初秋の八丁平を行く《京都北山の高層湿原》
- GPS
- 07:10
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,379m
- 下り
- 1,265m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・登山口-〈京都バス〉7:45発 出町柳駅前〜坊村 ・下山口-〈京都バス〉17:37発 大悲山口〜出町柳駅前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〈道の状況〉 |
写真
感想
峠の向こうに山里があり、その奥にまた山がある。
京都北山でも最も奥深い山の一つが「峰床山」です。
頂上直下にある高層湿原の「八丁平」もこの山を特色づけている。
今日のコースは「坊村」から「鎌倉山」へ、鎌倉山から「千年杉」を通り「オグラ坂峠」まで尾根道を進みます。更に「八丁平」を散策し、「峰床山」そして「大悲山口」までの縦走です。
坊村から鎌倉山までの登山道は荒れていないので、普通に1時間40分ほどで山頂に着くことができます。
鎌倉山からオグラ坂峠までの尾根道は緩やかなアップダウンを繰り返しながら続いている。
主尾根の左側には沢山の支尾根が伸び、迷い易いので地図をこまめに確認することが大事です。また、昨年の台風による倒木の被害と登山者が少ないのか尾根道は益々荒れてきている。
春はシャクナゲなどの花が咲き、鮮やかな新緑は生命の伊吹に満ち溢れています。
この時期、初秋の尾根道はミズナラ、クリ、ブナなどの広葉樹が処々で紅葉していますが、これから紅葉の最盛期を迎えようとしています。
そして本格的な紅葉の秋を迎え、更に樹木は一切の無駄なものを削ぎ落し厳しい冬に向けて準備をしているように、ひっそりと静かに佇んでいます。
昼過ぎにオグロ坂峠に到着する。
「オグロ坂峠」は切り通しのV字型の峠で、中央には小さな祠が置かれている。久多、八丁平と峰床山の分岐点です。
峠から六尺道を下り、八丁平を前にして中村乗越で昼食を摂り、暫らく休息する。
昼食後、八丁平を周遊散策する。
「八丁平」は南に峰床山を配置、その直下の盆地状の谷間に拡がる平坦な高層湿原です。
その名前の由来は湿原の周囲が八丁あることから呼ばれている。
広大な湿原のなかの植物や動物は保護され、散策路には木道が設置されている。
湿原のなかの小川の清流は時間を超越したかのようにゆったり動いている。
川面には紅葉したカエデの葉が浮かび、オオミズゴケやイワヒメワラビが群生している。
ミズナラ、クリ、トチノキ、ホオノキ、カエデの落葉広葉樹やヒノキ、モミの針葉樹が巧みに配置されている。
八丁平の散策を堪能し、「クラガリ谷」から峰床山に向かう。
13時過ぎから14時過ぎまで「峰床山」山頂でゆっくりと過ごす。
山頂は風もなく暖かいが厚い雲に覆われ暗い。
本来なら展望が良く北山や比良の山が一望できるのだが、今一つ判然としない。
結局、今日は一日中こんな天気。下山口付近に来てようやく青空が拡がり明るくなった。
下山口のバスの時刻までに時間あるので、最後までゆっくりと歩くことにした。
峰床山山頂から「俵坂峠」に向かう。
峠から急坂の「俵坂歩道」を下る。
寺谷川に合流すると、そこからは川沿いに平坦な林道をひたすら歩く。
大悲山「峰定寺」を通過して最終バス時間の約1時間前に「大悲山口バス停」に到着する。
待ち時間を利用してバス停横の蕎麦店に立ち寄り、ビールで乾杯、美味しい山菜そばをいただく。すでに谷間の待合は日が沈み暗闇に閉ざされ家路を急ぐ。
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