大菩薩嶺(+小金沢山で道迷いパニック!そして帰還)
- GPS
- 07:40
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 968m
- 下り
- 964m
コースタイム
8:27〜8:33 妙見ノ頭 -- 8:40 賽の河原 -- 8:44 親不知ノ頭 -- 8:52〜9:02 大菩薩峠 --
9:16 熊沢山 -- 9:26〜9:32 石丸峠 -- 9:40 天狗棚山 -- 9:50〜9:55 狼平 -- 10:25 小金沢山中にて撤退開始 --
10:27〜10:41 道迷い -- 11:01〜11:46 狼平 -- 12:00 天狗棚山 -- 12:06 石丸峠 -- 12:18 熊沢山 --
12:30〜12:34 大菩薩峠 -- 13:05〜13:19 福ちゃん荘 -- 13:45 駐車場到着
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場まで30分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
地図を拡大すると小金沢山を目前に撤退した後、大きく大菩薩湖側に道を 外れてしまっています。 それが道迷いの軌跡です。 撤退?ヘタレ上等、生きて帰ってこその登山だと身にしみて感じました。 [トイレ] 上日川峠の無料駐車場と福ちゃん荘前、介山荘にあります [下山後] やまと天目山温泉(高アルカリ温泉PH10.3)はいいお湯です。 市外者3時間500円 但し、広い駐車場もいっぱいでたくさんの人で溢れかえっているのに 脱衣所があまりに狭く、休憩室には冷房が入っていないので再び滝汗・・・ |
写真
感想
いつもは単独登山の楽しさばかり満喫していましたが、今回の山行は単独登山の
怖さを思い知らされるものでした。
8月最初の土日を使って甲斐駒・仙丈、お盆過ぎには家族で大菩薩と計画している
ので体慣らしと下見を兼ねての大菩薩。
家を早朝3時半前には出て、上日川峠ロッヂ長兵衛前をスタートしたのが6時。
福ちゃん荘から唐松尾根を登り雷岩から大菩薩嶺をピストン、気持ちのいい稜線歩きで大菩薩峠。
この時点でまだ9時、さすがに昼飯食べて温泉につかって家に帰るんじゃあもったいない。
そこでまずは石丸峠まで前回同様足を延ばすことに。
石丸峠で休憩しながら地図(山と高原地図)を開く。小金沢山往復2:20とある。
よし、行くか。でも秀麗富岳十二景といっても今日の天気では富士山は見えないだろう。
ガスも上がってきている。
消化試合な気持ちで歩き始めるもしばらくは大菩薩らしい気持ちのいい稜線歩き。
こっちにもこんなに景色のいいところがあるんだねー!と楽しくなってくる。
しかし狼平に着く頃、いつもの膝痛が少し出始めここから先どうするか悩む。
結局前へ進むことに。狼平からは一転して森の中。
狼平から小金沢山への登山道は決して明瞭ではありません。ピンクのテープを目印に
歩くことが多くなります。
尾根上を歩いたり、少し巻くように歩いたり、細かなアップダウンが続きます。
足元は石が濡れて滑るので神経を使う。滑落するとやばそうなところも。
つい下ばかり見て歩きがちに、これも良くなかった。
気軽な百名山として大人気の大菩薩も、介山荘から石丸峠、小金沢山方面へと歩く人は少なく
小金沢山中で登山者1人とすれ違っただけ。
だんだん心細くなってきます。眺望はなく、足にわずかな不安を抱え、ピンクテープを探しながら黙々と前へ前へ。
帰りにガスが濃くなったらテープ探せないかも・・・明らかに後ろ向きな気持ちの方が強くなり、
ここで引き返そうかな、と思うように。
一度はその思いを振り切るも、結局小金沢山の頂を踏まずに引き返すことにしました。
と、踵を返して少し歩くと???????道はどこだ!?こっちか?
急に進むべき道を見失いました。
全部登山道にも見えるし、全部登山道じゃないようにも見える。
テープも見当たらない。
少し歩いてみる。違う、ここさっき歩いてない。踏まれた跡もないし。
こんなに斜面はきつくなかったし、藪も漕いでない。絶対間違ってる。
こういうときは引き返せばいいんだ。
でもこんどは道を外れた所がどこからだったのかが分からない。
完全にパニック。
やばい!迷った。道迷い遭難するぞ。どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。
尾根へ出れば大丈夫だとしばらくがむしゃらに歩いたけれどかえって深みにはまった。
落ち着け、落ち着け、落ち着け、とザックを下ろし写真なんてのんきに撮って歩ける状況ではないので
カメラをザックにしまい、水をがぶ飲みしクールダウン。
少しだけ落ち着きようやくここでGPSを確認する気に(最初からGPSに頼ればよかったのに、どこかでGPSを信じちゃ
いけないと思っていたようだ)。私の使っているGPSは歩いてきた軌跡が表示されるので
縮尺を目一杯大きくしてコンパスが落ち着くのを待つ。そして自分の現在地と正しい
登山道の位置を把握しゆっくりゆっくりと登山道への復帰を試みました。
そしてようやく登山道に復帰。
生きて帰れる!大げさでなく本気で思いました。
後で確認したらわずか15分ほどの出来事だったけれど、本当に長く感じた。
そこからは足を気にしながらゆっくりと歩き、広い狼平へ到着。
つい先ほどの恐怖を思い出しながらゆっくりと昼ごはん。
昼休憩の後、そもそもの今回の登山目的が上日川峠から大菩薩峠、大菩薩嶺の周回もしくはピストンを
子供にこなせるかどうかの確認だったので、石丸峠から介山荘まで登り返してそこから
福ちゃん荘を経由して上日川峠へと戻るルートをとりました。
途中5歳の女の子を連れたお父さんと少し話しをしました。歩くことに飽きてしまっていた
ようだったけれど、介山荘へ行けばアイスがあるよ!と教えたら元気が出たようです。
うちのチビジョも5歳児なので、福ちゃん荘から大菩薩峠までは間違いなく歩けるでしょう。
大菩薩峠から先はどうかなあ。岩登り的なところもあるのでどこまで行けるか。
親不知ノ頭まででも行ければ富士山がきれいに見えるんだけどな。
[今回の反省点その他]
・撤退の判断をもっと早くするべきだった。
・疲れると下を向いて歩きがち。下ばかり見て歩いていると道をロストし易い。
・今回持参した地図関係は、1/25000地形図の縮小コピーとコンパスは持たずに、
山と高原地図(大菩薩嶺)とGPSのみでした。
コンパスの基本的な使い方は分かるが、果たしてあの状況下でコンパスを使って
自分の現在地を特定することが出来たかどうか、自信がもてない。
と同時に、GPSという文明の利器のありがたさを実感。
GPSがなかったら9割以上の確立で遭難したと思う。GPSを過信することは危険だが(ときどき暴れる)、
予備電池は常に持ち歩いてGPSをいつでも使える状態にしておくべき。
・撤退というと負けのイメージが付きまとうが、よく言われるように山は逃げない。
生きて帰ってこその登山だと強く感じました。
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