寒風〜大谷山〜大御影山
- GPS
- 10:54
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,501m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:54
普通に歩けば、もっと時間がかかるはずです。
天候 | 晴れ/曇り?/日陰? |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR湖西線のマキノ駅の到着時刻が7:03で、湖国バスの発車時刻が7:04です。 乗り継ぎには1分の余裕しかないのだけど、JRが定時運行していれば、間に合う可能性が高そうとの印象です。 また、この便はマキノ高原温泉さらさバス停には寄らないので、マキノ高原民宿村バス停で降りる事になります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■マキノ高原民宿村バス停〜寒風 マキノ高原民宿村バス停から一般道を歩き、マキノ高原へ。 登山口からはゲレンデを登って行き、その終点の少し先から樹林帯となり、ジグザグ気味に標高を上げて行くと、展望所があります。 素晴らしいブナ林の広がる区間など、その後も特に問題はなく、寒風へ至ります。 ■高島トレイル 基本的に整備されたルートとなっており、概ね歩きやすく、標識もあります。 目印も十分にあるとの印象。 凹状の道の横に新たにルート設定されているとの印象で、賛否はありそうだけど、そちらを歩く方が問題は少なそうです。 大御影山の登山口から少し登った辺りはやや急斜面ですが、大丈夫でしょう。 ■近江坂分岐〜ビラデスト今津〜近江中庄駅 近江坂分岐からビラデスト今津までの区間については、今回が初めてなので、無雪期の状態を知りません。 近江坂分岐の先は目印が減り、進行方向が分かりにくく感じる所が少しあります。 低木や幼木が多く見られる区間があり、雪に足を取られてバランスを崩した際に枝で目を負傷しないように注意しておきたいですね。 特に難しい所はないと思うけど、なかなか標高が下がらないので、積雪量が保たれたままとなり、時間を要すとの印象。 ビラデスト今津は冬季は閉鎖されるようで、無雪期とは違い、こちらから大御影山へ向かう人はかなり少ないと思われ、この時期はトレースがないのを見越した上で計画を立てるべきでしょうか。 ビラデスト今津からは舗装路を歩き、近江中庄駅へ至ります。 以上、近江坂分岐からビラデスト今津までの区間以外は無雪期について。 積雪期には、状況に応じて様々な対応が必要になるはずです。 |
写真
感想
暖冬で雪が少なく、昨シーズンに比べて、あまり雪山を堪能できていない。
少し冬型の気圧配置になったようだし、3連休の最終日は快晴が期待できそうなので、今回は雪がありそうな高島トレイルの山へ。
昨年の同じ時期に歩いており、その時も例年よりは雪が少なかったようで、残雪期に入りつつあるとの印象でした。
柔軟に対応できるように色々と想定した上で予定を組みましたが、どうなりますか。
バス便の乗り換え時間は1分しかないのだけど、今回も余裕を持っての乗車となり、マキノ高原民宿村バス停で下車し、ここからスタートです。
他に登山者はおらず、淡々と歩を進め、マキノ高原内へ入ると、辺りに雪はなし。
トイレを済ませ、前回は間違って進んでしまったので、きちんと登山口からゲレンデへ進み、斜面を登って行きます。
樹林帯となり、ジグザグに登って行くと、展望所があります。
琵琶湖は霞んでいて、光の中に溶け込んでいるかのよう。
植林帯を抜けるとブナ林となり、雪の合間からイワカガミが姿を見せている。
次第に積雪量が増し、トレースがはっきりするようになり、先行の登山者がいるのかな?
白い雪と青空のコントラストが際立ち、美しいブナ林をゆったりと登って行くのは何とも贅沢な気分にさせてくれます。
前方から声が聞こえるようになり、程なくして先行のグループに追い付きます。
最後尾の方に挨拶し、お話しをしながら進みます。
すぐに周囲が開け、絶景の中へ。
早くも下って来られる人があり、ちょっと驚き。
グループに紛れ込むようにして寒風に到着です。
少し霞んでいるけど、ここからの展望は本当に素晴らしく、また積雪期に訪れる事ができ、幸せです。
グループの方と少しお話しをした後、引き続き素晴らしい風景を楽しみます。
皆さんは赤坂山の方へ向かわれ、こちらは静かな時間を楽しむべく、もう少し滞在した後、大谷山方面へ。
しかし、少し進んでみると、それなりに踏み抜きそうなので、ワカンを装着します。
今年初ですね。
昨年に比べて雪は明らかに少なく、やはり暖冬の影響が色濃いよう。
ただし、雪の状態の違いのせいか、今年よりも雪の多かった昨年の方が歩きやすかったような気がします。
数日前のトレースがあり、適度に意識しながら進みます。
青空の中、雪原を歩くのは本当に気分が良く、幸せ。
何度も振り返ったりしているうちに、右側に雲谷山が視界に入るようになり、その横には日本海が蜃気楼のように浮かび上がって見える。
琵琶湖側からはガスが押し寄せ始めるけど、尾根の反対側は対照的に雲ひとつない快晴のままで、自然が見せてくれる光景に目を奪われます。
至福の時間を経て、大谷山山頂に到着です。
赤坂山に比べると訪れる人が少ないけど、静かな雰囲気を堪能できる分、こちらの方が魅力があるようにも思う。
パンを食べながらの休憩とし、この後の進路について考えます。
厳しそうなら、寒風に引き返し、赤坂山へという想定だったけれど、大丈夫だろうと判断。
まずは石庭下山口の近くの白石平へ向けて、引き続き高島トレイルのルートを辿ります。
まだトレースはうっすらとあるけど、所々ではっきりしなかったり、怪しい進み方をしているようにも見える。
目印があるので、それを気にしつつ、歩きやすそうな辺りを進んで行きます。
それなりに踏み抜いてしまう事もあるけど、まだ大した事はない。
石庭下山口に到着し、すぐそこの白石平へ。
ここからも絶景のはずなんだけど、琵琶湖方面はガスが濃くなっており、残念。
トレースは石庭下山口までで、この先の大御影山方面はなし。
ちょっと不安だけど、ビラデスト今津からのルートとの合流地点からはトレースがあると予想しており、何とかなるはず。
少し緊張しつつの出発だけど、それ以上に快晴の中での雪山歩きの楽しさを感じてしまう。
すぐにブナ林となり、青と白のコントラストの中、独特な景観を形作っています。
動物の小さな足跡がある程度で、それ以外は時間が止まっているかのようで、自分がこんな所で何をしているのかという思いが頭をよぎる。
適度な雪量で、目印もあるので、特に問題なく進み、写真50の分岐にて左へ。
この後は斜度が少し増すので、微妙に歩きにくい所もあるけど、無事に林道に降り立ち、すぐに抜土の標柱地点に到着です。
辺りはまずまず良い雰囲気で、意外と雪深い。
大御影山の登山口へ移動し、この先はさらに雪深そうと判断し、ゲイターを着用し忘れていたので、ここで装備を整えます。
最初は微妙な起伏となっていて、進行方向が分かりにくいけど、記憶を手繰り寄せつつ進んでいると、案の定、まずまずの踏み抜きとなり、さっきの判断は正しかったよう。
すぐに急斜面となり、そこを何とか通過。
ごちゃごちゃしつつ進むと、再びブナ林となり、目を楽しませてくれます。
凹状の道では踏み抜きの度合いが増し、じわじわと体力が奪われる。
まだかまだかと思いながら進んで行くと、大御影山から南寄りに延びる稜線が見えて来て、ちょっと安心。
もう少し歩き、やっとの事でビラデスト今津からのルートと合流です。
しかし、予想していたトレースはなく、まっさらの雪面のみ。
まだ時間的には問題ないはずだけど、少し不安がよぎる。
逡巡している時間はないので、すぐに出発。
ここからもブナ林がほとんどとの印象で、感覚が麻痺しそう。
昨年の5月に歩いた時には花を愛でながらだったので、大御影山の山頂までは長いと感じなかったはずだけど、今回は長く感じられる。
幸い、雪質のおかげか、この区間は積雪量の割には踏み抜きが少なめで、助かります。
疲れが増す中、時間が心配になりつつあり、山頂はまだかなと思いながら進んで行くと、山頂から北西の小ピークへと続く稜線が右側に見えるようになり、もう少しです。
すると、山頂の方から声が聞こえる。
この日の唯一の登頂者だろうなと思っていたので、ちょっと肩透かしな気分。
などと思いつつ歩き、大御影山山頂に到着です。
でも、もう誰もおらず、すでに下山の途に就かれたようで、少し離れた位置から声が聞こえ、すぐに団体さんの姿が見えるように。
能登又谷の方か、P597を経るルートを下るのかな?
カップ麺の用意をしている間に見えなくなり、良く分からず。
山頂からは三重嶽がきれいに見えており、輝くように雪をまとっていて、何だか神々しく、高島トレイル最高峰にふさわしい存在感です。
雪が多い時なら、どんな感じなんだろう?
まあ、そんな時に大御影山に登頂するのは困難だろうけど。
この時期に、ここからの風景を見られる喜びをかみしめつつ、昼食です。
写真59や78の分岐から先は未踏で、どのようなルートかが分かっていないので、去りがたい気分はあるものの、下山の途に就きます。
往路の自分のトレースを辿るので楽かと思っていたら、雪が緩んで来て踏み抜きやすくなっていて、意外とスピードが上がらない。
とは言え、多少は余裕があり、往路では目に入っていなかった風景を眺めたりしながら進んで行きます。
ずっと続くブナ林を見ていると、やはり違う季節に再訪したいと思う。
順調に歩き、分岐に到着。
当たり前ながら、ビラデスト今津方面へのトレースはなし。
ルートの把握をできておらず、事前の準備不足を思い知らされる。
進む以外に選択肢はないので、先へ。
初めはそれまでと似た雰囲気で、目印が明らかに少なくなる程度。
林道の手前で進む方向が分からなくなり、少し迷走の末、林道に降り立ちます。
人工的な色合いは雪に隠されており、一帯は白くて、美しい。
正しい進み方をしていないようなので、正規の取り付き地点と思われる辺りを確認。
標識の地点からビラデスト今津方面へ。
雰囲気の良い所もあるけど、疲れが溜まっていたり、時間が気になっていたりで、もう楽しんでいる余裕はあまりない。
この時期としては積雪量は少ないのだろうけど、凹状の道になると、低木や幼木が多くなり、歩きにくく感じる。
踏み抜きでバランスを崩すと、目を負傷してしまいかねず、注意して進みます。
緩やかにアップダウンしながらなので、なかなか標高が下がらず、積雪量は保たれたままで、体力がじわじわと消費されて行くのを身をもって感じ、無意識の独り言が増えてしまう。
我慢の道程が続き、あるとは気付いていなかった分岐に到着。
バイパスはトラバース道が主体と思われ、尾根を辿る近江坂を引き続き進みます。
すぐに小ピークとなり、目印は少なく、進行方向が分かりにくい。
時間があれば、読図の実践となるのだけど、そんな余裕はなく、iPadさんの出番です。
傾斜が増した辺りはジグザグ道となり、部分的に雪がなくなっていてワカンだと歩きにくく、転倒しないように通過。
この頃合でビラデスト今津の建物が見えるようになり、最後まで気を抜かないように心に言い聞かせます。
バイパスと合流し、何とか下り終えると、最後に小さい沢があり、ワカンのままで渡渉。
こっちかなという方向へ進むと、写真98の登山口に到着です。
想定よりも随分と遅くなってしまいました。
ワカンを外し、ふらふらと歩いて行くと、正しい方向へ向かっていなかったようで、少し遠回りになり、進むべき方向を確認。
ビラデスト今津の敷地内には残雪があり、人の気配はなく、閑散としています。
しばし歩いて行くと、受付のある建物の前に到着。
建物は閉鎖されており、この時期、ビラデスト今津は閉鎖なのだと認識。
普通に考えれば、当然なんだろうけど、なぜか思い至らぬままでした。
大御影山へのトレースがないのも納得です。
帰宅が遅れそうなので、自宅に連絡。
ここから近江中庄駅までは長い舗装路歩きで、昨年の5月には途中から走って進んだのだけど、それでも1時間半ぐらいかかったのです。
今回も電車の便を考慮すると、それぐらいで進む必要があります。
なので、今回は早めに走り始めるけど、踏み抜きに苦労させられた足には明らかな疲労感があり、動きが鈍い。
ザックはまだ10kgぐらいの重量がありそうで、肩への負荷が一歩毎にのしかかって来るようで、慣れているはずなのに、いつも以上にしんどく感じる。
でも、心のどこかに楽しく感じる自分がいるようで、何とか前へと進んで行きます。
酒波谷との出合を経て、ここからは川沿いに。
ふきのとうが目に入るけど、最初のは成長が進み過ぎで、写真映えしない。
まずまずのを見つけ、ささやかな満足感と共に撮影。
ちょっとだけ元気になり、引き続き走って行きます。
前回も通っている道なので、ある程度の感覚を掴んでおり、間に合いそうな感じかなと思い、歩く区間が長めに。
前回のように余分に歩かないように注意して進み、近江中庄駅に到着です。
へろへろだけど、無事にゴールでき、何よりです。
雪山を堪能すべく、今回は高島トレイルを歩いて来ました。
もう少し雪が多いかと思っていたけど、暖冬の影響が色濃いようで、昨年の同時期よりもさらに雪は少なかったですね。
そのおかげもあってか、この時期には僕の技量だと難しいと思われる大御影山に登頂でき、青空の下、雪の中のブナ林を気分良く歩く事ができました。
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