八方尾根 八方沢アドベンチャー
- GPS
- 03:40
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 292m
- 下り
- 1,292m
コースタイム
天候 | 晴れ、ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登行】 稜線は一部カリカリしているが、2120mのドロップポイント付近までシールのみで行けた。 【滑走】 先行者のシュプールを見て安心した。 雪の結合が悪ければ弱層を切って落とそうと思ったが、雪の結合も良さそうな感じ。 終始もっさりパウダーでトラバースしてもスラフは流れなかった。 1250m付近の八方沢までトラバースとパウダー滑走。 沢は埋まり切ってなく、割れて水が流れてる。 心許ないスノーブリッジを頼りに右岸左岸を渡り高度を落とす。途中に小さい滝も出ている。一度ホールに落ち沢床の水に浸かった。 高巻きもあり。 右岸左岸からのデブリはないが、心臓に悪いので早急に通過するべき。 作業道路に合流したら、最初だけやや登り基調。滑走モードのままペタペタ歩ける。 トレースしっかりしていて高速道路。 途中に雪切れ2カ所あり。 諸々、危険な場所です。お勧めしません。 |
写真
感想
8日から10日未明にかけてこの冬一番の降雪となった。
本日の予定は、八方池より300m先から南斜面にドロップし、八方沢へ下り作業道路からみそら野別荘地奥へ下山するルートとした。下山後は、ゲレンデ滑走をしている仲間がピックアップしてくれる事に。ありがたい。
ゴンドラ、リフトを乗り継ぎゲレンデトップまでワープする。文明の力は素晴らしい。
八方山荘ゲート前で滑走準備する。沢山の登山者、BCスキーヤー&ボーダーで賑わっている。文明の力でかなり高度を稼げるので、少しのハイクアップでロング滑走が出来る。人気のはずだ。
ゲートを出たら目的地まで稜線歩き。右手に白馬三山が美しく、不帰ノ剣が圧倒的な存在感を示している。
ガラガラ沢、南面共に数PTが既に滑走している。ドロップポイント予定の斜面を見ると既にシュプールが刻まれていた。もう少し高度を上げてルンゼから落とす事も考えたがゲレンデを滑っている仲間に下山地点でのピックアップを頼んでいるので下山予定時間は変えられない。
予定通りのポイント上部で準備が完了したらガスが湧き上がってきた。暫しガス切れ待ちをする。ガスが晴れたので稜線からドロップポイントまでトラバース気味に降りる。スラフは流れない。クラックもなく雪面は安定しているようだ。
安心してドロップイン。もっさりパウダーだが気持ちいい。これは1750m付近まで一気に落とそう。と、思ったら足を取られバランスを崩した為、先行者のシュプールとかぶってしまった。それでも一気に落とした。爽快だ。
前日までの降雪量と雪の安定している状態なら八方沢も滑って平川の合流まで行けるだろうと判断し登り返しはしない。吉と出るか凶と出るか...。
途中ガスにまかれ完全なホワイトアウト。全く見えない。とりあえず樹林の下でガス晴れ待ちしていたが、全く晴れる気配がないので雲の中に入っていると認識しGPSを見ながらトラバース気味に高度を落とす。
雲を抜けたら八方沢上部左岸の美味しい斜面発見しパウダーを食らう。下の沢は割れて水の音も聞こえる。凶と出てしまった。
左岸から取付き心許ないスノーブリッジを渡り右岸左岸を行ったり来たり。途中でホールに落ちて沢床の水に浸かる。後方の雪を沢床へ落として嵩上げして脱出。水は踝下程度だったのでブーツへの浸水はなかったが焦った。
今度は、ブリッジもなく通過するには5m程度登り上げ高巻きしないとならなくなり、上方の雪を切り崩しながらカニで高度をあげ高巻いた。滑落したら間違いなくドボンです。慎重に通過する。通過に20分も掛かった。
右岸上方は雪崩れは無さそうだが、左岸側は切り立っていて上部の雪付きがわからず不安だった。上部からの雪玉を常に警戒しながら、早急にこの狭い沢を通過して安全地帯へ逃げなければ...。いつ雪崩てくるかもしれないと気が焦る。
100m程進んだら、やっと沢の前方が開けて安堵する。堰堤も見えてきた。人工物が見えて嬉しくなった。
平川と八方沢の合流地点付近で作業道路に出たらトレースがあった。遠見尾根方面から下山者のものかな。
出だしは少し登り基調だが滑走モードのままペタペタと200m歩く。途中で後方からシールを付けて歩いてくる外国人2人組に先に行ってもらった。
どうやら小遠見山方面から滑走してきたらしい。お互いにどこを滑ってきて状態がどうだったかの情報交換しながら歩いた。
作業道路は高速道路でよく滑る。途中で2度板を脱いだ。
その後、作業道路はモービルのキャタ痕でボコボコしていたが自動運転のままゴール。
初めての場所でホワイトアウト状態にはまり、沢水に浸かり、雪崩にひやひやしながら無事下山となった。
水分も写真も撮るのを忘れるアドベンチャーだった。
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