登川水系 米子沢〜巻機山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 1,110m
コースタイム
桜坂駐車場6:35−ゴーロ帯6:45−F130mナメ滝手前で装備7:10〜7:30−7:40ナメ沢合流−
8:20沢ノ栂合流−12mスダレ条美滝の少し上8:50〜9:00−ナメの途中(二俣のちょっと手
前)10:00〜10:15−奥の二俣10:40−避難小屋11:10(休憩〜11:44)−御機屋11:55〜12:05
〜巻機山ピーク12:15〜御機屋12:20〜30−避難小屋12:40〜50−下山−五合目14:00〜10−桜
坂駐車場14:50
天候 | 10/20(金)夜半 曇り時々雨 10/21(土)曇り 10/22(日)晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年10月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
★駐車場 ・桜坂駐車場60台駐車可。登山口に一番近い駐車場は6時には満車に。1台500円/日。 ★登山ポスト ・桜坂駐車場の登山口に有り。清水集落の端にもあった。 ★トイレ&水まわり ・桜坂駐車場に水洗トイレあり。(紙なし。)靴洗う水&ブラシもあり。シャワーも使え るらしい。 ・巻機山避難小屋にもトイレあり。 ★コンビニ ・湯沢IC〜塩沢方面17号線沿いにセーブオンとセブンイレブンあり。湯沢IC降りてすぐ のスタンド併設のセブンイレブンにはお酒置いてない。 ★携帯電話調査 ドコモSO506i(mova) ・桜坂駐車場 0〜2本 通話OK |
ファイル |
非公開
2216.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
今回で4回目の遡行である。
近場の講習で使う勘七、源次郎やマスキ嵐以外で
こう何回も行っている沢は個人的にこの沢だけ。
それだけ個人的には好きな沢だということだ。
この沢、最近の沢ルート集には掲載されていない。
越後エリアでは入門ルートとしてとりわけ難しい箇所もなく
ゴルジュや滝、ナメ帯の美しさは逸品であり
しかも最後は百名山の一座、巻機山(まきはたやま)に突き上げるにも関わらずだ。
それには地元が自主的に入渓を禁止しているところにある。
その美しさとアプローチの良さ故に、沢初心者の入渓者が多く
事故が多く発生しているところに原因があるようだ。
実際2年前我々が入った時は前夜までの降水量が多く
遡行時も平水の2倍以上で、ちょうど前後を遡行していた
パーティが2つ滝で滑落事故を起こし防災ヘリによりピックアップされていた。
※水量の判断は、桜坂駐車場横の米子橋下に少しでも水が流れているなら
かなり多く危険度は上がる、と見てよい。
普段は前後の堰堤も河原も完全伏流している。
いつもながら桜坂駐車場の手前の舗装林道からチェーンを跨いで
約10分くらい登り、2つ目の分岐を河原に向け降りれば
真ん中が通れるスリット型(よしえもん曰く)堰堤から入渓する。
しばらくは広いゴーロ帯を飛び石しながら歩き
谷が狭まったあたりから先にナメ滝が見えてくる。
ここでガチャ装着がだいたい皆がやること。
最初のナメ滝は適当にフリーで登り、少しで右岸から溝状に流れ落ちてくる
ナメ滝が合わさる。
この出合で本流右岸の踏み跡を拾い、先に見える大滝は高巻く。
この高巻きは右岸の尾根近くまで一旦上がるので初めての人は
ここまで上がるの?と不安を抱くかもしれないが
しっかり踏み跡を追えば、また沢へ降りていく。
15m程度の滝は左岸壁から小さく巻く。
この滝上が平坦なスラブになっており水流を徒渉してしまうが
結構滑るので、ここはすぐ渉らず
ちょっと先まで斜めスラブを歩き、奥から渉った方が得策。
上部にツバメ岩が聳える赤茶けたスダレ状の滝は左岸正面を適当に登れる。
ちょっと行けばこの沢のウリの一つでもあるゴルジュが始まる。
入口の滝は左岸から上がるが、何となく踏み跡はそのまま直上している。
ここを直上してブッシュ帯に入ってしまうと
あとで沢に戻るのが懸垂などして大変だから
ここはゴルジュに入るように右へトラバース。
すぐに10mトイ状の滝があり、ここも左岸を容易に登れる。
釜が行く手を塞ぐが、左壁をへつったり
一旦左岩を乗り越したり、ルートを知っていれば短時間で越せる。
極細状態になったゴルジュにかかる7m滝は
突っ張りバランスで登ることもできるが
左岸草付きバンドを慎重に歩けば滝上に抜けられる。
ここで滝を登っていた2人パーティの追い抜きに成功!
次の大岩15m滝も左岸壁を容易に登り
ゴルジュ出口にある2段15m垂瀑は
右岸端からトラバース気味に越えれば
いよいよウリのもう一つ「大ナメ」へと突入だ。
この大ナメ中にも小滝は幾つかあるがどれもこれも卦薜焚璽譽戰襪
フリーで乗り越す。
次第に谷は平坦かつ穏やかな小川となり奥の二俣。
右俣は自然保護面から入渓は控え、ここは左俣へ。
ノイチゴやブルーベリーがまだこの時期でも少し残っていた。
(もちろん山の幸の恩恵に少し預かる)
二俣から10分少々で右岸ブッシュの中に導いてくれる階段状の踏み跡。
これを登れば巻機山避難小屋下の広いテン場に出る。
今回もほぼミスなくルート取りができたので4時間半の遡行であった。
巻機山(百名山)にまだ登ったことがないメンバーが3人いたので
ここから百名山ハイカーに変身し記念撮影。
標識ピークだけでなく今回は1917mピークへも足を伸ばした。
下山の井戸尾根から見えるヌクビ沢や天狗岩方面、そして五合目から俯瞰できる
米子沢周辺の紅葉は素晴らしかった!
尾根上部と下部では紅葉の進行具合も差があったので今が見頃かな。
それにしてもずーっと熊さんの臭いがしていたので
やはり「人間が通るぞ」という合図は何かしておいた方がよいだろう。
下山後はこの計画最優先課題の山の宿「雲天(うんてん)」。
10日前に連絡したのに予約できたからよかった。
(いきなり行っても泊まれないので必ず事前予約のこと)
冷えた身体には何より最高のお風呂(小さめだがね)で温まり
夕食は待ってました!の山菜・きのこ三昧。
そうそう、291号を車で10分下った山田酒店にしか置いていない
清酒「巻機」は雪の下で4ヶ月醸造されたほんのり甘口の絶品だから
是非ご賞味下さい。
もうマタギは引退したじっちゃんがこの日はとれたての熊肉を捌いてくれた。
こいつは朝食の熊汁になり、その出汁はなかなか旨かった。
孫の岳くんは2年前は将棋にはまっていたが
今は卓球ですって。
今度行く時は随分立派な身体になっていることだろう。
大ナメが美しい越後の沢。
今回4回目の遡行というCLのおかげでルートもバッチリ。サクサクと進んで行った。
大ナメはガスの為、あまり美しく見えなかった。が、手前のゴルジュはとてもとても美し
かった。私にとって、ナメは滑る印象が強く、どーして、なんだか、人工的に見えてしま
う。(ダムの水を流すコンクリートの部分とか、がけ崩れ防止のコンクリートとか…を連
想してしまう…。)なので私、あんまり好きじゃないのかも…。と思い始めてきた。(場数
まだまだ踏んでいないので偉そうに言えませんが…。)
帰ってきて気がついたら大ナメの写真一枚も撮っていなかった…。
天気があまり芳しくなかったせいでもあるはず。もう一度晴れた日にチャレンジしたいと
も思った。そして、結構高巻きやトラバースが楽しかったと思った。どうしよう…感覚が
おかしいんだろうか。と振り返って真剣に悩んでしまう。
雲天はアットホームな雰囲気。働き者のばあちゃんはみんなの人気者。この時期家族みん
なが忙しいのでちょっと寂しそうな孫の岳くん。(もっと一緒に遊べばよかった。)先代ク
イーンと比べられて悲しく吠えるシェパードのマリアン(ほんとはマリーアントワネット
だってさ。もっとみんなが構ってくれればいいのにね。)料理は山の幸。本当におなか一
杯、美味しくいただいた。日本酒もとても美味しかった。部屋では先輩2人からありがた
いお話を聞いたような気がするのだけれど、何を聞いたのか話したのか全く覚えていな
い…。(失礼な事言ってたら本当にすみません。)
翌日、離れがたい気持ちで一杯になりながら帰路へ。むむむ…。天気のいい日にまた行き
たい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する