愛宕山ケーブル道
- GPS
- 05:37
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,072m
- 下り
- 905m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 5:37
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:水尾から自治会バスでJR保津峡駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ケーブル道は通行禁止、荒廃進む 黒門西尾根に道なし |
その他周辺情報 | 水尾集落で柚子風呂、鶏すき |
写真
感想
清滝バス停集合としていたが7:53着の京都バスで全員揃った。トイレのある金鈴橋の畔まで行って出発準備を整えた。金鈴橋を渡り直ぐにある石段を登ると嘗ての愛宕山鉄道鋼索線清滝駅の跡、駅舎は破却され残っていないが広場のなかに嘗てのプラットホームの階段が露出していた。駅部を過ぎると「ここは私有地 無断で進入禁止」と札が下がるが失礼して進入した。ケーブル軌道の点検路が路盤と一体となった階段がある。此処を歩き登り出した。最初表参道が左手に並走したが谷に沿って奥へと消えて行った。此の谷の橋梁上に8年前にはなかった有刺鉄線の張られたゲートが設けられ少し罪悪感を覚えながらも越えて行った。
軈て第1トンネルが見えてくると倒木が軌道を塞ぎ潜り抜けて坑口に達した。少し長いトンネルだが出口の明かりは見えている。坑口付近は切り立った谷底のような地形で倒木や土砂などがなだれ込み易い。トンネルで尾根の張出を越え愛宕側坑口に達すると土砂崩れで外壁が崩壊し坑口下部を埋めていた。第2トンネルの抗口手前も土砂や倒木の流入があるがトンネル内は支障なかった。第2トンネルを抜けると展望が開け嵐山高雄ドライブウェイのP305や沢山の稜線が展望できた。
第3トンネルの手前はコンクリートの橋梁で谷を越えた。第3トンネルは坑口付近に障害物は少ないが内部が崩落し通過不能となっている。坑口右側から迂回すると明瞭な道が愛宕側坑口に導いていたが我がチームの一部は更に高巻き坑口の上から下りてきた。第4トンネル手前にもコンクリート橋梁があり短いトンネルを潜るとケーブルの中間点で愛宕側坑口付近から線路が分岐し、上下のケーブルカーがすれ違った地点だった。全体がコンクリート橋梁上にあり下から見上げると太い橋台に複線の線路が載る大規模な構造物となっていた。橋梁手前の路盤は変形し階段が内側に傾いていた。橋梁上からは八丁山(473m)が木の間越しに望めた。
第5トンネルの手前で倒木が完全に軌道を塞ぎ山側を迂回する場面があった。第5トンネル坑口に到るとトンネルに入った直ぐの処で内部崩落があり此れも通行不能、比較的長いトンネルで谷側から迂回した。迂回路を歩いていると表参道五合目から大杉谷に下りる道が現れた。横断して暫く行くと愛宕側坑口へと降り立った。第6トンネル手前にも小規模な橋梁があり短いトンネルを越えた。愛宕側坑口に抜けるとまた橋梁があり付け根の部分が危険な状態で2本のレールが載っていた部分が宙吊りの状態で、階段部分などは全て無くなっていた。少し行くと展望地があり比良山系の蓬莱山(1,174m)が少し白くなった姿を見せていた。
軌道跡は徐々に稜線に上がってきて前方に構造物が見えてくると愛宕駅跡に達した。駅舎の跡が残り巻き上げ機のあった地下空間もあり鉄筋コンクリート2階建ての駅舎は階段も残っているので2階上がった。更に梯子を伝って屋上に上がることができるが老朽化が激しくかなり危険。天井からはコンクリートの石灰分が溶け出しツララが成長していた。床部分のコンクリートも劣化が激しく鉄筋が剥き出しとなり崩壊が近づいている印象だった。屋上に上がると亀岡方面の展望が素晴らしく鴻応山(622m)や箕面の山、六甲山等を望むことができた。
愛宕駅跡は表参道の水尾分れから嘗てのメイン道路で訪れることができるので案内板が設置されていた。駅背後のP745の山頂部は旧愛宕山ホテルの跡で玄関付近に案内板が立てられ昭和5年7月開業16室を備えた小じんまりしたホテルであったと云う。ホテルの西側は愛宕遊園地の跡で、唯一の有料施設として“飛行塔”がありワイヤーで吊るされた飛行機がゆっくり旋回しながら上昇すると京都市内が一望できたと云う。
水尾分れの手前まで行ったが、表参道には出ずスカイラインへと入って行った。展望の良い水平道をイメージするが展望は全く得られない。大杉谷を登って来た道と合流し月輪寺北尾根に乗ると月輪寺道に合流した。大岩の点在する道を進み展望地を過ぎると愛宕山東側の林道に乗り上った。時間に余裕があるので愛宕三角点に立ち寄ることにした。越畑へのジープ道を進むと路肩に薄ら雪があり今年も辛うじて雪を見ることができた。首無地蔵分岐に入り三角点峰ピーク直下の道を辿った。3等三角点「愛宕」(890m)は、平成6年6月に金属標となり嘗ての位置より西に80儖榮阿靴討い拭
帰りは順路でジープ道に出て白髭神社参道から愛宕山(924m)に向かった。雪があるとツルツルになる参道の石段だが今年は全く問題なく愛宕神社にお参りした。縁結びの神様の奥ノ院までお参りしてお神酒を少々頂いた。石段を下り社務所前の休憩舎で休憩した。2年程前に新しいトイレができ女性陣に好評のようだ。水尾鶏すきが待っているがラーメンを食べる人、行動食だけにしておく人など様々だった。
20分余りの休憩のあと水尾への下山に掛かった。今回は昨年も目指した“黒門西尾根”を通ったが、3名が一般道の水尾道へ別動隊となり、10名で行くことになった。お地蔵さんの処から件の尾根に取付いたが入口付近は倒木が大変だった。調子よく下り始めたが尾根と云うよりだだっ広い単なる斜面で歩き易い処を歩いていると予定の尾根からかなりずれてしまった。結果略去年歩いた処をトレースしている感じになってしまい社務所裏道に飛び出してしまった。
水尾の里に出ると別動隊の3名が待っており揃って“つじの家”に向かった。このお家は昨年秋NHKの“いいとこ”で紹介され女将さんもテレビに映りコメントしていた。柚子風呂で暖まり、今年は“鶏すき”の年で濃厚な味に舌鼓を打ち至福のひと時を過ごした。帰りは自治会バス貸切で保津峡駅まで送って貰った。
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