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Yamareco

記録ID: 209320
全員に公開
ハイキング
比良山系

武奈ヶ岳(堂満岳〜金糞峠〜コヤマノ岳へ行くルート)

2012年07月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:44
距離
12.0km
登り
1,318m
下り
1,045m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7:25イン谷口-8:00ノタノホリ-9:10RP堂満岳3-9:47堂満岳-10:33金糞峠-11:40コヤマノ岳-12:05武奈ヶ岳12:40-
13:00細川越-13:30広谷-13:40イブルキノコバ-14:00八雲ヶ原14:20-16:15大山口-17:00イン谷口
天候 曇りのち晴れ
気温20度
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
イン谷口に駐車
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは比良管理事務所前にあり。
山行計画はヤマレコで作成して提出。

エスケープは疲労度を見て八雲ヶ原に戻るようにする。

ロガーは途中で電池切れました。
予備電池はありましたが下山まであとわずかだったのでそのまま下りました。

堂満岳から金糞峠に向かう道と武奈ヶ岳から細川越に行く途中が滑りやすい。

下山後は比良とぴあで入浴可。
さあ、ここから。
2012年07月22日 07:26撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:26
さあ、ここから。
今日は前回歩けなかった道。
ノタノホリから堂満岳を目指します。
2012年07月22日 07:30撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:30
今日は前回歩けなかった道。
ノタノホリから堂満岳を目指します。
雨上がりの橋は滑りやすいので注意。
2012年07月22日 07:32撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:32
雨上がりの橋は滑りやすいので注意。
ほ〜ココから比良駅なんや。
2012年07月22日 07:34撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:34
ほ〜ココから比良駅なんや。
かなり蒸し暑い。やっぱり体力落ちたかな…
2012年07月22日 07:47撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:47
かなり蒸し暑い。やっぱり体力落ちたかな…
ひたすら樹林帯
2012年07月22日 07:50撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 7:50
ひたすら樹林帯
ノタノホリは虫が多い。これも雨上がりやからかな?
2012年07月22日 08:02撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:02
ノタノホリは虫が多い。これも雨上がりやからかな?
すこし大き目の道に出合う。
2012年07月22日 08:05撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:05
すこし大き目の道に出合う。
ザレ場。かなり掘れています。
2012年07月22日 08:17撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:17
ザレ場。かなり掘れています。
今日もガスガス…知ってたけどね。
2012年07月22日 08:20撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 8:20
今日もガスガス…知ってたけどね。
テープが細かく記してあるがテープ頼みだけではいけません。
2012年07月22日 08:29撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:29
テープが細かく記してあるがテープ頼みだけではいけません。
沢のそばは涼しい。
2012年07月22日 08:29撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/22 8:29
沢のそばは涼しい。
このガレ場も滑りやすかったな。
2012年07月22日 08:31撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:31
このガレ場も滑りやすかったな。
ここで一休みできそう。
2012年07月22日 08:54撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 8:54
ここで一休みできそう。
ここがレスキューポイント堂満岳3。
2012年07月22日 09:13撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 9:13
ここがレスキューポイント堂満岳3。
堂満岳への急登。
2012年07月22日 09:36撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 9:36
堂満岳への急登。
もうすぐ。
2012年07月22日 09:37撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 9:37
もうすぐ。
堂満岳山頂。
2012年07月22日 09:51撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/22 9:51
堂満岳山頂。
晴れてたらびわ湖でも見えるんやろな。
2012年07月22日 09:52撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 9:52
晴れてたらびわ湖でも見えるんやろな。
虫避けネット着けてみました。
2012年07月22日 10:04撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/22 10:04
虫避けネット着けてみました。
晴れたいたら気持ちのいい尾根歩きだろうな。
2012年07月22日 10:05撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:05
晴れたいたら気持ちのいい尾根歩きだろうな。
突如出てきた白い岩。巨人かと思いました。
2012年07月22日 10:13撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:13
突如出てきた白い岩。巨人かと思いました。
やせ尾根は要注意。単独で落ちたらどうするか考えてみる。
2012年07月22日 10:13撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:13
やせ尾根は要注意。単独で落ちたらどうするか考えてみる。
心の目でみればいい景色?w
2012年07月22日 10:16撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:16
心の目でみればいい景色?w
小鳥がたくさんいました。
2012年07月22日 10:22撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:22
小鳥がたくさんいました。
結構ここまで寂しかったけど、小鳥のさえずりに何故か元気がでました。
2012年07月22日 10:22撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/22 10:22
結構ここまで寂しかったけど、小鳥のさえずりに何故か元気がでました。
南比良と金糞峠と堂満岳の分岐。
2012年07月22日 10:27撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:27
南比良と金糞峠と堂満岳の分岐。
ここが滑りやすかった。
2012年07月22日 10:30撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:30
ここが滑りやすかった。
たどり着きました。金糞峠。
2012年07月22日 10:36撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:36
たどり着きました。金糞峠。
心の目でみるびわ湖の景色。
2012年07月22日 10:36撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 10:36
心の目でみるびわ湖の景色。
2012年版の高原地図には出ているらしい「最短ルート」歩いてみます。西南稜は通りませんが…
2012年07月22日 10:50撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:50
2012年版の高原地図には出ているらしい「最短ルート」歩いてみます。西南稜は通りませんが…
大きな岩が印象的。
2012年07月22日 10:59撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 10:59
大きな岩が印象的。
ちょっと急ですね。
2012年07月22日 11:09撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 11:09
ちょっと急ですね。
よく更生しました。やればできる!
2012年07月22日 11:11撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 11:11
よく更生しました。やればできる!
見事な木。
2012年07月22日 11:19撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 11:19
見事な木。
この匂いがたまりません!
2012年07月22日 11:26撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/22 11:26
この匂いがたまりません!
師匠のような貫禄のあるカエル。およそ20cm強。
2012年07月22日 11:27撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 11:27
師匠のような貫禄のあるカエル。およそ20cm強。
白い花?
2012年07月22日 11:38撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 11:38
白い花?
ここに出てきました。
2012年07月22日 11:44撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 11:44
ここに出てきました。
武奈まであとちょっと。
2012年07月22日 11:45撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 11:45
武奈まであとちょっと。
はい、真っ白の武奈山頂。
2012年07月22日 12:07撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 12:07
はい、真っ白の武奈山頂。
手ぬぐい干しながら休憩。
2012年07月22日 12:12撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:12
手ぬぐい干しながら休憩。
息子が部活に持って行きたいといったので先週と同じ昼ごはん。
2012年07月22日 12:15撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 12:15
息子が部活に持って行きたいといったので先週と同じ昼ごはん。
お、一瞬晴れた!
2012年07月22日 12:34撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/22 12:34
お、一瞬晴れた!
黄色い花。おそらくキイロなんとか…
2012年07月22日 12:36撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:36
黄色い花。おそらくキイロなんとか…
武奈山頂はトンボ天国
2012年07月22日 12:37撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:37
武奈山頂はトンボ天国
晴れろ!
2012年07月22日 12:42撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:42
晴れろ!
晴れろ!晴れろ!
2012年07月22日 12:42撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 12:42
晴れろ!晴れろ!
今日は初コース北稜から下ります。
2012年07月22日 12:48撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:48
今日は初コース北稜から下ります。
もう少しで晴れる!?
2012年07月22日 12:50撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:50
もう少しで晴れる!?
ここはかなり滑りやすい!軽アイゼン欲しかった。
2012年07月22日 12:55撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 12:55
ここはかなり滑りやすい!軽アイゼン欲しかった。
細川越。
2012年07月22日 13:01撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:01
細川越。
木漏れ日が緑の森を鮮やかに照らして思わず見とれました。
2012年07月22日 13:04撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/22 13:04
木漏れ日が緑の森を鮮やかに照らして思わず見とれました。
びわ湖の原泉?
2012年07月22日 13:07撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:07
びわ湖の原泉?
今日一の景色はこれでした!!
2012年07月22日 13:07撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/22 13:07
今日一の景色はこれでした!!
こんなところも比良にはあったんや!
2012年07月22日 13:09撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:09
こんなところも比良にはあったんや!
湿地帯なので木がひいてあります。
2012年07月22日 13:10撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:10
湿地帯なので木がひいてあります。
かなり沈む。
2012年07月22日 13:13撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:13
かなり沈む。
これは大変な仕事だっただろな〜と感心、感謝。
2012年07月22日 13:13撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:13
これは大変な仕事だっただろな〜と感心、感謝。
日の光に照らされた苔にうっとり。
2012年07月22日 13:14撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/22 13:14
日の光に照らされた苔にうっとり。
この森はいい。
2012年07月22日 13:16撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:16
この森はいい。
渡渉も雨上がりは要注意。
2012年07月22日 13:17撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:17
渡渉も雨上がりは要注意。
広谷小屋かな。
2012年07月22日 13:18撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:18
広谷小屋かな。
水が気持ちいい。
2012年07月22日 13:23撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/22 13:23
水が気持ちいい。
ここは渡る勇気がなかったので沢を歩きました。
2012年07月22日 13:29撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:29
ここは渡る勇気がなかったので沢を歩きました。
広谷までもうすぐ。
2012年07月22日 13:31撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:31
広谷までもうすぐ。
イブルキノコバ。
2012年07月22日 13:44撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 13:44
イブルキノコバ。
これはきれいな花。
2012年07月22日 13:46撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 13:46
これはきれいな花。
ダケ道。
きれいにしてくださっていて歩きやすい。
2012年07月22日 14:55撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/22 14:55
ダケ道。
きれいにしてくださっていて歩きやすい。
今日もいい山でした。
2012年07月22日 16:16撮影 by  X600,D630,FE5500, OLYMPUS IMAGING CORP.
7/22 16:16
今日もいい山でした。

感想

梅雨明けでもスッキリしません。
先週、先々週に引き続き、またもや比良!
前回、心折れて歩けなかった堂満岳を歩いてみたくて。
そして、先週、金糞峠の下の沢で聞かれた「武奈最短ルート」を歩いてみたくて。
そして、武奈ヶ岳の北稜を歩いてみたくて、眺望がないのは覚悟の上。
比良歩きまくり月間です!!

7:25。登山届けを比良管理事務所のポストに入れて先ずはノタノホリに向かって進む。
かなりのジャングル状態で雨上がりなのでやはり滑りやすい。
ヒルの心配は先週、話を聞いたので全く心配していないが虫はとても多い。

8:00。ノタノホリは「どんな堀」かと思っていたらなんとも雰囲気のある池?沼?だった。
立ち止まって休憩アンド撮影をしていたらもの凄い量の蚊、ハエ、などなどから歓迎を受けたのでお暇した。
堂満東稜道を歩き続ける。高原地図によると700m付近に印がある。レスキューポイントだろうか。そこまで1時間。
かなり蒸し暑く、自分の体力が低下している事に改めて気がつく。
先週は「泊まり装備」だったが今日は「標準装備」10kgは無いくらいだろう。これでしんどかったらどこにも行けへん…
やっぱりマラソントレーニングを再開しようと心に決める。

一人歩いているといろいろ考えてしまう。心にあるのはやはり御池岳である。
御池岳に行った事もない、山2年生のぼくには何もできない、ただ祈るしかない。
山の素晴らしさ、怖さ、体力、装備、知識、正解、不正解、タイミング…
 
レスキューポイントを過ぎると勾配がきつくなる、堂満岳にとりつく直登である。
9:47。眺望はないことはわかっていても残念な山頂。
風も少なく、トンボとブヨとハエの大歓迎を受ける。
「どうも今日はゆっくり休ませてくれるところがないな…」

しばらくするとガスの中から白い岩壁があらわれた。
「おお〜巨人かとおもった〜〜」ガスの中から出てきたのでちょっとびっくり。
そこはやせた道なので滑落には注意の場所だろう。
元気をくれたのはその後、目の前の木に小鳥が交替でやってきてさえずる。
「こういうのが山のいいところやねんな」一人こころでつぶやいてみる。

金糞峠に向かう滑りやすいザレ場でトレランの二人組とすれ違う。
10:33。金糞峠につくとほっと一安心。やはり知っている山でも初ルートは緊張するものである。
一休みしていると、また軽装のカップル。これもトレランのようだ。
人の多いところではいいが、人の少ないところで何かあればその軽装は大丈夫なのかな?
ちょっと心配してみる。体力があれば問題ないが、そうでなくなった場合は…考えすぎかな…
そして、10人ほどの団体さんと出会う。堂満岳の方へいくそうだ。
今度は聞かれた「何で一人で登るんですか?」
たしかに、自分がやっていることも褒められたことではないか…

ここでバテテいたら八雲で本でも読もうと思っていたが
意外と元気が出てきたのでプラン続行決定。
先週、金糞峠の下の沢で訪ねられた「武奈最短ルート」を歩いてみる。
2012年版の高原地図にはあるそうだがネットを調べてもレコが全くでなかったそうだ。

実は武奈が岳デビューの時にココを誤って歩いたことがあった。
もちろん地形図、コンパス、高度計は持っていたのでちゃんと武奈山頂まではいったが間違えた感があり
結果オーライ的な感じだったので、今日は選んで歩く。

10:47。看板がある分岐地点。ここから進路を北にとる。なかなかの急登である。歩荷トレにはいいルートだ。
印象的な石や木もたくさんある。何よりかなり細かくテープが張ってある。
テープ頼みはよくないが遭難防止に最善の努力をされているのが伺える。

11:40。コヤマノ岳に到着。ここからは慣れた道。

12:05。武奈ヶ岳山頂に到着。今日も真っ白だ。大勢の人とトンボとハエでにぎわっている。
スタートが予定より遅れたがここで1時間ほどのんびりする予定だったのでここで時間短縮したら
下山時刻はほぼ予定通りになるだろう。チラシ寿司を食べ終えたころ一人会議も終了する。
ここからも歩いたことのないルート。北稜から細川越を経て広谷へ向かう。
北稜は木々トンネルのように覆っていて粘土質でとても滑りやすいルートである。
慎重に進むが何度か転びそうになる。大袈裟だが軽アイゼンが欲しいなって思った。

13:00細川越。思ったよりも早く着いた。気温も20度と快適で青空も見えてきた。
細川越を過ぎて広谷に向かう。ここは湿地帯のようで丸太の木で道が作られている。
すこし開けた場所や、苔に包まれた森、沢の流れと太陽の光がキラキラしていて
山の良さが凝縮されたようなタイミングだった。
「これが今日一やな」山に来ている理由に改めて気づく瞬間だった。

13:30。広谷。何度か渡渉があり、13:40。イブルキノコバ。
ここまできたら帰ってきた気持ちになる不思議。

14:00。八雲ヶ原に到着。
6人組と2人組が先客にいた。あきほさんはもう帰られたようだ。
テーブルで温かいコーヒーでも飲もうとザックを降ろすと、先客の6人組が「あっちかな?こっちかな?」
どうやら行く先を探しているように見えるので、声をかけてみた。
せ:「どこに行かれるのですか?」
Aさん:「武奈ヶ岳に行くんですけど…」
せ:「あっちの方ですね、地図、持ってはります?」
そこで出たきたのが雑誌のページか何かのコピーの地図。高原地図でも2万5000でもない。
これはまずいな・・・
「じゃあぼくのこの2万5000の地図差し上げるのでコンパスは持ってます?」
そこで出てきたのが「丸いコンパス」。上の蓋は磁北線には合わせられるようにクルクル動くが
ベースプレートでもないし土台が透明でもない。使い方はあるのだろうが、ぼくには使えない…
「参ったな〜、初心者で比良が初めてならコヤマノ分岐付近は迷うかも…」
事実、ガリバー村から9時に入ってきて、迷いながら今し方、八雲についたそうだ。
話を聞けば、今から武奈ヶ岳山頂に行き、坊村に下りて17:30の最終バスに乗る予定だそうだ。

・・・状況整理。
・武奈は初めて。
・地図、コンパスは使えない。
・コヤマノ付近はガスガス。
・八雲ヶ原〜武奈〜坊村、コースタイムで3時間、現在14時。
・最終バスが17:30。
・コースタイムどおりで行き、迷わなければギリいけるが間に合わなければバスがなくなる。
・もし少しでも迷ったら→ヘッデンは持っていない。

・・・あかん、あかん、その計画は絶対におすすめできない!!!
不安材料が多すぎる!
山の計画は一つでも不安材料があればそれはダメと聞いたことがある。


「武奈は行けるかもしれないが、もし行けなかったら遭難に繋がりかねないので
行けてもバスに遅れるかもしれないし、
ぼくと一緒にダケ道っていう違うルートで下りて比良駅に戻ればどうかな?」
折角の計画を邪魔するようだがそう提案してみた。
快く了承してくださった。
ぼくがコーヒーを飲む間、池で一休みしてもらっていた。

するともう一組の親子がやってこられた。
テーブルで少し、話をした。お父さんと娘さんで最近娘さんが山を始めて
今回ガリバー旅行村から入ってまたガリバーに戻るそうだ。

コーヒーを飲み終え14:20に八雲ヶ原を後にした。
6人の道連れができた。
いろんな話をしながら下りてきた。
準備不足に関しては相当、反省しておられるようだった。
山が好きな仲間同士で楽しそうだった。

16:15。大山口に着いた。
トイレの前でしっかり休憩して比良駅までがんばってもらうしかない。

車に乗って帰る道すがら考えた。
武奈〜坊村、17:30・・・
ちゃんと説明できてたら行けたかもしれないな…
でもな〜、見す見す遭難はさせたくない…
今日の武奈の山頂はガスガスやから眺望もないし。
これで良かったのかな・・・
正解はわからない。

また今度比良に来る時は山頂まで一緒に歩きましょうと話しをして別れた。
山2年生の若輩ものだが少しは役に立てればいいかなとも思った。
山好きな人に白山まで見える素敵な武奈ヶ岳の山頂を次は見てもらいたい。

翌日、月曜の朝、比良で遭難のニュースをテレビでみた。
ガリバー村へのルートだった。
あの親子ではないらしいが、同じルート。ショックだった。

御池岳はご無事だった。
何度かコメントをいただいていた方なので本当に良かった。

山をやらない人は「遭難」をバカみたいに思うかもしれないが
誰も「遭難」など望んで山には入っていない。
そしてほとんどの人が無事に下りてこられるのも事実。
山をやる人は誰もが自然が好きで、歩くことが好きで、
いろんな目的を持って山に入るはずだ。


「山ブーム」で山の良さを華やかしく伝えるのもいいと思うが
山の「怖さ」や「マナー」も同時に伝えていくべきだと思う。
ぼくもいつご迷惑をかけるかもわからないから偉そうな事はいえないが
そうならないように今までどおり常にいい準備をして好きな山に入ろうと思う。


一人で歩くといろいろ考えてしまう、これも山のいいところか。

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コメント

何気ない行動を省みる
senrakuyaさん、こんばんわ。
山での事故はちょっとした不注意等で起こり得ますが、何気ない行動を省みてリスクを低減させる事は出来そうです。

比良の死亡事故はついさっき知りまして驚いてますが、一昨日から鈴鹿の遭難が気になってました。
子供が熱を出していたので捜索には参加出来ませんでしたが、無事発見の報告を聞き嬉しかったです。

あと42枚目はギンリョウソウ、49枚目はコナスビですね。
76枚目は似た花が多く判りません、チダケサシかトリアシショウマ辺りでないかと?
2012/7/23 20:04
nakato932さん
コメントありがとうございます。

>山での事故はちょっとした不注意等で起こり得ますが、何気ない行動を省みてリスクを低減させる事は出来そうです。

本当にその通りだと思います。それは交通事故でもなんでも日常の生活の中でも同じだとも思っています。

鈴鹿は本当に、本当に良かったと思ってたのと同時に
比良の一件でした。本当に辛いですね。

花ありがとうございます!
2012/7/23 21:34
単独の機会が・・・
久しぶりに単独の機会がありそうなchurabanaです。

>一人会議
>何気ない行動を省みてリスクを低減させる事
まずは、なれたところでセンサーが鈍ってないか感度チェックからですね。

八雲でのアドバイス、ナイスです
2012/7/24 5:35
churabanaさん
あら?単独ですか?
息子や初心者の人と歩く機会が多いですが、センサーの感度が高すぎて疲れる時もないことはないですw
一人で歩くと楽しい会話や感動の共有はありませんが「ここ!」って場所で何分も立ち止まることができる「わがまま」が醍醐味です。
ただ気を抜きすぎてセンサーの感度が低くなるのが単独行の落とし穴なんですかね…

>八雲のアドバイス
ナイスだったのか?おせっかいだったのか?
正解はわかりません…
2012/7/24 9:37
senrakuyaさん こんにちは
縦横無尽に比良を満喫されてますねぇ
八雲に引越しするような勢いですね

ところで、比良のニュースを一緒に見ていた人が、そんな危険な場所なのかと疑問に感じてました。
山に入ったことの無い人は、ちゃんとした「道」があるものと思ってますし、低い山なので危険度も低いと捉えています。
持論ですが事故、怪我の原因は人災です。
山が危険な場所というのは確かなことですが、その場所が例えば対角に安全と思われる街中でも、そのリスクは同等でしょう。

この所比良や琵琶湖、大津と何かと滋賀県は物騒です
2012/7/24 11:48
ryuji1700さん
ほんまに八雲に引越ししたいくらいですね!
どうせやったら比良を知り尽くすのもいいかなって思っています( ̄一* ̄)b

確かに初心者と一緒に比良に入ると「道ないやん?!」とよく驚かれます。(踏み跡あるんですけどね^^)

低山のリスクは道に迷いやすいということが上げられます。
「低いから安全」はおっしゃられるように大間違いですね。
ぼくは一人山歩きを初めてすぐに山岳会に所属しておられる山暦30年の方と知り合いになって何度か一緒に歩かせていただき、実体験の危険だったことや、こんなリスクがある、こんないいところがある、必要なものなど教えていただきました。
それに自分のテイストを安全優先で加えて今の歩き方になっています。
街では携帯と財布があれば何とかなりますが山には山の必要なものがあります。
そしてそれを使いこなせるかもぼくの山の楽しみの一つです。
そして、その時、場所、天候に応じたリスクコントロールがうまくできる、またはできたというのも楽しみ方の一つですね。
おそらく交通事故よりも山の事故の方が少ないはず。
単純に数の問題ではいえませんけど…
山より街の方が怖いときもあります。
偉大な自然からこれからもいっぱい学びたいですね。

>中学生…山から学んでおけば、辛い大津の事件はなかったかもなんて思ったりもしました。

>びわ湖…あそこは漁師も危険やと言ってたそうです。
2012/7/24 13:00
勉強になります。
 読んでいてすごく良かった記録、ありがとうございました。
 先日、堂満から下ったのですが、あの道を登るって凄いなーと思いました。あと、やせ尾根の危険箇所。裏を迂回できる安全なルートがありました。最初は気づかなかったのですが、少し回りに目を向けると見つけられました。

 そして、山頂にいけなかった、6人組の方。引き止めて正解だったと思います。また気候の良い時にいけますもんね。山は逃げないということですよね。
2012/7/25 0:42
shimizuさん
コメントありがとうございます。
勉強になるなんてとんでもないです。
山2年生なりの意見、感想です(;^_^A

やせ尾根の危険箇所>あれはやはり迂回路でしたか!
しっかり確認しておけばよかったです。まだまだですね…今度、確認に歩いてみてレコあげます!
ありがとうございました!

6人組さん>計画を頓挫させたみたいで少し後ろ髪ひかれています…天気のいい時にお詫びも含めて一緒に山頂までいければと思います。
2012/7/25 9:22
虫よけネットの使用感はどうでしたか?
比良山系の事故・・・senrakuyaさんの感想を途中まで読んでいて、2人グループはもしや事故に遭われた方では??と思ってしまいました。引きとめて皆さんで帰られるとは本当にすごいです。説得ができる力量をお持ちでとても羨ましいです。その方たちもそのまま行っておられると危なかったかもしれませんね
事故の方の無事を祈っていましたが・・・あそこの七遍返しの滝は1年前、2年前も滑落事故で死亡されています。
山歩きを楽しむと同時に自然の中での危険予知や予防などきちんとしなければいけないなぁと改めて思いました。

ありがとうございました。
2012/7/26 1:47
bebebeさん
二人組の親子さんは後に無事に下りたとメールをいただきました。タイミングがあえば一緒に登りましょうとなりました。ヤマレコにも登録されたようです。

説得なんてとんでもないです(^▽^;)
提案を快く了承してくださっただけです。
事故はどんなものでも悲しいものです。

虫除けネット>使用感はなかなか良かったのですが翌日から首の周りがかぶれています( ̄□||||!!
いっちゃん安いやつを買ったからでしょうか…
2012/7/26 8:53
ご心配かけました
ご心配かけました。yuconです。武奈ヶ岳の山行の最中も私の身を案じて祈念頂きありがとうございます。
 
 今このコメントを自ら書ける喜びをかみしめ、みな様に救いあげていただいた「命」を決して無駄にすることなく再び燃やして行きたい所存でございます。

                 by yucon 川雄司
2012/7/26 13:30
yuconさん
お帰りなさい!!!!
本当にご無事でよかったです!!!!!
僕自身、無力で何もお役に立てなかったことが情けない限りです。
そして、こうしてわざわざ直接のコメントありがとうございます!!!!!
今回は息子さんが一番のファインプレーだったかもしれないです。立派な息子さんをお持ちですね。
そして、落ち着いたら山で会いましょう!!!
2012/7/26 14:00
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