大普賢岳…秋盛る 普賢の山で 闇修業🏔
- GPS
- 08:31
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,175m
- 下り
- 1,163m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:31
天候 | 快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<往路> 【道路】 ・藤井寺市🏠⇒国道170号線⇒国道309号線⇒国道370号線⇒国道169号線⇒和佐又林道⇒和佐又ヒュッテ👣 [走行距離]81.4km…2時間? <復路> 【道路】 ・和佐又ヒュッテ👣⇒和佐又林道⇒国道169号線⇒餃子の王将 吉野店🍴⇒国道169号線⇒国道370号線⇒国道309号線⇒国道170号線⇒藤井寺市🏠 [走行距離]81.4km…3時間?(うち食事1回…?分) <渋滞状況> ・なし 《駐車場》 【和佐又ヒュッテ】 ・当時は無料。10台?程度の駐車あり。 ・昭和59年の「わかくさ国体」をきっかけに和佐又山の麓に建てられた小屋。大普賢岳のへの登山口にある。 ・昔はヒュッテのみであったと思われるが、現在は、ヒュッテの他に大型のオートキャンプ場や1棟建てのロッジも併設してある。 ・標高1,150mに位置。冬はスキー場としても利用されている。 https://www.wasamata.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ロングコースであり、標高差も大きく時間がかかる。早朝早出をした方が良い。 ・シタンの窟(指弾ノ窟)から鷲の窟にかけては、絶壁の真下を通る。落石に注意。 ・石の鼻から大普賢岳にかけては、急なハシゴや鎖、桟橋が連発する。 ・水太覗は、200m以上はある断崖絶壁上の展望台である。展望を求めるあまり、踏み込み過ぎるのは危険。転落すれば確実に生きては帰れない。 ・サツマコロビ(内侍落し)から七曜岳にかけては、細い尾根上の道。鎖や桟橋もあり、通行は慎重に。 ・七曜岳からは尾根を下るが、30分程で左側に折れる。尾根はそのまま真っすぐに続いており、また直進している踏み跡もあるため注意が必要。5分程下って誤りに気が付き、バックを余儀なくされた。 ・水簾滝からは、鎖やアングルを使っての登りに転じる。体力をかなり搾り出され、下山には辛い。体力は残しておくように。 |
その他周辺情報 | 【餃子の王将 吉野店】 ・奈良県吉野郡大淀町桧垣本1399-1にあった店舗。現在は店がなくなり、薬のキリン堂になっている。お決まりの生大(ビール)はもちろん、餃子、天津飯、鳥の味噌炒め、豚キムチ、ライスが最高に美味かった。 |
写真
装備
個人装備 |
行動着(Tシャツ / ワイシャツ / ジージャン / ジーンズ / 登山靴下 / 登山靴 / キャップ)
防寒着(Logos釣り用雨具(上・下))
ザック(サブリュック)
食事(おにぎり×2 / パン)
行動食(ハイチュウ / チョコレート)
飲料(モモの天然水500ml / ジャワティー500ml)
登山道具(アルペンガイド / 方位磁石 / タオル)
緊急道具(ヘッドランプ / トイレットペーパー)
救急用具(テーピング)
その他(腕時計 / 携帯電話 / APSカメラ / カメラフィルム / 三脚 / たばこ / ライター / 携帯灰皿 / 財布 / 免許証・健康保険証)
【計5kg?】
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備考 | 【反省点】 ・出発時間が遅かったため、下山途中に暗闇になってしまった。秋の日は、まさに鶴瓶落とし。ヘッドランプでの下山は精神的にこたえた。 【思い出の曲】 The Goo Goo Dolls "Slide" R.E.M. "Lotus" U2 "I Will Follow" |
感想
【感想】
今回の山旅は、大岩峰を持つ大普賢岳。八経ヶ岳、山上ヶ岳と大峰の横綱たちに匹敵する山である。この山の見所を一巡できる和佐又ヒュッテからの周回コースを辿ってみた。
和佐又ヒュッテに駐車し、ススキが茂る草原を進む。背後には大台ヶ原が見守っている。30分程歩き、最初の修行場の“指弾ノ窟”に出る。その後も“朝日窟“”笙の窟“”鷲の窟“と役行者の古跡が現れる。どれも日本岳の絶壁を利用した窪地で、見上げると今にも大きな石が落ちてきそうである。決して気持ちの良い場所ではない。ここから先は梯子や鎖・ロープが次々と続く修行の道である。高度感で緊張を強いられるところもある。だが、何度も難所を越えると、アスレチックのような楽しみに変わってしまう。
長い鉄梯子を登りきり“石の鼻”に出る。西には大峰山脈が一直線に連なり、東には台高の山並み続いている。最高の展望台である。釈迦、仏生、八経、弥山と大峰の名立たる山が勢揃い。難所を越えてきた御褒美としては申し分のないものである。
その後も行は続くが、何のことはなく、あっさりと大普賢岳の山頂に飛び出す。山上ヶ岳や稲村ヶ岳が目の前に、大台ヶ原もくっきりと見えている。爽やかな青い空とポカポカな陽気。コンビニのおにぎりでさえも御馳走に思えてしまうほどの気持ちの良さである。
1時間近くの休憩後、大峰奥駆道を南下する。ここからの稜線漫歩は展望が抜群である。
途中に絶壁上の“水太覗”を通る。恐いもの見たさで崖下を覗くと、あまりの高さに背筋が凍る。足を滑らせると一巻の終わり。夢にも出てきそうなくらいの強烈な光景である。
七曜岳では、バリゴヤの頭と大普賢岳の稜線が印象的だ。コブ衛兵に囲まれた大普賢岳は圧巻の風格である。八経ヶ岳や山上ヶ岳より立派に思える。15時を過ぎているにも関わらず、今日一番の眺めに見とれてしまう。
しかし、ここからが本当の修行の始まりになる。一気に急斜面を駆け下りる。明らかにスピード違反で、地図の確認もおろそかに…。ツケは返ってくるもので、道が消え、斜面を右往左往するはめに。来た道を登り返し正しい道を見つけるも体力の消耗は甚だしい。
“無双洞”まで下りて一安心するも、そこからは想定外の登り返しになる。悪いことは重なるもので陽の沈みも早い。一瞬で闇の世界と化し、ヘッドランプを点灯。体力、精神、電池の全てを擦り減らし、限りの速さで下山する。ヒュッテについた頃には、修行を終えた安堵感と満足感でクタクタになっていた。
修行の山である大普賢岳。妙な修行をすることとなったが、その印象は強烈なものである。山の風格も十分であり、まさに“my百名山”。「これぞ山」だと言える山旅であった。
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