富田新道から雲取山・天祖山(雨中行軍)
- GPS
- 11:00
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,425m
- 下り
- 2,427m
コースタイム
08:25 登山道入り口
11:15 小雲取山
11:35 雲取山山頂(2017m)
12:00 雲取山荘
13:00 芋ノ木ドッケ
13:40 柱谷ノ頭
14:15 長沢山
14:45 水松山分岐
15:40 天祖山
17:25 林道出合
18:15 東日原BS
天候 | 曇り時々晴れ…のち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
電車 6:00JR青梅線奥多摩駅着 西東京バス 西東京バス 奥多摩駅→東日原(450円) 【復路】 西東京バス 東日原→奥多摩駅(450円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 長沢背稜では、道標の文字が消えているものもあります。 【東日原BS→登山口】 日原集落の中を鍾乳洞方面に登っていきます。 小川谷橋を左折して林道に入ると何度か舗装路と未舗装路を交互に繰り返します。 路面は大小の石が散乱していて歩きにくい箇所もあります。 林道沿いには巨樹を巡るコース案内がいくつかあります。 【富田新道(野陣尾根)】 林道から登山道に入り急斜面を下ると吊り橋が現れます。 吊り橋は長さ10mほどでワイヤーで吊られ踏み板は木でできています。 多少揺れますが、全く不安なく安全に渡れます。 吊り橋を渡ると急登が続き、平らな尾根に出ます。 尾根道は左右が笹で覆われていて、日当たりのいいところでは登山道に笹が覆いかぶさっています。 石尾根にとりつく直前の坂を登り切ればいつもの見慣れた石尾根に合流します。 【雲取山頂→芋ノ木ドッケ】 雲取山山頂から北側の急斜面を下ります。 登山道を少し外れると、大岩に鎌仙人・富田治三郎氏のレリーフが埋め込まれています。 さらに下るとえんじ色の屋根の雲取山荘が見えてきます。 山荘から下ると左手の廃墟を過ぎて大ダワに至ります。 大ダワ林道は通行止めです。 芋ノ木ドッケ手前は急登が続き、展望のない頂で三峰・白岩山方面と長沢背稜に分かれます。 【長沢背稜】 初めは多少荒れている感のある倒木の多い白樺林の中を進みます。 南面の木が少なく、明るく開けています。 広かった尾根道は急に狭くなって木の根が露出していたり、大きな石がゴツゴツした岩山のピークを何度かアップダウンします。 名もない峰々は10〜20m登っては下りるをくり返し展望のない長沢山に至ります。 長沢山を降り切ると巻き道の案内表示があり、それに従って進むと酉谷山と天祖山との分岐に出ます。 【天祖山→林道】 天祖山には天祖神社があり、南面の一部の木が伐採され開けていますが、展望はありません。 天祖山を後にすると若干不明瞭な箇所がありますが、赤いテープが施されているので、ルートを見失うことはありません。 林道近くになると右手を崖にした道幅の狭い登山道になります。 最後の急斜面を下り切ると林道に至ります。 |
写真
感想
【計画】
月に一度くらいのペースで行っている雲取山。
富田新道は、小雲取山手前の急登前、そして登り切りの道標で目にするので気になっていました。
南の鴨沢ルート、西の飛龍ルートは踏破したのですが、東の富田新道と長沢背稜は未踏破でした。
今回は、雲取山東方に伸びるこの二つのルートを歩くことを目標にしました。
欲を言えば、長沢背稜は三ツドッケまで行きたかったのですが、日帰りではとても無理でしたので断念しました。
日原集落を歩いているとどうしても目に飛び込んでくるのは稲村岩です。
この日は天候が下り坂なので、ドキドキハラハラしながら祠までたどり着き
晴れ間が見れる午前中は稲村岩でのんびりしたのち鷹ノ巣山→水根の短いルートにしようかとも思いましたが、初心貫徹、後ろ髪をひかれつつ、林道に向かいました。
【吊り橋】
林道から富田新道に向かう登山道を下ると日原川にかかる吊り橋があります。
豪快な水音の中、木漏れ日の中にひっそりと人が渡るのを待ち構えています。
正面左の滝を見ながら最初の一歩を踏み出すと、心地よい縦揺れが感じられ、歩を進めるたびに少しずつ大きくなります。
橋の中央で川上に目をやると渓流が小さな小さな滝を二つ抱えているのが見えます。
目と耳を楽しませてくれるだけでなく、このロケーションをいつまでも一人占めできることが何とも居心地がよく、なかなか離れられませんでした。
【富田新道】
吊り橋でテンションが上がったので、張り切って急登を登りました。
それが裏目に出て、少しバテ気味になってしまい、ゆるやかな尾根に出るまで何度も休憩をとってしまいました。
明るく開けた尾根に至ると、疲れた私を待っていたように切り株と丸太の休憩所に着きます。
本当は休憩所ではなく伐採現場で、写真14のとおり、登り切りの場所といい、周りの環境といい、広さといい、休憩所としか言いようがありませんでした。
大福を頬張って力を付けました。
休憩所からは傾斜が緩やかになり、きれいな笹原の中に登山道が伸び、さっきまでのバテ歩きとは打って変わって力強く歩けました。
徐々に勾配がきつくなり、小雲取山の下に通じる分岐から急登が待っていると思いきや、あっさりと石尾根に着き、新田新道は終わりました。
【長沢背稜】
長沢背稜は、山と高原地図2010年版奥多摩に登山者が少ないとあり、天候のせいもありますが、実際、この日は誰とも会いませんでした。
遠雷の中、南面の木々の間から時々遠く稜線が浮かび上がっていました。
踏み跡は不明瞭なところはなく、特に不安なく進めました。
この尾根道は、小さなアップダウンを繰り返し、また、路面が木の根や大小の岩だったり、大岩をピークとする峰があったりで、時間の割には距離が稼げません。
峰の中には、道幅が狭く、左右ともに崖が急こう配で落ちているものもあり、濡れて滑りやすくなった石の上を緊張しながら進みました。
【雨中行軍】
長沢山手前で徐々に雷が近づき、カッパを着こむと、直後に本降りになりました。
これまで雨予報のときは出かけなかったので、カッパを着るのは久しぶりです。
着る前はなんとなくうれしく感じてしまい、子供みたいだなぁと自分でも思いました。
が、着終わると暑さで一気に不快感が押し寄せてきます。
ほどなく雨音がうるさいくらい激しい降りに見舞われ、この中をあと何時間も歩くのかと辟易としてきました。
雨中行軍に慣れないせいか、蒸し暑い以外にも歩きにくいことこの上もないことを痛感しました。
まずは、とにかく滑りやすくなるなること。
当然と言えば当然で、路面が石でも土でも腐葉土でも滑り、尻もちをつくこともありました。
それから、メガネが曇ったり、雨の滴が付着したりで視界不良になりましたし、踏み跡が濡れた上に暗くなって進路が不明瞭になりましたが、何度も赤いテープに救われました。
他にも、水たまりや進路を横切るカエルをよけて歩かなければならなかったりで、とにかくストレスのかかる行軍でした。
これでますます雨嫌いに拍車がかかりました。
【ファッション】
雲取山荘で同じ長袖ジップTシャツを着た方にお会いしました。
着心地がよく気に入っているんですよーなどと言葉を交わすと、急に親近感がわいてきます。
鴨沢から登り、三峰方面に向かうとのことでしたが、お連れの方と雨にたたられずに無事に下山できたでしょうか。
私は↑のとおり、心がけが悪く・・・
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