければ・・・
天気が良ければ・・・
タカネバラ。砂礫地に咲きます
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タカネバラ。砂礫地に咲きます
八方池を撮影。雨の中なのでピントが甘いのはご勘弁を;
八方池を撮影。雨の中なのでピントが甘いのはご勘弁を;
チシマギキョウ。1か所のみ開花
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チシマギキョウ。1か所のみ開花
ヒロハヘビノボラズ。個人的にこの花好きですw
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ヒロハヘビノボラズ。個人的にこの花好きですw
ハッポウウスユキソウ
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ハッポウウスユキソウ
タカネシュロソウかな?
タカネシュロソウかな?
タテヤマウツボグサ。咲き始めです
タテヤマウツボグサ。咲き始めです
クロトウヒレン。こちらは蕾です。
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クロトウヒレン。こちらは蕾です。
ミヤマアズマギク。この時期数多いけれどあまりうまく撮れてなかった;
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ミヤマアズマギク。この時期数多いけれどあまりうまく撮れてなかった;
ハクサンチドリ三人娘
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ハクサンチドリ三人娘
雪渓が出始めるあたり、オオサクラソウが咲いていました。もうちょっと咲き終わり感がありますが。
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雪渓が出始めるあたり、オオサクラソウが咲いていました。もうちょっと咲き終わり感がありますが。
シラネアオイもちらほら。
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シラネアオイもちらほら。
雪渓は数か所ありますが、アイゼンの必要ないレベルです。傾斜は緩やか。
雪渓は数か所ありますが、アイゼンの必要ないレベルです。傾斜は緩やか。
前回に引き続き、雨に濡れスケルトンなサンカヨウです。
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前回に引き続き、雨に濡れスケルトンなサンカヨウです。
キヌガサソウの花弁は純白で鋭い印象です
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キヌガサソウの花弁は純白で鋭い印象です
所々にチングルマのお花畑もありました。
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所々にチングルマのお花畑もありました。
岩場に咲くツガザクラ。
岩場に咲くツガザクラ。
唐松岳頂上山荘前のお花畑。ミヤマキンバイとハクサンイチゲです
唐松岳頂上山荘前のお花畑。ミヤマキンバイとハクサンイチゲです
空身で唐松岳へ。
空身で唐松岳へ。
歩き始めてすぐ、コマクサの群生地があります
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歩き始めてすぐ、コマクサの群生地があります
コマクサはやはり女王の風格があると思います
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コマクサはやはり女王の風格があると思います
唐松岳山頂。展望ないのでさっさと折り返し。
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唐松岳山頂。展望ないのでさっさと折り返し。
タカネスミレ。端正な顔立ちに思わずパシャリ。
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タカネスミレ。端正な顔立ちに思わずパシャリ。
五竜岳へ向かいます。途中のコマクサ群生地。接写できるような近さにはありませんでした。
五竜岳へ向かいます。途中のコマクサ群生地。接写できるような近さにはありませんでした。
稜線を歩いていきます
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稜線を歩いていきます
イワツメクサ。高山の礫地と言えばこの植物?
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イワツメクサ。高山の礫地と言えばこの植物?
ウサギギク。ヒマワリのミニチュア版。何でウサギなんだろなぁ・・。
ウサギギク。ヒマワリのミニチュア版。何でウサギなんだろなぁ・・。
ミヤマクロユリ群生。
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ミヤマクロユリ群生。
ヨツバシオガマの咲き始め個体。稜線上数えきれないほどある花ですが、つい見とれてしまいました(笑)
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ヨツバシオガマの咲き始め個体。稜線上数えきれないほどある花ですが、つい見とれてしまいました(笑)
切り立った崖
オオヒョウタンボク。花弁の端が桃色がかったものもありました。
オオヒョウタンボク。花弁の端が桃色がかったものもありました。
ウラジロヨウラク。花が大きい気がしましたが本種で良いのでしょうか?
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ウラジロヨウラク。花が大きい気がしましたが本種で良いのでしょうか?
ミヤマシオガマをパチリ
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ミヤマシオガマをパチリ
そして・・・すぐ傍で白花種を発見。数年前もこのあたりで見た気がします。
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そして・・・すぐ傍で白花種を発見。数年前もこのあたりで見た気がします。
シナノキンバイのお花畑。
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シナノキンバイのお花畑。
五竜山荘に着きました。残念ながらガスに包まれています。五竜岳へと向かいます。
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五竜山荘に着きました。残念ながらガスに包まれています。五竜岳へと向かいます。
登り途中、タカネスミレがあちらこちらに。
登り途中、タカネスミレがあちらこちらに。
ついつい足が止まります。
ついつい足が止まります。
ウルップソウもまだちゃんと残っていました
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ウルップソウもまだちゃんと残っていました
ウルップソウとタカネスミレ。青と黄のコントラストが霧立ち込める景色に映えます
ウルップソウとタカネスミレ。青と黄のコントラストが霧立ち込める景色に映えます
そして五竜岳頂上へ。こちらもガスガスのガスで展望ゼロ。
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そして五竜岳頂上へ。こちらもガスガスのガスで展望ゼロ。
折り返してキレットへ進みます
折り返してキレットへ進みます
ある程度降りるとそこは見事なお花畑。ミヤマキンバイとオヤマノエンドウ。
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ある程度降りるとそこは見事なお花畑。ミヤマキンバイとオヤマノエンドウ。
うっすらガスが晴れても稜線はどこまで伸びているのか全く見当がつきません。
うっすらガスが晴れても稜線はどこまで伸びているのか全く見当がつきません。
ミヤマオダマキ中心に、イワベンケイ、ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウ。
ミヤマオダマキ中心に、イワベンケイ、ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウ。
一種のロックガーデンとでも言えるでしょうか。この配置はお見事。
一種のロックガーデンとでも言えるでしょうか。この配置はお見事。
オヤマノエンドウにミヤマキンバイ、ミヤマオダマキが揃うと・・
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オヤマノエンドウにミヤマキンバイ、ミヤマオダマキが揃うと・・
ウルップソウも黄色と紫の競演に加わります
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ウルップソウも黄色と紫の競演に加わります
ウルップソウと稜線。
ウルップソウと稜線。
紫一色。もう足が進みません・・(笑
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紫一色。もう足が進みません・・(笑
こちらはミヤマキンバイとオヤマノエンドウ、タカネスミレのコラボ。
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こちらはミヤマキンバイとオヤマノエンドウ、タカネスミレのコラボ。
最後はウルップソウにミヤマシオガマ、ミヤマキンバイのトリオ。
最後はウルップソウにミヤマシオガマ、ミヤマキンバイのトリオ。
さらに先へ進むとミヤマクワガタの淡い紫
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さらに先へ進むとミヤマクワガタの淡い紫
イワヒゲの可憐な花
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イワヒゲの可憐な花
シコタンソウ。見事!
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シコタンソウ。見事!
ウルップソウの群落もありました
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ウルップソウの群落もありました
このあたりが核心部か。岩場をすり抜けるように進んでいきます
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このあたりが核心部か。岩場をすり抜けるように進んでいきます
ツガザクラ(上)とイワヒゲ(下)のコラボ。花では全く見分けがつきませんね。
ツガザクラ(上)とイワヒゲ(下)のコラボ。花では全く見分けがつきませんね。
タカネヤハズハハコ。まだ蕾〜咲き始めがほとんどでした。
タカネヤハズハハコ。まだ蕾〜咲き始めがほとんどでした。
北尾根の頭を過ぎるとガスに包まれていた景色が一転。
北尾根の頭を過ぎるとガスに包まれていた景色が一転。
強風で一気にガスが晴れて
強風で一気にガスが晴れて
あっという間にこの景色。
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あっという間にこの景色。
信州側の雲が富山側からの風で吹き返されています
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信州側の雲が富山側からの風で吹き返されています
歩いてきた稜線の背後には五竜岳の姿も
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歩いてきた稜線の背後には五竜岳の姿も
稜線をさらに進むとキレット小屋です。
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稜線をさらに進むとキレット小屋です。
ツガザクラが満開全開!
ツガザクラが満開全開!
キレット小屋で小休止し、鹿島槍を目指します。前半はクサリ場が続きます
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キレット小屋で小休止し、鹿島槍を目指します。前半はクサリ場が続きます
一気に登って登って振り返ると五竜からの稜線が一望できました。
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一気に登って登って振り返ると五竜からの稜線が一望できました。
イワウメも満開。
3
イワウメも満開。
斜面はイワウメ一色です
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斜面はイワウメ一色です
お次はキバナシャクナゲ。こちらも群生ポイントが幾つかありました。
お次はキバナシャクナゲ。こちらも群生ポイントが幾つかありました。
鹿島槍南峰へ。道標は縦割れ、プレートは落ちてますけど大丈夫??風で飛ばされないか心配になります。
鹿島槍南峰へ。道標は縦割れ、プレートは落ちてますけど大丈夫??風で飛ばされないか心配になります。
再びタカネヤハズハハコを一枚。
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再びタカネヤハズハハコを一枚。
北峰はガスの中でしたが、南峰へ登りきるとそこは
北峰はガスの中でしたが、南峰へ登りきるとそこは
大勢でにぎわっていました。そのわけは・・・
大勢でにぎわっていました。そのわけは・・・
晴れた展望が広がっていたからでした!左の爺ヶ岳から中央の蓮華岳、針ノ木岳と並びます。
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晴れた展望が広がっていたからでした!左の爺ヶ岳から中央の蓮華岳、針ノ木岳と並びます。
山頂は見えずでしたが、立山・剱も位置ははっきりと分かります。
山頂は見えずでしたが、立山・剱も位置ははっきりと分かります。
ハクサンイチゲ咲く稜線を降ります
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ハクサンイチゲ咲く稜線を降ります
南峰を振り返って。
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南峰を振り返って。
冷池山荘までは結構な距離があります
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冷池山荘までは結構な距離があります
そして、お泊り小屋へ到着。
そして、お泊り小屋へ到着。
窓から立山剱が一望できます。テラスで食事をとり、ビールを1缶空けてから、テン場まで夕陽を見に行くことにしました。
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窓から立山剱が一望できます。テラスで食事をとり、ビールを1缶空けてから、テン場まで夕陽を見に行くことにしました。
テン場へ移動します。剱すぐ右の雲の間から光が差し込みます
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テン場へ移動します。剱すぐ右の雲の間から光が差し込みます
結局夕日が沈むのは見れませんでしたが、まったりと過ごした一日の終わりでした。
結局夕日が沈むのは見れませんでしたが、まったりと過ごした一日の終わりでした。
鹿島槍もはっきりと見え、翌日の天気に期待大です。
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鹿島槍もはっきりと見え、翌日の天気に期待大です。
翌朝。夜景がきれいです。
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翌朝。夜景がきれいです。
夜明け。まだ日が昇るには時間があります
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夜明け。まだ日が昇るには時間があります
爺ヶ岳山頂すぐ手前あたりで日が昇りはじめました。日が昇る前の登頂、無事に間に合いました。
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爺ヶ岳山頂すぐ手前あたりで日が昇りはじめました。日が昇る前の登頂、無事に間に合いました。
鹿島槍頂上は残念ながらガスの中でした
鹿島槍頂上は残念ながらガスの中でした
立山剱と朝焼け。
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立山剱と朝焼け。
同じく針ノ木蓮華。
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同じく針ノ木蓮華。
日が昇りはじめると一気に明るくなります。
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日が昇りはじめると一気に明るくなります。
そして・・待望の日の出!感無量。この時のために昨日1日があったのだと思いました。
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そして・・待望の日の出!感無量。この時のために昨日1日があったのだと思いました。
北北東には焼岳、火打山、妙高山の頭が出ています
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北北東には焼岳、火打山、妙高山の頭が出ています
日が上がりきると南峰へ移動。南峰から中峰の展望。
日が上がりきると南峰へ移動。南峰から中峰の展望。
扇沢も見えています・・・遠いです。
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扇沢も見えています・・・遠いです。
種池山荘へ向かう途中、剱の頭にずっと掛かっていたガスが抜けました。
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種池山荘へ向かう途中、剱の頭にずっと掛かっていたガスが抜けました。
アップで1枚。
雪渓と爺ヶ岳
種池山荘へ到着。小休止して下山に向かいます。
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種池山荘へ到着。小休止して下山に向かいます。
山荘前のチングルマの見頃はまだまだ先のようでした。
山荘前のチングルマの見頃はまだまだ先のようでした。
柏原新道を下ります。途中雪解け植物がたくさん。サンカヨウ。
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柏原新道を下ります。途中雪解け植物がたくさん。サンカヨウ。
ベニバナイチゴもたくさん。
ベニバナイチゴもたくさん。
オオバキスミレ。今回はキスミレのオンパレードでした。
オオバキスミレ。今回はキスミレのオンパレードでした。
ムラサキヤシオツツジ。まだまだ咲き残っています。
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ムラサキヤシオツツジ。まだまだ咲き残っています。
シラネアオイ。
扇沢が近くなります。
扇沢が近くなります。
無事下山しました。バスに合わせて急いだとは言え種池山荘から1時間ちょいで下山です。。
無事下山しました。バスに合わせて急いだとは言え種池山荘から1時間ちょいで下山です。。
扇沢まで車道を上り、無事に予定通りのバスに乗れ、事なきを得ました。途中薬師の湯で入浴。再びバスで信濃大町駅へ移動。接続時間わずかで電車に乗れました。
扇沢まで車道を上り、無事に予定通りのバスに乗れ、事なきを得ました。途中薬師の湯で入浴。再びバスで信濃大町駅へ移動。接続時間わずかで電車に乗れました。
にわか撮り鉄で大糸線をパシャリ。
にわか撮り鉄で大糸線をパシャリ。
2日間で歩いた距離を電車賃に換算。ウーム・・・もちろん思い出はプライスレスですよ。
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2日間で歩いた距離を電車賃に換算。ウーム・・・もちろん思い出はプライスレスですよ。

感想

7/15,16で唐松〜五竜〜鹿島槍〜爺ヶ岳と縦走してきました。

悪天候のため、1日登山を延期。
前日夜に出発し、八方温泉の駐車場に停めて車泊します。

○7/15
天気は小雨。ちょっと期待していたのですが見事に裏切られます。
ゴンドラアダムの乗り場へ移動し、ほとんど始発で出発。晴れれば列をつくるほどの賑わいを見せるのでしょうが、不幸中の幸い?並ばずにすぐに乗れました。
この時間帯は雨はほとんど止んでいて助かりました。リフト吹きさらしはテンション下がりますから(笑)

第一ケルンまで一気に高度を上げ、標高1830mからのスタート。
雨降る中、写真を撮りつつ登っていきます。登っていく人はちらほら。逆に降りてくる人に多く会いました・・

八方池を過ぎると道はやや悪くなり(ここまでが良すぎるのですが;)傾斜も急になります。ある程度登ると雪渓が出てきます。難なく数か所の雪渓を通過し、ハイマツ帯の稜線に出ます。
このあたりは道幅狭く、上から団体さんが次々と降りてくるので待ち時間が必然的に長くなります。

唐松岳頂上山荘へ着き、山頂へと向かいます。以前来たときはやはり天候悪くスルーだったので今回は登ることにします。
山頂のガスは待っても晴れるレベルではなく、写真撮影のみで下山。再び山荘へ戻り、トイレ休憩して五竜岳へ向かいます。

歩き始めはクサリ場多く、これから五竜へ行く人、五竜からはるばる歩いてきた人等が重なる時間帯でやや混雑気味でした。
五竜山荘まではひたすら雨と風の中。我慢の時間となります。

五竜山荘で一休み。早い昼飯を食べ、五竜岳へと向かいます。
山荘では「この日は混雑が予想され1人1畳確保できない可能性があります」との貼り紙がありましたが、おそらくキャンセル者が多かったのではないかと思います。

五竜岳山頂はやはりガスの中。先に山頂に来ていた人と悪天候を嘆き、早々に下山しキレットへと向かいます。

前半、急下りが続きますが、雨で滑るのと浮石に気を付ければ特に危険個所はなさそうです。G4とG5間のお花畑は紫と黄色の植物が咲き乱れ、今回最も気に入った場所となりました。歩がすっかり止まってしまい、見事に咲き誇る高山植物に後ろ髪ひかれながら先へ進みます。

北尾根の頭を過ぎたあたり、突如強風と共に視界が開けます。本当に一瞬の出来事。あっという間に目の前に展望が広がりました!歩いてきた稜線、これから進むべき稜線、どちらもはっきりと見て取れ自ずと期待感は増していきます。

キレット小屋手前はクサリ、ハシゴが連続します。周りに人はほぼいないので安心して進むことができます。

キレット小屋で小休止。小屋手前で会った人とは目的地も歩くペースもほぼ一緒で翌日の電車まで所々でご一緒する形になりました。

時刻は13時半。冷池山荘までCTは4時間。十分可能な時間帯です。
再び鹿島槍へと急登を登りはじめます。

前半はクサリ、ハシゴの急登が連続します。
ただし、山頂まで距離は非常に短いので、バテてペースが落ちなければあっという間の山頂到着となります。

登り途中から再びガスの中に入り、北峰は残念ながらガスの中。
今日は全敗かな、と諦めかけて登った鹿島槍ヶ岳南峰!
登った先は大展望が広がっていました!
左から爺ヶ岳、蓮華岳、針ノ木岳、赤沢岳鳴沢岳等の縦走路に並ぶ山々、そして山頂こそ隠れるものの立山、剱の展望・位置関係もはっきり。さらに東へ毛勝三山。

冷池山荘からナップザック等軽身で登ってきた人も多く、山頂は大変にぎわっていました。
山頂手前までずっとガスの中だったのでこれには本当に驚きました。
場所が変われば風当たりが変われば景色もこれほどまでに変わるものなのですね。

展望を満喫して本日宿泊の冷池山荘へと向かいます。
下山路は風強いものの、適温で心地よく、快適な稜線歩きとなります。

16時15分、無事に小屋に到着。
テラスで立山剱を眺めながら、キレットで会った人と山話に花を咲かせます。
何と現在百名山96座とのこと。海外の山経験も多いようでとてもすごい人です!

テラスで持ってきた夕飯を食べ、購入したビールを1缶空け、展望の広がるテン場で夕日を見ようと思い立ちます。

テン場は20張り、もっとあったか?ちょうど夕飯の時間帯のようでがやがやと賑わっているのを横目に陽が落ちていくのをのんびりと眺めていました。
結局、雲の裏に入りきれいに沈むのは見れませんでしたが、当日の満足と翌日の期待を胸に1日が終わっていきました。

部屋は5人部屋で2人。結局後から来る人はおらず、悠々と寝ることができました。
ただし、消灯前ではありましたが廊下のドタバタ音と奇声・大声がものすごく気になりました。8時となれば翌日に備えて当然既に寝ている人もいます。ここは合宿所ではありませんよっと。

○7/16
3時前後から周りで物音がし始め、起きる人が出てきます。
こちらは少し遅れて3時半の起床。ぐっすりと寝たので起床には支障なしもちろん体も異常なし。真っ暗でないのでヘッデンなしでも十分に床をたたんで準備することができました。

外に出ると雲海と夜景がきれいに見えます。同時に東空は遥か遠くが燃え始め、待ちに待った夜明けが始まります。自然と期待は膨らみ、爺ヶ岳山頂へと足が進みます。
ヘッデンは樹林帯で少し使ったほかはほとんど使わず、薄暗いけれども涼しく快適な稜線の登りとなります。
ただし、登山道は富山側を歩く個所が多く、東の空がほとんど見えないので、山頂までの時間と日の出の時間を把握しておく必要があるなと感じました。

そんなこんなで山頂手前で日が昇りはじめました。
爺ヶ岳中峰へ登頂し、日の出も無事に間に合って日が昇っていくのを見守ります。

山頂では昨日出会ったNさんともう1人の3人と極少数。
風が強く吹く中、感動の瞬間!もっとずっと見ていたい、そんな思いでした。

日が昇ると辺りは急速に明るくなります。
南峰へ移動します。Nさんは種池山荘で朝食を食べるそうなので先に降り、山頂でのんびりと辺り景色を楽しみながら朝食にしました。

種池山荘に降りる途中、それまで剱山頂にずっと掛かっていた雲が抜けます。
しっかり写真に撮って山荘へ下りました。来週はまた剱に行こうかな。

種池山荘でバスと電車の時刻を見て、大町温泉郷の薬師の湯の割引券をもらい(冷池山荘にも置いてあったそうな;不覚;)、7時55分のバスに乗ると、途中で温泉入って電車に乗るに接続がとても良いことが分かります。
時刻は6時15分。CTは2時間45分・・
下山路の柏原新道は良く整備されており、とても歩きやすい道。以前歩いた時もCTよりだいぶ早かったように記憶しています。
ちょっと急ぎ足になるけれど何とかなるかな、と判断。Nさんとそれに合わせることに決めます。
途中、所々で花に足が止まりますが、基本急ぎ足での下山。この日は入山者がとても多く、途中大勢の登山者とすれ違いました。

車道に出たのは7時25分。結果的に余裕でした。Nさんのペース配分のおかげで無事に予定通りのバスに乗ることができました。

大町温泉郷で途中下車し、薬師の湯で入浴。思いのほかのんびりと長風呂して、5分前にバス停に戻ります。
信濃大町駅での待ち時間は切符買う時間含めて8分。約2時間に1本の路線なのでこの接続の良さは素晴らしいです。

Nさんは五竜遠見尾根からの入山で、神城駅で別れます。またどこかで会えたら良いです。
白馬駅までは片道480円也。長く歩いた縦走路も電車賃に換算してしまうと何だか微妙な額ですね(笑)

白馬駅から八方温泉まで徒歩で約15分。下界はとてつもなく暑かったです。

下道で更埴まで走り、早い時間帯で予想通り大きな渋滞に遭うこともなく無事に14時前には帰宅できました。

以前から温めていた縦走計画。天気は前半思わしくなかったものの、結果的には大満足な2日間となりました。
写真も2日間で500枚以上撮影!
これだからアルプスの縦走歩きはやめられません。

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コメント

いつも楽しませて頂いてます。
いつも楽しませて頂いてます。
後立山 楽しいコースですね。私は2回の遠征出動で!
1度で踏破する きよぽんさん 凄すぎます〜

今後もゆっくりと楽しんで下さい。
2012/7/20 5:19
asayuさん、こんばんわ。
槍穂も良いけど個人的には北ア北部や後立山の方が気に入っています。

歩ける時期は限られているので1回1回充実して歩けるよう心がけています。

asayuさんよりはずっと荷物軽いですから
最近は単独歩きのときは調理道具は一切持ち歩かないですしね。
2泊3日までなら服2着含めても25ℓザックで登っちゃいます
2012/7/20 21:46
感動しました!
お花の数々と日の出の絶景、すごく素敵ですね
こんな景色に出逢ってみたいものです
北アは憧れです
来週、唐松岳に行く予定です
参考になりました
2012/7/27 23:20
riraさん、こんばんわ
コメントありがとうございます
また、参考になったのであれば光栄に思います

八方尾根は蛇紋岩植物含め特に高山植物の多い場所と思います
さらに、好天なら大展望が期待できると思います

8月頭の一番植物の綺麗な時期ですから、素晴らしい登山になると良いですね

今後ともよろしくお願いしますm(__)m
2012/7/29 22:01
プロフィール画像
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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
唐松岳&五竜岳(八方尾根⇒遠見尾根)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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