後立「49才の挑戦 1泊2日の唐松〜五竜〜鹿島〜爺
- GPS
- 30:02
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 2,351m
- 下り
- 2,768m
コースタイム
2日目:キレット小屋5:10−6:25鹿島槍ヶ岳北峰6:40−7:05鹿島槍ヶ岳南峰7:23−7:43布引山−8:25冷池山荘8:35−9:50爺ヶ岳中峰10:00−10:15爺ヶ岳南峰10:30−10:55種池小屋11:10−13:20爺ヶ岳登山口11:30−13:40扇沢(8時間30分)
天候 | 1日目:快晴 2日目:快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
久しぶりの岩稜なので、思いをそのまま記録しました。 ○八方池山荘〜唐松山荘 十分整備されており、問題はありません。2時間20分で稜線に出られる最高のルートです。 ○牛首ノ頭 やせた岩稜の高度感は久しぶりで、正直、怖さを感じました。怖さを感じた自分を正直に認め、慎重に下りました。両手を使ってのクライムダウンを多用しました。 ○大黒岳〜五竜山荘 問題はありません。個人的には白岳の登りはあまりつらさを感じませんでした。 ○五竜山荘〜五竜岳 「登りで良かった。下りならどうなるか」というような岩場もありました。個人的な問題でしょうが、きつかったです。 ○五竜岳〜八峰キレット小屋 五竜岳の下りはザレていて、疲労がたまった身体にはきつかったです。問題はなかったのですが、若干マークが消えていたり薄かったり、「ここにマークがあったらわかりやすいのにな」というところがありました。ハシゴが3つありましたが、個人的にはハシゴが1番怖かった。 ○八峰キレット 2日目ということで感覚が戻ったのか、31年前の記憶が間違っていたのか分かりませんが、「あれっ」っという感じで過ぎてしまいました。身体の余裕の度合いかもしれません。 ○八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳 何カ所かザレていましたが問題はありません。思った以上に高度を稼ぐことができました。五竜岳〜キレット小屋に比べると、いろんな面で整備がいきとどている感じがしました。 ○鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘 きちんと整備されていて、問題はない。今回は分岐から爺ヶ岳中峰(中央峰)にピストンしましたが、冷池山荘からの縦走路に直接中峰(中央峰)に上るルートもありました。看板などはありません。爺ヶ岳南峰も同様でしたが、中峰から確認することができましたのでそのルートを取りました。 ◎「八方尾根入山〜キレット小屋」のルートについて 夏山では「遅くとも後の3時頃には行動を終了する」ということを知っていながらあえて挑戦してしまったことを反省します。山岳警備の方やキレット小屋の方々にも大変迷惑は心配をかけてしまいました。装備や食料などでビバークの準備をしていましたが、年齢や体力的的なことを考えると認められることではないかもしれません。(天候を考えて1日ずらしましたが)天候に恵まれ、それなりの体力や技術がある人に許されるルートでしょう。 |
写真
感想
「49歳の挑戦 廚般誕任辰燭里蓮嵋槎拭廚あるからで、◆Ν…も考えている。最終的には、10月上旬に「槍ヶ岳〜大キレット〜奥穂高岳〜前穂高岳」を目指している。そのために、今の自分に「数日間、登山を続ける体力や気力、感覚があるか?」、もしくは「取り戻せるか」を自分なりに判断しようと思って今回の参考を計画した。
なぜ「槍ヶ岳〜大キレット〜奥穂高岳〜前穂高岳」なのかは、今まで意識的もしくは無意識的に避けてきているかは不明だが、抜けているから。槍穂高を登ることで、次の年齢にあった自分なりの山登りができると考えたから。
久しぶりの本格的(?)な山行を計画するにあたり、ヾ篶如↓日程(1発2日・入山日の稜線歩行)、初めてではない山域、つ控離、セ柿馭顱↓Ε┘好院璽廛襦璽箸陵無 …etc. を考慮。結果として「五竜岳〜八峰キレット」「牛首ノ頭」を選び、しかも本格的な登山のスタートだった31年前の山行を振り返る気持ちもあって、今回のルートを考えた。
夏期の土日は、ゴンドラリフト「アダム」の始発が5時ではあるが、山小屋の混み具合を考えてあえて平日7時始発を選ぶ。それによって、キレット小屋着が最悪で夕方の5時前になるかなぁとは思ってはいました。だから、八方尾根を短時間で通過したい、でも長丁場を考えると無理はできない、でもでも… いろいろ考え、唐松岳(唐松山荘)10時、五竜岳13時を目安にした。
唐松山荘10時02分着、すっきり唐松岳をカットできた。今日の行程を考えると「頂上往復の1時間」は命取りになるし、もし今後の体調などで五竜山荘泊とするならば、明日は同じルートを戻って唐松岳の頂上を踏むと決めたから。
五竜山荘までは、許される(?)ペース。五竜岳の登りでは「体力の余力」に余裕がなくなり、目安より1時間弱のオーバー。五竜岳の登りでは「登りで良かった。下りならどうなるか。」と思った岩場もあったり、「この先怖いのはキレットだけ」の錯覚(記憶障害?)もあったり、装備や食料に余裕はあるし… とにかく「おじさんのエゴ」が出て、進むことを選ぶ。ちなみに31年前は五竜岳の三角点を踏んでいなかったことに気づく。
五竜岳の下りは… 「五竜山荘泊にすれば良かった」と正直思いう。でも、登り返す気力もなく3時間歩く体力は何とかありそうだと判断し進む。雷鳥が手の届くところにいたり、ブロッケンが現れたり、山岳警備の人に会って話ができたり、天気が最高だったり… 全て幸運(?)が重なって何とかキレット小屋にたどり着く。
キレット小屋の対応は最高、小屋の雰囲気も最高、雲海と剱〜毛勝の夕日も最高、満天の星空も最高… 最高のご褒美を頂きました。とにかくこのルートを歩いてみて思うことは「キレット小屋の存在意義は大きい」ということ。よくぞこんな所につくってくれたと思う。募金箱があったので、感謝の気持ちでポケットにあった小銭を全部入れさせていただきました。
2日目も、雲一つない快晴。八峰キレットの31年前の記憶は、バンド状のルートを信州側から黒部側に渡る1カ所しかなく、怖さしかない。が、思ったよりあっさり越えてしまった感じ。キレットを抜けたら鹿島槍ヶ岳への高度をがんがんかせぐことができた。高度に身体が慣れたのか、ただ単純に体力の余裕があるのか。吊り尾根がぐんぐん近づき、ペースは最高。
鹿島槍ヶ岳吊り尾根の北峰分岐から鹿島槍ヶ岳北峰に到達。鹿島槍ヶ岳は3度目であるが、北峰を踏むのは初めてで、31年前も次の時もなぜか知らないが踏むことはなく、忘れ物(落とし物)を見つけたかのようにピークを踏む。
鹿島槍ヶ岳からは整備された道が続く。やっぱり忘れ物のピークとして「爺ヶ岳北峰」と「爺ヶ岳中峰」をねらっていたが、北峰は気づかずに通過してしまった。中峰に立ち、続いて爺ヶ岳南峰に立つ。剱・立山と鹿島槍、オレンジ色の種池山荘と周囲の緑、実にのどかな風景である。「のんびり夏山」のピークを堪能した。
扇沢から3時間ちょっとで稜線(種池山荘)に出られる柏原新道は地形をうまく利用して開拓されたアップダウンがほとんどないルートである。入山路としては最高。下山路としても最高のはずだが、無理をかけてきた身体には「ずっと下りだけ」のルートはつらい。今回から導入した「C3fit」のおかげで膝はカバーできたが、太ももの筋力の不足は見事に露呈された。13時40分に暑さと疲労でヘロヘロになって扇沢に到着した。ふ〜。
今回の山行で分かったことがいくつかある。(個人的な感想も含む)
‘頃のトレーニング(?)で6時間は体力が持つ。それ以上は余力がない。注意力や集中力、スピードのアップダウンに支障が出る。
▲謄鵐箸鮖たない代わりに、使うかもしれないと考えた装備や大量の水(3リットル)を用意した。その結果、必要最低限の装備が確認できた。
四半世紀使用した重登山靴のビブラムを張り替えたが、未だ自分の足に合っていないこと。どこに靴擦れができるか分かった。
ぅ瀬畍気嚢愼した「C3fit エレメントロングタイツ」は効果が絶大であること。膝の痛みは全くない。2つのホックとファスナーのバンドは使いやすい。(他のタイプにはない)
platypus のビニール水筒は便利。減れば小さくなるだけでなく、そのまま冷凍でき、ほてった身体を冷やしたり山小屋でおいしい水割りが飲める。
Εレット小屋では「Au」の携帯は圏外だった。しかし、いったん電源を落とし、再び電源を入れるとなぜか短時間はアンテナが立つ。電源のオンオフでどれだけ電池に負担をかけるかは分からないが、一生懸命何処かにつながろうと最大限の努力をするのかもしれない。もう少し言えば、圏外でもメール送信はできた時もあった。
Ь屋泊の費用はビールなどの費用を考えたら、1泊1万円であること。小屋泊の費用がこんなに必要だとは思ってなかった。今回は1泊1食だったが、状況によっては1泊3食(昼食)をお願いすることもあり得る。
┘ップヌードル(携帯用も含む)はのどが渇く。今回は用意したが食べなかったが、確実に飲む水の量は減った。
梅干し(梅漬け)はGood。種なしも売っている。
認めたくなくてもトシであること。縦走しての下山はきつい。下山だけで1日使ってもいい。
10月の槍穂を3泊4日で考えている。練習は日帰りの山行しかできないと思われる。身近な山に回数(日数)行こうと考えている。まわりから「大丈夫?」「トシなんだから」と言われることがあるが、心配されない準備をしていきたい。
最後に、10月の槍穂に行くための条件として、「体重70Kgをきる」を挙げています。それが1番大変です。あと5Kg…。ふ〜
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