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Yamareco

記録ID: 2240162
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積雪期ピークハント/縦走
白山

【白山周辺】願教寺山〜よも太郎山〜日岸山〜薙刀山〜野伏ヶ岳 周回

2020年02月29日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 福井県 岐阜県
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GPS
--:--
距離
22.3km
登り
1,708m
下り
1,703m

コースタイム

日帰り
山行
12:20
休憩
1:00
合計
13:20
3:10
160
5:50
40
笠羽橋
6:30
80
願教寺山直登尾根取りつき
7:50
80
9:10
9:20
40
よも太郎山
10:00
10:10
70
日岸山
11:20
11:40
100
13:20
13:40
170
16:30
白山中居神社
天候 曇りのち雪
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
白山中居神社の駐車場に駐車。石徹白川沿いの林道は冬季閉鎖中。
コース状況/
危険箇所等
【林道〜願教寺山の直登尾根】
・ 白山中居神社から石徹白登山口までの林道(冬季閉鎖中)は,最初は雪がなく,1時間ほど歩いてやっと雪が完全につながります。ひどいモナカ雪で,ガクンガクンと沈み込み結構疲れます。
・ 石徹白登山口から笠羽橋(地形図で大滝の奥の笠羽谷と願教寺谷の二俣に記載されている橋)の林道は,崩壊が多く険しい地形の中を通りますが,今回通過時は雪崩デブリによる片斜面は数か所あったものの,問題なく通れました。斜面の不安定な雪もあらかた落ちており,現時点では雪崩の危険も少なそうでした。
・ 笠羽橋から願教寺山直登尾根(と勝手に命名)までは,2回渡渉がありますが,水深の浅いところや雪の乗っている石をつないで,スノーシューを脱がずに渡渉できました。笠羽橋から直登尾根手前の二俣までは右岸側(上流に向かって左手)を歩くのがおすすめです(古い林道跡?があるようで,断続的に平場がある)。
・ 願教寺山直登尾根は,藪は埋まっており藪漕ぎなしで登れました。

【稜線上(願教寺山〜野伏ヶ岳)】
・ 積雪は必要十分で藪やクラックもなく快適に歩けます。ただ,例年に比べればやはり積雪が少ないようで,笹の頭が出ている箇所もあります。
・ ガチガチの硬雪やモナカ雪,吹き溜まりの深雪が交互に現れ,一筋縄ではいかない雪質でした。装備の選択に迷うところですが,今回は稜線上はスノーシュー+ピッケルで歩きました。願教寺山からよも太郎山方向への下りなど,硬雪の急斜面も何か所かあったため,注意が必要。
・ 尾根の接続が分かりにくい箇所(例えば,願教寺山からよも太郎山方向への下り)もあるため,晴れていれば問題ないと思いますが,今回のように視界不良の場合は読図が必要です。

【野伏ヶ岳〜ダイレクト尾根経由下山】
・ 野伏ヶ岳のダイレクト尾根は,例年より藪が多いものの,歩く分にはそれほど藪っぽさはなく,全く問題ありません。
・ 林道は,石徹白川の橋まで残り1kmくらいの地点で雪が切れます。
石徹白川沿いの林道の歩き出しは雪がなく,1時間ほど歩いてやっと雪が完全につながった。踏み込むと雪面に大きな亀裂が入るほどのモナカ雪で,ガクンガクンと沈み込み非常に疲れる。
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石徹白川沿いの林道の歩き出しは雪がなく,1時間ほど歩いてやっと雪が完全につながった。踏み込むと雪面に大きな亀裂が入るほどのモナカ雪で,ガクンガクンと沈み込み非常に疲れる。
石徹白登山口を過ぎると林道は険しい地形の中を通るようになり,雪崩の危険が大きい区間。今回,通過できるか心配していた区間だが,雪崩デブリの片斜面は断続的に出てくるものの,問題なく通過できた。見上げる斜面も土が出ており,不安定な雪はあらかた落ちているようだ。
石徹白登山口を過ぎると林道は険しい地形の中を通るようになり,雪崩の危険が大きい区間。今回,通過できるか心配していた区間だが,雪崩デブリの片斜面は断続的に出てくるものの,問題なく通過できた。見上げる斜面も土が出ており,不安定な雪はあらかた落ちているようだ。
笠羽橋に到着。
笠羽橋は不思議な橋で,何故か対岸に接地していない。そのため,渡渉が必要だが,雪が載っている石をつないで,何とかスノーシューのまま対岸に渡ることができた。
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笠羽橋は不思議な橋で,何故か対岸に接地していない。そのため,渡渉が必要だが,雪が載っている石をつないで,何とかスノーシューのまま対岸に渡ることができた。
願教寺谷の右岸(上流に向かって左手の岸)を,膝まで雪に埋もれながらトラバースしていく。1月に山スキーで来たときは藪で苦労したが,今回は雪で埋まったためかそれほど藪っぽさは感じなかった。
願教寺谷の右岸(上流に向かって左手の岸)を,膝まで雪に埋もれながらトラバースしていく。1月に山スキーで来たときは藪で苦労したが,今回は雪で埋まったためかそれほど藪っぽさは感じなかった。
雪の願教寺谷。
願教寺山直登尾根の手前の二俣に着いた。これを越えたところで対岸に渡渉しないといけないが,うまく渡れるだろうか。
願教寺山直登尾根の手前の二俣に着いた。これを越えたところで対岸に渡渉しないといけないが,うまく渡れるだろうか。
しばらく渡渉箇所を物色したあと,水深が浅い箇所や雪が載っている石をつないで左岸側に渡った。スノーシューを脱ぐことなく渡ることができた。
しばらく渡渉箇所を物色したあと,水深が浅い箇所や雪が載っている石をつないで左岸側に渡った。スノーシューを脱ぐことなく渡ることができた。
願教寺山の直登尾根に取りつく。ここも1月に山スキーで来た際に藪がひどかった箇所だが,今回は積雪量が増えており,藪漕ぎは避けられた。
願教寺山の直登尾根に取りつく。ここも1月に山スキーで来た際に藪がひどかった箇所だが,今回は積雪量が増えており,藪漕ぎは避けられた。
尾根上もほとんど藪は埋まっており,快適に登っていくことができる。
この尾根は雪が比較的安定していて沈み込みも少なく,サクサクと高度を上げていくことができた。
尾根上もほとんど藪は埋まっており,快適に登っていくことができる。
この尾根は雪が比較的安定していて沈み込みも少なく,サクサクと高度を上げていくことができた。
視界が開けたところで登ってきた尾根を振り返る。今日は低い雲が垂れ込めており,展望は望めなさそう。晴れてくれとは言わないが,最低限の視界だけはあるといいな…。
視界が開けたところで登ってきた尾根を振り返る。今日は低い雲が垂れ込めており,展望は望めなさそう。晴れてくれとは言わないが,最低限の視界だけはあるといいな…。
高度を上げていくと,ブナがまばらにたたずむ気持ちの良い雪の斜面となる。
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高度を上げていくと,ブナがまばらにたたずむ気持ちの良い雪の斜面となる。
深い霧の中に立ち木が浮かび上がり,これはこれで幻想的でよい。
深い霧の中に立ち木が浮かび上がり,これはこれで幻想的でよい。
稜線に乗り上げた。やはり深いガスに包まれている。視界はギリギリあるので縦走を続行。
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稜線に乗り上げた。やはり深いガスに包まれている。視界はギリギリあるので縦走を続行。
願教寺山手前,1月に来たときにナイフリッジだった箇所は,積雪が増えて尾根が少し太くなっており,簡単に通過できた。
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願教寺山手前,1月に来たときにナイフリッジだった箇所は,積雪が増えて尾根が少し太くなっており,簡単に通過できた。
願教寺山に到着。細長い雪原のような山頂だ。
やはり残念ながら眺望はない。1月に来た時もそうだったな…なかなか胸襟を開いてくれない山だ。
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願教寺山に到着。細長い雪原のような山頂だ。
やはり残念ながら眺望はない。1月に来た時もそうだったな…なかなか胸襟を開いてくれない山だ。
しかし,よも太郎山との間の鞍部へと下り始めると少しだけガスが途切れてうっすら青空が見えた。もしかしたら晴れ間が出るかも?
しかし,よも太郎山との間の鞍部へと下り始めると少しだけガスが途切れてうっすら青空が見えた。もしかしたら晴れ間が出るかも?
よも太郎山との鞍部への下りは,はじめは尾根の形がはっきりせず分かりにくい。地図とコンパスを案じて,ガスに見え隠れする地形に目を凝らしながら下降していく。
よも太郎山との鞍部への下りは,はじめは尾根の形がはっきりせず分かりにくい。地図とコンパスを案じて,ガスに見え隠れする地形に目を凝らしながら下降していく。
この下りはかなり急斜面で,雪が硬い箇所もあり,スノーシューのクランポンを蹴りこみながら,慎重に下った。
この下りはかなり急斜面で,雪が硬い箇所もあり,スノーシューのクランポンを蹴りこみながら,慎重に下った。
ようやくはっきりした尾根に乗った。
ようやくはっきりした尾根に乗った。
稜線上は,硬雪やモナカ雪,吹き溜まりの深雪が入れ替わり立ち代わり現れ,一筋縄ではいかない。冬と春の間の,ややこしい雪質だ。
稜線上は,硬雪やモナカ雪,吹き溜まりの深雪が入れ替わり立ち代わり現れ,一筋縄ではいかない。冬と春の間の,ややこしい雪質だ。
願教寺山の西面に広がる荒涼とした崩壊壁を眺めながら行く。
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願教寺山の西面に広がる荒涼とした崩壊壁を眺めながら行く。
少し尾根が広くなって,ブナやダケカンバを眺めながら悠々歩く。
少し尾根が広くなって,ブナやダケカンバを眺めながら悠々歩く。
願教寺谷(打波川側の)の源頭部は,激しく崩壊したガレになって切れ落ちている。
願教寺谷(打波川側の)の源頭部は,激しく崩壊したガレになって切れ落ちている。
荒涼とした打波川側の眺め。
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荒涼とした打波川側の眺め。
しかし同じ場所から東側を振り返ると,こんなにゆったりとした雪原。西側と東側で,まったく地形が違うのが分かる。
しかし同じ場所から東側を振り返ると,こんなにゆったりとした雪原。西側と東側で,まったく地形が違うのが分かる。
よも太郎山への登り。
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よも太郎山への登り。
すこしだけ樹氷。
すこしだけ樹氷。
ぽつんと灌木が頭を出した雪の大斜面を登っていく。
ぽつんと灌木が頭を出した雪の大斜面を登っていく。
高度を上げていくと,次第にガスが薄れ,周囲が明るくなってきた。
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高度を上げていくと,次第にガスが薄れ,周囲が明るくなってきた。
ちぎれたガスの向こうに,よも太郎山の山頂が見えた。
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ちぎれたガスの向こうに,よも太郎山の山頂が見えた。
よも太郎山の山頂に到着。今日初めて差し込んだ日差しが,広い雪原と飛び交うガスに乱反射してまぶしい。
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よも太郎山の山頂に到着。今日初めて差し込んだ日差しが,広い雪原と飛び交うガスに乱反射してまぶしい。
おおっ! ガスが取れてきた! まさに,よも太郎マジック。
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おおっ! ガスが取れてきた! まさに,よも太郎マジック。
これから向かう日岸山の大きな山体と,打波川流域の山並みが鮮やかに現れた。今日は展望はあきらめていたのに,よも太郎さん,ありがとう。
これから向かう日岸山の大きな山体と,打波川流域の山並みが鮮やかに現れた。今日は展望はあきらめていたのに,よも太郎さん,ありがとう。
よも太郎山の西尾根には,巨大な雪庇が見え隠れしていた。
(この尾根は,打波川側からこの稜線にアクセスする際によく登路とされる尾根。)
よも太郎山の西尾根には,巨大な雪庇が見え隠れしていた。
(この尾根は,打波川側からこの稜線にアクセスする際によく登路とされる尾根。)
眺望を楽しんだのち,よも太郎の白く美しい山頂から日岸山との鞍部へと下降していく。
眺望を楽しんだのち,よも太郎の白く美しい山頂から日岸山との鞍部へと下降していく。
高度を下げると,またガスに包まれてしまった。
高度を下げると,またガスに包まれてしまった。
わずかな樹氷だが,たまさかの青空に映えて美しい。
わずかな樹氷だが,たまさかの青空に映えて美しい。
鞍部から日岸山へと登り返し始めると,再びガスが切れ始め,よも太郎のすらりとした真っ白な西尾根が現れた。
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鞍部から日岸山へと登り返し始めると,再びガスが切れ始め,よも太郎のすらりとした真っ白な西尾根が現れた。
よも太郎が姿を見せてくれた。
よも太郎山は,この稜線では一番標高が低いし,名前もひょうきんだが,とても美しい山だと思う。
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よも太郎が姿を見せてくれた。
よも太郎山は,この稜線では一番標高が低いし,名前もひょうきんだが,とても美しい山だと思う。
打波川流域の山々。奥に見えているのが,赤兎山から三ノ峰にかけての長い稜線のはずだ。
打波川流域の山々。奥に見えているのが,赤兎山から三ノ峰にかけての長い稜線のはずだ。
日岸山の山頂側は,依然としてガスに包まれている。ガスに見え隠れする雪庇に注意しながら,登高を続ける。
日岸山の山頂側は,依然としてガスに包まれている。ガスに見え隠れする雪庇に注意しながら,登高を続ける。
日岸山の山頂付近は広く,広大な雪斜面をさまようように登っていく。
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日岸山の山頂付近は広く,広大な雪斜面をさまようように登っていく。
日岸山山頂に到着。残念ながらガスに包まれたままで眺望はないが,懸案の山頂にたどり着けて嬉しい。
日岸山山頂に到着。残念ながらガスに包まれたままで眺望はないが,懸案の山頂にたどり着けて嬉しい。
行く手の途中のピークは見えるが,残念ながら薙刀山は見えない。
行く手の途中のピークは見えるが,残念ながら薙刀山は見えない。
薙刀山との間の鞍部へと,広い尾根を悠々と下っていく。
薙刀山との間の鞍部へと,広い尾根を悠々と下っていく。
高度を下げると,打波川側が少しだけ望めた。
高度を下げると,打波川側が少しだけ望めた。
薙刀山は相変わらずガスの中。薙刀山への尾根を辿っていく。
薙刀山は相変わらずガスの中。薙刀山への尾根を辿っていく。
薙刀山へはいくつかルートが取れそうだが,一番傾斜が緩くて楽そうな左手の太い尾根を辿った。
薙刀山へはいくつかルートが取れそうだが,一番傾斜が緩くて楽そうな左手の太い尾根を辿った。
薙刀山山頂に到着。やっぱりガスかぁ…と思っていると…
薙刀山山頂に到着。やっぱりガスかぁ…と思っていると…
おや? ガスが薄れてきた! 野伏ヶ岳と,薙刀平がうっすらと浮かび上がってきた。
おや? ガスが薄れてきた! 野伏ヶ岳と,薙刀平がうっすらと浮かび上がってきた。
野伏ヶ岳の山頂付近がぎりぎり雲をかぶっているが,今日はあきらめていたこの眺めを見ることができて感動。
野伏ヶ岳の山頂付近がぎりぎり雲をかぶっているが,今日はあきらめていたこの眺めを見ることができて感動。
うっすらとガスにかすんだ幻想的な薙刀平。
うっすらとガスにかすんだ幻想的な薙刀平。
その向こうの和田山牧場跡の平原と,石徹白川流域の眺め。
その向こうの和田山牧場跡の平原と,石徹白川流域の眺め。
振り返ると,赤兎山と大長山の真っ白な姿も。
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振り返ると,赤兎山と大長山の真っ白な姿も。
越えてきた日岸山の姿も。
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越えてきた日岸山の姿も。
ややっ,白山方面もガスが晴れてきた!
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ややっ,白山方面もガスが晴れてきた!
ガスの合間に遠く,三ノ峰と別山,そしてひときわ白く輝く大汝峰と七倉山らしき姿が現れた。残念ながら願教寺山とよも太郎は隠れてしまっているが,日岸山は手前に大きく見えている。今日辿ってきた稜線が,本当に白山まで続いているのだということが実感できる眺めだった。
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ガスの合間に遠く,三ノ峰と別山,そしてひときわ白く輝く大汝峰と七倉山らしき姿が現れた。残念ながら願教寺山とよも太郎は隠れてしまっているが,日岸山は手前に大きく見えている。今日辿ってきた稜線が,本当に白山まで続いているのだということが実感できる眺めだった。
白山の眺めに手を振ってから,本日の最終目標,野伏ヶ岳へと稜線を辿っていく。
白山の眺めに手を振ってから,本日の最終目標,野伏ヶ岳へと稜線を辿っていく。
この辺りの稜線は広く開けていて,歩いていて気持ちがいい。以前来たときは山スキーで,薙刀山の南東斜面から薙刀平に滑り込んだが,素晴らしいスキーが楽しめる斜面だった。
この辺りの稜線は広く開けていて,歩いていて気持ちがいい。以前来たときは山スキーで,薙刀山の南東斜面から薙刀平に滑り込んだが,素晴らしいスキーが楽しめる斜面だった。
野伏ヶ岳が少しずつ大きくなってくる。薙刀山から野伏ヶ岳は意外に距離があるが,なだらかな下りなので快調に飛ばしていくことができる。
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野伏ヶ岳が少しずつ大きくなってくる。薙刀山から野伏ヶ岳は意外に距離があるが,なだらかな下りなので快調に飛ばしていくことができる。
薙刀平の眺め。やはり例年に比べれば藪が多いが,スキーで滑れないことはなさそう。
薙刀平の眺め。やはり例年に比べれば藪が多いが,スキーで滑れないことはなさそう。
野伏ヶ岳への登り。
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野伏ヶ岳への登り。
振り返ると,薙刀山の山頂付近は既に雲をかぶっていた。先ほどの薙刀山からの眺めは,本当に一瞬のチャンスだったらしい。サービスしてくれた薙刀山に感謝だ。
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振り返ると,薙刀山の山頂付近は既に雲をかぶっていた。先ほどの薙刀山からの眺めは,本当に一瞬のチャンスだったらしい。サービスしてくれた薙刀山に感謝だ。
野伏ヶ岳の山頂直下は少し急斜面。氷化しているところもあるので,慎重にスノーシューを蹴りこんで登る。
野伏ヶ岳の山頂直下は少し急斜面。氷化しているところもあるので,慎重にスノーシューを蹴りこんで登る。
本日最後のピーク,野伏ヶ岳に到着。残念ながら到着時にはガスに包まれてしまい,眺望はない。野伏ヶ岳は何度か登っているが,北側から登ってきたのは初めてだったので,何だか新鮮な感じ。
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本日最後のピーク,野伏ヶ岳に到着。残念ながら到着時にはガスに包まれてしまい,眺望はない。野伏ヶ岳は何度か登っているが,北側から登ってきたのは初めてだったので,何だか新鮮な感じ。
山頂にはブロックが積んであり,ベンチまで切ってあって,立派な休憩所になっていた。
山スキーの三人組パーティーの方が休憩しておられて,挨拶を交わし,少し話をした。にこやかで素敵な方々だった。
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山頂にはブロックが積んであり,ベンチまで切ってあって,立派な休憩所になっていた。
山スキーの三人組パーティーの方が休憩しておられて,挨拶を交わし,少し話をした。にこやかで素敵な方々だった。
今日辿ってきた稜線が,少しだけ眺められた。
今日辿ってきた稜線が,少しだけ眺められた。
南には,橋立峠を挟んで,小白山が白い山腹だけ覗かせている。
小白山は福井県側から登ったことがあるが,今度は稜線沿いに行ってみたいな。
南には,橋立峠を挟んで,小白山が白い山腹だけ覗かせている。
小白山は福井県側から登ったことがあるが,今度は稜線沿いに行ってみたいな。
さて,素敵な一日が終わってしまうようで少し寂しいが,ダイレクト尾根経由で下山する。
さて,素敵な一日が終わってしまうようで少し寂しいが,ダイレクト尾根経由で下山する。
さすが野伏ヶ岳は人気の山で,今日辿ってきた稜線上は全くトレースがなかったのだが,野伏ヶ岳からダイレクト尾根へはばっちりトレースがついており,不要になったスノーシューを脱いでツボ足で下っていった。
さすが野伏ヶ岳は人気の山で,今日辿ってきた稜線上は全くトレースがなかったのだが,野伏ヶ岳からダイレクト尾根へはばっちりトレースがついており,不要になったスノーシューを脱いでツボ足で下っていった。
和田山牧場跡の眺め。
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和田山牧場跡の眺め。
中間ルンゼの上部の様子。いくつかシュプールがあった。このとおり上部はきれいだが,下部はやっぱりヤブヤブなのかな…。
中間ルンゼの上部の様子。いくつかシュプールがあった。このとおり上部はきれいだが,下部はやっぱりヤブヤブなのかな…。
ダイレクト尾根は下部まで来ると結構灌木が出ていたが,藪っぽさはそれほど感じず,問題なく歩くことができた。
ダイレクト尾根は下部まで来ると結構灌木が出ていたが,藪っぽさはそれほど感じず,問題なく歩くことができた。
和田山牧場跡の雪原は,やはりちょっと雪が少ないようで例年より灌木が飛び出ているが,それでも十分気持ちがいいところだ。
この頃から大きなボタン雪がちらつき始め,次第に本降りとなった。
和田山牧場跡の雪原は,やはりちょっと雪が少ないようで例年より灌木が飛び出ているが,それでも十分気持ちがいいところだ。
この頃から大きなボタン雪がちらつき始め,次第に本降りとなった。
いつもはスキーで来ることが多いため帰りの林道は楽々なのだが,歩きだと結構長い。適当にショートカットしつつ,橋までたどり着き,山行終了。
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いつもはスキーで来ることが多いため帰りの林道は楽々なのだが,歩きだと結構長い。適当にショートカットしつつ,橋までたどり着き,山行終了。

装備

備考 スノーシュー使用。稜線上では硬雪の急斜面もあったため,ストックからピッケルに持ち替えました。アイゼンは携行しましたが,スノーシューのクランポンで対応できたため出しませんでした。

感想

 石徹白川右岸の願教寺山から小白山にかけての山々で,日岸山(薙刀山の北隣にある1669mピーク)だけまだ登ったことがなかった。この山は地形図に名前の記載がなく,目立たない山だが,周囲から眺めると,野伏ヶ岳や薙刀山に負けないくらい堂々とした山体を持っている。今年の雪のあるうちに,是非登りたいと思った。
 しかし,日岸山「だけ」登るとなると,なかなか面倒である。この山はこの稜線の中で一般的なルートから一番遠い,アクセスしにくいところにあるので,ピーク一つだけを狙うにしては大掛かりなルート取りになってしまう。それなら,他の山も個々に登ったことがあるだけだし,一気に縦走してしまおうか…ということで,今回の山行となった。銚子ヶ峰〜願教寺山の区間はこの1月に歩いていたので,今回はパスし,願教寺山〜野伏ヶ岳の区間をつなぐことにした。(新型肺炎で世の中が騒然となる中,ちょっと外出がためらわれもしたが,山の中なら感染することも感染させることもないだろう。行き帰りは寄り道せず帰ろう…。)
 この稜線は,「稜線を縦走した」というよりは,「山を5つ登ってきた」というほうがしっくりくる感じで,一つ一つの山とそれをつなぐ鞍部の高度差が大きく,稜線上での計4回の登り返しは結構大変だった。しかしそれだけに,脚と心にずっしりと来る,充実感のある一日となった。念願の日岸山に登れたのもうれしかったが,特によも太郎山でガスが一瞬途切れ,そこから見た日岸山の姿と,一瞬の日差しでまぶしいくらい光り輝いたよも太郎山の雪の山頂が心に残った。今回の山行は深いガスに包まれ,眺望は望めないと思っていたので,余計にありがたかった。よも太郎さん,ありがとう。

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