台高北部 テン泊縦走(高見登山口〜大又)
- GPS
- 22:48
- 距離
- 44.4km
- 登り
- 3,463m
- 下り
- 3,538m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:37
- 山行
- 8:07
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:25
天候 | 19:雷雨後晴、20:霧雨後曇、21:雨後晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路: やはた温泉12:49-(東吉野村コミュニティバス,100円)-13:31ひよしのさとマルシェ13:36-(奈良交通バス,770円)-14:07榛原14:14-(近鉄,770円)-15:04鶴橋 ※奈良交通バスは、ICOCAカード利用可 ※東吉野村コミュニティバス(休日便、要予約) 連絡先:0746-42-0441(東吉野村役場) 予約の受付時間:6:30〜19:00 予約期限: 9:00までの便:前日の19:00まで 9:00以降の便:乗車時刻の2時間前まで http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/life/wp-content/uploads/sites/2/2019/01/コミュニティバス利用のてびき(第7集・R1.10.1改正).pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
要注意箇所: 明神岳~池木屋山: ・基本、県界杭を追う(途中、テープ多数) ・広い尾根、山頂などは、ルートを失い易いので、都度確認が必要 (ボーっと歩いていると、支尾根に引き込まれる) |
その他周辺情報 | テン場(○は今回利用): ○明神平 ・水場:水量豊富な沢(徒歩5分) ・良い雰囲気の広大なテン場 ・docomo電波有 ○千石山南のテン泊適地 ・水場:水量豊富な沢が、脇に有り ・フッカフカの落ち葉のマットが心地良さそう 下山後の温泉: やはた温泉(料金500円、11:00~21:00) ※隣接施設の「ふるさと村食堂いちえ」にて、食事可 出会った動物達: ニョロ:1、イノシシ:1、ヤマドリ:2、シカ:多数 |
写真
感想
今回は、台高縦走にチャレンジ。ずっと計画を温めていた憧れの縦走路。
気合は十分です。お天気が気がかりですが、どうなることでしょうか?
◆1日目 高見登山口〜高見山〜国見山~明神平~明神岳~千石山南(テン泊)
コミュニティバスで、高見登山口に移動。ここには、以前、一度だけ訪れたことがある。ちょうど、霧氷の時期だった。
登山口で準備を整え、歩き始める。初めは青空も覗いていたが、国見岩を越えた辺りで、雨が振り始める。空がピカピカと光ったかと思うと、数秒後、ゴロゴロと雷鳴が轟く。おー、こわ〜。
高見山山頂の小屋に逃げ込み、早めのランチとし、雷をやり過ごす。小屋の入口から、しばらく空を眺めていた。雷が遠くなるのを確認して、カッパを着て歩き始めた。山頂はガッスガスでした。高見峠に下りて、駐車場から縦走路に入る。樹林帯の中を長く歩いて、展望が開けると嬉しいものだ。これから進む景色が見通せる場所は気持ち良い。
国見山を越えて、明神平へ。ここも初めて訪れる。静かで、のんびり過ごすのに良いところでした。あしび山荘脇の東屋で、小休止。ここで、大阪から来られた3人組パーティの方とお話させて頂く。お一人はクマの管理人をされているとか。「四国のクマは、もう15頭しか残っていない。今年は熊の餌となるどんぐり4種が凶作で、どうしようもない。餌が不足で、人里までクマが出る。昨日も新潟で出たらしい」といろいろ興味深いお話を伺った。もっとお話を聞きたかったが、私はまだ、先がある。休憩後、出発。
明神平を過ぎて、千石山を目指す。もう日照時間が短く、千石山に着く頃には、すっかり暗くなっていた。千石山の急斜面をGPSを頼りに下りる。(暗いとテープが見えないので進みづらい)。なんとか沢を見つけて、テン泊予定地にたどり着いてホッとした。(しかし、暗くなり平な場所を見つけることができず、この日は、斜めった場所にテントを張る)。長い一日が終わった。明日は晴れることを期待して、眠りに就いた。
◆2日目 千石山南〜池木屋山(ピストン)〜明神岳~桧塚(ピストン)~明神平(テン泊)
朝、3時半起床。行動時間を確保するために、夜明け前の5時出発予定だったが、テントを小雨が叩いている。
外を覗くと、霧でガスっている。この状況でナイトハイクは危険だ。あら〜。予報では今日は持つはずじゃなかったの?すっかりアテが外れて、ふて寝に入る。
夜が明けてから、6時過ぎに、日帰り装備で歩き始めた。縦走計画は中止し、池木屋山ピストンに切り替えた。(池木屋山より先に進めば、もうエスケープできない。やめるなら今しかない。)
ガッスガスの縦走路を進む。コケの台地、少し色づいた木々、ヒメシャラやブナの森は、とても台高らしい雰囲気のある光景でした。池木屋山を踏み、歩くはずだった尾根に分かれを告げて、引き返す。またいつか、来れば良い。
テン場に戻り、コーヒーとパンを頂いた。テントを撤収し、明神岳まで戻る。分岐にザックをデポして、桧塚をピストン。初めて歩くブナの森は、起伏が穏やかで気持ち良い場所でした。(ドMな台高縦走路とは、正反対)。明神平まで戻り、天理大の小屋裏の森の中に、テントを張る。フカフカの落ち葉のマットは寝心地最高でした。テン場は10張ほどで、大盛況。東屋の下では、若者たちが楽しそうな夜を過ごしていた。
◆3日目 明神平~薊岳〜大又〜やはた温泉
小雨の中、テントを撤収。この日は下りるだけ。目指すは、やはた温泉。営業開始の11時に間に合うよう、7時過ぎにテン場を出発した。
前山を越え、薊岳へ。稜線上は風が強く、慎重に進んだ。小屋ノ尾頭を越えると、尾根の風下に入り、風は治り一息付いた。後は下りるだけだ。よく整備された登山道の急斜面をぐんぐん下りた。やがて、舗装路に出合い、少し歩いてやはた温泉に到着。ちょうど、店を開けた所でした。お風呂に一番乗り。檜風呂が気持ちよかった。休憩所でゆっくりして、バスに乗り帰途に就いた。
天候が崩れて、成し得なかった台高縦走。お天道様には逆らえないですね。
台高尾根は、とっても山深く、根っからの山好きしか入り得ない領域。特に池木屋山より南は、ルートファインディング必須のドMな稜線が延々と続く。その一端を垣間見た山行となりました。
憧れの台高尾根。もう少し日照時間が長い時期に、好天が数日続く機会を見つけて、チャレンジしようと思います。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水1.5L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重15kg、アルファ米 5/8食、パン 3/4食、行動食 500ml×0本)
コメント
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台高縦走されると小耳に挟み、張り切って私も向かってました。
まさかの渡渉出来ず敗退で、空振りに終わって無念です。
予想外に雨が凄くて、ルート大丈夫?とか、悪天候で人が多分居ないと思われる台高縦走 大丈夫かしら?とか心配したんですけど、強豪のkickey さんは、厳しい台高縦走 距離も歩かないといけないし、きっと先へ進んでおられるだろうと思ってました。
2泊目 明神平だったんですね、あー爺じ達との山行 ちゃんと行ってればお会いできたんだと思うと、残念でなりません。
でも、なんだか もっかい向かう元気出ずで、山行諦めてしまいました
台高縦走は 難しくて 厳しいですね。。でも縦走中止にされても
計画変更して池木屋ピストン+檜塚奥峰も行かれて、下山は私の渡渉出来なかった選択ミスルートでなく 薊岳から下りる、というコース取り。。凄いな〜と思いました。
レコ拝見して、自分は行けない台高の様子を見る事が出来ました。
そして雨だと 一層厳しくなるという事も知りました。
nara7さん、こんにちは。
本当は、やる気満々だったのですが、予想外の天候悪化のため、縦走は中止としました。台高山脈は、下手に突っ込んでは駄目な所。時を改めて、挑戦したいと思います。
渡渉は諦めて正解。山で無理は禁物。怪我せず戻れて、一安心です。お疲れさまでした。
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