【大反省の穂高デビュー】前穂高〜奥穂高〜ジャンダルム〜西穂高
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 2,384m
- 下り
- 2,371m
コースタイム
04:30奥穂高岳山荘-4:55奥穂高岳(御来光)-06:10ジャンダルム-08:40天狗岳-09:25間の岳-11:10西穂高岳-13:20西穂高岳山荘-16:10田代橋-16:20帝国ホテル前BS-16:50沢渡大橋駐車場
天候 | 2日間、晴れっぱなし。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
沢渡地区〜上高地バス 往復2000円 駐車場は1泊だと言ったら「奥の日陰に停めな」と案内されました。 バスはほとんど待ち時間なし、駐車場〜バスターミナルで40分くらい。 帰りは帝国ホテル前〜駐車場で30分くらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
間の岳から西穂方面に下りるガレ場で落石を起こしてしまいました。 直下のパーティーのリーダーの指、2番手の方の腿に岩が当たってしまい負傷。 幸い大事に至らず、お詫びをして別れましたが、本当に申し訳ありませんでした。 奥穂〜西穂間ですれ違う際は、要注意です。 登山届けは上高地で提出出来ます。 お風呂は沢渡温泉湖畔の湯、大人700円にしてはイマイチ。 |
写真
感想
奥穂高ジャンダルム。その言葉を知ったのは小学生の時。好きだったマンガに出てきたその山に、いつか登りたいなと思っていた。
初の穂高連峰にあたり、コースの中心にジャンダルムがあり、奥穂高にテント泊ということで今回のコースになったのだが、バスの中や行き違う人、そして東京にいる友人達からも「なんで初っぱなからそのコース?」との声。どうやらかなり難易度の高いコースだったらしい。
寝不足、夏風邪、直したばかりの登山靴と条件の悪い中、中央道を走る。案の定山梨に入った辺りで猛烈な眠気、釈迦堂PAにて仮眠、沢渡に到着したのは、予定より遥かに遅れた7時半。
バスに乗り上高地へ、空はこれ以上ないくらいの青さ。林道から登山道へ、岳沢を越えて、重太郎新道に入ると、後は延々と続く急登。紀美子平に到着したのは14時過ぎ、これは前穂高を諦めるかと迷っていたのですが、一緒に休憩していた方の「だーいじょうぶ、7時まで日は沈まないよ」の一言に背中を押され前穂ピストン。パノラマ絶景、槍やら諏訪湖やら、登って大正解。
キツい西日を浴びながら吊り尾根、一緒に歩いていた皆さんと声かけ合いながら奥穂に到着し、みんなで写真撮影大会。陽がだいぶ傾いてきたので、大急ぎで小屋へ。
テント場はまだまだ余裕、さっさと幕営して晩ごはん。雪渓の雪で持ってきたビールと浅漬け冷やしておいて、カルボナーラ。山荘前はハングル語が飛び交い、さながら新大久保の街。風が強くなってきたので小屋の土間に避難してウイスキー、ここもハングルに占拠されていて、コミュニケーションとれず。さっさとテントに戻る。
体調も悪いし、起きられなかったらのんびり涸沢の方から下りようなんて思っていたのですが、目が覚めたら2時。フライをしっかり固定していなかったので、テント本体が剥き出し。いやん。さっさと朝ごはん、身支度終えて、予定通り西穂に向けて出発。
奥穂山頂で御来光、空荷のハングル一団が大ハシャギ。いやいやそれ、いちおう神様の祠なんですけど... ひとしきり撮影して、ジャンダルムの方にに向かう。富士山、南アルプス、八ヶ岳、槍に北アルプスの峰々、青空の下クッキリ。
細い尾根を進み馬の背、ここで大体同じペースな皆さんと即席パーティー結成。中でもベテランの岐阜から来た男性がコースにも詳しく、かってに師匠と御呼びしてご一緒させていただく。
おかげで楽々ルートファインディング、ジャンダルム直下まで来たら師匠が「ここ、直登できるよ」と。まずは一緒に歩いていた方が、師匠の指示で直登。ぼくもそれに乗っかって直登。こんな体験が出来るとは、出会いって素晴らしい!
気を良くして、ヤセ尾根を次々と進む。しかし間の岳の下りで事件発生。登ってくる方を待とうとちょっとルートを外れた瞬間、足元の石がグラリ。その石が岩に当たり、一瞬のうちにガラガラっと転げはじめた。「ラーック!!」と叫んだ時にはもう、直下の4人パーティーの1番目2番目の方に岩が当たり、岩はそのまま崖下へ。後続に人が居たらヤバいと声を出し続ける。どうやら以降は大丈夫だったらしい。しかし延々と鳴り止まない落石音に、全身からイヤな汗が吹き出る。
岩の当たった方の指からは血が流れていた。「何してくれんねん!」「折れたんやったらまだいいが、打撲はキツいでぇ」すれ違い様にキツい関西弁を浴びせられ、ひたすら謝る。完全にこちらの油断でした、申し訳ありませんでした。
以降慎重に、西穂高を目指す。何人かの方に「あのガレ場じゃあ、君が落とさなくても誰かが落としていたよ」とか「大事にならなくてよかったよ」との言葉を頂き、何とか気分も持ち直す。西穂高から山荘では、後続から来たマイク一団としゃべりながら、楽しい山行。
山荘でお昼食べて、マイク達にお別れ。山荘近辺とは打って変わって静かな上高地方面に向けて、延々と下山。田代橋から帝国ホテル前のバス停に出て、沢渡に戻る。
なぜか洗い場の椅子が異様に高い、沢渡温泉の湖畔の湯で汗を流し、岡谷の実家へ。
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落石は、落とされた方がもちろんツライが、落とした方も本当にツライ。今回の反省を胸に、今後は最大限注意して歩きたいと思う。
あの場にいた方、ご迷惑をかけた方でこの記録見た方がいたら、ぜひご連絡ください。
otkme さん、はじめまして。
紫のシャツの方、もしかしたら、テーブルに
とてもオシャレな紫のカメラを置いていた方かな。
記録のカメラから検索すると間違いない!
若いお兄ちゃんはカメラまでオシャレだなあって見てました。
西穂の奥の岩むき出しのだらけの山を登ってこられたのですね。すごいですね!写真を見ているだけでも、緊張してドキドキしてきます。(53番怖い)
落石怖いですよね。わたしも、小石をちょっと転がしてヒヤッとしましたよ。幸い、まわりには誰もいませんでしたけど。「あ!」という言葉は出ても「ラーク!」って咄嗟に出るのか心配。練習しなくちゃ。。??
相手も方もですが、辛い思いをしましたね。相手の方大した事なければいいのですが。今後、気をつけましょうね。
コメントありがとうございます。
山荘のテーブルにカメラ置いて、カップラーメン食べていた者です。
あのカメラ衝撃に強くて、奥穂の山頂の岩場で落としたけど無傷でした。
怖い思いもしましたが、快晴の中の大縦走は、思い出しても胸がスカッとします。
ただし事故は事故、今後も気を抜かず、細心の注意で山に望もうと思います。
若いお兄ちゃん... こう(?)見えて40歳です。
otkme さん、はじめまして。
コースタイムだと、天狗岳とジャンの間ですれ違っていますね。この間はあまり人とすれ違っていないのですが、レコを読むと他の方々とグループを形成していた様ですね。そのグループは若干覚えています。流石にどの方かは判りませんが
この区間での落石は確かに難しい問題ですね。なかなか落石を起こさずに通るのは大変ですが、でも大事故につながるので起こしてはならない事ですね。
実は自分もこの区間で少しだけ落石を起こしました。ちょっとでしたけどヒヤッとしました。もっとも自分の時は、後ろは当分誰もいない時間帯だったのですが、それ以後は人も増えるので細心の注意をして落としませんでした。でも奥穂から北穂の区間で渋滞で止まっていた時、前の人が落とすのを見てヒヤッとしました
はじめまして。
ちょうどすれ違いのピークが間の岳下りで来てしまった事。
ちょっと避けようと思って横に動いてしまった事。
もう少し上の方で待っていれば良かった。
反省材料はいくらでもありますが、まずは細心の注意が大事ですね。
今後気をつけたいと思っています。
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