国見岳・烏帽子岳《九州百名山》
- GPS
- 04:41
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,178m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り一時霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
観光シーズンは国道445号線、県道52号線、同159線が一方往通行になる |
コース状況/ 危険箇所等 |
一部笹藪があるが特に問題個所はない |
その他周辺情報 | 樅木吊橋、平家の里を立ち寄りたい 立ち寄り湯は美里町佐俣の佐俣の湯\500 |
写真
感想
登山口で一夜を明かした。富山から来た66歳の男性も車中泊だった。この男性は完全退職で自由になった時間で10日間の予定で九州に来ているという羨ましい限りだ。6時18分、辺りが明るくなり出し歩き始めた。戸山の男性もすぐ後を追うようだ。樅木林道は駐車地点すぐ奥にゲートがあり車両の進入は出来ない。五勇谷橋を渡り暫く行くと旧道の登山口があった。指導標には「危険」と書かれ、その先にある新登山口の利用を促していた。地形図を見ると等高線の詰まった急斜面でまだ薄暗いので新登山口に回ることにした。
新登山口は川辺川と五勇谷の間の尾根を乗り越す処にあり、尾根に取り付くと国見岳まで略一直線の尾根で旧道程ではないが急登に変わりはない。旧道との出合いを注意していたが分からず過ぎたようだ。紅葉の美しさを写真に収めながら進んだが朝晴れていたのに空には曇が多くなってきた。標高1,350m位で北に登山道が分岐した。川辺川の上流で樅木林道に下りる道だが相当遠回りになる道で歩く人はいるのだろうか。
2.5万図では平坦に描かれているがP1409はピーク性があり北側に鞍部が生じていた。なだらかな尾根は紅葉が素晴らしく癒される。霧の中に鹿を発見、寛いで草を食んでいる。20m位に接近して目と目が合うとビックリして猛スピードで走り去った。再び傾斜が急になり標高1,580mに達する頃雲の中に入ってしまい霧で視界が50m位になってしまった。山頂域に達し石楠花の密生を歩いていると五勇岳への分岐の標識があった。北に少し行くと国見岳(1739m)山頂に到った。登山口から1時間37分と以外に早く着くことができた。霧は濃く折角の山頂なのに何も見えない。1等三角点「国見岳」があり背後に何を祀っているのか神社があった。平成23年に小松神社から目丸山、平家岳経由で登頂したときは此のすぐ下の水場で幕営した。シュラフを忘れて寒い一夜だったことを思い出す。
山頂は風が強く5分の休憩で体が冷えてきた。来た道を引き返し先程の分岐を五勇岳方面へと踏み出した。熊本県と宮崎県の県境尾根で向霧立越の道となった。霧立越(きりたちごえ)は、熊本県馬見原から宮崎県椎葉まで馬の背で物資を運んだ“駄賃付け”の古道だった。道路が開かれ昭和12年頃には廃道となったと云う。向霧立越(むこうきりたちごえ)は向坂山と三方山の間の尾根で霧立越と繋がる道で椎葉村萱野を結んでいたそうだ。この道は登山の為の道ではないことから殆どピークを巻いてしまう。国見岳南にある小国見岳(1708m)は東側に明瞭な道が巻いて行ったが、稜線上にも踏み跡があり辿った。山頂標識があり展望も良さそうだが霧が濃く何も見えないのが残念だった。
向霧立越(県境尾根)を南下しP1678もピークを忠実に通った。P1596を過ぎると五勇山(ごゆうざん1,6662m)への登り返しで登山道は東側を巻いて逃げて行ったので有るか無しかの踏み跡を辿った。五勇山山頂部は笹に覆われ山頂標識を探して右往左往したが見付けることはできなかった。萱野への向霧立越は南東に下って行くが県境は西尾根に続き明瞭な登山道を辿った。P1654との鞍部付近に展望地があり雲の下に抜けたのか頭を隠した小国見岳やこの先の稜線を辛うじて見ることができた。P1654を過ぎると展望岩(1,650m’)があり五勇山を振り返りや南の方の景色が見られた。
烏帽子岳(1692m)に取り付き山頂域に達するとまた霧で展望は無くなった。「シャクナゲ群生地」の標識があり「峰越峠(約110分)」の表示があった。展望の良い岩の辺りで男性2人が休憩中で山頂かと思い標識はないかと問うとまだ先だと云う。峰越峠からの道を登ってきたそうだ。烏帽子岳(1,692m)山頂に達すると3等三角点「烏帽子岳」がありしっかりした山頂標識が設置されていた。そして五勇谷から登ってきたと云う男性が一人休憩していた。ここも風が吹き抜けて寒い。
西へ稜線を辿ると川辺川沿いの栗野へ下る道が分岐する筈だが見つけられなかった。尾根が分かれ北尾根を辿りたが一貫した下り道で時々笹藪が混じる。軈て切り開かれた広場に達すると4等三角点「五勇」(1,428m)が設置されていたがピーク性のない尾根の一端だった。更に西尾根を下り先端部に達すると右に折れた。林業の作業道が水平に何本も延びこの先登山道は何度も交差したり一部を歩いたりを繰り返し地形図は役に立たず赤テープを頼りに下った。作業道は嘗ての伐採の際に使われたもののようだが最早機能していないようだった。
山頂で出会った男性以外誰も登ってくる人はなく五勇谷登山口に下り立った。富山の男性と2台だけだった車は8台に増えていた。その内1台はマイクロバスで皆国見岳に行ったようだ。駐車地点に戻ると国見岳をピストンした富山の男性の車が出発するところで再び会うことができた。
予定より2時間以上早く降りてきたので樅木吊橋や平家の里を観光し、佐俣の湯に向かったが秋の観光シーズンで道幅の狭い国道445号線や県道52・159号などは観光のため臨時に一方通行の規制が入り温泉まで20厖召蠅留回を強いられた。
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