北八ヶ岳 - 天狗岳〜北横岳と池巡り -
- GPS
- 17:54
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 2,471m
- 下り
- 2,445m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 7:58
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:50
天候 | 晴れ(16日西側はガスの中) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
11月14日でメルヘン街道(国道299)は閉鎖されている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小雪と氷と岩のミックスが多い。アイゼンではtoo much、ツボではスリップ危険。チェーンアイゼン的なものがあると便利だが、それでも岩でかなり痛みそう。 |
その他周辺情報 | 渋の湯温泉駐車場のトイレはウォシュレット付きで快適。外来入浴は15時まで。残念ながら下山が遅く入浴は叶わなかった。 青苔荘は通年営業。テント泊も「予約必要」。お説教をいただきました。反省。 一張1000円(板場を使うと+500円)。トイレに暖房が入っていて綺麗で快適。水も無料で分けてもらえた。 通過した小屋では ・高見石小屋 営業中 喫茶も営業 宿泊・喫茶ともに利用者パラパラ ・白駒荘 営業中 人影なし ・麦草ヒュッテ 予約あれば営業のよう 建物の影に宿泊装備をデポさせてもらった ・北横岳ヒュッテ 終了(予約あれば営業?) ・双子池ヒュッテ 営業終了 温泉は尖石温泉縄文の湯。茅野市外のもの600円。地元の温泉って感じ。 渋の湯日帰り入浴は午後3時まで。 |
写真
感想
久しぶりに泊りがけで山に入れる週末になり、予定が会ったシンモンさんとどこに行くか相談した。
立山で雪山登り初めの案もあったが、北陸では土曜日の予報が悪く、2日とも天気の良い山域に遠征しようと、南アルプス甲斐駒か鳳凰三山との案も出したが、シンモンさんが北八ッには行ったことがないと、先ずそこに山域を決めた。
僕にしても、北八ッでは天狗岳が40年前の八ヶ岳初体験の山でそれ以来登っていない。蓼科山には登ったがその間のピークには登っていない。但し家族ハイキングで亀甲池、双子池は行ったことがある。その程度だ。
次いでルートだが、北陸から近い西側から入山、天狗岳には登りたい、できたら北横岳までも行きたい、テン泊する、車1台で行って停めたところに戻ってくる、以上の条件で渋の湯駐車・入山、白駒池泊を僕が提案した。1日目渋の湯から唐沢鉱泉に一旦峠越えして、西と東の天狗岳を通って白駒池まで、100%テン泊装備で標準タイム約7時間。2日目は麦草峠に荷物デポして、茶臼山、縞枯山と稜線伝いで北横岳まで5時間。戻りが何通りか考えられ、双子池、雨池と池巡りして渋の湯まで6時間半、ロープウェイ山頂駅を通る最短コースで3時間半となる。北横岳で帰路を決めることにした。
さて11月半ばのこの時期、麦草峠の国道は丁度冬季閉鎖になったばかりだ。登山口では雪はなく、2000mを越える稜線ではちらほらあるだろう、この予想は大体当っていた。1日目は気圧の谷の影響で特に日本海側で雨予報となり、太平洋側の下界は晴れ基調だが、山の上はあまり良くなく登るほどにガスの中を進むようになった。天狗岳の稜線では風が冷たく、予想以上に寒かった。
西と東の天狗岳双耳峰は南八ッ方面からも眺めることが多く、40年前の記憶もあって、やぁ久しぶりだねとの気分だった。中山峠に下りるが、40年前は稲子湯から登って来た筈だが、そこは全く記憶にない。そして中山、高見石を経て白駒池へ。久しぶりのテン泊装備だがこの距離ではなんとかなった。
2日目はずっと晴れで、稜線歩きは各ピークで大展望を満喫して歩けた。茶臼岳、縞枯山と丸っこくほぼ樹林帯の山だが、三ッ岳はかなりの岩山で「軽装では登らないように」と注意書きもあった。距離のわりにコースタイムが長く、越えてみて納得。アルプス稜線を歩き慣れている人には基本問題ないが、雪が付くと緊張する場所も出てくる。
北横岳も大展望。各ピーク同じ景色かと言うと、赤岳方面と南アが遠ざかり、蓼科山と槍穂が近づきそれなりに変化があった。さて11時、ピークハントは終わるが、亀甲池、双子池とさらに北を経由する池巡りのロングコースに挑むこととした。長いけどそんなに大きな登りはなくて楽に行けるかと高を括っていたが、北横岳から亀甲池まで標高差500m近くの急下りも足に来るし、双子池から雨池までも結構登り応えがあった。麦草峠からは重荷になるので、最後はヘッ電下山になる予想もしていたが、麦草-渋の湯間もなんとか標準タイム以内で歩き通し、暗くなるぎりぎりには帰り着くことが出来た。最後に温泉施設が見えてから、熊に出会うハプニングで幕を閉じた。
立山で初滑りを目指す週末ではあるが、気候はいまいちで雪も少ない。
せっかくNishidenさんと日程があったので天気の良いところを目指そうということで、候補の中から未踏の北八ヶ岳を希望した。
天気・気温・登山道の状況はほぼ予想通りであったが、やはりカチコチの雪と氷と岩のミックスは歩きにくかった。
0度付近のテン泊訓練を兼ねていたので、装備の確認などできてよかった。
ほとんど下調べせずに入ってみた北八ヶ岳の印象をつらつらと。
概ね樹林の中を進むので歩いているときの景色は代わり映えがしない。
が、展望台に出るたびに角度が変わる南八ヶ岳・南ア・中ア・北アの景色が楽しい。
富士山以外は主要な山が見えるので山座同定が上手になったかも。
やっぱり素敵なのは赤岳と阿弥陀岳の2峰のとんがり具合。あんなに急だったっけ?
三ツ岳(大岳も同じか、今回未踏)の岩稜帯が楽しい。
北八ヶ岳にこういう場所があるとは思っていなかったので、意外性で楽しかった。
サルの本性がうずいた。
なんでコースタイムがここだけ厳しいのか入ってみて分かる。
冬は立ち入り注意だろう。大岳を残したのが悔やまれる。
北横岳。観光地。ただし蓼科の眺めが美しいので踏まねばならない。二日目の最高点。
お池巡り。双子池湖畔はゆるキャンには最高かと。場所取り合戦が大変そうだが。
こんな時期に来ると貸し切りなので楽しめよう。
双子池山荘のロケーションも最高。2つの池を見下ろせるベンチはお昼ごはんに最適だった。写真を取りそこねてしまった。
雨池への登り返しが実はきつかった。雨池周囲に何か山荘なんかがあってもいいのになぁ。もちろんちょー緩くて映える感じで。カフェ作って欲しい。
狭霧苑-冷山のコル。青苔荘でこけ丸くん推しがすごかったので、そうか八ヶ岳は苔がいいのかーくらいに思っていたが、この登山路を歩くとその苔が本当に素晴らしい。
トレースが細く周囲にせまる苔。ストックを突くのがためらわれる。
時間があったら写真撮りまくっていたとは思うが、夕暮れが迫っていたのが惜しい。
この苔のためだけに再訪したいくらい。
最後にこれまでで最大近接のクマ!
こんなところで出るかー
不思議と冷静だった。
北八ヶ岳をとっても満喫できた。プランを考えてくださったNishidenさんに感謝。
なんかこの時期はこんな感じの縦走が定番になりそう。またテン泊行きましょう!
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