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Yamareco

記録ID: 215879
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ハイキング
谷川・武尊

田代湿原から武尊山(泥濘と笹薮とアブだらけ)

2012年08月15日(水) [日帰り]
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motch その他1人
GPS
06:32
距離
13.6km
登り
781m
下り
767m

コースタイム

累計時間 区間時間 時刻  場所
 0:00  0:00  1007  ヒメカイウ園駐車場(入山)
 0:25  0:25  1032  田代湿原入口
 1:24  0:59  1131  武尊避難小屋(〜1143)
 2:55  1:31  1314  中ノ岳南分岐
 3:24  0:29  1343  武尊山(〜1404)
 3:46  0:22  1426  中ノ岳南分岐
 4:55  1:09  1535  武尊避難小屋
 5:43  0:48  1623  田代湿原入口
 5:59  0:16  1639  ヒメカイウ園駐車場(下山)
天候 曇 ごく時々晴
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 ↓関越道
水上IC
 ↓R291で15分くらい
大穴交差点
 ↓県道63号(奥利根湯けむり街道) 約30km、1時間ほど
奥利根水源の森キャンプ場の手前(写真参照)
 ↓水源の森管理林道、砂利道
ヒメカイウ園駐車場

管理道は砂利、一方通行で全長8kmくらい。
途中に駐車場が4つあるが、3つ目のヒメカイウ園駐車場が登山口の脇。
「山と高原地図」には正しい情報が載っていないので、
非常に紛らわしい。台数は5〜6台、無料。すぐ脇に沢がある。

1つ目の「ブナの森駐車場」には、アブが大量にいるので、注意。

参考
http://www.enjoy-minakami.jp/osusume/shizen/images/map_suigen.pdf
コース状況/
危険箇所等
※奥利根水源の森管理道について
ほぼすべてが砂利道で、幅員が狭く、段差も多いので、
車高の低い車は通行困難です。
「山と高原地図」には、駐車場が1か所しかないように記載されていますが、
実際には4か所あります(写真参照)。
「山と高原地図」にある駐車場は、3つ目のヒメカイウ園駐車場です。
すぐ脇に沢があるのが目印ですが、紛らわしいので要注意です。
また、近隣に遊歩道がありますが、昨年の台風のために崩落し、
現在まで復旧の目安が立たないまま、通行止めになっています。

1.登山口〜田代湿原〜武尊避難小屋分岐
緩やかな登りが延々と続きます。
ほとんど歩かれていないようで、コケや落葉などがびっしりですが、
草払い等の手入れはされていて、荒廃していません。
ところどころ、腐った木道や泥濘がありますが、
全体的に非常に歩きやすく、体力の負担も少ないルートです。
ただし、アブがものすごく多いため、半袖半ズボンはやめたほうが良いです。
ぼくは、手の甲を刺されましたので、手袋も装着したほうが良いかもしれません。

2.武尊避難小屋分岐〜セビオス岳
避難小屋は、分岐点から10mほど武尊牧場方面へ行ったところにあります。
見かけはなかなか可愛らしいですが、扉は壊れかけて老朽化著しく、
内部はかなり汚くて臭いので、本当に緊急避難用です。
また、この区間はものすごい泥濘&笹薮です。
スパッツ、手袋がないと、泣きを見ます。
雨の翌日だったことを差し引いても、泥濘がひどい場所です。
傾斜は急ではありませんが、登りは脚を取られやすく、
結構消耗するかもしれません。
セビオス岳は、道標がありませんが、中ノ岳への急斜面が開けてくるあたりです。

3.セビオス岳〜中ノ岳南分岐〜武尊山
中ノ岳に向けて、傾斜が急になります。
途中、鎖場が3か所ありますが、振られやすい上にところどころややガレており、
また、順層岩でホールドがしっかりしているので、
特に下りでは鎖に頼らないほうが無難です。
三点支持がきちんとできれば、どうということはありませんが、
滑りやすい点だけは要注意です。
そこから先は、あちこちに泥濘がありますが、マシになり、傾斜も緩やかです。
池のすぐ脇を歩くこともあるので、落ちないように注意しましょう。
途中、ルート上唯一の水場があります。

【温泉】
奥利根水源の森から30分ほどの湯の小屋温泉が利用できます。
1.葉留日野山荘
http://www7.wind.ne.jp/haruhino/
廃校を利用した山荘。非常に趣深い雰囲気です。
日帰り入浴は18時まで。500円。

2.湯元館
http://www.yunokoya-yumotokan.jp/onsen.html
日帰り入浴は16時まで。予約すれば18時まで可。
800円。
田代湿原ルートの駐車場情報です。「山と高原地図」では情報が分かりにくく、紛らわしいので注意が必要です。
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田代湿原ルートの駐車場情報です。「山と高原地図」では情報が分かりにくく、紛らわしいので注意が必要です。
奥利根水源の森の管理道。見ての通りの砂利道で、ところどころ荒れており、段差もあります。シャコタンは通行困難です。パンクに注意。
奥利根水源の森の管理道。見ての通りの砂利道で、ところどころ荒れており、段差もあります。シャコタンは通行困難です。パンクに注意。
駐車場は管理道中に計4か所ありますが、この「ヒメカイウ園」駐車場が登山口脇です。
駐車場は管理道中に計4か所ありますが、この「ヒメカイウ園」駐車場が登山口脇です。
登山口から入ってすぐに湿地帯が始まります。
登山口から入ってすぐに湿地帯が始まります。
この看板の褪せ加減が、なかなかいい味を出しています。
この看板の褪せ加減が、なかなかいい味を出しています。
すごい苔。原生林の趣満点です。
すごい苔。原生林の趣満点です。
武尊避難小屋の分岐点。牧場までの距離が誤っていたようで、「2.6km」の上に、マジックで「3.6km」に訂正されていますが、これは「牧場の上」までの距離で、下まではその倍くらいあります。
武尊避難小屋の分岐点。牧場までの距離が誤っていたようで、「2.6km」の上に、マジックで「3.6km」に訂正されていますが、これは「牧場の上」までの距離で、下まではその倍くらいあります。
武尊避難小屋。相変わらずファニーな見かけですが・・・。
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武尊避難小屋。相変わらずファニーな見かけですが・・・。
内部は相変わらずそれ以上にキタナイです。
内部は相変わらずそれ以上にキタナイです。
さあ、ここから泥濘地獄のスタート。
さあ、ここから泥濘地獄のスタート。
セビオス岳の手前で景色が開けます。
セビオス岳の手前で景色が開けます。
武尊山はガスの中。
武尊山はガスの中。
中ノ岳。
笹薮を漕いであがります。
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笹薮を漕いであがります。
至仏山が見えます。武尊よりちょっと天気が悪そう。
至仏山が見えます。武尊よりちょっと天気が悪そう。
中ノ岳への鎖場を過ぎた先の、木のトンネル。
中ノ岳への鎖場を過ぎた先の、木のトンネル。
うっすらとガスがかかった武尊山
うっすらとガスがかかった武尊山
ルート上唯一の水場です。ものすごく冷たかったです。
ルート上唯一の水場です。ものすごく冷たかったです。
おっと、またガスってきました・・・
おっと、またガスってきました・・・
中ノ岳を過ぎると、美しい池が連なります。ここは、7月中旬まで雪が残ります。
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中ノ岳を過ぎると、美しい池が連なります。ここは、7月中旬まで雪が残ります。
尾瀬の池塘とは異なる美しさがありますね。
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尾瀬の池塘とは異なる美しさがありますね。
有名な石像。
おぉっ、青空がちらりと顔を見せました!(が、そのあとすぐにまた消えました・・・)
おぉっ、青空がちらりと顔を見せました!(が、そのあとすぐにまた消えました・・・)
中ノ岳方面を振り返ると、少し視界が晴れて、先に通過した池が見えました。
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中ノ岳方面を振り返ると、少し視界が晴れて、先に通過した池が見えました。
そして「山頂まで10m」の標識。初めて見たときは結構戸惑いました。10m??
そして「山頂まで10m」の標識。初めて見たときは結構戸惑いました。10m??
山頂にて。ちょっと晴れましたが、あいにく眺望はほとんどなし。
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山頂にて。ちょっと晴れましたが、あいにく眺望はほとんどなし。
ローマ字振り仮名が「ホタカサン」になっていますが、「ホタカヤマ」と「ホタカサン」どっちが正しいの?
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ローマ字振り仮名が「ホタカサン」になっていますが、「ホタカヤマ」と「ホタカサン」どっちが正しいの?
歩いてきた稜線を振り返る。
歩いてきた稜線を振り返る。
こんな泥濘を、靴とスパッツをドロドロにしながら何十個も通過しました。
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こんな泥濘を、靴とスパッツをドロドロにしながら何十個も通過しました。
朽ち果てた道標。湿り加減から、このルートの様子がうかがえます。
朽ち果てた道標。湿り加減から、このルートの様子がうかがえます。
かえるちゃん。ときどき見かけました。
かえるちゃん。ときどき見かけました。
ゴミはほとんど落ちていませんでしたが、昨今珍しいプルタブを発見。
ゴミはほとんど落ちていませんでしたが、昨今珍しいプルタブを発見。
尾瀬の木道とは違い、コケコケなので、滑りやすかったです。
尾瀬の木道とは違い、コケコケなので、滑りやすかったです。
田代湿原。ヤブヤブでルートがよくわかりませんでした。
田代湿原。ヤブヤブでルートがよくわかりませんでした。
管理車道入口。朝に入る時は、まさかあんなひどい砂利道とは思いませんでした。強烈な印象を残してくれました。
管理車道入口。朝に入る時は、まさかあんなひどい砂利道とは思いませんでした。強烈な印象を残してくれました。
帰りに立ち寄った湯の小屋温泉の葉留日野山荘。非常に趣のある宿です。「日本秘湯を守る会」の会員だそうです。知名度は低いですが、リピータが多いようです。
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帰りに立ち寄った湯の小屋温泉の葉留日野山荘。非常に趣のある宿です。「日本秘湯を守る会」の会員だそうです。知名度は低いですが、リピータが多いようです。
500円で離れの温泉を利用できます。内湯とシャワーだけの、極めて簡素な温泉。これぞ温泉の醍醐味、素晴らしいお湯でした。
500円で離れの温泉を利用できます。内湯とシャワーだけの、極めて簡素な温泉。これぞ温泉の醍醐味、素晴らしいお湯でした。
藤原湖の近くで見かけたニホンザル。
藤原湖の近くで見かけたニホンザル。

感想

前日の尾瀬散策に続き、2日連続で歩きます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-215775.html

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前日は、悪天のために至仏山を避け、尾瀬近辺の散策にとどめました。
今回のメインは武尊ですので、より気象条件が良いと思われる
2日目に武尊登山としました。

武尊は、昨年の7月に歩荷トレのために武尊牧場スキー場の下から登って以来です。
その時は、スキー場の上の東俣林道が崩落のため通行止め、
スキー場のリフトは大震災後の節電のために休止中で、
結局標高差1100mを往復することとなり、
泥濘がひどかったこともあって、かなりハードな印象を残しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-127940.html

その時、武尊避難小屋から田代湿原へ下りるルートが気になっていたのですが、
時間的に厳しかったのでパスをしたことが心残りで、
今回はそのルートから登ってみることにしました。

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前日は、花咲温泉近辺に宿泊したので、
そこから尾瀬戸倉、坤六峠(こんろくとうげ)を越えて奥利根水源の森へ下り、
更に水源の森管理道を通って登山口へアクセスしたのですが、
ボコボコの砂利道で大変でした。
おまけに、「山と高原地図」の情報が不足していて、
正しい駐車場がなかなかわからず、だいぶ時間をロスしてしまったので、
登山開始が10時過ぎ。これは遅すぎ。反省です。

駐車場から20分ちょっと上がると、田代湿原です。
尾瀬に比べれば、遥かにコンパクトですが、
静かで趣深い場所です。脚を伸ばしてみる価値は十分にあります。

登山道は、明瞭で歩きやすいものの、踏み跡は希薄で、
原生林の雄大さが素晴らしく、
まさに「水源の森」の名に相応しい様相です。
ただし、虫が非常に多く、その中でもアブがひっきりなしに襲ってくるので、
あまり穏やかではありません。
結局、1か所刺されてしまいました。

アブがいなければ、極めて良いルートなので、
恐らくは近くの照葉峡が賑わう秋が最適であると思われます。

さて、アブだらけのルートから脱し、
ようやく武尊避難小屋まで到着しましたが、
昨年抱いた付近の印象は「泥濘だらけ、笹薮だらけ」。
そして今年もそれは変わりませんでした。
アブと泥濘と笹薮のどれがよりイヤかと言えば、
もちろんアブのが身の危険が及ぶのでイヤなのですが、
泥濘をいくつも渡るのも、水滴のついた笹薮をガシガシ漕いでいくのも、
心穏やかではありません。
靴とスパッツと手袋をドロドロにしながら泥濘を渡り、藪を漕ぎます。
ここまで、避難小屋の前で1パーティと会ったのみ。

中ノ岳手前の鎖場が見えてくると、
山頂から下りてくるパーティをいくつか見かけましたが、
みなさん、足元がドロドロ。

鎖場を越えると、いくらか落ち着いてきました。

山頂まで、ほとんど晴れませんでしたが、
山頂の手前で少し青空が見えたのは、
ここまでの苦難(??)に対する、お山の神様からのご褒美かもしれません。

復路も、泥濘と笹薮とアブに悩まされながら、どうにか無事に下山。

帰りの関越はさぞかし混んでいるだろうと思い、
一般道でちんたら帰ったのですが、
どういうわけか20時ごろには渋滞がほぼ解消してしまい、拍子抜け。

天候と言い、交通事情と言い、何のかんのと言いながら
比較的恵まれた2日間でした。

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