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Yamareco

記録ID: 208981
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積雪期ピークハント/縦走
鳥海山

残雪の東北遠征(2)白銀の鳥海山

1989年05月02日(火) ~ 1989年05月04日(木)
 - 拍手
GPS
07:40
距離
14.2km
登り
1,175m
下り
1,175m

コースタイム

5/4;4:00鉾立−6:00御浜−6:50シメカケ分岐−8:40-9:00鳥海山外輪山(七高山)−10:30御浜−11:40鉾立
天候 5/2 晴れ時々曇り
5/3 曇りのち霧、雨
5/4 晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(新潟から登山口まで);新潟−(JR)−象潟駅−(タクシー)−鉾立小屋(泊)
(下山後の移動);鉾立小屋ー(バス)象潟駅−(JR)−山形(泊)
 ・象潟ー鉾立間 タクシー 7000円(所要 30分)。
コース状況/
危険箇所等
鉾立から全面的に、のっぺりとした雪の斜面。トレースはだいたいついていたが、見通しが悪い場合は危険かもしれない。午前中は雪が締まって歩きやすかったが、昼ごろには雪が腐り気味となった。締め掛け分岐から七高山外輪山へは結構急な斜面。アイゼン、ピッケル使用。
1時間ほど雪の斜面を登って行ったが、上空の雲雪が怪しいので、早めに撤退を決めた。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
1時間ほど雪の斜面を登って行ったが、上空の雲雪が怪しいので、早めに撤退を決めた。
(同じく) 鉾立小屋から望む鳥海山の山頂部
2012年07月08日 11:51撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:51
(同じく) 鉾立小屋から望む鳥海山の山頂部
5/4 下山後、ふもとより鳥海山の全景を望む。なかなか大きな山体だ。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
5/4 下山後、ふもとより鳥海山の全景を望む。なかなか大きな山体だ。
鉾立より登り始める。雪面は真っ白で、うっすらとスキーの跡が残っている程度。
2012年07月08日 11:51撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:51
鉾立より登り始める。雪面は真っ白で、うっすらとスキーの跡が残っている程度。
5/2 鉾立小屋より望む、夕方の鳥海山山頂部
2012年07月08日 11:51撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:51
5/2 鉾立小屋より望む、夕方の鳥海山山頂部
鉾立小屋に戻ってみると、地元TV局だろうか、朝から中継をやっていてにぎやかになっていた。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
鉾立小屋に戻ってみると、地元TV局だろうか、朝から中継をやっていてにぎやかになっていた。
登山者の足跡が風紋となっていた。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
登山者の足跡が風紋となっていた。
シメカケ分岐付近にて、記念撮影してもらう
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
シメカケ分岐付近にて、記念撮影してもらう
雪原はシュカブラ状の面白い文様ができていた
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
雪原はシュカブラ状の面白い文様ができていた
朝日を逆光で撮ってみる。雪は固く凍っており、朝日の反射でキラキラと美しい
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
朝日を逆光で撮ってみる。雪は固く凍っており、朝日の反射でキラキラと美しい
外輪山への登りの途中より、はるかに、麓と日本海を望む
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
外輪山への登りの途中より、はるかに、麓と日本海を望む
鳥海湖は雪で覆われていた。なめらかな雪原が広がっている
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
鳥海湖は雪で覆われていた。なめらかな雪原が広がっている
鳥海山外輪山と中央火口丘(新山)との間の小カルデラ状の凹地を望む
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
鳥海山外輪山と中央火口丘(新山)との間の小カルデラ状の凹地を望む
鳥海山外輪山を望む。結構ごつごつした稜線だ
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
鳥海山外輪山を望む。結構ごつごつした稜線だ
大雪原に、トレースがうっすらついている。朝早いので登る人も少なく、後から1名登ってくる程度
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
大雪原に、トレースがうっすらついている。朝早いので登る人も少なく、後から1名登ってくる程度
5/4 雨と霧の一日が終わり、ようやくすっきりした天気になった。4時に登山開始。途中、山の稜線より朝日が昇ってきた。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
5/4 雨と霧の一日が終わり、ようやくすっきりした天気になった。4時に登山開始。途中、山の稜線より朝日が昇ってきた。
5/3 鉾立山荘からみる朝の風景。上空の高層雲がうっすらと朝焼けした。日本海側から雲が近づいている。
2012年07月08日 11:51撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:51
5/3 鉾立山荘からみる朝の風景。上空の高層雲がうっすらと朝焼けした。日本海側から雲が近づいている。
酒田側から雲海が押し寄せてきた
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
酒田側から雲海が押し寄せてきた
登高途中より山頂部を望む。まだまだ遠い
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
登高途中より山頂部を望む。まだまだ遠い
鉾立山荘から望む、鳥海山山腹の雪渓模様
2012年07月08日 11:51撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:51
鉾立山荘から望む、鳥海山山腹の雪渓模様
鳥海山外輪山の最後部、七高山に到着。展望が良く、南の方はるかに月山、朝日連峰が見えた。
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
鳥海山外輪山の最後部、七高山に到着。展望が良く、南の方はるかに月山、朝日連峰が見えた。
雪原の様子。シュカブラ状に凸凹している
2012年07月08日 11:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
7/8 11:52
雪原の様子。シュカブラ状に凸凹している

感想

【山行No130(2)】

※ 東北の春山遠征 パート2、飯豊山登頂を果たしたので、次の目標、鳥海山に挑む。

5月2日(火)
・今日は、飯豊山のふもとから鳥海山の登山口までの移動日。

6:40 川入集落発
 川入集落からタクシーで磐越西線の山都駅へと出る(タクシー4200円)。
・山都駅からJRにて新津を経由して新潟にでる。
 ガラガラのローカル列車の車窓から、新緑の風景と、その向こうに遠く、
 飯豊連峰が白くそびえていた。
・新潟駅でいったんおり、駅前のローソンにて次の山のための食糧を買い出しする。
・新潟から羽越線で象潟へと向かう。日本海沿いの路線で、海の眺めがよかった。

13:56-14:00 象潟
 ・5合目の登山口、鉾立までバスで行くことを考えていたが、駅を降りると、
  タクシーの相乗り客を待っている登山者がいたので、相乗りしてタクシーでいくことになった。(タクシー代;7000円/2)。

14:30 鉾立登山口
 ・ここ、5合目あたりは、雲の中で結構寒い場所だった。
  鉾立登山口にある、鉾立小屋に入る。
  ここは食事はでない小屋だが、新築早々らしく、木の香りがしていい感じの小屋だ。
  無人小屋なので避難小屋程度かと思っていたが、1FにはTVもおいてあるし、
  炊事場で水も補給でき、快適な山小屋だ。これで1泊1250円とは安い。
 ・夕方になるとガスが切れてきて山頂部が見えてきた。夕暮れの風景を写真にとる。思ったより山頂は遠そうだ。

5月3日(水)
5:00 鉾立小屋発
 ・今日は天気予報では、天気が下り坂とのことだが、朝、外に出てみるとまだ晴れ間がでているので、行けるところまで行くことにした。
  昨日タクシーで一緒に上がってきた、北海道から来たというオジサンも少し先に出て行った。
  最初は夏道が少し出ていたが、少し行くと雪の斜面となった。トレースはあり、
  竹のポールが所どころ立っているので、それを目印にして登高してゆく。

6:30-40 さいの河原(標高=約1650m)
 ・出発することから、西の日本海の遠くに出ていた灰色の雲が、しだいに全天を覆ってきた。
  ラジオで天気予報を聞くと、雨の確率が60%と言っており、「これは無理だな」と判断し、いさぎよく撤退を決めた。

7:30 鉾立着
 ・帰り着くと、地元のTV局の人たちがTV生中継をやっていて、にぎやかになっている。中継の様子をしばらく眺める。
 ・あとは、小屋の2Fのベットに戻り、ぼんやりと時間を過ごす。
  10時ころから、予報通り雨が降ってきた。無理に登高を続けずに良かったな、と思う。
 ・日中、午後もひまなので、1FでTVを見たり、同宿の人たちとしゃべったりしながら、のんびりした一日を過ごした。
  外はみぞれ状態だが、山スキーに来ている人たちは、みぞれも霧もものともせず、頑張っている。
  同宿の地元の人から、月山は容易に登れるとの話を聞き、決めていなかった次の山として、月山に行ってみることに決めた。
 ・今日は結局40人ほど泊まり、がやがやとにぎやか。

5月4日(木)
 ・結局山小屋に2泊もしてしまったので、今日はなんとか鳥海山に登頂したいものだ。
  夜中、3時に起きて外を見ると、まだ風が強そうだが、星空がでており、行けそうな感じだ。急いで出発の準備をする。

4:00 鉾立小屋 発(気温=+5℃)
 ・出発時はまだ暗かったのでヘッドランプを着けて出発する。
  しばらくすると夜も白み始め、ヘッドランプも不要となった。
 ・早朝なので、雪は堅く締まっており、アイゼンは最初から着用して進む。
  同宿の北海道からのおじさんも、ほぼ同時刻に出発したが、さすがに、
  昔は岩もやっていたというだけあって足も速い。すぐ差をつけられたが、自分のペースで行こう。
 ・だんだん明るくなってきて周辺を見てみると、日本海側はずうっと遠くまで一面の雲海となっている。
  その雲の隙間から、象潟あたりの街の灯りがちらちらと見えてきれいだった。
6:00-10 御浜
 ・ここにも小さな小屋がある。小屋の周りにテントが2〜3張ある。
 ・さらに緩やかな雪の斜面を登高してゆく。
  酒田市側は高度の高い雲海状となっており、雲が押し寄せてくる感じが面白い。
 ・途中、鳥海湖の脇を通る。鳥海湖は雪に埋もれていて白い窪地のようになっていた。
  山頂方向を見上げるとまだまだ道のりは長そうだ。ゆっくりと前へ進み続ける。

6:50-7:00 シメカケ分岐
 ・ここで、中央火口丘の新山と、外輪山コースとに分岐している。
  先行している北海道のおじさんは、新山方向に向かって行っている。
  自分はどうするか、少し迷ったが、外輪山を進むことにした。
 ・外輪山ルートの登りは結構急な登りとなっているが、アイゼンがよく利くので、ビシビシと登ってゆく。
  急登を登り切り、外輪山の一角に着くと、一気に視界が開けてきた。
  南方には遠く、月山、朝日連峰も見えだした。

8:40-9:00 七高山(外輪山最高峰;標高=2230m)
 ・ここで鳥海山登頂ということにしよう。
  風が強くて結構寒いが、展望は最高で、南は月山、朝日連峰、
  東は、蔵王連峰、船形山付近、栗駒山、焼石山と思われる峰々がずらっと並んでいる。
  北東はるか遠くには、早池峰山とおもわれる山まで望むことができた。
  登っていない山ばかりだが、新鮮な風景に感動する。

 ・今日中に山形市まで出ることにしているので、新山へは寄らず、そのまま下山にかかる。
  下山にかかると早くも雪が緩み始めているが、御浜まではアイゼンを着けて下った。
 ・今日は好天のせいで登山者、スキーヤーとも、続々と山頂に向かっている。100人以上は登ってくるのにすれ違った。
  雪が緩み始めているので、楽しみにしていたシリセードはあまりできず、少し残念。
10:30 御浜
 ・この付近もスキーヤーが多い。
  太陽が真上にきたので、雪面は一面のっぺりと白く、写真にならないので、
  写真も写さず、どんどんと下る。

11:40-12:40 鉾立
 ・結局、8時間弱かかったが、午前中に登山完了。
  山小屋で1日停滞して待ったかいがあり、晴天の元、雪の鳥海山に登頂できて満足だ。
  観光客でごった返する中、とりあえずビールで祝杯を上げ、タクシーを待つ間にカップラーメンでの昼食をとった。
 ・帰りも、たまたまだが、来た時といっしょの北海道の人がほぼ同時刻に降りてきたので、相乗りで下る。

 ・下界の象潟からはJRを乗り継ぎ、山形市に出た。
  昨日、山小屋から電話で予約した宿だが、ゴールデンウイーク中で、
  どの宿も混んでいて、結局予約が取れたのは、うらぶれた安ホテル。
  でも自分の格好も、山帰りの姿なのでちょうど良いか?
 ・夜は宿のTVを見ていると、今日は山の遭難が結構多かったようで、
  穂高、剣、八ヶ岳などで多くの滑落者、遭難者が出ていた。

 ・・・「残雪の東北遠征(3) 月山」に続く・・・

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