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Yamareco

記録ID: 221301
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

旭岳〜トムラウシ縦走

2012年08月07日(火) ~ 2012年08月09日(木)
 - 拍手

コースタイム

【1日目】6:40姿見平-8:35旭岳-9:40裏旭キャンプ指定地-11:25北海岳
-12:35白雲岳分岐-13:15白雲岳-14:15白雲岳キャンプ指定地着
【2日目】6:05白雲岳キャンプ指定地発-7:10高根ケ原分岐-9:00忠別沼-9:35忠別岳
-11:45五色岳-13:00化雲岳-14:15ヒサゴ沼キャンプ指定地着
【3日目】6:30ヒサゴ沼キャンプ指定地発-8:25天沼-10:30北沼分岐
-11:20トムラウシ山頂-11:48南沼キャンプ指定地-1325前トム平
-14:15コマドリ沢分岐-15:56カムイ天上分岐-16:45温泉コース分岐
-18:15トムラウシ温泉着
天候 8/7(火)晴れのちくもり
8/8(水)晴れ⇒くもり⇒小雨
8/9(木)晴れのちくもり
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
8/4(土)羽田空港⇒(ANA)⇒旭川空港⇒(バス)⇒富良野
8/6(月)富良野⇒(バス)⇒JR旭川駅⇒(バス)⇒旭岳温泉
8/7(火)旭岳駅⇒(ロープウェイ)⇒姿見駅
8/10(金)トムラウシ温泉⇒(バス)⇒JR新得駅⇒(JR)⇒JR札幌駅
コース状況/
危険箇所等
コマドリ沢分岐からカムイ天上あたりまでは、泥がぐちゃぐちゃで最悪でした。
足の置き方を気を付けないと、いきなりズルっと滑ります。ハイカット登山靴とスパッツ必須です。

【1日目】
始発のロープウェイに乗り込む。
狙い通り天気は回復基調だ。
【1日目】
始発のロープウェイに乗り込む。
狙い通り天気は回復基調だ。
10分で旭岳5合目(1600m)の姿見駅までワープじゃ。
10分で旭岳5合目(1600m)の姿見駅までワープじゃ。
姿見平。
白いのは雲ではなくて、噴煙です。
姿見平。
白いのは雲ではなくて、噴煙です。
姿見の池。
テント装備に加えて、水の入手が不安で4箸凌紊鯒愽蕕辰討い襪里妊據璽垢上がらない。
途中で休憩していたときにご一緒した、何度も大雪に登っているというO田さんに水のことを聞いてみると、この先でも入手可能と聞き、2伴里討匿鳩擇砲覆辰拭
テント装備に加えて、水の入手が不安で4箸凌紊鯒愽蕕辰討い襪里妊據璽垢上がらない。
途中で休憩していたときにご一緒した、何度も大雪に登っているというO田さんに水のことを聞いてみると、この先でも入手可能と聞き、2伴里討匿鳩擇砲覆辰拭
旭岳山頂2290.0mは北海道最高所です。
旭岳山頂2290.0mは北海道最高所です。
ただ、雲が上がってきてしまって展望はイマイチ。
ただ、雲が上がってきてしまって展望はイマイチ。
裏旭に向けて下り。
これがガレ場で、足元がずるずるすべる。
スリップダウン1回。
裏旭に向けて下り。
これがガレ場で、足元がずるずるすべる。
スリップダウン1回。
裏旭から旭岳を望む。
雪渓が融けた小川があったので、早速フィルターで漉して水を飲んでみる。冷たくてうまー。
裏旭から旭岳を望む。
雪渓が融けた小川があったので、早速フィルターで漉して水を飲んでみる。冷たくてうまー。
裏旭キャンプ指定地でO田さんと昼食。
宿で作ってもらったお握りとコーヒーを補給。
裏旭キャンプ指定地でO田さんと昼食。
宿で作ってもらったお握りとコーヒーを補給。
行動を開始すると、あっという間にO田さんが見えなくなる。
速いなー。
行動を開始すると、あっという間にO田さんが見えなくなる。
速いなー。
ガスってきてしまった。
ガスってきてしまった。
北海岳。
停滞すると寒い。

黒岳方面から上がってきた(アラサーくらい?の)女の人3人組が外国人で少し驚く。
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北海岳。
停滞すると寒い。

黒岳方面から上がってきた(アラサーくらい?の)女の人3人組が外国人で少し驚く。
白雲岳分岐。
皆さんここにデポして白雲岳へ向かっている。
時間に余裕があるので、おれも行ってみることにした。
白雲岳分岐。
皆さんここにデポして白雲岳へ向かっている。
時間に余裕があるので、おれも行ってみることにした。
どうも展望は期待できそうにない。
どうも展望は期待できそうにない。
白雲岳。
しばらく待っていたら、数分だけガスがはれて、美しい雪渓が現れた。
しばらく待っていたら、数分だけガスがはれて、美しい雪渓が現れた。
白雲岳避難小屋が見えてきた。
白雲岳避難小屋が見えてきた。
すでに到着していたO田さんのアドバイスで、テン場に置いてある長いペグでテントを設営した。
すでに到着していたO田さんのアドバイスで、テン場に置いてある長いペグでテントを設営した。
手前のテーブルで、O田さんと後から来られた高校の先生と夕飯を食べた。
陽が落ちると、震えがくるほど寒い。ウイスキーのお湯割りがんまい。
手前のテーブルで、O田さんと後から来られた高校の先生と夕飯を食べた。
陽が落ちると、震えがくるほど寒い。ウイスキーのお湯割りがんまい。
ラジオでオリンピックの戦況を聞きながら就寝。
ラジオでオリンピックの戦況を聞きながら就寝。
【2日目】
マルタイラーメン餅入りを食べて、6時過ぎに出発した。
【2日目】
マルタイラーメン餅入りを食べて、6時過ぎに出発した。
夕食をご一緒した高校の先生が抜いていく。
しかしすごい荷物だなぁ。

途中、休憩中の彼に挨拶して先へ行ってからテン場でお会いすることはなかった。
忠別岳避難小屋に泊まったのか?
夕食をご一緒した高校の先生が抜いていく。
しかしすごい荷物だなぁ。

途中、休憩中の彼に挨拶して先へ行ってからテン場でお会いすることはなかった。
忠別岳避難小屋に泊まったのか?
トムラウシが見えてきた。
王冠みたいな形の山です。
トムラウシが見えてきた。
王冠みたいな形の山です。
下に高原沼が見える。

途中、巨大な望遠レンズをつけたキャノンのフルサイズ一眼を持っている方とすれ違う。
あれ持ってトムラウシから来たのかだろうか?
すごすぎる。
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下に高原沼が見える。

途中、巨大な望遠レンズをつけたキャノンのフルサイズ一眼を持っている方とすれ違う。
あれ持ってトムラウシから来たのかだろうか?
すごすぎる。
きれいな湧き水を見つけたので、飲み水として確保。
きれいな湧き水を見つけたので、飲み水として確保。
忠別岳が見えてきた。
忠別岳が見えてきた。
忠別沼と忠別岳。
忠別沼と忠別岳。
忠別沼。
きれいな水を湛えています。
忠別沼。
きれいな水を湛えています。
変わった雲、発見。
変わった雲、発見。
忠別岳。
忠別避難小屋分岐。
忠別避難小屋分岐。
五色岳。
五色岳への登攀の途中で、道を譲って頂いた外国からの女子3人組がやってきた。
香港のOLさんだそうです。
今日は、南沼キャンプ場までいくとのこと。
おれが泊まる予定のヒサゴ沼キャンプ場より3時間は先にあるキャンプ場だよ。
タフだなあと思う。
五色岳への登攀の途中で、道を譲って頂いた外国からの女子3人組がやってきた。
香港のOLさんだそうです。
今日は、南沼キャンプ場までいくとのこと。
おれが泊まる予定のヒサゴ沼キャンプ場より3時間は先にあるキャンプ場だよ。
タフだなあと思う。
五色岳を降りると、行く手には化雲岳。
五色岳を降りると、行く手には化雲岳。
左手にはトムラウシ。
左手にはトムラウシ。
化雲岳に着いてみると、O田さんがいて化雲岳のてっぺんはあの岩の上だなんていわれる。
化雲岳に着いてみると、O田さんがいて化雲岳のてっぺんはあの岩の上だなんていわれる。
なので、香港3人娘の声援を受けて登ってやりましたよ。
登りはいいけど、下りはちょっと怖かったぜ。
ワイルドだろー
なので、香港3人娘の声援を受けて登ってやりましたよ。
登りはいいけど、下りはちょっと怖かったぜ。
ワイルドだろー
ヒサゴ沼に向けて木道を下り始めると、小雨が降ってきて気温が一気に下がってきた。
ヒサゴ沼に向けて木道を下り始めると、小雨が降ってきて気温が一気に下がってきた。
トムラウシの天気の変わりっぷりは恐怖を感じるほど早い。
トムラウシの天気の変わりっぷりは恐怖を感じるほど早い。
ヒサゴ沼キャンプ場が見えてきた。
ヒサゴ沼キャンプ場が見えてきた。
ちなみに水は奥の雪渓から取った。
ちなみに水は奥の雪渓から取った。
道中で顔見知りになった方たちと情報交換。
道中で顔見知りになった方たちと情報交換。
夕食は、アルファ米にレトルトの牛丼。
コーンスープ。
沖縄から北海道に来たというフリーターのカップルからおいしい芋焼酎のお湯割りを頂いた。
夕食は、アルファ米にレトルトの牛丼。
コーンスープ。
沖縄から北海道に来たというフリーターのカップルからおいしい芋焼酎のお湯割りを頂いた。
【3日目】
4時半起床。
もう廻りは撤収準備をしている。

そとの景色を眺めながら朝飯を食べていると、対岸の斜面を鹿の親子が降りてきていた。
【3日目】
4時半起床。
もう廻りは撤収準備をしている。

そとの景色を眺めながら朝飯を食べていると、対岸の斜面を鹿の親子が降りてきていた。
6時半。
テン場を立つときには、トムラウシをピストンして天人峡温泉へ降りるO田さんとI籐夫妻のテントだけが残されていた。
ディープなみの出遅れw。
6時半。
テン場を立つときには、トムラウシをピストンして天人峡温泉へ降りるO田さんとI籐夫妻のテントだけが残されていた。
ディープなみの出遅れw。
雪渓で水を2畔箋襦
フィルターで水を漉していると手がかじかむ。
雪渓で水を2畔箋襦
フィルターで水を漉していると手がかじかむ。
いきなりコース取りで迷う。
この雪渓を登るか右手の岩地帯を行くか?
いきなりコース取りで迷う。
この雪渓を登るか右手の岩地帯を行くか?
アイゼン持ってきていないし、岩地帯を選びました。
途中ナキウサギを目撃。
アイゼン持ってきていないし、岩地帯を選びました。
途中ナキウサギを目撃。
名前知らないが可憐だ。
名前知らないが可憐だ。
悪名高いロックガーデンに入る。
悪名高いロックガーデンに入る。
ガスが晴れてきた。
ガスが晴れてきた。
トムラピストンのO田さんたちが元気いっぱいで降りてきた。
早いなぁ。
トムラピストンのO田さんたちが元気いっぱいで降りてきた。
早いなぁ。
ひたすら巨岩を注意深く登っていく。
ひたすら巨岩を注意深く登っていく。
ロックガーデンを振り返る。
苦戦しました。
ロックガーデンを振り返る。
苦戦しました。
この丘を越えればいよいよトムラウシだ。
この丘を越えればいよいよトムラウシだ。
トムラウシの麓に広がる北沼。
トムラウシの麓に広がる北沼。
北沼の横を通過。
北沼の横を通過。
トムラウシの周りを、かなりしつこくレスキューヘリが飛んでいた。
もしかすると、香港の子達が遭難しちゃったかと心配になる(トムラウシ温泉へ降りると、夕方のバスで帰ったことが判明)
トムラウシの周りを、かなりしつこくレスキューヘリが飛んでいた。
もしかすると、香港の子達が遭難しちゃったかと心配になる(トムラウシ温泉へ降りると、夕方のバスで帰ったことが判明)
もうひとがんばり。
もうひとがんばり。
トムラウシ到着!
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トムラウシ到着!
風が強いが、360度周りが見えた。
おれの後は、北沼側から登ってくる人はいなかったが、南沼方面からは続々と登って来た。
風が強いが、360度周りが見えた。
おれの後は、北沼側から登ってくる人はいなかったが、南沼方面からは続々と登って来た。
南沼キャンプ指定地。
ここは、携帯トイレ要らしいです。
南沼キャンプ指定地。
ここは、携帯トイレ要らしいです。
トムラウシ公園。
トムラウシ公園。
トムラウシ公園からの登り。
トムラウシ公園からの登り。
ケルンの先は前トム平。
ケルンの先は前トム平。
前トム平で休憩。
前トム平で休憩。
コマドリ沢分岐では、沢の水が補給できる。
コマドリ沢分岐では、沢の水が補給できる。
下りは、道がぐっちゃぐちゃにぬかるんでいるし、疲れて踏ん張りが利かなくなっているので気をつけないと尻餅をつきそうになる。
登山靴がくるぶしまで泥だらけ。
下りは、道がぐっちゃぐちゃにぬかるんでいるし、疲れて踏ん張りが利かなくなっているので気をつけないと尻餅をつきそうになる。
登山靴がくるぶしまで泥だらけ。
カムイ天上分岐。
カムイ天上分岐。
短縮コースへの分岐。
温泉までまだ3.3km!?

心が折れそうになるが、温泉とご馳走をモチベーションに最後の力を振り絞る。
最後は、長い急坂を下るがきつかった。
短縮コースへの分岐。
温泉までまだ3.3km!?

心が折れそうになるが、温泉とご馳走をモチベーションに最後の力を振り絞る。
最後は、長い急坂を下るがきつかった。
東大雪荘では、広い和室を占有させてもらった。
東大雪荘では、広い和室を占有させてもらった。
道中で顔見知りだったN村夫妻(おれより2時間も早く到着していた!)と席が隣で、お酒を飲みながら楽しくディナーを頂いた。
道中で顔見知りだったN村夫妻(おれより2時間も早く到着していた!)と席が隣で、お酒を飲みながら楽しくディナーを頂いた。
宿の名物ラムシャブ。
味?若干癖があるかも。
宿の名物ラムシャブ。
味?若干癖があるかも。
温泉は広くて、泉質も最高だったが、手をいれると猛烈に染みる。
なぜか手の甲を日焼けして、ドラえもんの手のようになっていました(泣)。
温泉は広くて、泉質も最高だったが、手をいれると猛烈に染みる。
なぜか手の甲を日焼けして、ドラえもんの手のようになっていました(泣)。

感想

2009年に起こった遭難事故にあったツアーと同じコースを取りましたが、北海道の山の天気は変わりやすく、日が陰ると気温が一気に下がるので夏でも油断できないと感じました。

水については、エキノコックスが怖くて浄水フィルターを持参しましたが、正解でした。
基本、北海道の山の水は沸騰させてから飲まないといけないのですが、冷ますのに時間がかかるしガスも消費するし、なにより浄水フィルターを使えば冷たい水が飲めます。
ただ私の浄水フィルターはマヨネーズのチューブ状の容器のキャップがフィルターになっている構造のため、水を容器に入れて搾り出すようにフィルターを通さなかえればならないので雪渓水の場合、手がしびれるほど冷たくなります。

衝撃的だったのはトイレです。
白雲避難小屋のトイレは床板をくりぬいたところに便器がついた構造で、これには驚きましたが、ヒサゴ沼避難小屋のトイレは床板がくりぬいてあるだけでした
(一歩間違うとドリフに成りかねません)。
なお使用済みのトイレットペーパーはお持ち帰りです。
でもトイレがあるだけまだましで、南沼キャンプ指定地には携帯トイレのブースのみだそうです。
まあアルプスと違って基本無人の小屋ですからしかたないのでしょう。

行動中は天気にも恵まれ、広大な大雪を満喫できたし、道中ユニークな方々と知り合いになれたし、いい山行でした。

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