厳冬期 早池峰山 静かに佇む樹氷群
- GPS
- 16:33
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 1,546m
- 下り
- 1,543m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:47
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 9:16
天候 | 11日 曇り後雪 12日 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山届けBOXあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
冬期ゲート〜小田越 ゲートから積雪あり。最初はツボ足で歩くが、トレースがないため早めにワカン、スノーシュー着けました。 雪は重くて固い雪で、踝、脛、膝と段々深くなっていき、久々に苦しいラッセル地獄となった。12月に訪れた時は小田越まで3時間半程で上がったが、今回は重荷のせいもあるが、二人でなんと6時間半もかかってしまった。 小田越〜御門口 樹林帯の中を夏道沿いに進むが、かなりのハードラッセルになる。木道がある所などは、踏み抜くと胸まで埋まって脱出するのに一苦労である。 トレースがあるのとないのとでは雲泥の差であるが、今回は途中までトレースがあり、だいぶ助かった。トレースが消えてからは森林限界まで太ももラッセルが続いた。 御門口〜早池峰山山頂 森林限界を越えてからも、しばらくは雪が深くワカンは脱げなかった。アイゼンピッケルに装備チェンジしたのは1450mあたり。 夏道沿いに張られてる鉄杭やロープを見つけられれば夏道沿いを進めるが、夏道は吹き溜まりが多く歩きにくい。雪と氷に埋もれてる岩やハイマツの上の方が歩きやすかった。 核心部となるハシゴ場は雪と氷に覆われて利用出来ない。一歩一歩掘り起こして登るのもいいが、我々はハシゴ場の西側のルンゼ状を登った。下りでは安全を期してハシゴ場のスラブを懸垂下降した。30mロープでギリギリ下まで届くくらいだったが、ハシゴの最後の下の部分を二本ほど掘り起こして足場を確保してから降り立った。 早池峰山山頂の避難小屋は、北側の冬期入口から中に入れるようでした。ただ二重サッシの入口が狭くて人が通れるギリギリサイズの間口でした。中には入ってないので中の様子は未確認。 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
ザック
アイゼン
ピッケル
スコップ
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ロープ(8mm-30m)
確保機(ATC)
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
|
感想
2連休の休みが急遽3連休に、初めは岩手山へ行こうかとも考えていたがmooreeさんが早池峰に行くというのでご一緒することにした。
早池峰山、6年前に一度だけ登ったことはあるが無雪期で当時はまだ登れた河原坊コースだった。今回は初めて登る小田越コース、しかも厳冬期、どんなコースなのかとても楽しみだった。
一日目で山頂まで上がれればいいねとか話しながら登っていたけど、その考えは甘かった。ラッセルに手間取り小田越まで6時間半を要してしまった。一日目は小田越の付近で幕営となった。樹林帯の中での幕営だったが、風も全然なく、久しぶりにグッスリと眠れました。
二日目、風も弱く、高曇りで天気もまずまず。樹林帯には昨日にはなかったレースが、これはありがたいと思ったが、残念ながらトレースは途中で途切れていた。
またラッセルして進む、樹林帯を抜けると雪と岩のミックスへアイゼンピッケルに変えて進むが下部はまだ雪が深くラッセルが続いた。5合目を過ぎると風の通り道で強風が吹き付けてきた。しかしこれぐらいの風ならまだ好条件なのだろう。
今回の核心部は8合目のハシゴ場だった、ハシゴは雪で埋まって使えない。
ルンゼの巻くようにほぼ垂直の雪壁を登った、雪の下は一枚岩なのかピッケルがまるで刺さらない。雪がなかったら無理だっただろう。なんとか核心部を突破した。
山頂稜線部には小ぶりながらも見事な樹氷群が広がっていた。今年は小雪で樹氷の成長も今一つな所が多いが早池峰の樹氷はしっかりとできたようだ。
早池峰の山頂から眺めた鶏頭山への稜線、今度はこちらを是非とも歩いてみたいものだ。
今回はピストン、と言うことは核心部をもう一度通過するということだ。
もしもの為と思って持参したロープ、今回は安全の為に懸垂下降で通過することにした。核心部を抜ければ下山はあっと言う間、テントまで戻りさっさと撤収して下山開始、あんなに苦労した林道歩きも下山はあっと言う間でした。それでもヘトヘトでしたけどもね。
6年ぶりに訪れた早池峰山、一人では登頂できなかったでしょう。mooreeさんありがとうございました!
今シーズンの宿題は今シーズンの内に。と言うことで、12月に暴風で撤退した早池峰山に最挑戦してきました。
1日目、天気は曇りでパッとしない中スタート。幸い風が弱い予報なので出来れば1日で早池峰山頂までたどり着いて、あわよくば三日間かけて縦走出来ればと計画をしていた。
積雪がどれくらいあるかわからなかったが、小田越までかかっても4〜5時間だろうと思っていたが、これが甘かった。
フワフワの新雪ならまだよかったが、一歩歩くたびに重い雪の中にズッポリ潜って足を出すのも抜くのもかなりの負荷がかかる雪質だった。加えて冬山のテン泊装備がズッシリと肩に食い込み、ようやく小田越に到着した時にはスタートしてから6時間半が経っていた。ここからさらに樹林帯をラッセルして岩場を越えて山頂まで登る気力と体力は到底残っていなかったので適当な所に幕営地を見つけ、そこで1日目は終了となった。
2日目は太陽こそ出てはいないが高曇りで視界も良く、何より風がそれほど強くない予報だった。
ここからまた重荷を背負って縦走を続けるか迷ったが、早池峰山から鶏頭山までのラッセルや岩場の通過等を考慮して、テント等はそのままデポり確実に早池峰山登頂を遂げてピストンで戻る計画に変更した。
樹林帯では思いがけないトレースが途中まであり、森林限界までは割とスムーズに抜けられた。1450m辺りで装備チェンジをして山頂を目指す。
風も予報通り微風で、所々冬山の寒風が吹いてはいたが12月に来た時とは比べ物にならないぐらいの快適さだった。
雪に埋もれたハシゴ場は西側から巻いていよいよ山頂直下まで来ると、樹氷群が出迎えてくれた。
蔵王や吾妻などの樹氷と比べると背も低く小振りではあるが、滅多に人が訪れる事がない厳冬の早池峰に佇んでいるその樹氷達は今まで見てきた樹氷とはまた違った印象があり、ようやく目にする事が出来て感無量であった。
しばらく山頂付近をウロウロして、鶏頭山への縦走路をしっかり目に焼き付けて下山を開始した。
ハシゴ場の下りでは、登りで通った足掛かりの少ないルンゼは下らず、ハシゴ場のスラブを懸垂下降で下りた。
テントを撤収してうすゆき山荘でもう一泊して帰ってもよかったが、自分達のトレースを辿って下る分にはそれほど時間もかからず下山出来るので、その日のうちに下山する事にした。それでも最後の方は疲れ果てて、日帰りらしいスキーを履いた方に颯爽と追い抜かれたのを見た時は、やはりスキーかと毎年のよう思わされるのであった。
かなりのハードラッセルだったみたいですね。
しかし厳冬期の早池峰のあの岩場を行くなんて想像しただけで縮み上がりそうです。登頂おめでとうございます。お疲れさまでした。
chicken_manさんこんばんは
10キロの林道ラッセルはホントキツかったです
ワカンの自分よりスノーシューのmanimaniさんの方が先頭を歩く時間は長かったのでmanimaniさんの方がキツかったと思います
chicken_manさんが前に言ってた、スキーだと歩きの3分の1の時間で登れるっていうのを痛感致しました
こうゆう時のためだけでもスキーシュー等あるといいなと思いましたよ。いつか道具揃えられたらスパルタ特訓お願いします
小田越までの歩きが一番苦労しましたね。
ラッセルは好きですがあの長さにはさすがに参りました
中々進まない歩きでしたが、50歩歩いて休憩と自分でペースを作りながら歩いていました。
早池峰の岩場、一枚岩が多くてなかなか苦労しました。ハシゴを掘り起こして使えばよかったなと今になっては思います。
夏とはまるで違う山になり、とても刺激のある山行になりました。
日帰りで行って、お二人のトレースを利用させて頂いた者です。帰路にお会いした際に、先を急いでいたので丁寧にお礼を申し上げる事ができず、どうもすみませんでした。
tkitasanさん、はじめまして。
日帰りで登頂とはすごい人も居るんだなぁと二人で話していた所でした。
ゴムバント拾ってくださりありがとうございました、改めて感謝いたします。
それとスキートレース荒らしてしまって申し訳ございませんでした
我々以外にも山頂へ向かう方がいらっしゃって少し驚いてしまいました(笑)
スキーのトレースが荒らされてたとの事ですが、我々はスキーのトレースだと沈んで歩きづらいので、自分達のトレースを下ったつもりですが、もしかしたら所々スキートレースに入り込んでしまった箇所があったかもしれません。大変失礼致しました。
さすがにスキーは早いですね。あのルートを日帰りなんて羨ましい限りです。
相方のゴムバンド拾っていただいてありがとうございました!
山頂では樹氷が見られるんですね 積雪状況、コースのなどなど確認させていただきました。歩いた本人のみ味わえる体験、山景、なににも代えがたい事です。行けるかどうかわかりませんが参考にさせて頂きました。
oyaziさん、コメントありがとうございます。
拙いレコですが参考にしていただいて光栄でございます。
山頂の東側に広がる樹氷群は、背も低く小ぶりながらも、そこまで到達した気持ちと相成ってとても印象に残る光景でした。
是非oyaziさんも行かれてみてください。
oyaziさん、こんばんは
山頂で樹氷が見られるのは今回まで知りませんでした。
山頂の樹氷、山頂直下の岩場、林道のラッセルと良い経験をさせて貰いました。
oyaziさんも是非、体験してみてください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する