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Yamareco

記録ID: 213643
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ハイキング
栗駒・早池峰

焼石岳〜8月の熱気に耐え、久恋の花畑に酔う

2012年08月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:21
距離
16.9km
登り
895m
下り
884m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

10:02三合目駐車場-11:32焼石沼-12:09稜線(九合目)-12:39焼石岳
12:59焼石岳-13:37東焼石岳-14:07九合目14:21-16:20三合目駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
駐車場:東成瀬口3合目(15台位)
3合目への林道は狭いがフラットダートで乗用車でも可
コース状況/
危険箇所等
危険個所特になし
姥石平〜九合目間は道は明瞭だが、刈払いされてないのか胸以下丈程度の藪が被った道
東焼石岳から姥石平方面に戻らず九合目方面への短いショートカットの道は、姥石平からのルートに出る手前がキンコウカ咲く湿原の中を通る薄い踏み跡(使ってしまったがなるべく利用は避けましょう)
釈迦懺悔付近の登山道
1
釈迦懺悔付近の登山道
七合目 三界山が見える
1
七合目 三界山が見える
展望が開けモッコ岩が見えてきた
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展望が開けモッコ岩が見えてきた
オニシモツケ
焼石沼
ヤマハハコ群生
3
焼石沼
ヤマハハコ群生
焼石沼と西焼石
三界山 なかなかの山姿
2
三界山 なかなかの山姿
オニシモツケと西焼石
レンズが汚れちゃってます
1
オニシモツケと西焼石
レンズが汚れちゃってます
オニシモツケと三界山
4
オニシモツケと三界山
ハクサンフウロ
タカネツリガネニンジン
5
タカネツリガネニンジン
焼石に向かう登山道
2
焼石に向かう登山道
焼石沼を見下ろす
2
焼石沼を見下ろす
ハクサンフウロの群生
2
ハクサンフウロの群生
ミヤマシシウドと稜線
1
ミヤマシシウドと稜線
トウゲブキ
いろんな花が咲いてます
いろんな花が咲いてます
稜線が見えてきた
1
稜線が見えてきた
青空とトウゲブキ
ちょっとピンぼけ
青空とトウゲブキ
ちょっとピンぼけ
ハクサンフウロ咲く道から三界山を振り返る
ハクサンフウロ咲く道から三界山を振り返る
トリカブト
タカネナデシコ
稜線に辿り着き
焼石を望む
稜線に辿り着き
焼石を望む
北側の稜線
西斜面はすべてお花畑
3
北側の稜線
西斜面はすべてお花畑
稜線下の花畑
花はトオゲブキ、タカネナデシコ、イワオウギ、タカネツリガネニンジン、ミヤマシシウドなど
稜線下の花畑
花はトオゲブキ、タカネナデシコ、イワオウギ、タカネツリガネニンジン、ミヤマシシウドなど
ホソバイワベンケイ
朱が鮮やか
5
ホソバイワベンケイ
朱が鮮やか
焼石山頂到着
正面に東焼石が伸びやかな姿
2
焼石山頂到着
正面に東焼石が伸びやかな姿
頂上付近ではアキアカネが舞い飛んでいる
1
頂上付近ではアキアカネが舞い飛んでいる
ミネウスユキソウ
1
ミネウスユキソウ
ミネウスユキソウアップ
2
ミネウスユキソウアップ
コキンレイカとミヤマシシウド
コキンレイカとミヤマシシウド
南本内岳
泉水沼俯瞰
歩を進めると
左下に西焼石と横岳に囲まれた小岩沢源頭
カールのよう
1
歩を進めると
左下に西焼石と横岳に囲まれた小岩沢源頭
カールのよう
ハクサンイチゲ
西焼石を振り返る
2
西焼石を振り返る
泉水沼付近
オオバギボウシとトウゲブキ
2
泉水沼付近
オオバギボウシとトウゲブキ
キンコウカ
チングルマの実
マルバシモツケ
クルマユリ
オオバギボウシとトウゲブキの群落
オオバギボウシとトウゲブキの群落
姥石平より焼石
姥石平を彩るのは
オオバギボウシの紫とトウゲブキの黄
2
姥石平を彩るのは
オオバギボウシの紫とトウゲブキの黄
クルマユリのオレンジとシシウドの白もアクセントを添える
クルマユリのオレンジとシシウドの白もアクセントを添える
クルマユリ
姥石平上部から焼石
1
姥石平上部から焼石
東焼石付近で
ミヤマリンドウ
4
東焼石付近で
ミヤマリンドウ
九合目に向かうと
イワイチョウ
2
九合目に向かうと
イワイチョウ
キンコウカ
青空映す池糖と焼石
5
青空映す池糖と焼石
湿地に群生するこの白い小さな花は?
湿地に群生するこの白い小さな花は?
ヒナザクラでした
ヒナザクラでした
九合目のお花畑
トウゲブキ
イワオウギ
ミヤマシシウド
でいいのでしょうか
せり科は(特に)よくわからない
ミヤマシシウド
でいいのでしょうか
せり科は(特に)よくわからない
タカネナデシコ
イワオウギにオオマルハナバチ
1
イワオウギにオオマルハナバチ
下りから振り返る焼石岳
下りから振り返る焼石岳
タカネツリガネニンジンが多い
タカネツリガネニンジンが多い
ミツバチとまるはシライトソウか
ちょっとピンぼけ
ミツバチとまるはシライトソウか
ちょっとピンぼけ
クガイソウ
クガイソウとオオマルハナバチ
1
クガイソウとオオマルハナバチ
ミヤマシシウド
三界山バックにオニシモツケなど
3
三界山バックにオニシモツケなど
センジュガンピ
ハクサンフウロ
ミヤマカラマツ
ミヤマカラマツ
花が落ちた後は緑のコンペイトウ
2
ミヤマカラマツ
花が落ちた後は緑のコンペイトウ
クルマユリ
3輪ソッポ
クルマユリ
3輪ソッポ
三界山とクルマユリ
3
三界山とクルマユリ
焼石沼下方から振り返る南本内岳
焼石沼下方から振り返る南本内岳

感想

 焼石岳は、鳥海山をきっかけに東北の有名山岳に足を延ばしていた際、広大な山頂周辺のお花畑に感激し、遠方の山には珍しく仲間を連れて再訪した山である。初回は6月下旬中沼から夏油温泉、二回目は7月中旬中沼から往復だった。約20年振りの対面は東成瀬口から、初めての焼石沼周辺と8月の花々が楽しみ。
 東成瀬口三合目へはレンタカー使用(流石に駅やバス停から歩く気力はない)。登山口の標高が既に1000m近いので涼しく登れる(暑さに弱い小生には重要)はず・・・・だったが車を降りるとかなりの暑さ。おまけに夏の必需品団扇を忘れてしまった。こうなるとなだらかで楽なこの登りコースは、なかなか標高を稼げない=涼しくならない。おまけに六合目手前で胆沢川に向かって結構な下り、帰りが思いやられる。胆沢川を渡渉すると徐々に登りとなり、七合目からは三界山が望まれる。ここから徐々に緩やかな登りとなるが、汗だくだくで吐き気を催してくるが、ぐっと呑み込み我慢。やっと展望が開けてきて、モッコ岩が見える。オニシモツケの一群を見ると、一登りで視界が一気に開け、焼石沼池畔に出る。西焼石〜焼石〜南本内岳が東のスカイラインを区切るが、西焼石が一際立派である。オニシモツケ、ヤマハハコ、タカネナデシコが群落をなす。ミヤマキンポウゲは少ない。
 ここから一登りすると道の両脇は(タカネ)ツリガネニンジン、クガイソウ、オニシモツケ、ハクサンフウロ、オオバギボウシ、シシウドなどのお花畑になる。見上げる左手の斜面は稜線まで花が続いている。このあたりで、写真を口実の休憩もあるが、なんと本当に足がピタッと止まってくる。暑さのせいか、不摂生のせいか。いざるようになんとか登った稜線が九合目。稜線を吹く風とエネルギー&水分補給でなんとか一息つく。見上げる北側の稜線、見下ろす小池への斜面は花々が埋め尽くしている。
 頂上へは岩がちの小ピークを超えて、鞍部から頂上へはやや草が被った道を牛歩で辿る。広い頂上は団体さんを含め4〜50人が憩っている。遠望はあまり効かないが、西焼石、横岳、東焼石、南本内岳が囲繞している。中でも、東焼石の平頂がのびやかである。
 泉水沼に向かって下る。稜線を吹く風が心地よい。右手に見下ろす西焼石と横岳に囲まれた小岩沢源頭は旧火口なのだろうが、緑豊かなカールのようにも見える。横岳との暗部には道標に南側への稜線の踏み跡に横岳へとあるが、行けるのか?左手に下るとすぐ泉水沼。ここからトウゲブキ、オオバギボウシのお花畑が始まる。左に折れると緩やかに大きな平原を登るが、両側はトウゲブキ、オオバギボウシの黄、紫が目の届く限り続き、所々クルマユリのオレンジを配している。かつて訪れた時はハクサンイチゲの大群落であった姥石平だ。個々の花は特に珍しくはないが、この規模はやはり感激ものだ。ただ、道の両脇に刺してある鉄筋がやや興を削ぐ。至福の道を堪能した後、東焼石にちょっと立ち寄る。ここには誰もいない。
 東焼石からの戻りは九合目方面へのショートカットコースを辿るが、最初はっきりしているがだんだん踏み跡程度になり、姥石平からのコースに合する手前はキンコウカ咲く湿原のなかを横切る(辿ってしまったが、ここは通らない方が良い)。
 コースに戻ると青空を映す小さな池糖もあるが、やがて笹が被った道となる。巻き気味に進むと九合目に戻る。東側の湿地には、イワイチョウやリュウキンカのほかヒナザクラの群落がある。
 ここから往路を戻るが、焼石沼までは愉しい花の道だ。下りなので余裕で写真を撮りながら下る。正面に臨む三界山が立派だ。焼石沼で少々雲が出てきた焼石に最後の別れを告げる。焼石沼以降はばててきた身には蒸し暑さが増す我慢の道だ。川を渡り返したら、登り返し。雲が多くなったこと、姿は見つけられないがルリビタキらしい鳴き声を聞けたのがせめてもの救い。その後も小さな登降を繰り返しなかなか着かない。登りとほぼ同じ時間を要してへろへろで駐車場着。
 車ではエアコンを効かせて、一息着いた。林道を慎重に下り、舗装路に出るとあまり交通量のないワインディングロードを気持ちいいドライブ。クアパークひめかゆに立ち寄り、ひと風呂浴びてさっぱり(車のいい所ですね!)。レンタカーを返すと後は電車でビールを飲みつつ(電車のいいところですね?)帰途についた。
 仙台に来て再訪を期していた焼石岳。以前訪れたのは梅雨時だったせいか暑さの印象はなかったが、今回は暑さがこたえ最楽コースなのにばてばて。それでも山頂部の広々としたお花畑は以前とはまた別の表情で迎えてくれた。機会があれば、また時期を変えて訪れてみたい。 

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コメント

東北遠征お疲れ様〜
今の季節はお花がたくさん咲いていますね。

 さすが、焼石岳は花の100名山です!

  きれいなお花をありがとう。 行った気になりました。(^−^)
2012/8/7 23:24
setisetiさんコメントありがとうございます。
 焼石岳は山姿も花畑も横の広がりが美しいですね。個々の花もいいですが、その広い空間に身を置くのが愉しい山です。初秋で好きな花の一つウメバチソウも咲き始めていました。でも、花の名前はこれはと思うものは調べますが、かなり感じニアリングで適当です。後でとんでもない間違いに赤面することしばしば。勘違いはご指摘いただけるとありがたいです。
 なお、現在週末も大半は仙台で過ごしており、今回も仙台起点なので・・・、東北遠征というよりプチ遠征程度でしょうか。
odax
2012/8/8 8:12
プロフィール画像
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技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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