記録ID: 21133
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山滑走
中央アルプス
木曽駒ヶ岳→黒川滑降
1997年03月12日(水) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 482m
- 下り
- 2,462m
コースタイム
3月12日千畳敷カール(9:40)→木曽駒ヶ岳(10:50 〜11:50)→黒川滑降→キャンプ場(15:40)→宮田駅(18:40)
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
新宿に住む僕と武蔵小金井の名取さんは午前零時、中央線立川駅のホームで集合。中央線、飯田線を乗り継いで駒ヶ根駅。辰野駅での乗り換え時間中には北東の空にヘールボップ彗星を初めて見た。 千畳敷行きのロープウエイ始発便に乗り、身支度してカールに踏み出したのが9時40分。今日は沢を滑るので、雪崩ビーコンと、スコップと携帯ゾンデ棒を個人装備で用意しているが、晴天が何日か続いているせいか雪は程良くしまって雪崩の気配はまったくなかった。 木曽駒ヶ岳までスキーを背負って一息で到着。視界は無限大、稜線の風はけっこう強い。風の弱い所でお弁当を食べて、スキーにはきかえる。アイゼン、ピッケルの使用時間が極めて短かった。登りがたったの一時間とは、ふざけた山行だ。 この日の雪は文句の無い雪だった。よくしまっているが、凍っているわけでもない。風でころがされて、丸くなった粉雪の結晶が、あちこちに薄く吹き溜まってクッションになっていて、ターンの度に粉雪をまきあげていい感じ。雪面の堅さもムラが無くて、安心してターンができる。 下りはじめ300mほどのところで本日一番の急斜面がある。標高差100mほど。凍っていたらと思うとかなり怖いので、横滑りと斜滑降・キックターンで大事をとる。もう少しわやらかければ勇気をだして滑り込むところ。そのあとは広くて明るい黒川のU字谷渓谷をきゃーきゃーいいながら振り子滑りする。カモシカの親子を発見。 ろくに登らんでこんなに楽しんでいのか?とやや疑問に感じながらおもしろおかしく過ごしたが、沢が東に向きを変えたあたりから、急変。樹林帯が始まり、沢は流れが現れ初めた。スノーブリッジを使って右へ左へとルートファインドは楽しいが、ヤブの密度がかなり激しく、一級のヤブスキーワザが必要。 林道に出てからはよく滑り、快調に飛ばす。標高1500付近で左の尾根場の地図で「スキー場」とあるところを目指す。付いてみるとスキー場はなく、「宮田高原キャンプ場」となっていた。92年ころの資料ではここのスキー場からバスがあるようなことが書いてあったのだが、バブルがはじけてつぶれたのだろうか?まあ考えてみれば5万分の一の地図上でもリフト一本のスキー場だ、客など来るはずもないだろう。 地図を見て麓の最寄り駅「宮田」までの時間読みを計算する。18時50分の岡谷行きを逃すと、明日の朝新宿に付く夜行列車までない。残された3時間でちょうどぎりぎり、集まっていた猿の群を横目に競歩レースのような速さで長い林道を下った。夕焼けに正面の南アルプスが美しい。暗くなったたんぼ道を歩いて無人の飯田線宮田駅に付いたのが18時40分。充実充実。ロープウエイであっさりアプローチして快適滑降をしたうしろめたさはすっかり無くなった。しかし駒ヶ根に余裕を持って降りて、名物ソースカツ丼を食いたかった。 |
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