田代湿原から武尊山(泥濘と笹薮とアブだらけ)



- GPS
- 06:32
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 781m
- 下り
- 767m
コースタイム
0:00 0:00 1007 ヒメカイウ園駐車場(入山)
0:25 0:25 1032 田代湿原入口
1:24 0:59 1131 武尊避難小屋(〜1143)
2:55 1:31 1314 中ノ岳南分岐
3:24 0:29 1343 武尊山(〜1404)
3:46 0:22 1426 中ノ岳南分岐
4:55 1:09 1535 武尊避難小屋
5:43 0:48 1623 田代湿原入口
5:59 0:16 1639 ヒメカイウ園駐車場(下山)
天候 | 曇 ごく時々晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水上IC ↓R291で15分くらい 大穴交差点 ↓県道63号(奥利根湯けむり街道) 約30km、1時間ほど 奥利根水源の森キャンプ場の手前(写真参照) ↓水源の森管理林道、砂利道 ヒメカイウ園駐車場 管理道は砂利、一方通行で全長8kmくらい。 途中に駐車場が4つあるが、3つ目のヒメカイウ園駐車場が登山口の脇。 「山と高原地図」には正しい情報が載っていないので、 非常に紛らわしい。台数は5〜6台、無料。すぐ脇に沢がある。 1つ目の「ブナの森駐車場」には、アブが大量にいるので、注意。 参考 http://www.enjoy-minakami.jp/osusume/shizen/images/map_suigen.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
※奥利根水源の森管理道について ほぼすべてが砂利道で、幅員が狭く、段差も多いので、 車高の低い車は通行困難です。 「山と高原地図」には、駐車場が1か所しかないように記載されていますが、 実際には4か所あります(写真参照)。 「山と高原地図」にある駐車場は、3つ目のヒメカイウ園駐車場です。 すぐ脇に沢があるのが目印ですが、紛らわしいので要注意です。 また、近隣に遊歩道がありますが、昨年の台風のために崩落し、 現在まで復旧の目安が立たないまま、通行止めになっています。 1.登山口〜田代湿原〜武尊避難小屋分岐 緩やかな登りが延々と続きます。 ほとんど歩かれていないようで、コケや落葉などがびっしりですが、 草払い等の手入れはされていて、荒廃していません。 ところどころ、腐った木道や泥濘がありますが、 全体的に非常に歩きやすく、体力の負担も少ないルートです。 ただし、アブがものすごく多いため、半袖半ズボンはやめたほうが良いです。 ぼくは、手の甲を刺されましたので、手袋も装着したほうが良いかもしれません。 2.武尊避難小屋分岐〜セビオス岳 避難小屋は、分岐点から10mほど武尊牧場方面へ行ったところにあります。 見かけはなかなか可愛らしいですが、扉は壊れかけて老朽化著しく、 内部はかなり汚くて臭いので、本当に緊急避難用です。 また、この区間はものすごい泥濘&笹薮です。 スパッツ、手袋がないと、泣きを見ます。 雨の翌日だったことを差し引いても、泥濘がひどい場所です。 傾斜は急ではありませんが、登りは脚を取られやすく、 結構消耗するかもしれません。 セビオス岳は、道標がありませんが、中ノ岳への急斜面が開けてくるあたりです。 3.セビオス岳〜中ノ岳南分岐〜武尊山 中ノ岳に向けて、傾斜が急になります。 途中、鎖場が3か所ありますが、振られやすい上にところどころややガレており、 また、順層岩でホールドがしっかりしているので、 特に下りでは鎖に頼らないほうが無難です。 三点支持がきちんとできれば、どうということはありませんが、 滑りやすい点だけは要注意です。 そこから先は、あちこちに泥濘がありますが、マシになり、傾斜も緩やかです。 池のすぐ脇を歩くこともあるので、落ちないように注意しましょう。 途中、ルート上唯一の水場があります。 【温泉】 奥利根水源の森から30分ほどの湯の小屋温泉が利用できます。 1.葉留日野山荘 http://www7.wind.ne.jp/haruhino/ 廃校を利用した山荘。非常に趣深い雰囲気です。 日帰り入浴は18時まで。500円。 2.湯元館 http://www.yunokoya-yumotokan.jp/onsen.html 日帰り入浴は16時まで。予約すれば18時まで可。 800円。 |
写真
感想
前日の尾瀬散策に続き、2日連続で歩きます。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-215775.html
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前日は、悪天のために至仏山を避け、尾瀬近辺の散策にとどめました。
今回のメインは武尊ですので、より気象条件が良いと思われる
2日目に武尊登山としました。
武尊は、昨年の7月に歩荷トレのために武尊牧場スキー場の下から登って以来です。
その時は、スキー場の上の東俣林道が崩落のため通行止め、
スキー場のリフトは大震災後の節電のために休止中で、
結局標高差1100mを往復することとなり、
泥濘がひどかったこともあって、かなりハードな印象を残しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-127940.html
その時、武尊避難小屋から田代湿原へ下りるルートが気になっていたのですが、
時間的に厳しかったのでパスをしたことが心残りで、
今回はそのルートから登ってみることにしました。
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前日は、花咲温泉近辺に宿泊したので、
そこから尾瀬戸倉、坤六峠(こんろくとうげ)を越えて奥利根水源の森へ下り、
更に水源の森管理道を通って登山口へアクセスしたのですが、
ボコボコの砂利道で大変でした。
おまけに、「山と高原地図」の情報が不足していて、
正しい駐車場がなかなかわからず、だいぶ時間をロスしてしまったので、
登山開始が10時過ぎ。これは遅すぎ。反省です。
駐車場から20分ちょっと上がると、田代湿原です。
尾瀬に比べれば、遥かにコンパクトですが、
静かで趣深い場所です。脚を伸ばしてみる価値は十分にあります。
登山道は、明瞭で歩きやすいものの、踏み跡は希薄で、
原生林の雄大さが素晴らしく、
まさに「水源の森」の名に相応しい様相です。
ただし、虫が非常に多く、その中でもアブがひっきりなしに襲ってくるので、
あまり穏やかではありません。
結局、1か所刺されてしまいました。
アブがいなければ、極めて良いルートなので、
恐らくは近くの照葉峡が賑わう秋が最適であると思われます。
さて、アブだらけのルートから脱し、
ようやく武尊避難小屋まで到着しましたが、
昨年抱いた付近の印象は「泥濘だらけ、笹薮だらけ」。
そして今年もそれは変わりませんでした。
アブと泥濘と笹薮のどれがよりイヤかと言えば、
もちろんアブのが身の危険が及ぶのでイヤなのですが、
泥濘をいくつも渡るのも、水滴のついた笹薮をガシガシ漕いでいくのも、
心穏やかではありません。
靴とスパッツと手袋をドロドロにしながら泥濘を渡り、藪を漕ぎます。
ここまで、避難小屋の前で1パーティと会ったのみ。
中ノ岳手前の鎖場が見えてくると、
山頂から下りてくるパーティをいくつか見かけましたが、
みなさん、足元がドロドロ。
鎖場を越えると、いくらか落ち着いてきました。
山頂まで、ほとんど晴れませんでしたが、
山頂の手前で少し青空が見えたのは、
ここまでの苦難(??)に対する、お山の神様からのご褒美かもしれません。
復路も、泥濘と笹薮とアブに悩まされながら、どうにか無事に下山。
帰りの関越はさぞかし混んでいるだろうと思い、
一般道でちんたら帰ったのですが、
どういうわけか20時ごろには渋滞がほぼ解消してしまい、拍子抜け。
天候と言い、交通事情と言い、何のかんのと言いながら
比較的恵まれた2日間でした。
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