■甲斐駒ヶ岳【日帰り黒戸尾根はツワモノでいっぱい】
- GPS
- 15:28
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,582m
- 下り
- 2,586m
コースタイム
- 山行
- 13:08
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 15:11
天候 | 小雨⇒くもり(出発)⇒小雨⇒くもり&ガス(山頂)⇒くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
0時過ぎにローソンに寄った時はおにぎりなどほとんど残っていない状態でした。 尾白渓谷駐車場にはトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは駐車場売店前にあります。 梯子の連続。岩場、鎖場もあるので危険は全くないとは言い切れません。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
【プロローグ】
前回5月に下見登山で刀利天狗までは登っていたので、本番をいつ決行しようかず〜っと機会を窺っていました。
3連休の真ん中なら前日ゆっくり体を休めて臨めるということで、天気もそれほど悪くないし、よし決行っ!
と思ってレンタカーを借りてたはずが。。。
当日(土曜)になって日付けを間違えて車を借りていたことに気づく。
気づいたの。。。借りる1時間前。
しかも間違えて借りてたの7/28です。
なんでそんな日に借りたのか自分でもわからない。
慌ててレンタカー屋に電話して事情を説明して空車があるかどうか訊いてみる。
どうにかこうにかいつもの車を用意してくれることになって一安心。。。
レンタカー屋さんいつもいつも本当にすいません。。。
14日土曜の22時に横浜を出発。
首都高を走っているとパラパラと小雨が降ってくる。
ぅ。。。
甲府あたりになるとさらに雨は降ってくる。
なんで雨なのよ〜。
曇りの予報だったのに〜。。。
やっぱり梅雨だから??
お願いです。駐車場に着くまでには止んでください。
15日日曜の1時前に駐車場に到着。
一旦止んだと思われた雨は一層激しく降ってきた。
「どうする?」「どうしよう。。。」
明日、月曜の方が本当は天気は良かった。
けれど翌日出勤する旦那さまのことを思えばそうも言ってられない。
「やめとく?帰る?」なんて言葉も出たけれど、しばらくすると雨は止んでくれた。
しばらく考えて、「行こう」と決断する。
【登山口〜笹ノ平】
午前1時半。
こんな時間から登る人なんていやしない。
みんな車中やテントでスヤスヤおやすみ中。
神社まで歩き、参拝して登山の無事を祈って出発。
ナイトハイク。。。
もう何度目だろう。
少し前に尾白渓谷付近で熊が出没して人が襲われたというのがニュースになっていたので暗闇の中、熊鈴を鳴らしながら登って行く。
前回偵察で登ったからできること。
怖いという感覚は特に無い(麻痺してる?w)ですが、白い蛾がヘッデンに向かって飛んでくるのがとても厄介でイライラしました。
加えて、雨が上がったばかりのせいか湿気が半端ない。
深夜なのに汗だくになりながら登ります。
【笹の平〜刀利天狗】
笹の平で小休憩を取り、すぐまた出発。
前回よりちょっとだけ速く登れてます。
この湿気が無ければもっと快適に登れたと思うのだけど。。。
私は湿気に非常に弱い。
靄がかかってはいますが、ありがたいことに雨は降って来ない。
でも葉っぱに雨粒が当たってるような音がしていたのでもしかしたら少し降っていたものの生い茂る木々の葉が雨避けになっていたのかも。
鳥たちのさえずりが聞こえると何故か安心する。
無事に朝がやってきた気がする。
計画通り刃渡りの手前で明るくなってきた。
雨は降っていない。雲は多いものの鳳凰が少し見えている。
刃渡りを通過し、梯子もこなして前回のゴールだった刀利天狗に到着。
【刀利天狗〜七丈小屋】
少し休憩。
ここからが今回の核心部。
しばらくなだらかな道を歩いた後、下る。
たまに下るのもいいけど、帰りは登らなきゃ。。。
登れるかなw
五合目小屋跡で少し休憩していると寒くなってくる。
風も少しある。
やはり歩いていないとダメだね。
ここから先、梯子や急登の連続。
長いものから、垂直なもの、高度感たっぷりなもの、いろいろな梯子が出てくる。
嫌になるほど梯子が出てくると聞いていたけど、こういうの嫌いじゃない。
下りはどうかわかんないけどw
途中で単独の可愛らしいおじさんを追い抜く。
【七丈小屋〜山頂】
七丈小屋に着いてトイレ休憩。200円。
トイレは水場の向こうにあります。
休憩していると先ほどのおじさんがやってきたので声をかけてみる。
昨日五合目小屋跡でテントを張ったらしい。
今日は北沢峠まで行く予定と。
縦走なんだ。いいな〜。
小屋を出発するとすぐに第二小屋。
そしてその後に第一テン場。
その少し上に第二テン場があります。
テン場からの眺めは良さそうでした。
続いて梯子と急登が続きます。
テンポよく登って行ける。
八合目御来迎場雨が降ってきたのでレインウェアを着込む。
とうとう降ってきた。
風も時折強く吹く。
どうか山頂へ無事に辿りつけますように。
ここまで来たのに風雨で撤退なんて受け入れられない。
大きな岩場も出てくる。
鎖場も。
ステップがあるのでそれほど苦労しなかったけれど、2箇所ほど
「これ下りのとき大丈夫??」と思ってしまう岩場があった。
剣が2本刺さっている岩を超えると頂はもうすぐ。
駒ヶ岳神社本宮を通過するとガスの中人の声がする。
山頂だ。
北沢峠から登ってきた人たちがたくさん山頂にいた。
黒戸尾根を登っての甲斐駒ヶ岳の山頂。
嬉しくて涙が出そうになった。
けれどまだ終わってない。無事下山するまで涙は取っておこう。
って、、、本当にこれからまた長い長い黒戸尾根を下るのかと思うとテンションが下がる。
楽して北沢峠から帰りたいとチラっと思ってしまう。
でもそんなことしたらせっかく苦労して登ってきた意味がなくなる。
【山頂〜七丈小屋】
山頂からの景色はガスで何も見えない。
人も増えてきたし、風があるのでゆっくり休む場所がない。
少し下って駒ヶ岳神社本宮で休憩することにする。
下っていると、黒戸尾根を登ってきた2人連れの男の人に
「黒戸日帰り?すごい!写真撮らせてもらえる?」と言われる。
睡眠ゼロで目の下に大きなクマがバッチリあるのにぃ〜。
なので後ろ姿だけ提供する。
ん? なんだか見たことがあるような。。。
もしかしてヤマレコで???
(帰宅後、ヤマレコを見るとやはりそうでしたw kenpapaさんでした。)
もう山ガールという年齢でもないのにこんな格好しててごめんなさいw
駒ヶ岳神社の祠のそばで風を避けながら休憩する。
主にシャリ補給。
山頂での滞在を合わせると30分弱休憩してました。
ゆっくりもしていられないので下山に入る。
途中あの単独の可愛らしいおじさんとすれ違う。
かなりしんどそうだった。
荷物も多いしね。
「ゆっくり行くよ。」とにっこり笑うおじさん。
「お気をつけて〜。縦走楽しんでください。」とお別れする。
結構沢山の人が黒戸尾根を登ってくる。
日帰りの人も小屋で泊まってた人も色々。
それにしてもこんなに人が多いなんて。
山と渓谷の今月号で特集が組まれてたけど、まだそのせいじゃないと思う。
下っている合間にもいろんな人に追い抜かれました。
トレランの人だけでなく普通の登山者にも。。。(普通じゃないかw)
みんなどんだけ元気なの?
登りの時に懸念していた鎖場の下り。
下りの方が容易かったという。。。
それほど高さはないのでそれほど心配することはなかったです。
【七丈小屋〜笹の平】
小屋に着くと、またトイレ拝借。
水も補給します。
ここのお水は美味しい♪
15分ほど休憩して出発。
とにかく慌てず無理のないペースで下ることにする。
たとえどんなに多くの人に追い抜かれても〜♪
時間も予定より早いし。大丈夫。
慌てて足でも痛めたら帰れなくなる。(^^;
五合目小屋跡辺りの登りはちょっときつかった。
でもずっと下るよりはマシ。
やっと刀利天狗に着き、休憩。
今回は結構休憩を入れてます。
すぐにガソリンが切れちゃうので。。。燃費悪い。。。
長丁場だから仕方ないね。
刃渡りで登ってくる3人組の女性パーティとすれ違いざまに挨拶する。
日帰りですか? 何時に出たんですか? すごいっ。
と言われるものの、私たちよりずっと遅くに出て、下りで風のように追い抜いていったツワモノがどれだけいることか。。。(苦笑)
刃渡りを過ぎてWストックのお世話になる。
足の裏と膝に痛みが出て来ていた。
痛みに耐えながら下る。
それでも今日は旦那さまが頑張ってるのがすごい。
七丈小屋からはほとんど私の前を歩いてる。
【笹の平〜登山口】
笹の平で休憩。
膝が痛い。こんなに痛いのは初めてかも。
顔を歪めながらの下山になる。
あと1時間半となっていたけど、そんなに耐えられるかな。。。
とにかく笹の平からが長い。
でも今日だけは「こんなに登ったっけ?」とはさすがに思わない。
こんなに登ったのだ。
今日はしっかりと覚えてる。
こんなに登ったから下りは長い。
数人に追い抜かれる。
こんなに追い抜かれるのも珍しい。
そんなに私たちって遅いの??と思ってしまいそうになる。
最後の下り。
また後ろから熊鈴の音が近づいてくるのが聴こえる。
ラストスパート。
もう追い抜かされたくない。
あと少し。
激痛の走る膝でスピードを速めて下り、やっとのことで登山口に戻ってきた。
【エピローグ】
神社でお礼参りをして駐車場へと歩く。
なぜか晴々とした気持ちはあまり沸いてこない。
ただただ疲れた。足痛い。終わったという感覚。
せっかく山頂で泣くの我慢したのにな。。。
駐車場の売店でバッジを購入。
痛む膝のまま運転して帰る。
帰り道。。。高速渋滞にはまって帰宅できたのが23時半。。。
もうクタクタです。
【まとめ】
さすが黒戸尾根というか。。。
日帰りのツワモノが予想以上にたくさんいました。
しかもみんな健脚で。
下りで多くの人に追い抜かれて、なんていうか、、、少し悔しい思いが残った山行でもありました。
時間じゃない。速さじゃないとは言いますが、正直悔しい。
じゃ、また挑戦する?
と言われても、「登りはいいけど下りは嫌だw」というのが今の気持ちです。
1つ思ったのが、今回甲斐駒ヶ岳に登頂したはずなのにその実感があまり無いということ。あんなに苦労して登ったのに???
甲斐駒に登ったという意識よりも、黒戸尾根を完登したという気持ちの方が強いのです。なんだかな〜ww
良いのか悪いのかよくわからないw
なのでまたいつか甲斐駒に登る時は北沢峠から登ってみたいです。
【目安】
体力度 ★★★★★★★
危険度 ★★ (鎖場や梯子多数あり。)
整備度 ★★★★
眺望度 ★★ (ガスってなければもっと良し)
山スカ度 無いでしょう
※上記は、2012年7月15日時点での個人的な評価です。季節や天候によって大きく変化します
とうとう、行かれたのですね!
黒戸尾根、、、目標、あこがれ、でもありますね。
次は、早月ですかねー。
今後もあくなき弾丸登山、応援してます。
ありがとうございます。
とうとう行ってきました。
かなり時間かかっちゃいましたが、満足です。
早月尾根。。。は、無理ですw
登山口に行くまでが遠すぎるような。。。
第一テント場左端で赤のテント張ってた者です、前の記事から見てました。
日曜の朝どこか山頂近くですれ違ってるようですね、しかし日帰りとはとても根性ありますね!
今回は某サプリは飲んだのでしょうか?((笑))
!
ご夫婦で同じ登山趣味とは良いですね〜これからも仲良く登ってください。
上の方も書いてますが、ぜひ次回は早月尾根に行ってください、登り甲斐ありますよ〜!
登り口が遠いとは思いますが高知県よりは近い((笑))!
去年八月に日帰りしましたが、ガスで山頂は視界没、おまけに下山で雨に降られ沢こぶり状態でさんざんでした(ToT)/~~~、天気の良い時に再挑戦したいと思ってます。
おはようございます。
コメントありがとうございました。^^
高知からだったんですね。
すごいっ!
写真に写ってた端の赤いがnekojigenさんのテントみたいですね。
おそらく時間的にテン場〜八合目御来迎場ですれ違ってるのかな〜。と思われます。^^
サプリメントは、、、今回は飲んでいないですw
私は効果が無いとわかったので一度きりで飲むのやめましたw
早月尾根のリクエストがまたwww
剣岳は時間的には今回と同じようですが、技術的にはどうなのかな〜と思います。
まだまだですから、わたしたち。
剣岳ってなんだか怖いイメージです。
いつか行けたらいいのだけど。。。
夢の一つにしておきます。
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