野口五郎岳へ、まったりしに行く!
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,916m
- 下り
- 1,916m
コースタイム
天候 | 9/1(土)晴れ→曇&ガス→雨&ドガス、9/2(日)霧雨&強風→曇(一時晴れ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【ブナ立尾根】登山口(12番)〜烏帽子小屋(0番)まで標識が設けられていて、ペースが掴みやすい。危険箇所なし。 【烏帽子小屋〜野口五郎小屋】歩きやすい岩稜帯、危険箇所は特になし。 【下山後の温泉】いつも利用している「薬師の湯」。 |
写真
感想
またも土日の天気がイマイチ。山は雷雨になりそうな感じ。
雷雨の中のテン泊は避けたいので、テントはやめる。
午後早いうちに山行を切り上げた方が良さそうなので日帰りではなく小屋に泊まるか。
妻に「どこの小屋へ行きたい?」と聞いたところ、「船窪か野口五郎!」と即答。
なるほど。どちらも渋い。船窪は過去3回泊まっているが、野口五郎は裏銀座の山行途中で通過したことしかない。以前は8月で小屋を閉めていたが、近年9月中旬まで開けているとのことなので一度泊まってみるか。
裏銀座は既にピーカンのときに歩いているので、今回は眺望は二の次で「野口五郎小屋に泊まる」がメイン。
もう夏山オンシーズンは終了してしまっているので七倉ゲートが通行できるのは6時半からと遅い。
45分程待ち、タクシー乗車。タクシーは烏帽子まで行くというカップルと相乗りして、それぞれ1000円。
しかし、今日は蒸し暑い。今は太陽が出ているが、この暑さではガスが上がるのも速そうだし、午後は確実に雨になりそう。
6時半になり、ゲート前に待機していたタクシーの列は一斉に動き出し、一路高瀬ダムへ。タクシーから降りた登山客がブナ立尾根に向かう。
登山口まではタクシーを降りた順にほぼ一列になって歩いていたが、登山口に出て、11番(ブナ立尾根は12〜0の番号がふってある。0番が烏帽子小屋)を通過する頃には列はすっかりバラけた。ものすごく蒸し暑いサウナ状態であるが、淡々と登っていく。
合戦尾根や黒戸尾根など、こういう登り一本調子の尾根はペースが掴みやすく登りやすいので好きである。もうちょっとサウナ状態でない天候であればよいのであるが仕方ない。この暑さで不動沢トンネル入口から3時間で烏帽子に行ければ上々。
いつもここブナ立尾根を歩くときは眺望が良くて不動岳などの稜線がよく見えていたが、今日は真上は晴れているものの、雲が湧いていて眺望はきかない状況。これでは日射病になるだけだ。妻も蒸し暑さに耐えきれずに「9番」でセパレートタイプのパンツの下を切り離していた。
しかし登山客も少なく、ブナ立尾根で上から降りてきてすれ違った人も2組3名だけというスカスカ状態で、妻とお喋りしながらテンポよく登り、烏帽子小屋到着。
久し振りで懐かしい。直近では3年前に船窪から縦走してきたとき以来か?。小屋前のお花畑も健在。冷たいポンジュース(缶)\400を購入して喉を潤す。
そして、稜線に出た途端ガスガスの長野県側とは打って変わって、富山側の山並みはクッキリ見えていて驚いた。
特に目の前の赤牛は太陽を浴びて光っている。立山、薬師、水晶の山並も綺麗に見える。ということですっかりテンション上がる。以前、快晴の裏銀座を歩いているから眺望なくてもよいと思っていたが、あるに越したことはない。
ひょうたん池の周りのテン場は雰囲気のよいところ。テン場を抜けて右側の読売新道から赤牛の稜線を見ながら懐かしくて手をふってしまう。こんなに赤牛が近く見えていたとは!前回は快晴であったが、その時はまだ赤牛に行っていなかったので、その向こうの薬師ばかり眺めていた気がする。
そして三ツ岳のコマクサ群生地ではまだコマクサが若干咲いていた。前にここを通った時は7月の下旬で、それこそピンクの絨毯のようにコマクサが咲いていて感動したっけ。
前を行く妻が踊り歩いているうちに早々と野口五郎小屋に着いてしまった。まだ12時前。水晶への稜線が実に綺麗に見える。あと2時間で水晶に行けるなと思い、一瞬このまま行きたくなったが、いやいや今日は雷雨に会わないためにここでまったりすることにしたんだからと思いなおし、「早いんですけど」と小屋にチェックイン。
前回は、ここから360度の展望が素晴らしかったが、今日は長野側はガスガス。ここのテン場が使用禁止になったのは残念。すごくよいところであるが、風が強すぎて危険なのでテン場を閉鎖したとのこと。(ザックが入ったままのテントが、幾つも谷底に落ちて行っていたらしく・・・怖い)小屋付近でお昼を食べたりのんびりしたりした後、山頂に散歩に出かける。富山の山々の稜線が綺麗で、山頂で1時間近くまったりしてしまった。そして、その間、誰も山頂に来なかった!まさに貸切状態。裏銀座独り占め!
ようやく烏帽子方面から1名いらしたのと同時に、濃いガスに巻かれる。ポツッときたなと思ったら雨になり、山頂から走って小屋に戻る。
さすがに3000m級の標高で雨になると寒い。小屋のおじさんとお兄さんがストーブを炊いてくれ、ゆっくり暖まる。
今日は個人客はガラガラであるが、某ツアーの18名様が三俣から来るとのこと。それまで小屋の方とたくさんお話をさせて頂いて楽しかった。
おじさんは、「北アの小屋はみんな建て替えて新しくなっちゃったからねぇ。ボロイのは、ここと烏帽子と餓鬼くらいなもんだよ。ワハハハハ!」と豪快!
でも、ここも烏帽子も餓鬼も風情があって好きですけど。確かに山ガールはあまり来そうにないですが・・・。三ツ岳直下で猿を見かけた話をすると、「小屋の近くにもいますよ!」とお兄さんから聞かされビックリ。暫くすると、雨にぐっしょり濡れたツアー団体が到着して賑やかになったので、お喋りタイム終了。あとは夕飯まで読書。ここの食堂のテーブルクロスは系列の烏帽子小屋と同じ青いチェックでした。夕飯もたいへん美味しかったです。
翌朝。晴れていれば真砂経由で湯俣に降りてぐるり周回しようかと思っていたが、霧雨でテンションダウン。湯俣への道も以前快晴のときに槍や鷲羽を見ながら歩いたことがあるので、こんな天気でいかなくてもいいかと即、ピストンにする。湯俣回りの方が時間かかるし、竹村新道の上部はかなりザレているし、河原のお風呂も雨では嫌だし。
前夜、某ツアーさんが2組に別れ、「烏帽子まで行く先発隊は4:10出発。烏帽子に行かない後発隊は5:40発」というのを聞いていて、「それならガサガサする4時前には起きちゃうな。早出とするか」と思っていたが、完璧な耳栓をしていたので、ぐっすり寝てしまった。一方、妻は先発組の団体さんが支度を始めた3:40頃から起きていたとのことであるが、天気が悪いのでゆっくり出ればいいかと特に起こさなかったとのこと。
4時半過ぎに起きだしたが、外は霧雨。雨の中お弁当を食べるのも嫌なので、お弁当を食べてから出ることにしますと言ったところ、小屋の方が熱いお味噌汁とお茶を出して下さって、大変嬉しかった。
霧雨とガスガスの中、カッパ上下を着こみ、小屋の方がお見送りの手を振ってくださって高瀬ダムに戻る。もしかしたら、一時間以上前に出発した団体さんに烏帽子付近で会うかなと思っていたが、なんと三ツ岳付近でもう会ってしまった。
稜線は強風と雨とガスであったが、ブナ立尾根後半で晴れてきた。快調に下山。休憩入れて野口五郎岳からちょうど4時間で不動沢トンネル出口に居合わせたタクシーに乗れた。
毎度お世話になる「薬師の湯」に入ってサッパリした後は、矢車草さんに教えて頂いた大町の「わちがい」に早速寄らせて頂きました。
とても雰囲気の良い美味しいお店であったので、妻ともども大満足。教えて頂いてありがとうございます。
昨日はそれなりの景色に出会え、野口五郎小屋はとても居心地が良かったので大満足。今週もよい山行でした。
コメント
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たしかにブナ立ってコースタイムより早く登れちゃうから、まったりといえばまったりだけど・・・
この気象状況の中でもスゴイね〜〜〜
アニヲタの私は今日は「おおかみこども」観に行ってた
小屋のごはん美味しそう〜〜
私もここは小屋締め後に通過したことしかない。
テント場何でなくなったんだろうと思っていたらそういう事情でしたか
青空ものぞいて、美味しいものも食べて、良かったね〜〜
私も南アルプスでそれを体感した週末でした
あんなに暑かった1週間前と違って、北岳は涼しいどころか寒いぐらいでした。。。
野口五郎のごはんがホントおいしそうです
いつか行ってみたいなぁ(そんな山ばかり)
そうなんですよ〜。
野口五郎さんのテン場が健在あれば、この辺りのテン泊縦走もし易いんですけど、そういう事情なら仕方ないですよね〜。
tekutekugoさんはアニオタでもあったんですね
そんなに歩いていないのに美味しいもの食べ過ぎて
太りました
北岳行ってきたんですね!
もうこの時期だと上は寒いですよね〜。
ブナ立尾根はメチャ暑でしたが・・・。
S3214さんはテン泊主体ですが、お天気イマイチのときに色々な小屋を訪ねるのも楽しいですよ
午前中はあんなにお天気良かったのに昼過ぎて雲が出てきて、
こりゃ涼しくていいやと思ってたら雨になって、参りましたね。
私も5・6のコルに着いた時に涸沢カールの絶景に浮かれてたら、
ポツポツ・ザー〜、雷に遭わないだけ良かったです。
野口五郎小屋、昨年のお盆に通りがかった際の対応がとても良くて、
いつかは泊まってみたい小屋の一つです。
やはり高瀬ダムまでタクシーで行くのが楽そうですね。
昨年は七倉のゲートからテン泊装備担いで歩いたのでダム直下のつづら坂が辛かった。
登山口に着いた時には地味〜に疲れてしまってブナ立尾根がきつかったです。
奥様の写真は晴れてても雨でもいつも笑顔が素敵ですね。
ご主人の写真ももっとアップされたらいかがでしょうか?
イケメンは隠す必要ありませんよ!
下山後の食事、あんなの出てきたら日本酒でグイッとやりたくなってしまいます!
前穂北尾根でしたか!?
凄いですね〜。レコアップお待ちしてます
野口五郎は以前快晴のときに歩いているのですが、
今回も富山側の景色が綺麗に見え、小屋の方もたいへん感じが良かったので、居心地良かったです!
私の写真ですか?
何しろ、妻に撮らせると下手くそで、
大体において、指が写り込んでいるものですから・・・
野口五郎小屋のファンなので、検索して、こちらを拝見しました。FACEBOOKで小屋から毎日の写真が掲載されていて、小屋の上條さんもとても良い方だし、気に入っています。
それにしても、こちらにコメントされている方々も同様、健脚ですね。自分はこの夏にブナ立を登りましたが、六日間のテント泊装備とはいえ、しっかり五時間かかっていますよ。どんな歩き方をすれば3時間で登れるのか、想像がつきません。
奥様ともども、どうかお気をつけて。またいい山のレコを待っています。
コメント、ありがとうございます
野口五郎小屋、本当に感じのよい小屋でした!我々もすっかりファンとなりました!
Devilさんのレコも拝見させて頂きました。
裏銀座、満喫されておられましたね
このあたり、本当に良いところですよね。何度でも歩きたくなります
devilさんは別ブログもおありのようですので、立ち寄らせて頂きますね
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