【日本200名山】貸切のユニ石狩岳、音更山から石狩岳へ


- GPS
- 27:50
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 2,192m
- 下り
- 2,181m
コースタイム
8:05 層雲峡温泉
↓ (所要時間 1:00 )
9:05 〜 9:10 石狩岳登山口P 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:12 )
9:22 〜 9:30 ユニ石狩岳登山口P 休憩 0:08
↓ (所要時間 0:55 )
10:25 〜 10:40 970m付近 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:37 )
11:17 〜 11:25 水場1150m 休憩 0:08
↓ (所要時間 0:45 )
12:10 〜 12:20 1350m付近 休憩 0:10
↓ (所要時間 1:00 )
13:20 〜 13:35 十石峠 晴れ 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:55 )
14:30 〜 14:35 ユニ石狩岳 曇 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:30 )
15:05 〜 15:15 十石峠 曇り 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:50 )
16:05 〜 16:25 1680m圏ピーク(テント設営) 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:06 )
16:31 〜 16:39 ブヨ沼の水場 休憩 0:08
↓ (所要時間 0:11 )
16:50 1680m圏ピーク(幕営)
行動合計 7:40 (歩行 6:01 休憩 1:39 )
2012/7/30(月) 晴のち霧のち晴、稜線上は風が強い
2:50 〜 4:05 1680m圏ピーク(幕営) 休憩 1:15
↓ (所要時間 0:09 )
4:14 ブヨ沼
↓ (所要時間 1:51 )
6:05 〜 6:25 音更山 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:50 )
7:15 〜 7:30 シュナイダーコース分岐 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:47 )
8:17 石狩岳1966mピーク 霧
↓ (所要時間 0:08 )
8:25 〜 8:37 石狩岳1967m三角点 霧 休憩 0:12
↓ (所要時間 0:06 )
8:43 〜 8:53 石狩岳1966mピーク 霧⇒晴 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:32 )
9:25 〜 9:43 シュナイダーコース分岐 休憩 0:18
↓ (所要時間 1:02 )
10:45 〜 11:05 1300m付近 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:55 )
12:00 〜 12:20 沢 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:25 )
12:45 石狩岳登山口P
行動合計 8:40 (歩行 6:45 休憩 1:55 )
天候 | 7/29 晴れのち曇 7/30 晴れのち霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
駐車場; ユニ石狩岳登山口は4台程度のスペース 石狩岳登山口は12台程度駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート状況】 ユニ石狩岳登山口P ↓ 緩やかな樹林&笹の中登り。刈り払いもされている。 水場1150m ↓ 笹が両側から登山道を覆い尽くしているところが多く、歩きにくい。 ↓ また1400m付近で尾根に出てからは、展望が得られるが、這松と笹の ↓ 藪こぎを強いられる。 十石峠⇔ユニ石狩岳 急な登りもあるが、藪はなく歩きやすい。砂礫帯にでると、 コマクサ等の花がたくさん咲いている ↓ 道は細いがしっかりしている。小さなアップダウンがある。 ブヨ沼;(大きな蚊がたくさんいる。水場は特に蚊の集中砲火を浴びて、じっとしていられない。ここで泊まる場合は、かなりの虫除け対策が不可欠です。) ↓ 思いのほか登りが長い。花はあまり咲いていない。展望は良い。 音更山の肩 ↓ 緩やかな稜線漫歩。花も多く展望も最高で今コース中の最高の場所。 音更山 ↓ 岩ゴツ帯を下ります。途中小ピークを巻いていくかすかな踏み後を辿りましたが、 ピークを通るのが正式ルートのようです。 シュナイダーコース分岐⇔石狩岳 石狩岳往復はやや急坂。道はこれまでよりもはるかにしっかりしている。 ↓ シュナイダーコースは両側が切り立った急な痩せ尾根のテッペンを一直線に下る ↓ ハードなコースです。途中ロープも何箇所あり。木の根や笹につかまりながら 段差の大きな急坂苦労して下ります。 1300mから下は次第に緩やかになります。 沢 ↓ 沢は雨後の増水時には渡れないかもしれません。あとは平坦です。 石狩岳登山口P 【その他の情報】 下山後、岩間温泉に寄ろうとしましたが、温泉の手前で沢を渡るところで、林道が深さ15cm以上沢につかっているので渡るのをあきらめました。万一車がスタックでもしたら、一大事ですから。 |
写真
感想
前日、沼の平と浮島湿原の湿原巡りで足慣らし後、層雲峡温泉のリソートホテルで船旅&その前後のドライブの疲れを癒し、バイキングでカニ等の北海道の幸をたらふく食べて、出発の朝もバイキングでおなかいっぱい食べて、登山口へ向かいました。
層雲峡から糠平へ抜ける国道は快適で時速80km前後で飛ばします。走っている車はほとんどなく、取り締まりもしていませんでした。
十勝三股で国道から砂利道の林道に入ります。しばらくして二ペソツ山への林道と分岐し、右折します。その先途中1箇所崩れたところを補修したての場所がありますが、今年は問題なく通れます。この林道も北海道の林道らしく凹凸やカーブが少ない平坦な砂利道で、時速50km前後で飛ばします。
右手に4、5台駐車可能なスペースが現れると、そこがユニ石狩の登山口です。立派な案内板があります。赤い福岡ナンバーの車が1台停まっていました。
ここで妻と荷物を降ろし、一人で石狩岳の登山口まで運転し、登山口の駐車場(10台以上駐車可能)に駐車し、ユニ石狩の登山口まで走ってもどりました。時刻が9時を過ぎていて、日差しも強く、この段階で滝のように汗をかきました。
しばらくの間は笹が駆り払われた樹林の中の緩やかなのぼりです。久しぶり(昨年の10月依頼!)のテント山行の大荷物がずしりと肩に応えて、歩く早さがいやでもゆっくりになります。
緩やかで大きくジグザグを切って道なりに上っていくやや急な斜面のトラバースとなり、ガレ場を高巻きしたり倒木を高巻きして水場に到着します。
1300m付近から、ナキウサギの声が時々聞こえてきます。でも声の方を探しても姿は見えません。ニペソツやトムラウシ、白雲岳、十勝岳等で見たことがあり、今回も再会を楽しみにしていたのですが。
ここからはやや急な斜面をジグザグに登りますが、笹の仮払いがなく、去年の笹が両側から覆いかぶさって、足元が見えず、ザックに引っかかり、たいへん歩きにくくなります。汗だくになりながら掻き分けて上ります。
1箇所大きな倒木を超えるのに荷物を先に倒木の向こうに投げて空身で超える必要がありました。そこにペットボトルや大きな熊避け鈴が落ちていました。
標高1400m付近で小さな尾根にでます。樹高が低くなって展望が開け、南に鋭角的なニペソツ山、東に二コブのクマネシリ山、そして西に石狩岳といった、東〜南方の山々が見えてきます。ニペソツは20年近く前に上った山で、たいへん懐かしく眺めました。
しかしここからもまだ笹薮&部分的に這松の藪との格闘になります。ストックに先端をなくしました。
13:20ようやく十石峠へ到着です。小さな丘になっていて眺望抜群、北からの風で涼しく、一気に汗が引きます。
人が来る気配がないので、十石峠の道標のところに荷物をデポし、熊対策で、開封済みの食料やパン等においの出るものを持ってユニ石狩へ向かいます。
少し下ってすぐにユニ石狩登りになります。背の低い這松の切り分け道となり、その後コマクサやイワブクロ、エズツツジが咲くざれ場の登りとなります。
思ったより時間を要して14:30ユニ石狩岳へ登頂。ちょうど雲が出てきて日差しがなくなりましたが、360度の眺望です。音更山から石狩岳への稜線が大きく見えます。足元には、十勝三股の原野が広がり、その先にニペソツがそびえています。
十石峠へ戻り、ブヨ沼の天場を目指します。小さな登り下りがありますが、展望の利く稜線漫歩で、風が吹いて涼しく、雲がでて日差しも弱まり、荷物にもなれて快適に進みます。
途中蝦夷鹿の親子にも会いました。
ブヨ沼の手前のピークで、地ならしされた低い這松の陰のキャンプ敵地を発見しました。ブヨ沼の水場までも遠くありません。心配した虫もいません。展望も360度です。時刻もすでに16時を回っています。今夜の泊まりは迷わずここに決めました。ちょっとテントに風があたりますが、天気の悪化も今夜はなさそうです。
テントを設営し、すぐに水汲みに一人で出かけます。ブヨ沼は真っ黒であまり気持ちが良いところではなく、水場へ急ぎます。水場まで150mと表示ありましたが、もっと遠い感じで傾斜がゆるい沢状の水場に到着。ここは鹿等の動物の水場でもあるらしく、地面に無数の足跡があり、水溜りにはたくさんの虫が飛び交っています。流れが泥っぽい上に、水を汲むのに良い段差が余りありません。少し下って何とか汲める場所を見つけましたが、少し土が混ざります。それよりも汲んでいる最中にすさまじい蚊の襲撃に会い、じっとしていられません。1Lのペットボトル半分も待てずに動き回って蚊を追い払います。それを何度も繰り返して何とか5L程度の水を確保し、急いで妻が待つテントへと駆けもどりました。
2日目、3時に起きるとすでに東の空が明るみ出し、星が見えなくなっていました。
風が少し強まり、レンズ雲が出ていますがテントにはそれほど強くは当たらず、快適な一晩を過ごすことができました。
昨夜炊いたご飯でお茶漬けを食べ、テント撤収して4時過ぎには出発です。
蚊が寄ってくるブヨ沼を急いで通過、(昨晩はここにも誰も泊まってなく、完全な貸切の静かな晩&山でした)お花畑の中を名も無きピークへ向けて登り返します。
小ピークでユニ石狩から登るご来光の写真を撮り、潅木、這松、草地の中のやや急な登りを1時間強,、思っていたよりも少し時間がかかって音更山の肩へ到着。ここからは広くて伸びやかな高原大地状の稜線を花の写真、山のs写真を撮りながらゆっくり進みます。イワブクロをはじめとする花々がたくさん咲いています。ナキウサギの声も聞こえます。ここも地図ではほとんど距離がありませんが、時間をかけてようやく音更山へ登頂しました。
山頂は南西からの風が強く、雲も湧いていましたが、雲間から今回始めてトムラウシを望むことができ、感無量でした。トムラウシの手前を雲が流れて隠されてしまうことが多く、雲が低くなるタイミングで写真を撮りました。
ここからは南へ直角へ曲がって、強風の中をシュナイダーコース石狩岳登山道分岐目指して下ります。
踏み後は細いので、要注意です。最初は岩石がごろごろする中を踏み後を辿りますが、判りにくく、小さなピークのところでは巻き道状の歩きにくいかすかな踏み後を辿ったところ、巻き終わったところでしっかりした踏み後に合流しました。
下りきったところからは、緩やかな上り下りで思ったより早くシュナイダーコース分岐へ到着しました。
ここにもたくさんのコマクサが咲いていました。
ここからははっきりしたお花畑の中の道を石狩岳へ向かって登ります。ここは残雪が溶けるのが遅いようで、いろいろな花がたくさん咲いていて、急坂ですが余り苦にならずに霧の中を石狩岳1966mピークへ到着しました。ここに最長標識がありますが、さらに南の最高地点を目指します。5分強で最高点に到着、ここには山頂を示すものが何もなく、霧の中で東側で風を避けて休憩しました。
その後1966m山頂にもどったところで、急激に霧が晴れてきて、一気に展望が開けました。大雪連邦や歩いてきたユニ石狩岳から音更山の稜線、石狩岳最高点も見えてきて、たいへんラッキーでした。
シュナイダーコース分岐へ戻る途中で、今山行で始めて人に会いました。単独の男性一人と、年配のご夫婦です。今回は結局この3人だけでした。
シュナイダーコースは、標準コースタイム長く、たいへんは下りであることは聞いていましたが、十石峠への道よりは歩きやすいだろうと思っていたのですが、大間違いで、木の根や幹、笹や岩角、時にはロープにすがって降りる、かなり急な道でした。地図で見るよりも痩せ尾根で、木が生えてなかったらかなりの高度感で横に落ちたら終わりだろうと思われる場所も結構ありました。それでもコースタイムよりは短時間で下って、尾根末端の沢渡渉点へ到着、ここで昼食休憩をして、あとはのんびりほとんど平坦な道を登山口までくだりました。
下山後、林道の冠水で岩間温泉を断念し、一路芦別岳登山口の太陽の里キャンプ場を目指します。途中以前泊まった事のある、然別温泉で汗を流し、鹿追町でジンギスカンを食べ、十勝清水からトマムまで新しくできた高速道路を使用して狩勝峠をショートカットして時間短縮し、明るいうちに登山口キャンプ場へ到着しました。
コメント
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shigetoshiさん、こんにちは。
7月末からは北海道の山へ行っていたのですね!
私は山は無しで、8/8から8/12まで北海道の実家
(白老)に帰っていました。といっても前半の
3日間は知床観光をしていたのですが
夕張岳、芦別岳(私は芦別生まれ)、石狩岳と
登りたいけど登ったことがない山ばかり。
特に石狩岳と、感想に登場するニペソツ山は惹かれ
ます。
とっても静かな山行で羨ましいですが、そんな中
でのテント泊、熊さんはちょっと恐いですね
ゆっくり山歩きしながら道内を巡りたいなあと
思いました。
youtaroさんは北海道の出身だったのですね!
私は横浜の内陸なので、今とあまり環境の変化はなく、
たいへんうらやましいです。
白老は苫小牧の近くですね。帰りは苫小牧から新潟へのフェリーに乗りました。値段が安く、20時間もかかりますが、旅の疲れを取るのにはちょうどよいので北海道へ行くときはよく使います。
北海道の山は原始的で藪との格闘はありますが、登山としてはたいへん面白く(芦別はでは久しぶりにサバイバル的な山登りを堪能しました!)、何度も通ってしまいます。
百名山は幌尻以外は登っていますので、今は二百名山を登っています。
ただ、真夏の北海道は天気が不安定なのがたまにきずです。今回も相変わらず曇りがちの天気が続き、幸い旅行期間中に1日だけ雨だった日は休養日にしていたので山中で雨には降られなかったものの、すっきしませんでした。
つくづくyoutaroさんの晴れっぷりがうらやましく思います。
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