飯豊本山縦走【雪渓登り初体験】
![情報量の目安: B](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 24:15
- 距離
- 48.9km
- 登り
- 4,216m
- 下り
- 4,206m
コースタイム
飯豊山荘登山口5:40-石転び沢出合9:00-梅花皮小屋13:30 (テント泊)
7/29
梅花皮小屋5:30-烏帽子岳6:20-御西小屋8:30/8:45- 御西岳8:55-飯豊本山9:55/10:15
-御西岳11:10-御西小屋11:20/11:50-梅花皮小屋14:45
7/30
梅花皮小屋5:20-北股岳5:45/6:00-門内岳6:50-門内小屋6:55/7:10-扇ノ地紙7:30/7:35
梶川峰8:00/8:15-滝見場9:25/9:35-湯沢峰10:00-10:15-飯豊山荘P11:50
天候 | 晴れ・曇り・晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
飯豊山荘Pは山荘に水あり、登山口にポストあり。山荘は温泉もあります。 石転び沢は落石目立ちますが、それほど危険はありません。山頂直下の45°トラバースの雪は消えています。 梅花皮小屋は水場が近くおいしい。水浴びも可能。ビール900円。バッジは小屋バッジのみ。 御西小屋の水場は約50m谷に降りなければなりません。バッジなし 門内小屋の水は雪解け水。バッジは「飯豊連山」 登山道は総じてよく整備され、道迷いの心配なし。梶川尾根は危険ではありませんが通過に3点支持が必要。ロープ1箇所。 麓の国民宿舎「梅花皮山荘」が温泉も広く、食事も充実、「飯豊山」のバッジもありと、よい施設です。 |
写真
感想
北関東の人間でありながら未だ見ぬ地だった飯豊連峰に漸く挑戦出来るチャンスが来た。会社の山岳部の先輩方3名とパーティを組み、2泊のテント泊縦走となった。
山形側の飯豊山荘Pに前日入り、テント前泊し5:30発。しかしどうも調子悪い。歩いて1時間ほどでくらくらしてくる。足の痙攣の兆候もある。久々のテント泊装備が重いのか。石転び沢出会いの手前でついにギブアップし共同装備の食糧をメンバーに持って貰う。うーん、なさけない。
そしていよいよ今回の白眉、石転び沢の雪渓登りだ。前半は雪渓の涼風を楽しみながら比較的順調に登坂。しかし斜度が急になるにつれ、メンバーのペースについて行けなくなる。部長のフラットフッティング、ストック技術のアドバイスが有難い。4時間の苦闘のすえ何とか稜線の梅花皮小屋に到着。着くなり、苦労して持ち上げたビールを雪渓で冷やし、乾杯。雪渓の冷たさが腹に染みわたり、最高に旨い。
10時間以上寝た2日目は前日とは違って好調。稜線の山々を快調に通過して飯豊本山に至る。稜線上は恐らくフェーン現象のいたずらか、常に視界不良状態。しかし稀に切れる雲の合間の飯豊連山の勇姿は最高に美しい。
最終日、北股岳を気合いで登れば後は下りで楽勝、と考えていたのが大間違いだった。梶川峰までは確かに順調だったが、高度が下がるにつれ暑さは増し、斜度も増し、体力が否応なく削られる。湯沢峰に着くあたりではほぼ脱水症状状態。ふらふらになりながら何とか出発地に到着した。
山行に勝ち負けがあるとしたら、今回は完敗だ。しかしこんなに楽しい負けもないだろう。圧倒的なスケールの飯豊連山に圧倒されつつ、いつの日か戻ってくる事を誓って山を下りた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する