扇沢-鹿島槍ヶ岳-八峰キレット-五竜岳-遠見尾根縦走
- GPS
- 19:29
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,915m
- 下り
- 3,419m
コースタイム
9:00 種池山荘
10:15 爺ヶ岳南峰
11:58 冷池山荘
13:20 鹿島槍南峰
15:15 キレット小屋到着
05:30 キレット小屋出発
09:25 五竜岳山頂
11:05 五竜山荘
12:37 大遠見
13:27 小遠見
14:32 アルプス平
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
信濃大町から扇沢行きバスに乗って車を回収しました。 神城 15:50-16:20 信濃大町 信濃大町 17:10-17:50 扇沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下山後に大町温泉「薬師の湯」に入りました。夜21時までやっていて、ロビーでゆったり休憩ができました。 冷池山荘は熊の被害が出ており、テント泊禁止となっています。ご注意ください。 |
写真
感想
夏休みに南アルプスに行く予定が天候不順で延期となり、東北の山を登っていたのですが、やはり泊まりありでがっつり山歩きをしたいということで、後立山連峰の縦走を行うことにしました。
しかしこの時期の北アルプスの営業小屋は週末に混むことが予想されたので、金曜にお休みを取って登ることにしました。扇沢から1日でキレット小屋まで行くという中々チャレンジな計画です(だめなら冷池山荘にする手もありますし)。
深夜に車で移動し、扇沢につくときには2:00くらいです。扇沢のアプローチは黒部アルペンルートの主道路ということもあり、さすが道はいいですね。柏原新道の手前の駐車場が空いていたので、ここに車をおいて仮眠を取ります。星空が綺麗で天の川がよく見えました。朝5時過ぎに起きるとすでに明るくなっており、すでに登山開始されている方もいらっしゃいました。トイレにいったり準備して5:30過ぎに登山開始しました。
柏原新道は噂に違わず登りやすい道でした。ぐいぐいと標高をあげていき、3時間弱で種池山荘で到着しました。稜線から見える青空はすばらしく、今回の山行が天気に恵まれることが想像できました。
爺ヶ岳の登りは景色のよい登りでジグザグに登っていきます。途中のアベックが雷鳥がいることを教えて下さいました。丸々と大きな雷鳥でした。爺ヶ岳はとても格好のいい山で300名山に入っていることも頷けます。
そこから景色を楽しみながら冷池山荘に到着。ここは熊の被害が出てテント泊が禁止となっています。
ここでまだ11時前だったので、当初の計画どおりキレット小屋まで行く事にしました。ここから鹿島槍ヶ岳への2時間の長い登りがあります。ここが一番きついところでした。所々休みながら標高を上げていきます。布引山の近辺の2600mあたりにニホンザルの集団に出会いました。こんなところまで猿が上がってくることに驚きました。そんなこんなで鹿島槍ヶ岳・南峰についたのが13時過ぎ。小屋まで2時間以上かかるということで先を急ぎました。今回は北峰はスキップ。ここからひたすら下りで八峰キレットの難所に入ります。ここはヤセ尾根の上を歩くというよりは稜線の左側をトラバースしながら歩くといった感じですね。難所とはいっても所々危ない箇所がありますが、8割くらいは普通の縦走路ですね。アップダウンを繰り返すと、キレット小屋からトンカチを叩く音が聞こえてきて、小屋が近づいていることがわかりました。小屋についたのが15:15ほど。小屋の方に、扇沢から10時間弱でついたというと、まぁまぁの時間ですね、と言われましたが、結構チェックが厳しいですね(^^;。小屋は平日だけあって両側の布団が空くくらいゆったりできました。ビールを飲んでまったりし、17時の晩御飯をいただくと、外で夕日を眺めていました。小屋に泊まったお客さんがたくさん来て、剱岳にかかる夕日を楽しんでいました。日が落ちる頃には剱岳の稜線がはっきり見えて感動的な夕暮れとなりました。
次の日は5時に食事を取って、5:30には出発しました。キレット小屋からすぐ登りになり、あがると鹿島槍の景色がよく見えます。アップダウンを繰り返してだんだんと下り、口ノ沢のコルで休憩を取ります。ここまでそれほど厳しい場所はありませんでした。そこから登りに転じ、ガレ場のジグザクと岩場の登りが続きます。鎖場もありますが、それほど厳しい場所はありません。G5という難所を超えてコルで休憩、そこから五竜岳への登りが始まります。ガレていて登りづらくはありますが、200mほど登ったところで、人が多くいるところが見えて頂上があることがわかりました。頂上についたのは10時。多少雲がかかっていますが、白馬方面、鹿島槍方面、富士山も含めて360度のすばらしい景色が見えます。ここで30分ほど景色を楽しんだ後、惜しみつつ下山を開始します。五竜山荘についた後、オレンジジュースに一息しつつ、遠見尾根から下山を開始します。このコースは去年通ったので知っていますが、長い尾根で多少登りもあります。特に大遠見までの下りは急で疲れた足にダメージが蓄積します。途中、滑落した人がいたようで、救難を呼んだ後でしたが、ここは注意が必要ですね。大遠見の登りまでくると後は比較的緩いくだりが続きます(中遠見の登りがありますが)。小遠見の巻き道を回ると景色のよい尾根下りになり、街並みがようやく見えてきました。後は緩い下りを下りて、14:30くらいにはテレキャビンにたどり着きました。
下山後は白馬五竜スキー場のアイスを食べて神城駅までのバスに乗り、神城から大糸線にのって信濃大町まで移動、そこから扇沢行きのバスに乗って車を回収してきました。帰りは大町温泉「薬師の湯」で汗を流し、車で帰宅の途に着きました。
今回は当初計画どおりに上手く運び、景色や花もよく、動物にも会えましたので、大満足の縦走登山となりました。
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