夜叉神峠から鳳凰三山往復
- GPS
- 27:50
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,549m
- 下り
- 2,546m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:16
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 3:43
5:40夜叉神峠登山口-6:40夜叉神峠-9:56南御室小屋
<休憩とテント設営>
10:46南御室小屋-12:25観音岳-13:40地蔵岳-15:57南御室小屋
11月10日(日)
5:37南御室小屋-6:10辻山-7:44苺平-8:36夜叉神峠-9:18夜叉神峠登山口
天候 | 11月9日(土)快晴、無風・微風 11月10日(日)快晴、無風・微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は明瞭で危険箇所など特になし。この2日間の時点では、登山道上に積雪や凍結などはなく、アイゼンやピッケルは不要な状態だった。 |
写真
感想
7年ぶりに鳳凰三山を夜叉神峠から往復し、南御室小屋にテント泊して訪問してきた。以下に詳細。
11月9日(土)
好天予報の週末。どこへ行こうか色々考えたが、ここしばらく訪問から遠ざかっていた鳳凰三山へ行くことにした。この山は2012年に青木鉱泉から周回で歩いたのが最後で、時期が11月10日と前回と全く一緒になったのはただの偶然だった。夜叉神峠登山口の駐車場には5時ちょうどに到着。日の出が遅い季節になったのでまだ真っ暗。暗い中ライトを点けて食事を済ませ準備をして5:40に出発。外の気温は一桁前半だったがそれほど寒さは感じず。暗闇の中ヘッドライトを点灯させて歩く。夜叉神峠から鳳凰三山は、反対から10年前に一度歩いているが、この方向からは初めて。しかも今回は往復する。11月中旬の標高2400メートルにテント泊する為の装備などが重く、ペースは上がらない。同行のZさんは荷物が軽そう。6時20分頃夜明けを迎えるが、樹林帯のため朝焼けなどは見えなかった。歩き出して約1時間で夜叉神峠に到着。人の姿はないが、ここから見る白峰三山はきれいだった。空が青く雲はない。三山の山頂付近は既に冠雪して白くなっていた。良い景色を堪能して先へ進む。好天予報の週末だが登山者の姿は思いの外少ない。もうこのエリアもシーズンオフなのだろうか。杖立山、苺平を通り過ぎる。途中Zさんの歩荷訓練のためザックを交換して歩く。やはりZさんのザックは、中は詰まっているはずだが軽く感じた。パッキングが上手なのだろう。9:56に南御室小屋到着。水場の水は勢いよく出ていて問題なかった。テント設営場所を選び設営。この時間は太陽が降り注ぎ、薄着でも特に寒さは感じなかった。テント設置と休憩の後10:46に2人ともサブザック姿で出発。が、歩き始めて10分して自分の忘れ物気付く。貴重品一切をテントに忘れてきてしまった。盗られることもあるまいと思うものの、この先何時間かを気が気ではない思いで歩きたくなく、Zさんにザックを託してテントに戻ることに。カラ身だとさすがに羽の生えたように速く、テント場を往復してZさんと再度合流するのに10分程度しかかからなかった。気を取り直して再出発。テント場を出てから1時間ほどで薬師岳小屋手前の展望地に出る。この時点では白峰三山のうち間ノ岳と農鳥岳は雲に隠れる時間が長くなっていた。ちょっと残念。新築と思しき薬師岳小屋を過ぎて薬師岳に至る。ようやく今日最初のピーク。この当たりからの鳳凰三山の眺めはさすがに良い。左手側の白峰三山は北岳はよく見えたが、それ以外は雲に隠れていた。富士山も一瞬は見えたものの、それ以降は雲の向こうに。正午に近くなって雲が湧くなんて、夏のようだと思った。観音岳への稜線は雲もなく快適。人も少なくて土曜日とは思えない。12:25に観音岳に到着。ここまでテント場から1.5時間以上かかってしまった。地蔵岳がよく見えるが、遠いしアップダウンも多く見える。日の時間が短いので遅くとも17時に戻るとすれば、この先へ行くのは結構ギリギリのように感じたが、短時間の休憩の後に先に進む。観音岳から地蔵岳はアップダウンが続く。早く先へ進みたく気は焦るが、既に朝から7時間以上行動していて、そのうち半分はテント泊装備の重いザックを担いでいたため、ペースは思うように上がらない。Zさんと相談し先へ進むか戻るかも考えたが、ここまで結構きつい思いをして、ここで鳳凰二山だけで帰ってしまっては、後ろ髪を引かれる思いだったため、14時をリミットとして先に進むことに。ただ、Zさんがヘッドライトをテントに忘れてきたと言い、これでは17時テント場戻りが危うくなる。自分は予備を含めて2個ヘッドライトを持っていたので、最悪の場合それを使うことで行動可能と判断した。地蔵岳へは景色は良い物の、既に楽しむ余裕はなくて、アップダウンに苦しみながら先に進む。13:30頃ようやく地蔵岳に到着。Zさんはオベリスクの基部付近で休憩するというが、自分は行けるところまで行くことに。過去三度地蔵岳は訪問しているが、オベリスクの頂部立ったことはなく、今回もそのつもりはなかったが、行けるところまで行ってみたかった。13:40頃、これ以上は無理と判断して下山開始。途中Zさんと合流して、お地蔵さんのあたりで休憩することに。しかし先が気になり少し飲み食いしただけで先に進む。観音岳への登りは見るとかなりきつそうに感じたが、観念して登ったためか、思いの外きつくは感じなかった。14:45に観音岳に到着。二人とも疲れてはいたが、この時点で何とか明るいうちにテントに戻れそうな算段が付いたので少し気が楽に。ただまだ先は長いので気は抜けない。右手側には白峰三山が見える筈だが、既に逆光で写真の撮影には不適だし、全般的に雲が多くなっていて、午前中のような景色は既になかった。先を急ぐにはちょうど良かったかも知れない。15:10頃に薬師岳通過。写真だけで先を急ぐ。背中のザックは小さく軽いので、いざペースに乗り出せば案外速く歩けた。前半のスローペースがうそのようだった。心配した日の入り時刻よりは早い15:57にテント場に到着。出発時自分のものを含めて3張りだったテントは10張り以上に増えていた。時刻は既に16時近く。この後17時には真っ暗になるのでのんびりはしていられない。着替えをしたり顔を洗ったりしているとどんどん日は落ちてあたりは暗くなってくる。今日は20km近く歩いたから本当は念入りにストレッチしたかったが、外では寒いし、何より2人とも空腹だったので、ストレッチはパスして夕食の準備に取り掛かる。結果、2人ともテント場にて足を攣ることに。やはりやることはやらないとだめだった。夕食は、苦労して担いできた甲斐あって、たっぷり暖かいものを食すことができた。18時頃には食事も後片付けも終わり、外はすっかり暗く寒くなったので、シュラフに包まって寝ることに。自分は冬用のシュラフでぬくぬくだったが、Zさんはスリーシーズン用でちょっと寒そう。ダウンやらカイロで暖を取りつつ練る作戦。周囲のテントは騒がしかったものの、それを想定して少し離れたところにテントを張ったので、あまり周囲に影響されることなく就寝。外は月と星がきれいで、特に月の出ている時間は、ヘッドライトが不要なくらいに明るかった。
11月10日(日)
テントの外は寒かったが、テント内はそれとは別世界と言えるほど快適だった。特に自分は冬用シュラフを利用したので、一晩中寒さを感じることはなかった。3:40に起床。テント内に転がしておいた腕時計の温度計は13℃を示していた。相当暖かい。起きたら後片付けと朝食を済ませ、更にテントの撤収とパッキング。テントのフライシートは、外側はほぼ乾燥していたが、内側にしっかり霜が降りていて、これを払い落とすのは到底無理だった。さっと払っただけでザックに詰める。テント撤収中は寒くて手はかじかみ、思いの外時間はかかったが、5:37にテント場を出発。昨日より3分早い出発時刻となった。今日は基本的には夜叉神峠登山口の駐車場に戻るだけ。だけど早起きして朝焼けを見たかった。辻山へ向かうことにする。暗い中分岐の看板を見落とさずに進み無事辻山方向に進む。登山道上には倒木が多かったが、行動の妨げになるほどではなかった。6:10に辻山到着。日の出前のためまだ薄暗い。どんな展望が開けているのか分からなかったが行ってみてびっくり。白峰三山と薬師岳、それに仙丈ヶ岳が目の前に見えた。樹間からちょっと見えるだけ程度だったらどうしようと思っていた我々の思惑は、良い方に外れた。太陽が上がると白峰三山に日が当たり赤くなっていった。しかし今日は真っ赤というほどにはならず、その点は残念だったが、それでもこのような展望が日の出の時間帯に見られたのは嬉しかった。しかもこの時間は我々の貸し切り。少し風が冷たかったものの、それもしばしの間忘れた。樹林に邪魔されてはっきりは見えなかったものの、ここからは雲の上に出た富士山もよく見えた。望外の朝日ショーを見た後は黙々と下山開始。昨日は早く休んで足はだいぶ回復したが、それでもやはりザックが重く、ペースはあまり上がらなかった。反対に食料が大幅減って軽くなったZさんは快調そのもの。軽い足取りでどんどん先へ行ってしまう。こちらは着いていくのが精一杯。テント場で暖かく過ごすのに持ってきた装備類だったが、やはり歩き始めると重い。天気はこの日も良いので多くの登山者とのスライドを想像したが、夜叉神峠までは結局3人だけ。シーズンオフと言って差し支えなかろう。夜叉神峠からはZさんがしばらく再度歩荷訓練。重荷になってもペースは良かったが、徐々に口数が減りきつそうだったので最後は自分が重荷を背負う。駐車場まで降りる間は何組かのハイカーとすれ違う。皆軽装だったので恐らく峠までだろう。9:18に駐車場に無事到着。2日間とはいえ初日が肝で、実際に大変きつかったが、無事三山歩ききることができて満足。今後鳳凰三山へ行くなら、夜叉神峠からの往復はけっこうきついので、別ルートになると思う。
忘れ物を取りに行っている時お話をさせてもらいました。
静岡のものです。
私が下山途中雲が出てきたので心配でしたが、山頂付近では良かったみたいですね。
夜叉神峠では白根三山は雲の中でした。
13時20分駐車場に無事降りました。
こんばんは。お互いに無事下山できて良かったです。
当日は午後になって北岳など周囲の山々にガスが増えたものの、
鳳凰三山だけは始終ずっとよく、展望もありました。
テント場にも雲はなく、夜は月と星がきれいでした。
星空、満月に近かったですね。
登り始め、星空と、月を見ながら登りましたが、テン泊がゆっくりできますね。
以前御室小屋、テント泊したので
今回は日帰りを選びました。
これからもお互い楽しみましょう。
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